226 【突発誰歓】君の瞳に花咲く日【RP村】
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[鳶色の双眸が、文字を追う。指が、文字をなぞった。
『誰が忘れてしまっても 私だけは忘れない。』
届かなかった言葉《おもい》の欠片。触れたのは、確かな慈しみ。 シーシャはこれを読んだのだろうか。この想いは伝わったのだろうか。わからない。 文字を追う指先が震えていた。肌寒さを覚えている。
この想いを、届けなければといった、情感が不思議なほど、働かない。
心に、響いていないかのように。]
(+26) 2015/06/13(Sat) 19時頃
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[ふと。――…目を閉じると、季節にそぐわぬ真冬の情景が浮かんだ。 細雪が降り落ちる、冬の夜空の下。中庭の樹の近くに蹲る子どもが泣いている。凍えて、寒くて、寂しくて泣いている。
”それは、届けなきゃ。伝えなきゃ…いけない。いけないのに、わからないの?”
幼い自分が、断罪するような声が内側から響く。]
(+27) 2015/06/13(Sat) 19時頃
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[些細な違和感の正体に気づき、メルヤは自らを抱き込むように両腕をまわした。 体は、凍えたように冷えている。]
[深層心理の奥。 最期にして最初の残酷な白の世界に置き去りにした、幼い自分は――。
おのれ自身の心の一部だった。
《幻》に囚われ切り離された心は 雪がちらつく真冬の空で丸くなって――凍えている。]
道理で。 ……今日はほとんど幻見ないと思った。
[ぽつり。呟く声音は無機質なものだった。
ドアが開かれる。 巡回の看護師が現れるのを、感情のない瞳が捉えた*]
(+28) 2015/06/13(Sat) 19時頃
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/*メルやん、年齢詐称疑惑あるんですけど
外で実はトレと会ってましたーとかじゃないとおかしい(真顔
だって、ピエロいなくなったの逆算して14歳だぜ…
(-19) 2015/06/13(Sat) 20時半頃
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/*まあ、ちゃんとその辺り考えてないのがいけなかったね!!
(-20) 2015/06/13(Sat) 20時半頃
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/*……20代前半と言ったな?あれは嘘だ?
えー、19歳ぐらい…?>キルロイより下がいや
いや、親に捨てられてたとこに、今まで遊びとか知らないで楽しいこととかはじめて教えてくれたのがネイサンで 子どもの頃が子どもらしくなかったので、それはもう無邪気に懐きまくってたので
いきなりいなくなってショックを受けた
で、トレの気紛れで助けられるんだけど。それが、本当、気紛れで、そして色々察しがいい14歳だったのでこうなった
辻褄は合わなくもなくもない!
(-21) 2015/06/13(Sat) 20時半頃
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/* ゾナハ病の元ネタを知らず てっきりタルトのオリジナルかと思ってがくぶるしてた人。 という懺悔。
(-22) 2015/06/13(Sat) 21時頃
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── よる ──
[眠るオスカーの鼻から、ふわりと抜け出すものがある。
それは小さな妖精の姿をしていたり、ゆらゆらと揺れる花の形をしていたり。 中には意味のない形のふわふわした何かだったりと様々だ。 幻想のように淡い光を纏ったそれらは、締め切られた窓や目の前にある壁などないもののようにふわりふわりとあちこちへ散らばって行く。
楽しげにぴょんぴょんと跳びはねて*]
(35) 2015/06/13(Sat) 21時半頃
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[──人の記憶には種類がある。
意味を記憶するもの、エピソードを記憶するもの、行動を自動化するもの。 オスカーの脳裏から、真っ先に抜けだしていくのは、固有名詞やエピソードの中身だ。
あれがあった、これがあった、という字面だけは比較的後まで残るが、それをどういう経緯で、何を話して、何を思ってそうなったかは覚えていないことが多い。
そして、しばらくすればその字面すらも消えていく。
残るものは何もない。]
(36) 2015/06/13(Sat) 21時半頃
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[──覚めない夢。
この病気に罹患してからの生活は、ずっとそんなイメージが続いている。
感覚は多分子どもの頃に戻ったよう。 頭の中には骨組みだけが残った記憶。
いろんなことがあったはずなのに、欠けてしまったものが多くて。
点と点をつなぎ合わせて、想像力で形を作って、オスカーはそこにいる。
同じ病に罹った患者達が、十代前半から半ばくらいの見かけになってすぐに消えていくのは何度も見たはずだけれど。
それを怖いとか悲しいとか思う気持ちは元々なくて。
自分もあぁ、そろそろかな、なんて思うのみ*]
(37) 2015/06/13(Sat) 21時半頃
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/* あっ、そういえばオスカー爺ちゃん経由でトレイルの頼みごと聞くはずが聞き逃し…くう…!
(-23) 2015/06/13(Sat) 21時半頃
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[トレイルから返事はあったか。若しくは雑談でも交わしたか ...はトレイルにナナオの部屋までの案内をしようと申し出るだろう ″約束″もあるからと
断られたのならば其れはそれで構わない メルヤにそう報告するまで、で だが...は共についてきてほしいと願ったがどうだったか
...はどちらにせよナナオに一度会いに行くつもりであった その″道中″メルヤにあっても問題はないだろう この2人は自分とタルトとは違い、病気の性質上で合わないのではない むしろ本人達は楽しそうなのになと...は思っていた (それがメルヤにとって不本意であるかどうかはこの際置いておく)
車椅子を操作し、廊下を移動するのは酷く腕がつるものだ 脚の軋みはましであるが、今度は腕の関節が辛いと訴える そんな中、メルヤを見つけたのは巡回の看護師ではなく...であった>>+26]
(+29) 2015/06/13(Sat) 21時半頃
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メルヤ、入るわよ
[貴方に言われた通り、トレイルに声をかけたと そう言おうとして扉を開けて――絶句した]
ちょ、ちょっとメルヤ、貴方どうしたの!? 何、その怪我、それに目は……!
[何故か全身打撲の様な格好の彼に そして私の向こうをみているのではない 何も見ていない様な虚空の瞳に...は息をのむ
そのまま車椅子を操り近づいたが、果たして彼は反応したかどうか]
(+30) 2015/06/13(Sat) 21時半頃
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―自室― [>>+30の声にぱちり、と弾かれたように顔を向ける。]
あ。ケイト。
[血のついた包帯でも見られたのか。怪我のことに勘付かれて、ばつが悪い顔をした。]
ちょっと…ね。
目? 目がどうかしたのかい?
[不思議そうに問い掛ける。メルヤの様子は普段と変わらない。 ノートを持つ手が、かすかに震えている。]
(+31) 2015/06/13(Sat) 22時頃
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[幻覚症状で中庭の一番大きな木から落ちたが、打ち付けたのは背中だった。 メルヤが普段鍛えていたおかげか、運動神経の良さが幸いしたか、枝に何度も当たり、体勢を変えようとしたりしたのが功を奏したようだ 手がすり切れたのは、器用な作業が出来そうにない痛手だが、動く分には支障は無さそうだった。 普段から包帯をしているため、部屋を訪れなければ勘付かれなかったかもしれない。普段より幾分、動きは鈍い。]
ケイト…ナナオとトレイルはどうだった?
[幻覚による怪我の原因ではない。 かじかむような手を抑えこむ。ケイトがメルヤに近づいたら勘付いたかもしれない
季節はずれの冬の冷気のような空気が、メルヤの体に纏っているのを*]
(+32) 2015/06/13(Sat) 22時頃
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―メルヤの自室―
……そう
[何処で怪我をしたのよ。何で何も言わないの?>>+32 尋ねる言葉を飲み込み、...は唯、頷く 普段と変わらない様子なのに。今はその虚空が恐ろしい それでもその中でノートを持つ手が震えている事に気づけば ...は小さく告げた]
トレイルの所には向かったわ。約束ですもの ――それはそれとして。震えてるわよ、手
[よくよく見れば其れが擦り切れているのに気付くだろう 包帯越しにもわかる、普段の彼とは違う動きの鈍さ ...はゆっくり車椅子に近づいた後]
(+33) 2015/06/13(Sat) 22時頃
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……あなた。なに、それ 寒くないの?
[冷気を纏う姿に...は息をのむ 鱗を纏っている彼から発せられているのだろうか 感覚の鈍った自分にすら感じられる酷く寒い気に、 ...は無表情を動かし軽く眉を顰めた]
(+34) 2015/06/13(Sat) 22時頃
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── あさ ──
[外で──が鳴いている。 ぴぴぴ、ちちち、と楽しげに。
さて、あれは何だったっけ。 そろそろ一般名詞まで欠けだしたか。 そんな感想をぼんやりと。
手のひらを目の前にかざせば、一回り細くなった腕が映る。 筋肉の凹凸の薄くなった腕は、だいたい12歳頃のものだったろうか。]
(──この頃は性徴が大きい時期だから、判りやすいな。)
[穏やかに、ただそんなことを思う。]
(38) 2015/06/13(Sat) 22時頃
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[起き出して身長を測ろうとすると、そこにメモが一枚貼られている。
『○○○号室の鉢植えに水をやること、可能ならば移植すること』
それに目を通して、昨日の自分からのメッセージだと見当をつけた。]
……あぁ、大丈夫だよ。 トレイル、君に頼まれたことはまだ覚えている。
[自分がこれを貼ったことは全く覚えていないけれど。
背を測れば、昨日より10センチも縮んでいたから、少しだけ急いで部屋を出た*]
(39) 2015/06/13(Sat) 22時頃
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…怪我のことなら気にしないで、大した怪我じゃないし。
[問い掛けを飲み込んだような気配に、苦く笑う。 ケイトと話している時の、メルヤは普段と打って変わらない。 かすかな変化は、表面上には現れる程ではなく、あくまでも心の”一部”だった。]
手、と。背中もちょっとね。
[そう、誤魔化していた口振りが>>+34で、トーンを落とす。]
(+35) 2015/06/13(Sat) 22時頃
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――…寒くて仕方ないよ?
(+36) 2015/06/13(Sat) 22時頃
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幻覚の類だから、どうしようもない。 ケイト、冷えるから。余り近づかない方がいいよ。 [心配そうな瞳の奥を覗けば>>+34 必要以上にどうということない振りをする。
シーシャに貰った鎮痛剤が役立っているのだろう。立ち上がれる。]
他のみんなのとこ行こうか? タルトとトレイルには地図渡してないしね。
[そう口にして、廊下の方へと誘ってみせた*]
(+37) 2015/06/13(Sat) 22時頃
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[それはど黙して軽快に廊下を歩いていく。 真白であった筈の壁に刻まれた記憶を見て それは目を細めるも、すぐにまた歩きだす。 それにとっては、壁の傷はただの傷だ。
『不知周之夢爲胡蝶與 胡蝶之夢爲周與』
朝陽が白い病院内をぼんやりと照らしている。 ナースが昨日去っていったものたちの 部屋を片付けている。 どこかで紫苑の花が咲いている。
ちちちと鳴く鳥の声が聞こえる。]
(40) 2015/06/13(Sat) 22時半頃
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ヒナコは、キルロイの漆黒の羽、を少し、思い出して、すぐに忘れた。
2015/06/13(Sat) 22時半頃
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「……ヒナ、 ?」
[声がする。くすんだ白髪の「 」が、 指先を紅く染め傷つけながら、 様々な記憶を取り零しながら、 そこに立っている。
蒼い翅したそれは無視して 中庭に進んでいこうとして ぴたりと止まると
絵本を抱えなおし 「 」>>34の方をじっと見て 小さく首を傾げてみせた。]
(41) 2015/06/13(Sat) 22時半頃
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/* 胡蝶の夢かぁ。素敵
(-24) 2015/06/13(Sat) 22時半頃
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ヒナコは、シーシャをじっと見つめている*
2015/06/13(Sat) 22時半頃
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[――落ち着いて。 歌を、うたおう。
まだ、 出来損ないの、 未完成な歌を。
タルトちゃんや、トレイルが――。 いま、どうなっているかは分からない。
メルヤが固定具を外してくれたおかげで、たぶん無理をすれば動けるような気がするけれど。 ――それをやったら、二人に会う前にあたしが死にそうだ…。と、ナナオはひやりとしていた。 今のは、あぶなかった。
大事な二人が今どうなっているか。分からない。 もし閉鎖区域に来ているなら、相当ひどいのだろう。 それを見たら――。
知っただけでも、あたしは死にそうになるくらい心配だった。 でも――、ここで、なにもできないのは悔しい。
(+38) 2015/06/13(Sat) 22時半頃
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/* 胡蝶の夢だ… ヒナちゃんの知識が深くて僕は私は。 うーん、話しかけないほうがよかった、の、か? などと迷いつつどうしたものかと頭を抱える
(-25) 2015/06/13(Sat) 22時半頃
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……貴方、それで大した怪我じゃないというなら相当クレイジーね 私からしたら今すぐ治療室にぶち込んでもいい位の怪我と思うんだけど
[苦く笑う彼>>+35に淡々と告げる 細波すらたてぬ(ように、私には見える)心の内 彼の其れに波紋を抱かせるのは自分でないとは、知っている]
背中も?……治療せずに大丈夫なの 軽業を得意とするなら、痛むでしょうに
[そう呟くも、次の彼の言葉>>+36で...の指先はぴくりと跳ねる]
(+39) 2015/06/13(Sat) 22時半頃
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――寒い、の? ねぇ、それは本当に幻覚なの? 私″も″寒いと感じるのに
[どうという事ないと言った声音と、寒くて仕方ないという言葉の矛盾 ...は息をのんだ後、ゆらりと紫苑の瞳を揺らした]
本当に、動いて大丈夫なの? 寒いんでしょう、貴方
[誘いに躊躇するも、移動に否は唱えない ...は暫し考え、頷いて ならばナナオの部屋に向かいたいと告げたのだった]
(+40) 2015/06/13(Sat) 22時半頃
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[――あの重厚な扉の先まで、この声が届くかは分からないけれど――…。]
…――♪
(+41) 2015/06/13(Sat) 22時半頃
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