194 花籠遊里
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なっ…
[櫻子が花に例えて自分のことを言っているのは僕にもすぐに分かった。>>62 重ね重ねはっきりと美しいと伝えられて口許が糸で釣り上げられてるかのようにどうしても口角が上がっていく。 にやけた顔を隠すために握った手を口許にあててごほんと咳払いする。]
いやその、うん。ありがとう。 なんというかそんなこと 言ってもらえるとは夢にも思ってなくて… びっくりしたけど、嬉しいよ。 そういう櫻子さんも魅力的な人だね。
[本当に心からそう思って付け加えた。 最初にその姿を見て思った通り無垢な心を持っているだけでなく、人として素敵な人物であるように感じられた。]
(67) 2014/09/12(Fri) 21時半頃
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特別なものなの? うん、似合ってるよ。
[大切な人からの贈り物などであろうか? なんにせよ、微笑んだ彼は幸せそうに見えた。 なので僕は尋ねてみた。]
櫻子さんは、ここで暮らしてて幸せ?
(68) 2014/09/12(Fri) 21時半頃
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[その後櫻子はここの『花』について説明をしてくれた。]
へえ、あの人丁助さんっていうんだ。 確かに優しそうな笑顔だったね。
藤之助さんっていう人は琴を? それは凄いね。僕楽器なんてからきしで。
[僕は楽しそうに相づちを打って話を聞いた。
彼によって僕のこの館への警戒心や 緊張といったものはすっかり解けていた。 最初に出逢ったのが彼で良かったと思った。]
(69) 2014/09/12(Fri) 21時半頃
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― 洋館廊下 ―
[館に脚を踏み入れると、古びた匂いが鼻先を擽る。 夜の染み付いた香だ、軽く鼻先を指で詰ると、頭を振り。
短い橙灯色の髪に五指を差し入れて掻き混ぜた。 くしゃりと一度潰れるも、直ぐに跳ねて起きる髪質。 指先で毛先を弄んでいる最中、 同じように燈る灯色の毛並みを見つけた。>>55]
―――丁助、あんまり揺ら揺らしてると消えちまうぜ。
夜に盛らにゃならんお前がそれじゃあ、 身を焦がす蝶も、火力不足を嘆くばかりじゃねぇの。
[花主へ向けるそれと同じく選んだ冗句。 洋館の廊下で呼び止めた彼に、一歩一歩と距離を削り。 館外からやってきた蝶は、彼が予感した夜の到来を教えた。]
(70) 2014/09/12(Fri) 21時半頃
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/* ここまでで500ポイントの消費。 そろそろ櫻子さんとの会話を締めようか? 他行く?
(-34) 2014/09/12(Fri) 21時半頃
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/* あ…っ
いや、一度離れたって描写されているから良いのか? 初っ端からタイミングを計る能力が息してない。 ごめんよ、丁助さん…!
(-35) 2014/09/12(Fri) 21時半頃
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― 洋館廊下 ―
[常連さんがお相手でも、一見さんがお相手でも、己の一言目の挨拶は変わらない。 それは、己と似た髪色の、目の前の彼が相手でも。>>70]
揺らぐモノを好む方も、何処かにはいらっしゃるやも? なんて。
ご安心を。 あの部屋で焔を消すような、そんな野暮は致しませんよ。
[縮む距離に、相変わらずの笑みと共に僅かな会釈。 何処か目的地でも在るならと、行く道を遮らぬように身体をずらす。]
(71) 2014/09/12(Fri) 21時半頃
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[どうやら僕の伝えたいことは、ちゃんと伝わったようでした。 口角の上がる表情は残念ながら隠されてしまいましたが>>67 少しでも気分良くされていたのならば 僕はとても、とても嬉しく思うのです。]
僕が、魅力的ですか? どんなところが、なんて、お伺いしても?
[ほんの少し、この初心な御方に意地悪をしてみたくって。 僕のことをどんなふうに感じておられるのか。 座る距離を緩やかに、握った拳一つ分ほど身を寄せました。 ベルさまは、どんな反応を見せて下さいますでしょう。]
(72) 2014/09/12(Fri) 22時頃
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しあわせ。
[「ここで暮らせて幸せ?」>>68 そんな問いを掛けられた時には ほんの少し表情は、曇ってしまったかもしれません。
僕はとても長く、この廓に暮らしております。 やってきたのは4の頃であったと聞かされております。 故に、この廓の外のことなど何も知らず。 そしてこの世界が、この繰り返される宵が ただ、日常であるとしか判らなかったのです。]
幸せですよ? でなければ、こうしてベルさまに お逢いすることも出来なかったかもしれません。
[その一言に、決して嘘などありませんでした。 ですからその時は、にこりと笑みを浮かべたので御座います。]
(73) 2014/09/12(Fri) 22時頃
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/* ああ、そっか。 何歳からとか何年前かとかも、 えーと
いまちょーすけ24歳だから、ランダムで決めてもいいけど どうしようかな。
(-36) 2014/09/12(Fri) 22時頃
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他にも、他にも。 この廓には、素敵な花が数多くおります。 亀吉さんや朧さん、お逢いして頂ければきっと。
[その魅力に取り付かれることでしょう。 僕は、相槌を打ちながら話を聞いてくれるベルさまを見上げて 彼の今宵を彩る『花』は、さて誰になるのかと まるで着物や香を選ぶ感覚で、廓の裡の『花』の顔を 思い出しているのでありました。]
(74) 2014/09/12(Fri) 22時頃
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/* ちょーすけ、 そこそこ、割と新しめの花だとおもうお たぶん。
ココにきたの、 10代半ば〜後半とかじゃないかな。
(-37) 2014/09/12(Fri) 22時頃
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誘蛾灯気取るか、あくどい花も居たもんだ。
[色街界隈でヘクターとだけ短く名乗り、 素性を有耶無耶にする己が言えた義理では無いが、 彼の物言いに気付け程度の毒を滲ませ、唇を歪めた。>>71]
お前さんが野暮を語るとは、面白い冗談だ。 ちょいと妬いて可愛げ見せりゃ、早々買い手が付こうにな。
[実際、彼の売れ行きは与り知らぬところ。
けれども、パッと遊んで朝には消えるこの男が、 先日彼を買い損ねたのは、この気質の所為だろう。 とある花と両天秤に彼を掛けて遊んでいたが、 媚を身体で覚えた花にその夜はあっさり傾いて。 常変わらぬ淡い灯色の笑みに見送られたのは先日の事。
ツ、と差し出す指先で、彼の前髪を軽く引いた。 またも自身を躱そうとした彼を咎めて繋ぐように。]
(75) 2014/09/12(Fri) 22時頃
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/* くっそヘクター…!!!!!
かどわかされてぇ…くっそ…(びたごろ
(-38) 2014/09/12(Fri) 22時頃
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そういや…後1人来ないけど大丈夫かな―
(-39) 2014/09/12(Fri) 22時頃
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/* ヘク×丁とか、ぷますぎるな…(じゅる。 地味に丁助で方言キャラもいいなーって候補にはあったのよね。 蝶側のバランス見て(あと櫻子チップすきすぎて)櫻子にしたけどな!!
そしてベルさまのお可愛らしいことよ…!!! 手ぇつけちゃうぞ! つけちゃうぞ!(べちべち)
(-40) 2014/09/12(Fri) 22時頃
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いいえ、僕があくどいならば。 無垢な蝶を夢中にさせる様な花の方が、数段上じゃ御座いませんか? 嗚呼、花を本気にさせる蝶は、更にその上を行きますか。
[紡ぐ冗談は相手を選ぶ。>>75 けれど、根拠も過去も曖昧に、この蝶ならば直ぐに忘れ去るだろうと、言の葉はするりと落ちていく。]
……おや。
[くい、と痛みは感じない程度に髪を引く感触。 己より高い視線をそのままの姿勢で、上目に見詰める。]
機嫌を損ねて仕舞われましたか?
[買われなくてはならぬ身なれど、表情は其の侭。 謝罪は暫し、冗談が塞き止めていた。]
(76) 2014/09/12(Fri) 22時頃
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/* しっぽ振らない。 へくたー相手だからだろうな、たぶんな。うん。
(-41) 2014/09/12(Fri) 22時頃
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/* >>76 僕のことかっ…!!!www
僕あくどくないもぉーん チタチタヾ(⌒(_*'ω'*)_パタタ でもなんだ、とてもいい負縁故的なものをもらってるのか? へっへ、みんなと絡みたい!な!な!!
朧さん、藤之助さんのとこのお話のも ヘクターさまの「櫻散る」も ペッティンガーさまのも、なんかどこかで拾えたらなぁぁあ…!!
(-42) 2014/09/12(Fri) 22時半頃
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蜜を捧げる花なら可愛げもあるだろうさ。 空腹を癒しても翅を畳めなんざと言わねぇ。
――…お前さんみたいな翅を焼いて見下す性悪じゃあねぇよ。
[もう一度指先に力を掛けて、毛根に与える圧。>>76 この髪の色が悪い、彼が悪いと言外に滲ませる色は常調子。
ただ、何時もより絡み方が馴れ馴れしくしつこいのは、 前回と同じ顔を彼が作って見せた所為だ。 彼はいつもこの顔をして廓に立つ。]
なんだ、なんだ。 夜を迎える前に呂の字で、慰めてでもくれるのかい?
[ピシと指先で弾いた彼の低い焔色の髪。 眇めた片目で彼を値踏みし、示唆した口唇は弓形へ。 長身を折るようにして、ほんの少し顎を引く。]
(77) 2014/09/12(Fri) 22時半頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/12(Fri) 22時半頃
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[空になった湯飲みを小姓へ返すと伸ばす手は仕舞っていたパイプへ 丁寧に葉を詰め込んでゆくと火をつけて軽く吸い込む。 何度か吹かすと形を整えてソファから立ち上がりまたふらりと歩き出す]
どこか暇そうな花はいねぇかな。
[独りごちても返事は帰ってこないのも何時もの事と慣れた足取りで向かうのは何処だったか]
(78) 2014/09/12(Fri) 22時半頃
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どんなところがって、えっと…
[まさかそんなことを聞かれるとは。 心の内を自分の口で説明するというのは とても難しいし恥ずかしい。 それでも慌てて頭の中を整理して 伝えることを試みる。]
君はとても可憐で愛らしいし、 けどそれだけじゃなくて実は 他人のことを大切に想うことが出来る人だ。
あの、的外れだったらあれなんだけど、 僕の目からはそういう風に見えたし、 そういうところが魅力的に思えた。
[口下手な僕の言葉は上手く伝わなかったかもしれないと、僅かに距離を詰めてきた櫻子の表情を恐る恐る伺う。 せめて文字でならもう少しマシな表現を出来るものを、もどかしい。]
(79) 2014/09/12(Fri) 22時半頃
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[「しあわせ。」 そう呟いた櫻子の顔は微かに陰ったように見えた。 小鳥の囀る朝はぱちくりとその様子を見つめた。 その曇る表情の裏で彼は何を考えているのだろう。 どんな思いが巡っているのだろうか。 とても興味深かった。
やがて綴られた言葉は僕には 真実味が感じられなかった。]
僕に逢えて幸せなの?ふうん。
[僕が彼に何をしてやったわけでもないのに。 その言葉の内容は不可思議さを覚える。
彼が何を考え生きているのかもっと知りたい…。 まったく好奇心をそそられる花だこと。]
(80) 2014/09/12(Fri) 22時半頃
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へえ、そりゃ楽しみだね。
[櫻子の口から語られると、いかにも魅力溢れる花々がこの館にひしめいている様に感じられる。 それは彼が人のことが好きで実際に魅力的だと思ってるからではないか…と考えてるのだが実際のところはどうだろう。 櫻子が自分の思う通りの人物であったとしても、そうでなかったとしてもそれはそれで面白そうであった。]
じゃあ、僕はもうちょっと館の中を探索して その素敵な花々とやらに実際に会ってみるよ。 お菓子、ご馳走様でした。
[にこりと笑って座布団から立ち上がる。]
ああ、それとも。 僕ともっと一緒にいたい…?
[立ち上がって見下ろす櫻子は一層小さく見えた。]
(81) 2014/09/12(Fri) 22時半頃
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/* ひい、フランクさまぁ!!!
フランク、ヘクター、ニコラス…くっそここが天国か…!!! ここにミナカタとブローリンがいれば…俺はたぶん…生きてない…もえしんでる…!!!! (ごーろんごろんごろんびたびたばんばん)
(-43) 2014/09/12(Fri) 22時半頃
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[まるで皮肉とは到底思えず、素直にも刺さる言の葉>>39を甘受しながらも軟らかに乗せられた手を握り返す。憂いさえ感じ得る雰囲気に混ざる微笑には、少しだけ目を細め、安心させるようにまた自分も小さく微笑んで見せた。 鸚鵡のように返された事には少しだけ焦りを覚えてしまったけれど、今やそれも宵闇に霧散]
部屋に篭ってるキミの方が、…変だ。
[その視線は小さく伺うように部屋に泳ぐ金魚へと。時折水の跳ねる音が聴こえたのならば、寸時その瞼を下ろしてみただろうか。
軈て重なり合った手を引いたならば、その腰を立たせ、誘う様に籠の外の箱庭へと連れ出したことだろう。]
…キミ、花、だよね。 名前、教えてくれる。
[庭に面した硝子戸の側。 朧に地上を見下ろす月を眺めた視線を彼へと移したのならば、その横顔を意味無く見詰め。淡藤色の髪が月光に透ける様をただ眺めていたことだろう。]
(82) 2014/09/12(Fri) 23時頃
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[意外な事に、と謂ってしまっては失礼でしょう。 返って来るのはふわふわとしているものの それでもきちんと、僕という『花』を見ての言の葉でありました>>79]
ふふっ。 褒められると、やっぱり恥ずかしいものですね。 ベルさまの先程のお気持ちが、判ったように思います。
[長く咲いている花である僕は 『蝶』から数多、褒められるお言葉も頂きました。 幾千、詰られる言葉も掛けられました。 お陰でと謂って善いのか悪いのか、頬を染めることなどはありませんでしたが 照れくさいと示唆するように 僕の表情を伺うベルさまへと、微笑み返したのでありました。
指先を、その薄い色の肌に伸ばしてみましょう。 触れるのは、不器用にも言葉を下さった その唇の僅か数ミリ上、吐息をただ撫でただけにございます。]
(83) 2014/09/12(Fri) 23時頃
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[幸せについては、微笑んで返すのみでありました>>80
こうして出逢わなければ、こうしてお話しすることも無かったでしょう。 初めて此処へ来られた方でも、何気ない会話を楽しんでくださる。
『僕』を一時でも感じてくださる。
そのことが、僕の中での『しあわせ』だと。 今この時は、そう、思っていたのです。
普通とは違う考え方だと、どこかで自覚していたのです。 だからそれ以上、言葉にすることはありませんでした。]
(84) 2014/09/12(Fri) 23時頃
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ふ、ふふ。 そうで御座いますか、其れは失礼を致しました。
[髪を引く力を強めた、性悪ではないと主張する蝶。>>77 思わず洩れた、笑い声。
姿勢を変え、絡む視線の色が変わっても、此方は常の侭。]
其れを蝶が御所望で在れば。 此方は、其れを拒む花では御座いませんが。
[己の唇をぺろりと舐める。 挑発のような、仕草。]
(85) 2014/09/12(Fri) 23時頃
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半の目 丁助は、メモを貼った。
2014/09/12(Fri) 23時頃
懐刀 朧は、メモを貼った。
2014/09/12(Fri) 23時頃
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楽しみにされている出逢いを、お留めするわけに参りません。 僕は──、僕たちは。 佳くも悪くも『花』にございます。
『花』に、蝶を引き止める術などございません。 『僕』に、ベルさまを引き留める手などございません。
[それに、この廓に多様で魅惑的な花がいくつも咲いているのは本当ですから。 僕は立ち上がるベルさまに合わせて、立ち上がり 此処を去るそのお姿を、微笑で見送るしか出来ないのでございます。]
今宵は佳き花に、出逢われることをお祈りしております。
[小柄な身体は長身を見上げます。 そして小さく、お辞儀をして見せたのでありました。]
(86) 2014/09/12(Fri) 23時頃
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