60 ─昨夜、薔薇の木の下で。
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おやすみ、風邪引くなよ 医務室係の仕事増えるから
[そう言った時には、*笑って*]
(102) 2011/08/03(Wed) 04時頃
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/* しまった…
「昨夜、薔薇の木の下で」なんだから、もっと夜にしておけばよかった〜!
俺のばかばか〜!
(-33) 2011/08/03(Wed) 04時半頃
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/* ↑薔薇の呪いうけたの明け方にしちゃった事への後悔
(-34) 2011/08/03(Wed) 04時半頃
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『来たよ。来たね』
『薔薇がね。薔薇だね』
『応えたよ。応えたね』
『良かったね。良かったよ』
(@7) 2011/08/03(Wed) 07時半頃
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『甘い毒のお味はいかが?』
(@8) 2011/08/03(Wed) 07時半頃
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― シャワールーム ―
[転ぶなよ、といわれて、絶対転んでやるものかの勢いでシャワーを浴びている。 だけど、真っ暗な中、一番大変だったのは石鹸の在り処とか。
石鹸でこしこししていると、さっきの脱がす脱がさないの話を思い出す。
学校と寄宿舎の往復とかつまらないことこの上ないので、イアンはよく外出していた。寮母の目を盗んで。 同室のフィリパはもう呆れているのか、それとも気がついてないのかは知らないけれど、隠しているオンボロの自転車に乗って町に行く。 もちろん、そこで、仕送りしてもらったなけなしの小遣いをフィルムや印画紙に変えるのが目的なんだけど、この学園の制服と、背の高さと、軽い口調はそれなりに町の娘の目を引くわけで。]
脱がされるのもいいのかなぁ。そっかぁ。
[ぽつりとつぶやくのは、そんな戯けた言葉だった。]
(103) 2011/08/03(Wed) 08時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2011/08/03(Wed) 08時頃
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―朝:自室―
……………はぁ、
[熱い吐息を口から洩らし、目を開けた。 窓の隙間からは朝日が差し込んできている。
ぼんやりと視線を彷徨わせた。 何だか、体が熱い。――疼く]
風邪、ぶり返しちゃったかな…… もう完治したと思っていたのに〜。
[けれど、熱を出すことなど珍しくもないこの身体。 帰省が遅れた本当の理由も、体調を崩して、大事をとっている内に嵐で足止めを食ったからだ。
だから、身体に宿る熱は、病にかかったせいだと考えた。気だるさを感じながら、何とか起き上がる。]
………医務、しつ。
(104) 2011/08/03(Wed) 09時頃
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―医務室―
[普段着のまま寝てしまっていたのは好都合だった。よろよろしながら部屋を出て、医務室を目指す。途中で誰かに会っても、生返事だっただろう。]
[医務室にたどり着くと、体温計を脇に挟んで、しばらくぼーっとしていた]
……あれ、熱、ない?おかしいな〜……ん? 誰か、いるの?
[熱を計ってみたが、病気と呼べる程の体温ではなく、首を傾げ。その時、カーテンが引かれた寝台の中から、誰かの寝言が聞こえて、顔を上げた。朝から珍しい…と、つい好奇心に負けて、カーテンをそっと開けてみる。]
(105) 2011/08/03(Wed) 09時頃
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…………ヤニク、君。
[寝ているのが誰かわかれば、僅かに眉がよった。あまり見せることのない表情は、相手が寝ているから零れた本音。
…年下だけど自分より背が高くて、健康的で、不思議な花の香がして。自分にないものを沢山持っている彼は、名前を覚えているくらいには観察していた。
気遣ってくれるのが好意からなのはわかるけれど、]
……俺だって、好きで体調崩してるんじゃないのにさ〜。
[背中を睨みつけるだけで精一杯で、あの時言い返せなかった言葉を、密かに呟いた。>>0:66]
(106) 2011/08/03(Wed) 09時頃
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何さ〜。自分だって体調崩してるんじゃないか〜。
[医務室で寝ているのを、そう解釈して。 しかし、自分と同じように彼が体調を崩しているのなら…自分の中の彼への嫉妬心が、少し和らいだ気がした]
……俺、やな奴だな〜。
[ふー、と溜息を一つついてから。カーテンを閉めなおすと、部屋に戻るのも何だか億劫で。ヤニクの隣りの寝台に*横になった*]
(107) 2011/08/03(Wed) 09時頃
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[そしてなんとか洗い終わったあと、暗闇をいいことに、パンツだけで自室に戻っている。ズボンは肩に引っ掛けて、シャツはとられたし…。]
しっかし、雨に停電かぁ。 ちょっといいかも?
[雷鳴で瞬く風景にカメラ小僧はまた好奇心を芽生えさせつつ、部屋に戻っていく。]
(108) 2011/08/03(Wed) 09時半頃
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─ 深夜、中庭で… ─
[寮内の電源が復旧する頃には、雨は上がっていた。 草露に足元を濡らしながら中庭に出れば、雲の切れ間から差し込む月光。
吹き散らされて折れた木々の、葉に残る雨の雫がキラキラ輝くさまは幻想的で、現実味があまりになかった。 その中に立っていた、濡れそぼった銀髪の艶めかしさも、生身には見えないほどの…
いや、その時はもう既に囚われていたのかもしれない。
毎夜来ていたのだと、ランディは語る。 いつか思いが叶うように、薔薇の木の精に願っていたのだと。
まだ強い風は、仄かに薔薇の香りを巻き上げる。 くらりとしたのは、あの事件を思い出したからなのだろうか。]
(109) 2011/08/03(Wed) 09時半頃
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― 自室 ―
[部屋にはフィリパはまだいなかった。 彼らがランディを探し回っているとかは知らない。 ただ、カメラ小僧は、それからズボンだけ履いて暗室に入っていく。出てきた時に手にしてるのは、薔薇咲き誇る中、ぐしゃぐしゃの髪で立ち尽くすランディの写真。
綺麗なそれと、乱れたランディの姿の対比に目を奪われて思わず撮った一枚だった。]
やるって約束してたっけ。
[それが一体何のあとだったのかはわからない。 ランディの表情は笑っているような泣いているような、何かさまざまなものを含んでいる。 それがまた、周りの薔薇を対比されて、薔薇もランディも引き立つ一枚になったのだ。]
なかなかいいな、これ。 フィリパにも感想もらおっと。
[先輩だけど、部屋にいるときはそう呼んでいる。 部屋外では、先輩ってつけるけど。]
(110) 2011/08/03(Wed) 09時半頃
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[見上げてくる小柄なまなざしは、背が伸びる前の自分と同じ色をしていた。 愚かだったあの頃の自分に、あまりにも似ていて。
思い知ればいいと思ってしまったのは、きっとその香りのせい。 誘うように伸ばされたそのほっそりとした腕は既に呪いの荊棘模様に絡め取られていたことになど気づきはしなかった。
うっとりと目を閉じた彼の唇を、荒々しく奪う。 心は伴わずとも、身体はその行為をよく知っていた。 忌むべき不快なものでありながら、あまりに甘美でもあるそれに毎夜溺れたのは、彼らが卒業するまでの短い期間。 心殺して流されてしまえば、愉しむことすら出来るのだと、身体は覚えてしまっていたから。
葉擦れの音と、水の跳ねる音。 薔薇の茂みへ力尽くで押し倒した腕を、鋭い棘が引き裂いた。]
(111) 2011/08/03(Wed) 09時半頃
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イアンは、ヴェスパタインにその写真の少年が犯されていることなど知る由もない。
2011/08/03(Wed) 09時半頃
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[ボタンを外して暴いた下級生の肌には、びっしりと真紅の荊棘模様。
穢し犯すつもりで、侵されていたのは自分の方だった。 重ねた唇からも、棘に裂かれた傷口からも、繋がった身体からも染み通るのは、甘い甘い毒。
魂は絡め取られていく。 荊棘の蔦に囚われた心は、既に薔薇に捧げられた下僕。
あぁ、薔薇の木の甘い毒なんて、とうの昔に染み込んでいたのだ。]
(112) 2011/08/03(Wed) 09時半頃
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[体の下で喘ぐ姿はあまりに艶かしく、 見上げる瞳は、吸い込まれそうなほどに妖しくきらめいていた。]
…ランディ……?
[濡れたその唇が、微かに囁く。 これでもう、逃げられないね…と。]
(*4) 2011/08/03(Wed) 10時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2011/08/03(Wed) 10時頃
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[それは、その下級生の言葉だったのか、それとも彼に取り付いた薔薇の精の言葉だったのか、今となってはわからない。
ただ、彼と自分の精気が薔薇の精に力を与え、哀れな小動物を絡めとってしまったのはその直後の事かもしれない。]
(*5) 2011/08/03(Wed) 10時頃
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/* >>110 その写真、言い値で買おうか。
(-35) 2011/08/03(Wed) 10時頃
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/* ノックス・ヴェスパが狼でジョージが妖精かな?
(-36) 2011/08/03(Wed) 10時頃
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[草露に濡れた服が、火照った肌を冷やしていく。 互い荒い息も収まらぬまま、重なった身体だけがとても熱かった。
身勝手で乱暴な行為の筈だったのに、腕の中の下級生は満足そうな笑みを浮かべていて、どんな表情を向ければいいのか、わからなくなってしまった。
怖かったのか、それともそんなにされても幸せそうな彼に苛立ってしまったのか。 気だるげに横たわる彼をそのままに、足早に立ち去ったのは…自分でもどうかしていたに違いない。]
(113) 2011/08/03(Wed) 10時頃
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[濡れた身体で寮へと戻り、熱いシャワーを浴びに行った。 穢れをすべて洗い流したかったのだろう。体を洗うのは念入りに。
湯が滲みた傷口と、行為の最中に付けられた背中の赤い爪痕。 そこから荊棘模様が僅かに広がっていることに、当人はまだ気づいていなかった。
誰かがそれを見ていたかもしれない。 人々か、それとも中庭の花の精たちか…]
(114) 2011/08/03(Wed) 10時半頃
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― 自室 ―
[そして、ベッドに腰掛けて、同室者の帰りを待っている。 フィリパは真面目だから、こちらが心配かけることはあってもこっちが心配することはあんまりない。 まぁ、3つも年上だからってのもあるけど…。]
んー、どうしたんだろ?
[先に寝てしまってもよかったのだけど、なんか、こう雨音が強いのもあって、そのまま、カメラを弄り始めた。]
(115) 2011/08/03(Wed) 10時半頃
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あの中坊まだ騒いでやがる…?
[遠く聞えてきたのはサイモンの声。何を言い合っているのかまでは聞こえなかったが]
…ふーんあの中坊、今度はサイモンさんに絡まれてるのか…つくづくお気の毒な奴 まあ、お偉くてお優しい先輩方がいるから大丈夫だろう
[よからぬ仲間と絡んでいるという噂のサイモンとは、当たらずとも触らずな関係。 とりあえず暗闇の中クローゼットから、シャツと下着を探し出して 身に着けた頃には、外の騒ぎは収まっていたか寮に静けさが戻っていた。 すやすやと眠る同室者の穏やかな寝息が聞こえた]
―確かにブレーカーは朝探せばいいか…っ
[ベットにごろりと横たわる ―そして、ぐっすり眠りの中へ。 同室者が目覚めて出ていく気配にも気づく事もなかった>>104]
(116) 2011/08/03(Wed) 10時半頃
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――diminuendo.
[ちらり。 窓の外、視線を向ける。 荒々しく奏でられていたその音。 次第に鎮まっていくのを感じていた]
……薔薇。御伽噺。そんなもの。 でも、あるなら。
[既に狂わされたこの体を。 その自覚も失われるほどに壊してくれればいいのに]
(117) 2011/08/03(Wed) 10時半頃
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あ……
[灯る明かり。 誰かがブレーカーを戻したのだろうか]
……俺。 先に、部屋。戻ります。
[明かりが戻り、嵐も静まりつつあり。 ならばもはや問題はなく。 一人、足早に部屋に戻る。 同室者と共に戻らぬ理由は唯一つ]
(118) 2011/08/03(Wed) 10時半頃
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―自室―
んっ……く、ァ……っは…… あ、ン……――せん、ぱ……もっと……
[シャツの裾から手を滑り込ませ。 胸の頂を爪先で擽る。 呼ぶ名は過去の人。 あの人に散々嬲られたその箇所は。 触れるだけで痺れるような甘さを齎してくる。 漏らす声は、普段と違うソプラノ。 この声で喘ぐのを、あの人は求めたから]
(119) 2011/08/03(Wed) 10時半頃
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イアンは、あまりフィリパの帰りが遅いならうっかり眠ってしまっているかもしれない。
2011/08/03(Wed) 10時半頃
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や……わ、たし……もう……っ……
[行為の最中は、一人称も別の物を求めていたあの人。 そして今、硬く張り詰め雫を零す其処には一切触れず]
――――ィ、っ……!
(120) 2011/08/03(Wed) 10時半頃
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……せん……ぱい……
[分かっている。 きっと彼が求めていたのは同性などでなく。 だから卒業してしまえば。 二度と、戻ってこなかった*]
(121) 2011/08/03(Wed) 10時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/08/03(Wed) 10時半頃
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/* しかしテッド置いてきたっつっても一緒にいたんだからすぐ戻るだろうになにシてんのこの子。 まあ、ほら、魚なんで。 淫乱なんですよ。 ふと昔のこと思い出して催しちゃったから仕方ないね。 見られてても、全然、気にしないよ!
(-37) 2011/08/03(Wed) 10時半頃
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……嗚呼、おやすみ。 良い夢を。
[かけられた声>>88にはそう返し、去り際に一つ、その額を撫でていく。 それから自分のベッドに腰掛け、しばし、隣のベッドに視線をやっていた。
やがて、寝息が聞こえ始めれば、ふ、と息を細く吐いた。 ポケットに入れてあったライターを机の上に置き、シャツの胸元を緩め、ベッドに横たわる。]
……薔薇の、花
[空耳にしては妙にはっきりと聞き取れた、その単語。 青磁を伏せて、その言葉を、反芻するように。]
(122) 2011/08/03(Wed) 10時半頃
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