164 天つ星舞え緋を纏い
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[抱え上げた腕に圧し掛かる重さは変わらないけれど、自分で歩く必要が無いだけ随分とましだった。 明之進が影に触れぬように気をつけつつ、ふとその顔を見て]
お母様似、だなぁ。
[そんな事を呟く。 最初に女子と間違ったのは、口調だけでなく見た目そのものにもあった――等と言ったら、多分怒られるだろう。 闇に属す力に安らぎを覚え、己の宿す闇を自覚しながら、 けれどもう、それへ逆らうことへの謝罪の言葉は向けなかった]
(55) 2014/02/22(Sat) 00時半頃
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[歩き出そうとした矢先。 ふと、触れられるような感触を覚えて、微かに眉を寄せた]
…………。
[透き通る感情込めた、問い>>36と、悲しみ込めた問い>>37と言葉>>44。 それが届いたのは、刻まれる『時』の繋がりが強くなったがためか。 理屈はわからない、けれど]
……ん。 まもれた、よ。
[ひとつめの問いかけへの答えは、ごくごく小さく呟いて。 けれど、ふたつめの問いかけへの答えは言葉にならず、苦い笑みが過ぎるだけ。 幼き頃より抱き続ける、闇への畏れ。>>3:98 それを言葉にするのは、少しだけ、難しくて。*]
(+44) 2014/02/22(Sat) 00時半頃
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一平太よ...
[汗の滲んだ顔を、ついてきた若者に向け、狸の布人形を拾って差し出す]
琥珀に...狸にこれを返しておいてくれ。
(56) 2014/02/22(Sat) 00時半頃
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[図らずも闇星が揃った場。 弟、幼馴染、里長の孫。 雪客がそうと知ったのはつい先程のこと。 日向を喰らったのが雪客であることも法泉の言葉で知った]
[狸に引き摺られるようにして里長の家へと辿り着き、ぶすくれた顔で法泉が為し行くこと>>53を見詰める。 真言を上げたそれぞれの鼓動を感じることが出来たなら、法泉の行動の意味も知れようが、喰われたせいか力が発現してくれない]
(+45) 2014/02/22(Sat) 00時半頃
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[雪客に背を押され、入った屋敷。 沼太郎を寝かせた祖父の寝所へと法泉を案内してから、明之進を客間に運び、寝かせて。 再び沼太郎の元に戻ってきて、異変に気付いた。]
お坊 さ ま
お手 が
[先刻まではあった、左肘の先が消えていた。 そこに手を伸ばし、触れて]
(57) 2014/02/22(Sat) 00時半頃
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― 雷門の屋敷 ―
坊さん、あたしを……いや、みんなを。
[身の内に在る風の力。 失われた法泉の左手。 見比べるようにしながら、鼓動を止めぬ肉体を感じるかのように胸に手をやる]
ありが……と……
…………あ……
[礼を言うか言わぬかの内に、法泉は畳の上に座り込む>>54]
坊さん……?
[霊体の身では支えることなど叶わない。 なれど、咄嗟に彼に駆け寄り、背へ手を伸ばしていた]
(+46) 2014/02/22(Sat) 00時半頃
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―長の家―
[ふたりも、という言葉>>52にはやはり頷きを返していた。 運ばれ辿り着いた長の家にて、明之進を隅へと降ろす。 己の膝も限界近かったので、その傍に座り込んで]
ありがとう、ゆうちゃん。 ……助かった、よ。
[夕顔には礼の言葉を向けつつ。 先と同じに紡がれる声を聴きながら、やはり置かれた狸>>53に眼を向けて]
(58) 2014/02/22(Sat) 00時半頃
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[救おうとしたわけではない、ただ選ぶための力を送っただけだ。生きるか死ぬるか、星に呑まれた意志では無く、人として自分の運命を選べば良い、と]
[人を殺しても生きるのだ、と、そうしてきた坊主であるからこそ]
(59) 2014/02/22(Sat) 00時半頃
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[一時、浮かんだ想いは横に置き。 進んだ先、見えた闇星の姿に目を細める]
……雪客、さん?
[知れなかった最後の一人の名を小さく呟く。 ふと、思い返したのは山車を彩った鮮やかな織物のいろで。 それは、日向の呟き>>+42に途切れた]
……怪我が酷く?
[その意は知れぬものの、移動するらしき闇星たちについて先へと向かい]
…………やかましい。
[途中、聞こえた呟き>>55に、ぼそ、と突っ込んだ。 そこは密かに、気にしている部分。 間違えられた理由も、知ったら怒るは必然か]
(+47) 2014/02/22(Sat) 00時半頃
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大事ない、枯れて崩れたのだ。すぐに痛みも収まるさ。
[手を伸ばす夕顔に、笑みを向ける>>57言葉の通り、崩れた腕の付け根は枯れて乾いた木の根のようで、血も傷も残ってはいない。もう一方の生きている腕の火傷は、相応の治療をしても、痕が残るは避けられまいが]
(60) 2014/02/22(Sat) 00時半頃
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/* 生き延びたところで全身火傷はどうしよう、と考えている中の人です( 喉も焼いてるっつー。 成仏と治癒の真言を頂いてるのでどっちにも転べr
(-33) 2014/02/22(Sat) 00時半頃
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[直後、坊主が崩れ落ちた>>56]
……、御坊様っ、
[駆け寄ろうとするも上手くいかず。 よろめき、転げてしまう。 痛みを堪えつつ、顔を上げれば]
…… 琥珀、兄様、が。
[差し出される狸の人形。 すとんと、胸の奥で何かが落ちた]
(61) 2014/02/22(Sat) 00時半頃
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嗚呼。 貴方様が、狐、なのですね。
[狸は兄、では狐は誰だろうと、ずっと思っていた。 彼の顔を見る時、狐人形がちらついたのはきっと、そういう事なのだと。 這うようにして、そちらへと手を伸ばす。触れて、掴んだ]
(62) 2014/02/22(Sat) 00時半頃
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[一平太の礼>>58には、いいえ、と頭を振った。 助かったのは自分も同じ。 光を喰らいはしても、その命まで失いたくはないのだ、と。
それは、光も闇も、変わらぬものだから。 法泉からの笑み>>60を受けても、表情は晴れぬまま。]
すぎる力は みを ほろぼすと
おじいさまが おっしゃっておりました
[泣きそうな顔で、小さく呟いた後]
いたみは からだ だけに感じるものでは ございませぬ
(63) 2014/02/22(Sat) 00時半頃
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/* >>+47 反応してもらえてうれしいw
(-34) 2014/02/22(Sat) 00時半頃
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― 長の家 ―
[真言唱える邪魔にならぬよう、女は襖の傍、立ったまま。]
……。
[灰がまた溢れてく。 やはりそれが対価そのものとはわからずも、無茶をしてるのだろうとは予想はつく。 けども止める事はない。]
[ただ、見届けてから、腰落とした法泉へとつかと歩み寄る。]
……馬鹿じゃないの。
[表情には出ずとも、声には不機嫌さが現れていたか。]
右手、貸しなさいよ。 そっちはまだ、使えるんでしょ?
[刀を傍ら置いたなら、法泉の右手を半ば強引に取って、せめて火傷が少しでも軽くなるようにと、自身の左手、氷をまとってやけどの後を軽く撫ぜていく。]
(64) 2014/02/22(Sat) 00時半頃
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─ 雷門邸 ─
…………。
[たどり着いた先で見たもの>>53に、言葉は出なかった。 ただ、ひとつ、息吐く仕種を落として。 そのまま静かに、場の様子を見つめる。
たどり着く先、時の向かう先。 それを、見届けるのが、『時』の力宿した身の役目、とも思うから]
(+48) 2014/02/22(Sat) 00時半頃
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[狸が法泉から一平太へと渡される]
……わいが居らん時だけ兄呼びしとんやないで。
[顔を合わせれば芸名で呼ばれること数年。 その間「兄」と呼ばれるのを直接耳にした事はない。 呼ぶ声を耳に出来たのは嬉しいが、居ないが故の呼び名のように聞こえて、小さく笑みながらも寂しげな色が表情に混ざった]
(+49) 2014/02/22(Sat) 00時半頃
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死にはせん。
[夕顔の言葉には>>63そっけない口調でそう応じる]
命も、心も、やるものかよ。
[ただ、最期までそれだけが、坊主の戦う意味だった]
(65) 2014/02/22(Sat) 00時半頃
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[坊主の真意はわからない。 ただ、人として足掻きたいと思った日向の意志に、生きてそれを為す可能性を与えてくれたのは確かだった]
[伸ばした手を、彼の体は当然のごとく擦り抜ける。 何も出来ぬまま、肩を落とし数歩下がった]
[明之進は、何も言わない。 結局日向も沈黙したまま、その先を見守った]
(+50) 2014/02/22(Sat) 01時頃
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[近付いてきた雪客>>64には、少し目を見開いて]
お前、いや...すまんな。
[氷が腕を冷やす感触に、ほう、と小さく息をつく]
お前、いい女だな。 いっそ、わしの女にならんか?
[軽い口調で生臭どころではない台詞を吐いて]
おっと、童の前で言うたは、まずいか。
[笑う、嗤う、人を殺し、光を喰らい、己が人であるかさえ、迷い惑った者達をぐるりと眺めて]
(66) 2014/02/22(Sat) 01時頃
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[肩落とし、下がる様子>>+50に、浮かべるのは微かな苦笑]
……大丈夫、だよ。
[小さく呟いて。 手が届くならまた、頭をぽふ、と撫でる仕種]
(+51) 2014/02/22(Sat) 01時頃
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おまえどこまで生臭やねん…。
[雪客への言葉>>66には呆れて突っ込まざるを得なかった。 こいつ本当に何で坊主なんてやってるんだろうと、度々思うことがある]
(+52) 2014/02/22(Sat) 01時頃
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[心配気に駆け寄る夕顔と、火傷を癒そうと試みる雪客。 死にはせん、と坊主が言うから、それでも心配そうに見守っていたが]
……嗚呼。
[坊主らしくない言葉>>66に、やや表情を崩しつつ。 渡された狸を、胸元で握り込んだ]
(67) 2014/02/22(Sat) 01時頃
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生き残ったは、それこそ運命(さだめ)
せいぜい、好きに生きようぞ。
[焔を沈めた狐の目が、闇と光を諸共に*射抜いた*]
(68) 2014/02/22(Sat) 01時頃
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… お坊さま
[無くされたその腕に手を添えたまま、その言葉>>65を聞く。 雪客が右の腕に氷まとわせるのを、ただ、見つめ]
やみは ひかりにてらされるからこそ やみとしていきられる
ひかりは やみに のまれても
そのかがやき きえぬかぎり ひかりをとりもどされましょう
[闇でありながら、闇のみになることはないと、声にした。]
(69) 2014/02/22(Sat) 01時頃
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/* ちょ、なんでここで反応返ってくる
(←すっげーいたたまれなくなってた人)
(-35) 2014/02/22(Sat) 01時頃
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双子 夕顔は、メモを貼った。
2014/02/22(Sat) 01時頃
説法師 法泉は、メモを貼った。
2014/02/22(Sat) 01時頃
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……兄様。
[呟く声は、小さい**]
(70) 2014/02/22(Sat) 01時頃
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え?
[明之進の仕種>>+51を、きょとんとした表情のまま受ける]
あ。ん…… そうだ、よね。
[そうしている間に、坊主は雪客に向け軽口を叩いていた。>>66 呆れたような、怒ったような顔で刹那固まるが、一喜一憂せず場を見守る余裕は生まれた気がした]
(+53) 2014/02/22(Sat) 01時頃
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殴られても良い。 もう二度と弟だと、家族だと思ってくれなくても、良い。
ただもう一度だけ、顔を見たいと、思った。
(-36) 2014/02/22(Sat) 01時頃
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