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ああ……寝坊助のお姫様から聞いたよ。 2人分持たせれば良かったな。 ……まぁ、一つを2人で分けるってのも良いモンか。
死んだ事がないから分からなかったが……こいつを死後の世界と呼ぶのなら。 なおさら、この世に生きている連中には死にもの狂いで生きてもらわにゃならん。
苦労もしてない奴に、安らかな時を過ごされると、俺は何のために生きたのか、なんて嫉妬に狂いそうなんでな。 ふっふっ…。
……この村は滅ぶだろう。 …だが、俺たちは生きた。 誰が記さなくとも、俺達が病に侵され、それでも最期までここに残り生きた。 俺達がそれを知っていれば、それで構わんさ。 俺はな。
(+25) 2010/07/07(Wed) 13時頃
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― 回想:大通り ―
[馬車の手綱を引き、大通りを行く。 途中、窓や路地裏から覗き見える棺。 マスターと同じように病で倒れる人達が本格的に現れたのだと、どこか冷静にそれを見ていた。]
― 回想終了 ―
(65) 2010/07/07(Wed) 13時頃
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あたしも後悔はないよ。 あたしは幸せに死ねたから。
ただ……あたしと同じように、 他のみんなも。心安らかな、死を迎えて欲しいって思う。
[若草色の瞳を伏せて]
そしてあの人が、心のままに。 最期まで生きてくれれば、それで良いの。
(@12) 2010/07/07(Wed) 13時頃
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酒屋 ゴドウィンは、自らの墓に立つ女達に。「やはりどうせなら咽び泣いてくれ」と笑う。
2010/07/07(Wed) 13時頃
酒屋 ゴドウィンは、そして、謝罪と、それ以上の感謝を祈った。
2010/07/07(Wed) 13時頃
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>>@12 リンダ あの人…ね。 死んでまで勿体ぶりなさんな。 ふっふっふ…。
[肩に置いた手をぽんと一度叩いて外した]
ああ。 皆、そうだと良いんだがな。 終わりを選ぶ権利くらい、皆にもあるだろう……誰かに、終わらせられる必要は無いと。 俺は思うんだが……な。
(+26) 2010/07/07(Wed) 13時頃
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― 墓地 ―
[文字の解らない自分は緩く首を振るだけだったが 棺に入れたい物は問われて荷車から白色のダリアの花束を持ち出し、琥珀色のボトルを包むように棺に置いた]
(66) 2010/07/07(Wed) 13時頃
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[ぷぅっと頬を膨らませて]
お寝坊なんて、言っちゃダメ。 女の子にお寝坊なんて言ったのが判ったら、 みんなからデリカシーないとか言われちゃうんだから、ね。
[最期に逢った時の様な、軽口を謂って。 くすりと笑う]
(@13) 2010/07/07(Wed) 13時頃
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[意地悪く笑う >>+26のを見て、さらに大きく膨らむ頬]
……もう、ゴドウィンさんの意地悪っ。
[ぽんと肩を叩かれた後、ぷいっと背を向ける。 続く言葉には、ぴくりと、身体を震わせて]
……うん。 どうしてあんな事……。コリーンさん……。
(@14) 2010/07/07(Wed) 13時頃
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ん。
[お酒の瓶を受け取れば、棺の中へ。 葉巻、という呟きには眠る彼の表情をじっと見つめる。 流石に用意は出来ず、少し寂しげな表情を見せた。]
……綺麗だね。
[ペラジーが添えたダリアは素直にそう思えて。 ふんわりと微笑して]
棺。……閉じるね。
[一度、断りを入れる。]
(67) 2010/07/07(Wed) 13時頃
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>>@13 リンダ [ひとしきり、静かに笑いあった後。少しばかり表情を改めて]
寝る事が辛い、か。 そいつは、どんなに辛かったろうな。 暫く前、呪いだなんだって騒いでる連中がいたが、まさに呪いだ。 あの嬢ちゃんにとっては…な。 他人が騒ぐモンでもないし、その必要も無い。
お前さんに救われた分も多くあったろう。 自分で思っているほど、お前さんは無力じゃあないさ。 あの嬢ちゃん…ピッパがやがて再び起きる必要がなくなった時、安らかな眠りにつけるのなら。 その理由の一つは間違いなくお前さんだ。
(+27) 2010/07/07(Wed) 13時頃
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[目を細める。咎めるでもなく、ただ]
コリーンが、……どうかしたか。 いや、良い。 言わなくても。
……出来る事をしたい、か。 見てるだけは辛かろうがな。 ただ見ていてもらうだけで、少なくとも俺は救われたんだが……。
(+28) 2010/07/07(Wed) 13時半頃
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[見送られるのならば。 幸せだと、彼女は言う。 近しい位置に居る彼女へ囁くように]
……貴女は
[その声は無機質で]
私に対しても――、 本気でそう、思ってるの?
[されど何処か諦めを含んだ声色。 "呪い"という噂を知っているのかどうかは知らない。 されど、問わずには入れない琥珀色の眸。]
(*4) 2010/07/07(Wed) 13時半頃
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[ペラジーが用意した白いダリアの花束が添えられれば、ピッパの言葉に同意するように柔らかに微笑み]
ええ、綺麗――…。
[閉じるねの言葉には、ただ、こくり頷いた。]
(68) 2010/07/07(Wed) 13時半頃
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……。
[見送られて幸せと言うコリーンに 「そんなんじゃ無い」と思わず首を振りかけたけれど彼女を困らせるだけなので我慢するように息を吐いた。]
ん。 それじゃ、またね。
[ピッパの言葉に緩く頷き、棺の中のマスターの頬を数度撫ぜる。 まだ温もりと柔らが残しているマスター。 久方ぶりの死の感触に懐かしさすら感じる。 表情を曇らせる事も無く、胸元でゆるやかに手を振り彼に別れを告げた。]
(69) 2010/07/07(Wed) 13時半頃
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流浪者 ペラジーは、歌い手 コリーンやピッパが花を褒める言葉を聞けば、曖昧に微笑を浮かべるだけで。
2010/07/07(Wed) 13時半頃
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[ゴドウィンの言葉>>+27に微かに笑んで]
みんながゴドウィンさんみたいだったら、 良かったのにね。
ピッパちゃんね。 辛い事があって、今は少しだけ心が疲れてるの。 だから大丈夫だよって。 少し休んでも平気だよって。
そう謂って背中を撫でてあげる人を、 欲しがってたのだと思うの。
そして叶うなら。 その人に……なりたかったの。
(@15) 2010/07/07(Wed) 13時半頃
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/*
わー。時間が過ぎるのが早過ぎる(汗
(-32) 2010/07/07(Wed) 13時半頃
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……悲しいね。
どうしてそうしようと思ったのか、判らないけれど。
[銀の髪と優しい翡翠の瞳を思い出して]
あの優しい人が、 そう思ってしまったこの状況が。心が。
とっても悲しい……。
(@16) 2010/07/07(Wed) 13時半頃
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皆が皆俺みたいだったら、村が酒臭くなっちまうだろう。 第一、希少だからこそ価値が有る良い男なのさ。
[場を和ませようと軽口を叩いた。ピッパの事を話すリンダを微笑ましそうに見ていたが]
だから、こうして見守っているんだろう。 お前さんと過ごした事を伝えに来た嬢ちゃんの顔は…幸せそうだったよ。
無論、先立たれた悲しみはあったろう。 それはお前さんのせいでも、誰のせいでもない。 あり得る事で、実際にあり得てしまった。 それだけだ。
だがな、永遠の悲しみを、たった一瞬の幸福が救う事だってあるんだと俺は思いたいね。
(+29) 2010/07/07(Wed) 13時半頃
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[コリーンの頷きを。 ペラジーの緩やかな別れの手振りを。 眸で確りと確認してから棺の蓋を動かしていく。]
おじさん。 少しの間、リンダの事を宜しくね。
[自身もすぐに逝くから、とは言わない。 きっとそんな言葉は彼が良しとはしないだろうから。
だから笑みは絶やさなかった。 彼の身体が蓋の向こう側へ消えていく。]
またね―――。
(70) 2010/07/07(Wed) 13時半頃
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[囁かれた無機質な声。]
――…ええ
[ゴドウィンなら、彼女に見送られれば、幸せだろうと感じたのは事実だったから。
ただ、本気でそう思うかと、問う言葉に含まれる意味は、それでは無いだろう。 聞いた、噂――…。 でも、その噂は噂では無いだろう、か。
小さな村は異端者を弾きたがる。]
あなたは、本当に誰かを呪い――…。 殺した、訳ではないでしょ?
それとも、誰かを本気で呪い……殺した――と謂うの? 呪い殺したい人は、いるの?
[問う琥珀を静かに、見返す]
(*5) 2010/07/07(Wed) 13時半頃
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[>>@16の言葉に頷く。]
誰にも、責められやせんよ。 皆、強くは無いんだ。 誰も、喜んで人を手に掛けようなどと思わんだろうさ。 本人は本人で辛かったに違いない。
[「そうでなけりゃ、ただの悪魔みたいなもんだ」と、殺人鬼云々に関していくつか文句を並べたてる。]
だが、どんな理由が有ろうと、いくら辛かろうとも……それは結局、欺瞞に過ぎんのじゃないか? 手を切るのは痛かろうが、切られた手にしてみれば、たまったモンじゃない。 それは……それだけは、間違っている。
…しかしまあ、実際。 誰を責めようも無いんだが……。
[言葉も無い、と言った体で顔を隠す様に頭をかいた]
(+30) 2010/07/07(Wed) 13時半頃
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……お酒と、時々紅茶の香りがするのね。 あたし、お酒の味は判らないけれど、 ゴドウィンさんの淹れてくれるお茶。好きよ。
ゴドウィンさんみたいに優しい味がするの。
[胸に手を当てて、そっと。 お茶を貰ったのはほんの数日前の事なのに、酷く昔の事の様に思えて。 懐かしむように、微笑む]
……そうだと、良いな。 ありがとう、ゴドウィンさん。
やっぱりゴドウィンさんは、優しいね。
(@17) 2010/07/07(Wed) 13時半頃
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酒屋 ゴドウィンは、漂白工 ピッパに微笑む。 「リンダは、お前さんをよろしく、とよ。心配するな。」
2010/07/07(Wed) 13時半頃
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[欺瞞だと騙る男に瞳を伏せて]
あたしも、そう思う。 誰にも、命の芽を摘む権利はないもの。
だからこそ、悲しい。
[帽子のつばを両手で持つと、顔を隠す様に下へと引っ張った]
(@18) 2010/07/07(Wed) 13時半頃
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掃除夫 ラルフは、まだうとうとと、ゆめのなか。
2010/07/07(Wed) 13時半頃
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さぁ
[曖昧に笑った。 実際、人を殺めるなんて事はした事が無い。 けれど。"呪い"という点では曖昧に笑うしか、無かった。]
ただ。
[ただ、と。 遮る声は、鋭く、冷たい。]
願わずとも傍に居るだけで人が死んでいく。 其れを呪いと謂わずに、何と呼ぶの?
[自警団に向けたものと同じ、醜悪な笑み。 これで彼女が怯えるのなら、それが最善だ、と。]
(*6) 2010/07/07(Wed) 13時半頃
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……。
[戦場の死者のようにモノとして扱われない――。 むしろその点の方がマシなのかなとぼんやり思う。 棺の閉じる乾いた音。ふと、息を吐き司祭も遺族も居ない葬儀故に自分が先に棺に土を掛けた。]
(71) 2010/07/07(Wed) 13時半頃
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おお、それと葉巻もな。 吸い損ねて忘れていた。
[微笑みを返す。]
そいつはな、お前さんが優しいからさ。 優しくされるってのは普通の人間なら当たり前の事だ。 そうされて、優しいと思える心を持ってる人間を、優しい人間と呼ぶのさ。
俺なんかは、優しくされると何か裏が無いかつい探っちまってな。 俺の様に意地が悪いとそうなるんだ。 ふっふっ。
[やがて自分の体が運ばれていくのを見て呟く。]
見送ってくれるのに、ついて行かない訳にはな。 自分が埋葬されるのを見るのも乙なモンだ。 俺は彼女達と行ってこよう。 俺の葬式だ、お前さんが来る事はない。
(+31) 2010/07/07(Wed) 13時半頃
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[「来たいのなら止めはせんがね」そう言って、酒場を後にした。 顔を隠してしまった帽子の上から、リンダを撫でて微笑む**]
(+32) 2010/07/07(Wed) 13時半頃
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[近付く蹄の音に気づき墓地の入口へ視線を向ける。 自分たちと同じように荷車にのせられ引かれる棺、遺族たちに担がれた棺、続く葬列に目眩のようなものを感じて視線を逸らした。]
(72) 2010/07/07(Wed) 13時半頃
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[棺を閉じると一度"彼"から離れた。 ペラジーが先に土を掛けるのをやや後方から見守る。]
墓標。 ……御願い出来る、かな
[墓標に触れようとはしなかった。 手袋がきつく結わかれた其れを眸で示し、 二人の内、どちらかに御願いしたい、と眸が向く。]
(73) 2010/07/07(Wed) 13時半頃
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漂白工 ピッパは、流浪者 ペラジーの視線の先を追うが、すぐに眸を逸らした。
2010/07/07(Wed) 13時半頃
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[>>*6 冷たい声に――。 翡色の瞳が、揺れる。]
其れを呪いと呼ぶのなら――…。 私も呪われているでしょう、ね。
[母親も、小さな弟も疫病にその命を刈り取られた。 ギリアンは、女のせいじゃないと慰めてくれたけど、女があの人を戦場へと、死へと追いやった事実は変わらない。
様々な死が女の傍にあった。]
(*7) 2010/07/07(Wed) 14時頃
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――でも、ね。 あなたが、他の人が吐く無責任な噂に縛られ――…。 ――続ける事なんて、ないのよ?
それを哀しむ人が居る事も知って?
[醜悪な笑みに、怯える事無く静かに。 ちらり、ゴドウィンの横の小さな墓標を、そしてもう一人別の顔を思い描いて]
(*8) 2010/07/07(Wed) 14時頃
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