30 ─今夜、薔薇の木の下で。
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トニーは、それから一人で軽く泳ぎ、プールサイドに上がった。
2010/09/05(Sun) 13時頃
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――プール―― >>283 [無為に陽差しを浴びているロビンの隣で、ごろりと大の字になる。 硬い昂奮はもう解けていたけれど、水滴をところどころに輝かせたロビンの裸身は今までとは全く違ったもののように見え、]
きれい……、んんっ、な、青空、だね。
[思わず出た言葉をなぜか、空を見上げて有耶無耶にした。 ロビンの方に視線を投げてはまた戻す。 そんな事を何度か繰り返していた]
(325) 2010/09/05(Sun) 13時半頃
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[誤魔化そうとしたのはどうしてだったろう。 爪痕を見て疼いたのはどうしてだったろう。 『好き』になることと、痕を刻むこと。それらの情動がどう関連するものなのか、さすがに対象となった当人に聞くのまでは躊躇した。 代わりに口から出たのは、いつだったか、聞いた言葉]
――生まれようと欲するものは、 一つの世界を破壊しなければならない
[破壊するべき世界とは、どれなのだろう? 見当の付かない疑問を抱きつつ、少年はやがて束の間の眠りに落ちた]
(326) 2010/09/05(Sun) 13時半頃
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――プール――(>>284) [何か、足先で突付かれたような感触で少年は目を覚ます]
ん……むにゃ? あー……もう、乾いた?
[頷くロビンの無表情にへらっと笑い、微妙に落ち込んだ顔になる]
って、しまった。上がった時にズボン脱いでおくんだった。 ぱんつ乾いてない……。
(331) 2010/09/05(Sun) 13時半頃
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――プールからの移動中――(>>274>>278) [ふん、と冷笑して揶揄するロビンの言葉に頬を膨らませた]
違うよ! おねしょなんかもうとっくに卒業したよっっ! ロビンこそ、身に覚えでもあるんじゃないのー!?
[などと騒ぎながら寮の方へ戻っていく。途中で出会ったラルフとディーンの雰囲気には、裏を詮索するほどの考えもなく、]
……元気なのは『好き』だからね! ……ん? ラルフも、元気になった?
[ごく軽い挨拶だけで二人と―その後でロビンとも―別れていった]
(332) 2010/09/05(Sun) 13時半頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2010/09/05(Sun) 14時頃
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/* いつもいつも思うことなのだが。 どうしてBL系の村ログは、対話者の名前や対象物の名称を明示しようとしない人が多いんだろう。 私からすればただ単に可読性を低下させ、特定の用語法を読み手に強いて、読解負荷を無駄に高めるだけの行為でしかないように思えるのだが。
対象物の名称に関してはまあ、隠語でぼかす事の方が効果的な場合も多々あるのだからまだ良いとしても。 対話相手については、1つの発言内で1回は明示するようにするのが妥当だと私は考えている。
今誰と誰が同じ場面にいるのか? それはどこなのか? およそいつごろの場面なのか?
これらは場面を構成する基本情報で、これらを提示せずにいたが為に場面の矛盾(いわゆる時空の乱れ)が発生したとしても、それはある意味、そう読ませられなかった書き手の責任だとさえ思う。
(-74) 2010/09/05(Sun) 14時半頃
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/* 長々と書いて何がいいたいかといえば、 その辺りのことを完全に判ってそうなロビンらぶ。 部屋に押しかけてやろうか。
(-75) 2010/09/05(Sun) 14時半頃
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/* でも幾らなんでも今のトニーでは……なぁ……
ギギギ・・・くやしいのうあんちゃん・・・ わしがもっと強けりゃあのう・・・
(-76) 2010/09/05(Sun) 14時半頃
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/* 上の長文独り言読み返してて、そういや思い出した。
私、別場面にいるPCの地の文は基本的に読み飛ばす(セリフしか目に入らない)から特にその傾向強いんだわ。
(-78) 2010/09/05(Sun) 15時頃
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/*>>352 茂みは掛詞ですね! わかります!
トニーは……んー……まだかな……
(-79) 2010/09/05(Sun) 15時頃
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/* >>355 トニー以外のPCを私がしてたなら、全ての理を曲げ時空を歪めてでもロビンの元に駆けつけるんだが。それとも、行ってしまうか? これだけ同じ構成のシーンが更に続くことになったとしても?
(-80) 2010/09/05(Sun) 15時半頃
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――自室―― [カーテンが引かれた室内は薄暗い。 生乾きの半ズボンと濡れたままの下着を脱いで洗濯物籠に投げ、クローゼットから替えの衣服を探し出した。着替えようとして、少年はふと目を壁際に留める]
……子供? ……おとな?
[姿見に映るのはまだ小柄な、肉付きの薄く細い肢体。走り回ってばかりの日常の成果かよく陽に焼けて、まとまった筋肉も少しずつ形成されてはいたが――]
(360) 2010/09/05(Sun) 15時半頃
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……やっぱり、子供だよな。
[自分自身でそう感じるのは、どう足掻こうとも最年少の級(クラス)だという厳然たる事実のせい。疲れを感じたように、ぽすんと裸の尻をベッドに下ろした]
そういや。 ユーリィ、どこにいるんだろ。誰か、見つけたかな……。
[見つけたどころの話ではなくなっている、などとは、彼の想像力のはるか埒外にある現実だった。そして、ユーリィがいま何を望んでいるのかも、また]
(361) 2010/09/05(Sun) 15時半頃
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トニーは、サイラス、か。と呟いた。
2010/09/05(Sun) 15時半頃
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――昼/寮・サイラスの部屋へ―― [しばらくの逡巡の後、制服を着直して自室を出た。廊下を歩く先はサイラスの居室へと。皆校舎側に居るのか屋外に出ているのか、誰とも出会わずに辿り着く]
……サイラス。居る?
[室内に呼びかけても返事は無く、主の在不在は分からない。 扉に耳を宛ててみてもさしたる物音も聞こえず、代わりに――]
あれ。この匂いって――
[――栗の花の薫りがひとすじ、流れていった]
(366) 2010/09/05(Sun) 16時頃
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トニーは、苦い表情になりつつ、サイラスの部屋の前を立ち去った。
2010/09/05(Sun) 16時頃
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/*あっぶね、今携帯版の方から再送信しかけちった
(-84) 2010/09/05(Sun) 17時頃
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――夕刻/寮内―― [一渡り寮内を歩き回ってみても、ユーリィは見つからなかった。 窓から差し込む陽光は傾いて、廊下に朱色の枠を四角く描く。 他には誰の姿も見えなかった。立ち込めた熱気と夕暮れの色が相まって、胸苦しいほどの感傷を呼び起こす]
ひとり、か……。 ロビンは? ユーリィは? 高等部の人たちは?
[呟いて、各自の居室がある区画へと視線を投げる。 戻ろうという気にはなれなかった。 誰かと出くわせばその分、却って自分の幼さを思い知らされそうに感じた]
(379) 2010/09/05(Sun) 17時半頃
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トニーは、寮の玄関を出て、石段の端で膝を抱えた。
2010/09/05(Sun) 17時半頃
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――夕刻/寮の玄関―― [赤々とした太陽が、次第に地平線へと近づいていく。一年前――この学園に入学するまでに住んでいた所で日の沈む先といえば、ごつごつと連なる山並みの向こうへ、だった]
――ここだと、森の向こう、なんだね。
[望む先に見えるのは白樺や樫、ブナの樹が生い茂る森。 同じような植生の林がこの学園の裏手にもあり、透明な水を湛えた湖がそれを縁取っていた。 少年にはまだ経験が無かったものの、湖での自然観察や遠泳といった形で、カリキュラムにもその存在は組み込まれている]
――そろそろ、戻ろうかな。
[鐘の音が響いた。 見上げれば鐘楼が夕陽を照り返し、一日の終わりを告げていた。 空は西から東に、茜色から淡い菫色へのグラデーションを纏う]
(381) 2010/09/05(Sun) 17時半頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2010/09/05(Sun) 18時頃
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/* 樫とブナはともかく、そこに白樺って同居していいのかな。 考証してないや。まあいいということで。
(-86) 2010/09/05(Sun) 18時頃
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――食堂―― [憔悴した表情の少年が、静かに食堂の中へ入ってくる]
サイラスは? 居る? ユーリィは――居ないな。
[低い声で、誰にとも無く問いかけ、辺りを見回した]
(394) 2010/09/05(Sun) 20時半頃
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――食堂―― 居るのは――ロビンにセシル、フィリップ。
[見れば判る事を態々口に出す。少年の瞳にいつもの活力は無い]
ディーンとベネットは、さっき後ろ姿だけ、見た。 じゃあ、他のとこに居るのは、ドナルドとラルフ、ルーカス、か。
[突っ立ったまま独り言ちる。 トレイにはバゲットとチーズ、スープだけを取って、席に着いた]
(396) 2010/09/05(Sun) 20時半頃
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トニーは、フィリップとセシルの様子をちらりと一瞥し、関心無さげに食事を始めた。
2010/09/05(Sun) 20時半頃
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ロビン。 ユーリィは? 見つかった?
[席を立つ音に、そちらの方を見もせず、声だけで問いかける]
(397) 2010/09/05(Sun) 20時半頃
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/* ※この場面に至るまでに、自室で一度ユーリィと遭遇しています。でもその部分を書いていたら間違いなく場の流れに乗り遅れるので、一旦後回しにしてここに登場、という動き。
(-88) 2010/09/05(Sun) 20時半頃
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――食堂―― [食事の手は止めぬまま、ロビンの言葉に小さく頷いた]
そうか。 じゃ、その後だったんだな。ユーリィが部屋に戻ってきたのは。 ふぅん。どういう流れか多少、見当ついた。ありがと。
[ぶっきらぼうな口調で答え、その後ろ姿に一度、視線を投げた]
(402) 2010/09/05(Sun) 21時頃
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トニーは、セシルへと視線を移す。目を眇めて、かすかに鼻を鳴らした。
2010/09/05(Sun) 21時頃
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――食堂――(>>401) [スープを掬う匙を止めて、フィリップに目を向ける。 忌々しげな表情で、少年は一度奥歯を噛んだ]
ああ。 といっても、ユーリィが、ね。 僕は――今は、彼には遇わない方が善いんだろうな。 客観的には。あるいは――寮則から言えば?
(403) 2010/09/05(Sun) 21時頃
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トニーは、そう言って、冷笑的な嗤いを口許に浮かべた。
2010/09/05(Sun) 21時頃
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「喧嘩、飲酒、賭博、そ他の不品行な行為を寮の内外を問わず、行なわないこと」――たしか、寮則の始めの方にあったよね。
困ったものだな。 僕だって別に、ユーリィごと告発したいわけじゃないんだから。
(406) 2010/09/05(Sun) 21時頃
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トニーは、ロビンの方へ、軽く視線を流す。軽く盛った食事は大半まで食べ終えていた。
2010/09/05(Sun) 21時頃
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――行っちゃったか。 ま、ロビンもロビンで、何とかしなきゃなんないだろうしね。
[出て行くロビンの後ろ姿を見送り、少年は残りを片付けてしまおうとスープ皿を傾ける。ふと、沈黙したままのセシルに気づいた]
――何? 何か、言いたいことでもあるの。セシル。 黙ってちゃ、わかんないよ?
(408) 2010/09/05(Sun) 21時頃
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/* ちょっとばかりハイスピードモードで書いてみました。 しかし久しぶりに遣ると楽しいな、これも。
(-89) 2010/09/05(Sun) 21時頃
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――食堂――(>>410) んー、まあ。 何か、って程度の話じゃないけど、そんな程度、って気もするな。
[フィリップの硝子球が擦れ合う音には、うっそりとした笑みを返す]
――そう? もしそうなら、止めてくれればいいさ。下級生を監督すべき立場にある上級生として。でも何があったか話す前に、セシルが何か言いたそうなんだけど。
[と、セシルへと水を向けた]
(412) 2010/09/05(Sun) 21時頃
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/*>>411 悪意……ね。まあ、無いとは言わないけど、こんな程度ではまだ「悪意に満ちて」るわけじゃあないよん。
(-91) 2010/09/05(Sun) 21時頃
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トニーは、セシルの反応を、何か測ろうとするかのように目を細めて眺めた。
2010/09/05(Sun) 21時頃
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……センサーに反応なし。これは違うよ。
僕のターゲットじゃない。
(-92) 2010/09/05(Sun) 21時半頃
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――食堂――(>>415>>416) [怯えた様子のセシルに、軽く顎を引いて頷く]
そ。言いたくなければ、良いよ。 でもそんなだったら、ここからの話、聞かない方が好いと思うな。
[フィリップの疑問には首を捻った]
あれ、そう言わなかったっけ? ユーリィがサイラスに何かされた、って。
(418) 2010/09/05(Sun) 21時半頃
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