30 ─今夜、薔薇の木の下で。
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[がつっと鈍い音がした後、しゃがむ赤毛に驚いた様に眸を瞬かせて]
だ、大丈夫…? ぶつけたの、おでこ? 見せて…?
[目線を合わせる様に前でしゃがみ、 ひんやりとした指先を彼の額へと伸ばした]
(69) 2010/09/04(Sat) 02時半頃
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…ぅ、…すんませ………
[クラクラと目眩。あたった瞬間星屑が飛んだかもしれない。 切れてはいないのだろうけど、コブくらいはできてしまいそう。]
(70) 2010/09/04(Sat) 02時半頃
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莫迦、謝るのは僕のほうだろ。 良いから、見せて。
[とりあえず切れていない事を確認し、ほっと息を吐く。 少し赤く腫れたその場所を見て]
……こぶになってる。 えと……ごめん。
(71) 2010/09/04(Sat) 02時半頃
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… …セ シ…
[囁く声がまた、じんと脳裏に響くともう抗えなくて。 名を呼べば薄く濡れる互いの唇が微かに触れる、
それは過去に一度知ってしまっている甘さ、 隻眼の後輩に組み敷かれていた朝の光景、 それらを思い出してしまうとあとはもう誘われるまま――…
セシルから薔薇の香がするかのような錯覚すら受けて その香に捕らえられ、甘い吐息に酔わされていく。
啄ばむように触れ合い、それだけでは足りなくなり、 甘い蜜を啜りあうように深く長く酔いしれて。 時間も呼吸も忘れて溺れた後―――…
再び気を失う後輩の姿と、浅い呼吸音で我に返る。]
(72) 2010/09/04(Sat) 02時半頃
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ちょーっとまてや。
確実に喰えそうな候補として考えてたベネット霊セシル妖とかおいおいおいおいwwwwww
まぁ、相方サイラスだしそっちに頑張ってもらってる間に新規開拓か…
(-15) 2010/09/04(Sat) 02時半頃
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…いや、その……
なんか、俺の方こそ…色々心配かけちまって。 目測誤っただけだし、熱くてのぼせてしょうがねーからちょっと泳いできただけだし…
[だらしなく羽織っただけのシャツ。 濡れた赤毛からの消毒薬の匂いでプールに行っていたことは容易に想像がつくか。]
(73) 2010/09/04(Sat) 02時半頃
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良いんだ。心配なんていくら掛けたって。 僕が好きで、しているんだから……っ。
[羽織っただけのシャツを掴み、珍しく語気を荒げて]
……プールの匂いがする。 誘ってくれれば善かったのに。 一人だけ、ずるいよ。
[鼻の奥につんと香る消毒薬の匂い。 羽織っただけのシャツから覗く素肌に、心臓がどくんと高鳴った]
(74) 2010/09/04(Sat) 02時半頃
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すんません…
その、ベネさんよく寝てた…から。 [気まずそうに弁明する姿は、やはりしつけ中の犬。]
(75) 2010/09/04(Sat) 02時半頃
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起きた時、一人の方が……寂しいよ。
[気まずそうに答えるその頬に手を伸ばす]
君は……僕の目の届かない所に行っちゃだめだ。 君がいないと……僕は僕で居られなくなってしまうから。
(76) 2010/09/04(Sat) 02時半頃
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―――…っ 俺…何 を…
[幻から醒めたように硝子玉の翡翠が呆然とセシルを見る。 今のは、なんだったのか。 ただ、ただ、痺れるような甘さが。 忘れかけていた甘さばかりが余韻として残って。
セシル、呼ぶ声も甘いものになり緩く首を振るう。 は…と短く零れる吐息、少し苦しげに翡翠を細めると くしゃりと自分の髪を握って。]
…ごめん。
[甘さの残る吐息と共に謝るのは、誰に。]
(77) 2010/09/04(Sat) 03時頃
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/* 4回もつかっている、どれだけあまい。 ようせいだから仕方がない!
眠いんですね。わかります。
(-16) 2010/09/04(Sat) 03時頃
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[とりあえず暑さ凌げる場所に連れて行かなければ。 背丈も体格も似ている気を失った相手を 1人で寮内まで運ぶことは少し難しい。 けれどもここから離れて人を呼びに行くことは、 後輩から逃げ出すことにもなってしまいそうで。
直ぐ傍の日陰までの距離をなんとか運ぶと 洗濯物から誰のものかわからないタオルを選んで それを水に濡らしてセシルの額に当てて様子を窺う。 青い薔薇は其処にはなく、翡翠がそれを見ることはなく。]
[から、から…ころり]
[甘い、甘い蜜が与えられた。記憶よりも、甘い。 その余韻が醒めていくと翡翠は空洞を映す硝子玉になる。 思い出してしまった記憶に、その色を伏せて。
セシルが再び目を覚ました時、セシルの瞳は何色だろう。 それがどのような色でも翡翠は無機質な空洞の色を その裡に隠してセシルに薄く微笑みかけて。**]
(78) 2010/09/04(Sat) 03時頃
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…ベネ…さん……?
[頬へと伸ばされる手を振り払うことはなかった。 そんな風に、縋るように言われるなんて思わなくて。
けれど、傍にいるのが怖い。 近寄れば、シャツに吸われたか寝汗の匂いが鼻へと届く。 それが、あまりに生々しすぎて、自分を抑えられなくなりそうで。
吐息が熱を帯びそうになる。 深呼吸をして、額の痛みに意識をやって、やり過ごす衝動。
代わりに痛みが増したから、小さく呻いて額をさすった。]
(79) 2010/09/04(Sat) 03時頃
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[そこまで口にして、はっとした様に手で口元を覆う]
……ごめん。 子供じみた事を言った。今のは、忘れて。
[気まずそうな顔でそう口にし俯けば、 長身の彼からは白いうなじが見えるだろうか]
とりあえず……そのおでこの手当てをしよう? 医務室の鍵預かってるから。 せめて冷やすだけでもした方が、いいよ。
(80) 2010/09/04(Sat) 03時半頃
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ドナルドは、小さくうなづいて、大人しく治療を受けにいく**
2010/09/04(Sat) 03時半頃
ベネットは、頷くドナルドを連れて、医務室へ**
2010/09/04(Sat) 03時半頃
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― 中庭・青薔薇から少し離れた場所 ― >>78 [再び気を失って、それから目覚める。 だけど、眸の色は戻らない。一瞬変わりはなさそうだけど、ブルーが混じった色は、彼であって、彼でなく…。 記憶や仕草は彼なのだけど、いや、彼自身なことは間違いないのだけど…。
そして、そこにいる人物に、また縋るような視線を向ける。]
フィル…先輩。――………夢を……視た。
[そう告げて、また手を伸ばす。 夢の内容は、昔、さっきの場所で、いわゆる同室者、ヘクターのお気に入りになった時の再生であり、また続けて視たのは、サイラスもそれに混じって、いいように、でも本当に可愛がられた記憶であり……
そう、とても話せるものではなくて、 内容を聞かれても、眉を寄せて、何か苦しそうに息を吐くだけ。]
――……部屋で、休みたい……。
[フィリップにはそう願うだろう。 洗濯物もどうにかしないといけないのだけど、後できっとするから…と呟いて。]
(81) 2010/09/04(Sat) 06時半頃
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[そう、身体が疼いて仕方がない………。**]
(82) 2010/09/04(Sat) 06時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/09/04(Sat) 06時半頃
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― 医務室 ―
[無言のまま、医務室へと向かう二人。 ポケットから鍵を取り出し、がちゃり…と音を響かせ鍵を開ける。 先にドナルドに入る様に促し、それに自分も続く。
後ろ手で、中から鍵を掛けた事には、自分自身も気づかないまま]
(83) 2010/09/04(Sat) 08時半頃
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[ドナルドの髪から香るのとはまた別の、消毒薬の匂いに包まれた室内。 薬品庫の棚を物色しながら]
……ドナルドは、適当にその辺に座っていて。 確かこの辺に湿布が在ったと思うから……ちょっと待っていて。
[薬品のボトルを漁りながら、目当てのものがないか探していく。 その間言葉少なめなのは、先程の子供じみた言葉のせい。
勢いに任せて言ったしまった「ドナルドがいないとだめだ」と言う言葉。 それの自分勝手な理由のせいで、 今はドナルドと眸を合わせるのも、憚られて……]
(84) 2010/09/04(Sat) 08時半頃
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ベネットは、ドナルドの存在を背中に感じながら、今は薬を探すふりを続けている*
2010/09/04(Sat) 08時半頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/09/04(Sat) 09時頃
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―廊下― [食堂は出たものの、ユーリィをすぐに探しに行くとトニーに約束した以上、ネクタイを取りに戻っている暇は無いかも知れない。 せめてもとワイシャツの一番上のボタンだけはきっちりと嵌め直す。]
図書館から先に行こうか。 近いし、ユーリィがいつもいる場所だから。
[上級生らしくトニーを先導し、図書館の方へと向かった。]
(85) 2010/09/04(Sat) 09時頃
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―図書館― [図書館にはディーンが居て、既に鍵は開いていた。 それから、勉強中の彼の邪魔にならないよう出来るだけ静かに、二人で手分けして図書館の隅々まで隈なく調べて回った。
林立する書架の隙間や物陰だけではなく、閉鎖されている司書室や書庫の中を窓から覗くことまでしたのだが、結構な時間が掛かった割には成果は無かった。 ――その頃ユーリィはまだ薔薇園に隠れていたのだから当然ではあるが、二人はそのことを知らない。]
(86) 2010/09/04(Sat) 09時半頃
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[暫くして落ち合ったトニーに、]
やっぱりユ−リィいないね。 プール行くしかないか。
[今は大きな声を出しても咎める者はディーンくらいしかいないのに、規則通り律儀に声を潜めて話し掛けた。**]
(87) 2010/09/04(Sat) 09時半頃
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[隻眼の視界は、今は薬品庫に向かう背中だけを見つめて。 薬の匂いがキツイからか、多少は落ち着いていられる。
嗅覚がやけに敏感になったのは、視野の片側を失ってからか…それとも……
幾度か声をかけようとして、やっぱり出来なかった。]
(88) 2010/09/04(Sat) 09時半頃
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[戸棚の奥から湿布を見つければ、それを手にして振り返る。 常なら直接貼ろうとするところだけれど、 先程の気まずさから出来なくて、渡すだけに留まる事に、
……彼は気づくだろうか]
はい。とりあえずこれ…貼って置いて。 少しは違うと思うから。
ドクターがいれば、ちゃんと診て貰えるんだろうけれど。
[ちゃり、っと手の中の鍵を弄ぶ。 ドクター不在の今、自分がここを任されている事を再確認するように]
(89) 2010/09/04(Sat) 10時頃
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― 至る図書館 ―
[ドナルドに向けた前半の謎かけのような言葉には、何も色めいたことはないのだが、後半のそれはままそうであるので、相手の切り替えしに、ひくっと眉を動かしたのは相手に背を向けた後のこと。]
悪戯ですみそうにないなら、 本気で行くか諦めるかの二択だろう。
[悪戯=色事と、あの謎かけ一つで飛躍した後輩の呟きに、後ろ向きのまま答える。溜息を吐くのは、自分には前者は無いといった意志の表れだが、どう取られたかは識らない。]
嗚呼、しかしいつまで居るかは判らないからな。 居なかったら察しろ。来なかった時も察してやる。
[そのまま振り返ることなく片手を上げて、荷物を抱え図書館へと至る。]
(90) 2010/09/04(Sat) 10時頃
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あと……暫く僕は此処で寝泊まりしようと思うんだ。
[ちらりとベッドへと深い翠を向けて]
その方が、君も良いだろ? 僕と一緒だと……君はいつも、何かを我慢している様な、 そんな顔をしているから。
(91) 2010/09/04(Sat) 10時頃
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― 図書館 ―
[図書館の鍵は、佳く使うだろうという理由から史書の先生より夏休み前に預かっている。 おそらくはスペアを、似たような理由で預けられている生徒も居るのかもしれない。 それはある意味《優等生》として日々を過す故の特権。]
……今日は彼は来ていないのだな。
[おそらくはその特権に預かっているうちの1人。 ユーリィの姿が、今日は無いことに気がついたのは、先程薔薇園を舞う姿を見たからだろうか。 時折何か訴えたそうな眸で見られている訳――……同室者のサイラスに仲介を頼みたいなどということは識らない。そんな彼に、まさか朝の情事を見られていたとは(>>61)、これも識らず。 ある意味、薔薇園をクルクルと回っていた彼に聲をかけなかったのは正解だったようだ。]
(92) 2010/09/04(Sat) 10時頃
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……、……―――。
[窓際の席へと座ると勉強道具を広げる。 暫く紙を捲る音や、ペンが文字を綴る音が館内に響くも、ふっとそれが止まった。ペンを持ったまま瞼伏せる様子は、思案に耽っているようにも見えるだろうか。
―――……実際は、寝入っているのだが。 流石に、久しぶりの受け手で、それも結構好き放題された身は疲れていたよう。 ロビンやトニーが来ても、眠りから覚めなかったのは、彼らが音を控えて動いていたからに間違いない。
眠りの淵で見る夢は、過去の……―――。]
(93) 2010/09/04(Sat) 10時頃
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/* >>92 「佳く使う」はどう考えても変だってー。 例えば、彼にとって佳き思い出の品になるだろう、とかだったら合ってるけど、さすがにこれは漢字の意味から外れすぎだと思う。
(-17) 2010/09/04(Sat) 10時半頃
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…すんません。 [ぽつりと小さく答えて、湿布を受け取る。
互いに距離を取るような気まずさ。 その年上のルームメイトがどんな思いでそんなことを言うのかを、察することが出来るほど気が利く訳ではなく、自分の事だけでいっぱいいっぱいで。
心と身体はいつもちぐはぐだ。 忌まわしい欲情は感情とは別に動くから厄介で。 慕う心と裏腹に、衝動は何処へ牙を剥くかわかりはしない。]
(94) 2010/09/04(Sat) 10時半頃
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――図書室――(>>87) [黙々と自習を続けるディーンには無言で目礼だけを送り、室内を隈無く探した。しかし結局は空振りに終わり、]
うん、いないね……。 移動しよっか。
[同様に小声でロビンへ答えて、図書室を後にした]
(95) 2010/09/04(Sat) 10時半頃
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