40 おおかみさんが通る
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…もし、お嬢さん?
[雪の下、森を眺めやる白い娘は色にとけそうで。 傘もささずに佇む様に、流石に少し、眉をしかめ]
風邪引きますよ。せめて雪風吹かぬ所で、見守ればよいものを。 怖い思いをされないようにお渡ししたものは、 貴方の不安には小さすぎましたかしらん?
[破れ傘をすい、と差し出そうとも、 既に積もった雪は娘を彩るままに。
何故そこでそうしているかは聞かぬ。 娘がそこから立とうとせぬなら自分も動くまい。 もし何か悩みを吐き出したいのなら黙って頷こう。 一人になりたいのなら、その意思尊重せぬことはなく。 「惚れた」の言葉に、嘘はこめぬと。
夜明け前には流石に立ち去ろうが*]
(85) 2011/01/04(Tue) 23時半頃
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……ん…
[どくどくと、止め処なく発せられる体内の熱。 翠が無意識に身を捩ると、額の手拭がするりと落ちた。 弾力のある大きな枕に広がる榛色の髪は湿り気を帯びている。]
―――……
[耳尻を掠める手拭の感触に翠は朦朧としたまま、目蓋を開ける。 とん とん と肩を叩く規則正しい暖かさ。 ぼんやりと映る景色。 ぼんやりと映る顔。 近いようで、遠くに聞こえる話し声。]
(86) 2011/01/04(Tue) 23時半頃
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異人さん、異人さん…髪の長い軍人だろうか。 だとすれば今、目の前に居る。
[聞こえた声に返す音は、常人には拾えぬ声。]
狼除けの着物か、威嚇出来る銃弾かとそんな問い掛けをされたばかり。 この御仁、どちらか持ち得ると謂うことだろうか。 前者ならば襲わねば佳い話。 しかし、後者なれば。
[その銃弾が生活を脅かそうとしているのならば、襲うとの言葉を其れは肯定しかねない。]
(*29) 2011/01/04(Tue) 23時半頃
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おや…。
狼よけの着物を知る人となりますと…アタシも知ってるお人らしき。 着物はアタシが柴門へ注文しようと思ったものでありましてネ。 てぇことは…そのお人、アタシ達をしとめる何かをお持ちらしいネ。
ふむん。まぁ、ちっとは脅かしてやりましょうかしらん? お大人は如何お考え?
[雪の下。娘と共に佇むも、意識はちゃんと向けられる]
(*30) 2011/01/04(Tue) 23時半頃
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西洋の狼男てのは、銀の銃弾に弱いンと聞きましてネ。 戯れに、金銀の糸とトリカブトの香で狼よけができると吹き込みましたのでサ。
別にアタシ達は銀なんぞなんでもあるまいよ。
[そも銀が苦手なら、自分がそれを持つ訳もなく]
(*31) 2011/01/04(Tue) 23時半頃
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じゃ、アタシはそのお人を脅かしてやるってぇことにしときましょ。 お大人、お身が危険と思われるンなら、 貴方も貴方で誰か脅かしてやればよろしンじゃないかしらん?
あぁ、殺生だけは控えときましょ。 流石にわが身は可愛いんでサ*
(*32) 2011/01/04(Tue) 23時半頃
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ヴェスパタインは、翠の意識が戻ったような気配に視線だけそちらに向ける。
2011/01/05(Wed) 00時頃
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/* 投票…、素村の翠が一番…自吊が出来ないのが辛い…(笑) とりあえず、発言数で明里さん、に。 これから活躍かもしれないけ、ど。ど。 ごめんなさい。
でも、どうなるのかどきどきしてます。
(-31) 2011/01/05(Wed) 00時頃
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いや済まない、見たこともないものが多く目が移ってしまった。
[幽か程に苦笑を見せようか。]
昔、そう…昔なのやも知れん。 変化が余りに急速すぎて、回灯籠を眺めるようで。 …解りますまいな、旧い人間ほど頭の固いものよ。
[雪の降る、肩を叩く、暖炉を突く音の中に自嘲を隠しきれたろうか。 火かき棒片付ける音に紛れた言葉には、解らずともただ一つ頷きを返すのみ。]
人狼、か。
[呟く声はノワールでの感慨の無い呟きに同じ。]
(87) 2011/01/05(Wed) 00時頃
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此方は、そう……異論は無い。 生きるを脅かされるのならば、多少の事は致し方ない。
[ぽつりと小さく呟いた。]
(*33) 2011/01/05(Wed) 00時頃
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…今……人、狼……
[和彦の呟く声が翠の耳に響く。]
違……柴門さんは……!
[発せられたその単語に、霞んでいた意識が急速に晴れて、翠は反射的に身体を起こそうとした。]
(88) 2011/01/05(Wed) 00時頃
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此方も目を光らせていよう。 彼が何かを持つのなら、それはとても厄介だ。
殺生はせん、喰いはせん。 威すのみ、嚇すのみ。
[黒檀の奥はぎらりと朱い光を燈す。]
外の狼のように銀が苦手では在るまいが、銀の銃弾持つようなれば…。
(*34) 2011/01/05(Wed) 00時頃
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/* 情景描写はとても上手な平家様と和彦さんにおんぶにだっこな翠――――駄目すぎ(うう)
(-32) 2011/01/05(Wed) 00時頃
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!!
[肩に置いた手に反応が見られ。 異国交じる男の視線を追った瞬間、起き上がろうとする翠と目が合った。]
落ち着け。 翠さん、主人を慕う気持ちは解るが無茶をしすぎだ。
[突然飛び起きようとする身体をべっどへと押す。]
この御仁が助けてくれなければどうなっていたか。
(89) 2011/01/05(Wed) 00時半頃
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[明里の知識は多かった。人狼について、噂話で聞いた物、そうでない物、非常にたくさんの知識が有る。もちろん本物かどうかはわからないが、その絶対量の多さに舌を巻いた。 実際のところは、活動写真や異国の本等から得た知識なのだろうが、そんな事を貴和子が知る由もなく]
お詳しいですわね!頼もしいですわ!
[そう言うと、明里はにやりと笑った。話し方も親しみやすく、とても興奮するし盛り上がる。
しかし内心、どこかで明里を信じきれていない自分を感じていた。彼女の飄々とした態度が、先程出会った子梨山犬を思い出すせいか。掴みどころが無い、と言えば良いだろうか]
(楽しい、とても楽しい。それでも……なんだか……)
[異人であったヨーランダは、その瞳の奥に有る不安は本物だった気がする。 先程の山犬は非常に怪しいと思った。それでも、貴和子の言葉では彼を連行するのは不可能で。
そして、目の前にいる明里からは、山犬と同じものを感じた。それはあくまでもその態度から感じる良くない印象でしかないのだろうけれど]
(人狼について、詳しすぎるのですわ。わたしを信じてくれるとしても、何だか……?)
(90) 2011/01/05(Wed) 00時半頃
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置きぬけ一番、随分威勢のいいことだな。 その調子なら、薬も必要ないか?
[腕を組んだ男は零れる溜息を隠さずに、 寝台のほうへと近づく]
なるほど、その様子からすると 洋品店の主が捕縛されたという噂は、事実らしいな。 警察は誤認逮捕で訴えられる覚悟は出来ているんだか、さて。
[目の前の二人のやり取りを眺めながら肩を竦めた]
(91) 2011/01/05(Wed) 00時半頃
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や……
[身体が重い。 身体が熱い。 身体が寒い。
でも、こうしては居られない。
和彦にベッドに押し戻されて、翠は弱々しく抵抗する。]
は、離して……下さい……
(92) 2011/01/05(Wed) 00時半頃
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[一度疑惑が膨らむと、その勢いは止まらなくなる。明里に対する不安な気持ちが溢れた。 貴和子自身、森に深く分け入ったでもなし。葉もそれなりに払い落としている。それでも、彼女は虫眼鏡を使用して森の葉と言い当てて見せた。そんな物が、見えるのだろうか?
明里は何も悪くない。ただ、貴和子にとって良くない印象が重なってしまって、それを盾に不安感が増しているだけで。 ぎゅ、とロザリオを握り締める。彼女が人狼で、貴和子を懐柔しようとしているのなら、貴和子はどう動けば良いのだろうか]
明里さんは、人狼をご覧になった事はお有りですの?
[明里と街を歩きつつ、時々道行く人に話し掛けては、正月の挨拶がてら情報を集める。挨拶をするのは立場上知り合いの多い貴和子の役目。その会話に追加して、後ろから明里が突っ込みを入れてくる。 怯えている人、何も考えていない人、反応は多々あれど、流石に噂は大きく人狼の事を知らない人は居なかった。それでも、明里以上の情報を持つ者は居ない。
不安になればなるほど、首から下がったロザリオに触れてしまう。暖かいものを感じるそれが、唯一の慰めになった]
(93) 2011/01/05(Wed) 00時半頃
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ミッシェル人狼臭いなぁこれ… どうしよう、ドッキングする気がする…
私は全員と絡めたので、このまま吊られる気で居るのだけれど…
(-33) 2011/01/05(Wed) 00時半頃
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[謂うことも届きそうにない翠の弱々しい抵抗、口端に溜息をついて。 吐き出した分の空気を吸い込み、すっと片手を上げた。 小さく掲げた掌は汗ばむ翠の額へと下ろされる。 名を知らぬ者が見ていようが、彼女が熱を出していようが構いはしない。 その手は額でぺちっと小さな音を立てた。]
休みなさい!
[ぴしゃりと言い放つのは子供にするそれの如く。]
柴門さんは“人狼”でない、ならば直ぐに釈放されよう。 信じて待つのも出来んのか。
(94) 2011/01/05(Wed) 00時半頃
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ん?理由無いけど疑われた〜な感じで良いの?
それなりのフラグ要らないんだろうか? あーうー申し訳ない。どのみちだし兄に回収されるルートで行こう。
(-34) 2011/01/05(Wed) 01時頃
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/*
めっっ!!
(笑。
(-35) 2011/01/05(Wed) 01時頃
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………な。
[和彦の手から額に齎される僅かな痛み。 子供を叱るような言葉に、肩で息をしつつも翠は笑う。]
…放っておいて、下さい……
直ぐに釈放される? 直ぐとはいつ、ですか? 信じるって、誰を? まさか、彼を連れて行った警察って言う訳じゃないでしょう?
何も知らない癖、に… 勝手なこと、言わないで……
(95) 2011/01/05(Wed) 01時頃
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[お譲さん、と呼ばれ声の方に顔を向ければ、桜の銀をくれた男が破れ傘を手に立っていた。 掛けられた男の言葉に小さく首を降れば、髪にかかった雪が静かに落ちる。
男は、それ以上何も語らず、動かず。 彼女もまた、座ったベンチから腰を上げようとはせず。 どの位そうしていたのか、静かに口を開いた。]
…しばらく、傍にいてもらえますか?
[俯き、弱々しい声でそう言った後、躊躇いがちに男の顔を見上げる。 男が僅かに笑むと、彼女もまたふわり、と笑んだ。]
(96) 2011/01/05(Wed) 01時頃
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Σヨラがいる!くそう出ていきたいじゃないか!!!!
でも明日から仕事始めですどうしよう。
いいえ今日は今日しかないのよ!(=起きてる)
(-36) 2011/01/05(Wed) 01時頃
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そしてマゴちゃんごめん。 もしかしてこれで委縮してしまったら更にごめん。
でも赤のどちらかが墓下になった時、 こう…なんか、赤会話と矛盾が出る描写されるとちと居た堪れない。 すまない、俺だんだんを悪者に(あんまり)したくないんだ… ごめんねごめんね。
(-37) 2011/01/05(Wed) 01時頃
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へ?人狼?見たこと? ないない。あるわけないって。
[からりとした笑みで応える。 貴和子の不安を知る由もなく、 のんびりとした調査は次に往く場所すら決めていない。 そんな悠長さが、仇となるか。 何処かで他人ごとだと思っている。 本当はそんなものいないんじゃないかと思っている。 或いは居るとするなら自分のヒロイズムが捕える、と。]
人狼なんて見っけたら縄でふん縛っちまえばいいのさ。
[その緊迫感に欠けた態度こそが、 ―――怪しい、などと、自覚せずに]
(97) 2011/01/05(Wed) 01時頃
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どうぞ?
[傍に、と言われれば別段断る理由もない]
そんな小さな銀に縋らせてしまったお詫びということでネ。 やっと笑っていただけたことですし。
[もう一度、人懐っこい笑顔を浮かべて見せて]
そういやお名前、伺っておりましたっけネ? 伺ってましたら失礼、手前、物覚えが悪いンで、 もう一度伺えたらと。
(98) 2011/01/05(Wed) 01時頃
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眠い。
が、
ヨーラがいるなら俺がんばれる。
(-38) 2011/01/05(Wed) 01時頃
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…まったく、いい大人が勢いに任せて口喧嘩とはね。
[軽くぼやきながらその様子を男は眺めていた。 事の発端が人狼とはいえ]
狼よりも人のほうが恐ろしいもんだ。 尤も、人狼とやらがどんな存在かはわかりかねるが 果報は寝て待てというだろう。
[寝台の翠に告げる声はかすかに低い。 薄い色の視線を向けたまま、男は続ける]
即時の釈放を店主が望むなら構わんだろうがね。 店主だって、何も言い残さずに連れて行かれたわけじゃないだろう?
[当事者ではないと、それはわからないこと。 笠屋の男が押さえ込むのが早いか、針子が逃げるのが早いか。 男にとってはどちらでも構わないが]
…尤も、その体調じゃ鋏だって碌にもてなさそうだ。
(99) 2011/01/05(Wed) 01時頃
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ヤニクは、もう一度、「へくしっ」。くしゃみ一つ*
2011/01/05(Wed) 01時頃
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何も知らん。 翠さんと柴門さんの間に何が在るかは誰にも解らんだろうよ。 けれど、慕われる者の気持ちは解る。 己を慕う者が在る者の気持ちは知るつもりだ。
己の所為で、慕う者が熱を出したり倒れたり無茶苦茶をしたならどう念う? 己の帰りを信じず我儘を謂うていたならどう念う?
[笑われようが疎まれようが莫迦にされようが。]
御仁、薬を無理矢理にでも飲ませてやってくれんか。 …五月蝿くしてしまって済まないな。
[抑えつけておかずとも、さすがに解るだろうと手を離し。]
(100) 2011/01/05(Wed) 01時半頃
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