204 Rosey Snow-蟹薔薇村
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フィリップ……
[伝わる。 その、衝動に。
手を伸ばして、治めることができるかと]
(*77) 2014/11/18(Tue) 20時半頃
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[痛い 痛む きしりと 暖かな 陽射し 思わせる あそこに帰りたい そう 一緒に旅を]
[だから 一番 衝動を 向けてはいけない人]
(*78) 2014/11/18(Tue) 21時頃
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ラル…………ふ……
[その温度は ラルフのもの 一番衝動を 向けては いけない 存在]
(*79) 2014/11/18(Tue) 21時頃
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――
フィリップ、……
[食いつかれても、怖さはない。 ただ、フィリップが落ち着くように、呼びかけ続ける]
(*80) 2014/11/18(Tue) 21時頃
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俺ーーーーなんてこと を
[薄い硝子が砕けるような そんな音が響く 衝動を抑えた 望みが絶たれる 音]
(*81) 2014/11/18(Tue) 21時頃
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[痛い、熱い。
食われる感覚に、ぞくり、とする。
それもまた、一種の衝動をあおって。
気づいたフィリップに笑みを向けた]
……いいよ。 俺が、傍にいたせい、だから。
(*82) 2014/11/18(Tue) 21時半頃
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違う ラルフのせいじゃない 違う ………………
[ほと ほとと 滴が目からこぼれる]
一緒にいられなくなる
[どうして こんな獣と 大事なラルフを 一緒に旅をさせてくれようか?]
ーーー一緒にいられない
[どうして 今後 ラルフに一切衝動を向けないなんて 己を信じられようか?]
(*83) 2014/11/18(Tue) 21時半頃
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……一緒にいられないのは、悲しい、よ。
[涙止まらぬ様子に、悲しげな色がかえる]
――フィリップ。
(*84) 2014/11/18(Tue) 21時半頃
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けどーーーーけど
一緒にいたら いつか 食べてしまう いつか 終わってしまう いやだ 俺 ラルフ 食べたくない……っ
でも 食べたいって 思ってる
(*85) 2014/11/18(Tue) 22時頃
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――――フィリップ。
[食べられたら、フィリップの一部になる。 けれど、声は聞こえないし。
温かさも、感じられるか、どうかわからなくて]
……たべなくても、いっしょにいたいのに、ね。
(*86) 2014/11/18(Tue) 22時頃
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…………一緒にいたい ラルフと 痛いよ いたいけど…………
一緒に…………そばに
(*87) 2014/11/18(Tue) 22時頃
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[それだけで ーーーーいいのに]
(*88) 2014/11/18(Tue) 22時頃
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――うん。 いっしょに……それだけでいいのに。
[衝動の、抑えることのできない強さ。 それは、どうしようもないもので。
フィリップを、ただ案じている。
それと同時に――
同じものを感じてしまったら。 きっと、抑えることなどできないと、思う]
(*89) 2014/11/18(Tue) 22時頃
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……それだけが できない
[獣であることも悪くないと思った それが すぐに転じられる
一緒にいられない ラルフを傷つけた それでも 大丈夫と 言ってくれる ラルフといられない
きっと いつか抑えが効かなくなる 同調した感覚 何に?]
(*90) 2014/11/18(Tue) 22時半頃
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――……悲しい。
[傷つけられてもいいと、思えた。
食われるのも、悪くないと、一瞬。
それは、危険で。 たったひとり、フィリップを残したくなくて。
けれど、傍にもいられない、それが]
かなしい、ね……
(*91) 2014/11/18(Tue) 22時半頃
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うん…………
[ラルフは
逃げなかった 怯えなかった 避けなかった
牙を 受け入れてくれた
それは危険で ラルフには笑って欲しい 傷つけたくない 痛いと思わせたくない]
ーーーーーーうん
[どうしようもない 感情だけがつもる 同じように思ってくれる けれど悲しい]
(*92) 2014/11/18(Tue) 22時半頃
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[どうしようもない。 悲しさだけが、つのる。
あんなに、暖かかったのに]
…………衝動を、抑えるすべを覚えたら。
そしたら……
[覚えるまで、 それまで、衝動に負けずに。
そうしたら、きっと。 そんな、夢を思う]
(*93) 2014/11/18(Tue) 22時半頃
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ーーーー………………
[そんな未来があるのだろうか? そんなすべを身につけられるのだろうか?
向けてはいけない 衝動を 向けて傷つけてしまうような 己に
深く 深く 光のない 海の底に 沈んでいく感覚 冷たさで手足の感覚は痺れ
ラルフの言葉 信じたい けれど 自分が信じられない]
…………寒い…………
[温もりが欲しい]
(*94) 2014/11/18(Tue) 23時頃
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[例え それが血の温もり でも]
(*95) 2014/11/18(Tue) 23時頃
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――……フィリップ
[案じるけれど、遠い。
止めることも、できない。
いつか、フィリップと同じようになるのが、わかる。 きっと、それはきっと、遠くない先の話で。
だからこそ、フィリップを案じている]
(*96) 2014/11/18(Tue) 23時頃
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ーーーーーー………………寒い
[深く 光の届かない海に 沈んだ 彼の意識は 名を呼ばれると ぽつり と 地上に届く前に 水に溶けてしまう泡のような 小さな 意識を 零す]
(*97) 2014/11/18(Tue) 23時頃
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……いま、ホレーショーに伝えたから。
だから……
フィリップ、……
[衝動を堪えるの、無理をさせるのと同じだから。
無理しないでとも言えず。
ただただ、案じる気持ちだけを向けて]
(*98) 2014/11/18(Tue) 23時頃
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ーーーーー………………うん
[ぽつ と また 淡い意識が 一つ 水面 暖かい陽射しが あるのを知っている けれど 手に 脚に 解けない 鎖 沈み切った 重い体 もう 浮上するために 足掻く力もなく ただ 届くもだけ 辛うじて 窒息死をまぬがれ]
(*99) 2014/11/18(Tue) 23時半頃
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――――
[かろうじて、届く。 その伝わる思いに、ただただ、案じている]
……すべて、終わったら。
きっと、……
[衝動をおさえることができたら。
できなくても――大事な人たちが残っているのなら。
きっと、やり直せる、はずで]
(*100) 2014/11/18(Tue) 23時半頃
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[終わったらーーー全て終わったら 最期はーーーーー嗚呼]
食べたく…………ない……
[全て終わったら…………きっと 食べないでいい きっと もう 誰も食べない だれも 傷つけない ただ きっと寒いだけ]
(*101) 2014/11/18(Tue) 23時半頃
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うん……
……――フィリップ。 さむい、ね。
(*102) 2014/11/18(Tue) 23時半頃
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寒いーーーーやだ 食べたくない いやだ…………いやだ…………
[けれど 水面は遠くて もう遠くて 届かない ただ 嘆きだけが ぽつり こぼれるままに]
(*103) 2014/11/18(Tue) 23時半頃
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[伝わる嘆きに、 胸が痛い]
……フィリップ。
[ただ、名前を呼んで。
衝動にのまれたのがひどくならないようにと、願う]
(*104) 2014/11/19(Wed) 00時頃
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[口元 微か シメオンの 血の味]
いやだ…………助けて…………やだ やだよ……やだ
[ただ それは 案じる 微かな それを 悲しませるに過ぎない けれど 抑えきれず 浮上出来ない意識は 耐えきれず ただ ただ ほつれる]
(*105) 2014/11/19(Wed) 00時頃
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[伝わる思いが、痛い。 悲しい]
フィリップ。
――……いま、ホレーショーがそっち、いくから。
だから、大丈夫……
[ただ、大丈夫だと信じたくて。
言葉を重ねた]
(*106) 2014/11/19(Wed) 00時頃
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