25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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― 自室前 ― ――…セシルの誤解? 嗚呼
[瞳を細め、頷く]
彼なら、今此処に。 私は部屋を出るけど、自由に出入りしていいよ。 気配と謂うか ……私はてっきりキミじゃなくて主の方が来ると思ってた。 あの方の足音は随分解りやすいから。
(715) 2010/08/06(Fri) 20時頃
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すまん、すまん!! 次に会う者からちゃんと伝える!!
――……お互いに生きような…… [そう言って朗らかにわらった]
(=59) 2010/08/06(Fri) 20時頃
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―ロビンの個室・前―
やはり、月瀬殿とご一緒だったのですか。
主様は…… いえ、主様は少々所要がありますれば、私が。
[主が望んだだろう花が花同士で睦みあう その様相に少しばかり複雑な顔をしてみせるものの、 彼にかすかに残る艶めいた色事の気配には、さして動じることもない] ……置いてゆかれるの ですか。 彼の方を置いて、あなたはどちらへ?
[主の言葉を思い出し、彼の向かう行方を尋ねる。]
(@67) 2010/08/06(Fri) 20時頃
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うん。
[頷き、唇が紡ぐ]
何時喰われるとも 何時殺されるともわからない こんな状況だからこそ
……後で悔いること無いように この身で抱いた
[冬の感情を真似た、花のうた。 状況におかれた者の行動として、違和は無い筈]
この身の内まで望んでくれたから ひとつ、叶えた
(716) 2010/08/06(Fri) 20時頃
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私の望もひとつ、叶った
願いはひとつ 未だここに
殺されるわけには けれど 私が逝っても セシルが生きてくれれば、それで良い
(717) 2010/08/06(Fri) 20時頃
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置いてゆくよ。 私は法泉さまの花 主さまの傍へ、戻らなくては。
[何処へ。 行方を尋ねられてさらりと応えた]
知られれば、 仕置きが待っているかも 願いはひとつ 叶わなくなってしまうかも、しれないけどね。
(718) 2010/08/06(Fri) 20時頃
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[冬を真似、花がうたう。 そのうたに違和はあらねども、 業の火を知る黄泉花は―― その花に焔の熱を探せない]
――あなたの望みと、 月瀬殿が望みは、異なると……?
[私の望、その言葉に小さく問えど、 それは返答を期待したものではなく。
ただ月瀬への生きよ、という その言葉にそっと目蓋を伏せる]
(@68) 2010/08/06(Fri) 20時半頃
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うん? どうだろう ……私という存在を、彼の中に残したい [種を、次へ残したい。 言葉を選べば思慕に聴こえる]
望みはそれ。 同じか違うかは……
[目蓋を伏せる相手の横をすり抜けた]
セシルに聞いてよ。 今は疲れてるかもしれないけど。
(719) 2010/08/06(Fri) 20時半頃
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[生を願う言葉と、情を語る熱のなさ。 躯を重ねたそれは 焦がれた、 ゆえではないのだろうか、と――]
法泉様の花―― ああ、そうその様なご様子でした。
[さらり、答えるその様に、 黄泉花はひそやかに微笑う]
……まるで、 法泉様に知られても構わぬよう。 口止めなどなさらずに、よろしい?
[黒紅はゆると首を傾いで]
(@69) 2010/08/06(Fri) 20時半頃
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― 花の棟へ ―
[向かうは花の棟。 先に行かせた明を探す。
その足音はロビンの云うとおり、とてもわかりやすいものだろう。]
(720) 2010/08/06(Fri) 20時半頃
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[すり抜けてゆくその人に、 働きかけるべくもない]
存在を残す――
[その在り様は、様々で。 月瀬に告げれば、どのような反応があろうか。 彼が疲れてる、と臆面なくいうそれに――小さく]
……随分堂々とされているというか。 もう少し、隠そうとしたり、慌てたりとか……
[己の反応を棚に上げて呟いた]
(@70) 2010/08/06(Fri) 20時半頃
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そう、私は主さまの花だから ……あの方が傍に置いてくれる限りは 私の芸も身も、かれのもの
知られても、嗚呼 知られたいのかもしれないな。 一度、怒られてみたい。 どれほど私を欲しているのか、否か 花主を試す花だと知れたら それこそ縁を切られそう。
[首を傾ぐさま、隣で見 背を向ける]
病に囚われて故の衝動でなければ 隠す必要も無いだろう?
(721) 2010/08/06(Fri) 21時頃
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/* べねちょがおおかみさんですかーっ! あばばばばw
(-176) 2010/08/06(Fri) 21時頃
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どの道、閉ざされてしまった場所 口をつぐんでも、何処かから漏れるよ。
[隠さぬほうが隠せる。 本能が其れを知る。 やがて特徴ある足音が聞こえた]
(722) 2010/08/06(Fri) 21時頃
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思う…ね。 確かに、死んだ主は余程大切だったらしい。 我々の事を獣と呼びそのために死ぬことは厭わないようだったな。
[刷衛のけんについては、幾らか相槌を返し]
…それならばあの研ぎ師、喰ってもいいかも知れん。 本当に独りになった時に後悔させてやればよい。
…ああ、ひょっとしてお前、注視されるのが苦手なのか?
[視線が痛い。その言葉に推論を一つ立てて尋ねた。 自分は逆に視線をそらすことはほとんどしないのだけど]
(*57) 2010/08/06(Fri) 21時頃
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…あの猫は塞ぐほどに歎いてくれるのではないか。 お前を詰られたあの反応を見ればそれぐらいは推測に容易い。
[そういえば引っ掻かれた傷があったなどと今更思い出す。 随分と控えめな事を言う花の声に男が帰すはそっけない言葉]
人として死ねば、歎くものはあるだろうよ。 狼として死ねば、喜ばれるやも知れん。 死んで歎く者などいないと思っていたほうが気は楽だ。 歎かれて、初めて、幸せだったと思えばいい。
私は、そう思っている。 自分が死ねば、喜ぶ人間は多かろうと。
(*58) 2010/08/06(Fri) 21時頃
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……嗚呼。 よほど嫌われている様子 病あれど、人と同じく 情もあると謂うに
[花開き 色を付け 情を知る
刷衛の事となると、眉を寄せ]
その研ぎ師の、足音がする。 注視は好かん もとより、この身も
見透かされるのが、おそろしいと。
(*59) 2010/08/06(Fri) 21時頃
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―自室― [宴用にときていた赤錆色の着物から、何時もの白いシャツと黒のズボンへと着替えている。ただ、その上に羽織っていた羽織は今は無い]
……やっぱこっちの方が動きやすい。
(723) 2010/08/06(Fri) 21時頃
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寂しい
……この身が咲く前に 冬の名残が 未だ、強く根づいているのか
人を嫌う癖に 人に歎いて欲しいと思うのは。
[遠く視線映せば 冬の望む遠い峰と 表の情を望んだ坊主の姿 幾人か思い浮かぶのに 随分、欲を張ったと自嘲混ぜた]
(*60) 2010/08/06(Fri) 21時頃
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あれの亡き主は、喰われたらしい。 酷く慕っていたのであれば、それは酷く憎かろうよ。 …お前にとっては、病なのだな。これは。
[それはぼんやりとした感想だった。 狼憑きを病と呼ぶ。 それは世の中でも同じことだが]
…あまり目立たないようにすることだな。 "ロビン"が振舞っていたように行動することも大事だろう。 目を欺くと言う意味では、だが。
見透かされると思うから怖いのだよ。 己の目は相手を黙する武器の一つ。 目は口ほどに物を語ると言うだろう。
上手く使えば有効に事が運ぶ。 人は、嘘をつくほど視線が泳ぐからな。
(*61) 2010/08/06(Fri) 21時頃
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[そして、男はロビンと明の前に現れる。]
――……明、ごくろう。 で、セシルは何処だ?
[腰にはそれまではなかった刃が鞘に収められている。]
(724) 2010/08/06(Fri) 21時頃
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懼れは獣を弱くする。 自分の行動に迷いが出れば、それは隙になる。
…命獲りになるぞ。
[小さく息を吐いた]
(*62) 2010/08/06(Fri) 21時頃
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[執着を望む言葉を口にする 花の言葉は今は少しばかりわが身に染みた]
悪戯の過ぎること ですね。
けれど
あなたが花主様から、 縁を切られることになるのは、 ……私も本意ではありません。
お気持ちは少しばかり、わかりますので。
[隠す必要もない、との言葉には沈黙でその背を見送る。 悋気を誘うこともまた由とするなら確かでそうであろうけれど。 近づくにもどこか怯えを感じられたあの花の、言葉――ぼう、と見る]
(@71) 2010/08/06(Fri) 21時頃
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嗚呼、其れは憎かろう。
何を今更 私の存在そのものが、ロビンにとっては病魔
[小さく哂う]
ロビンなら 先ず、花主を持たぬ 人に近づきもせず
目は口ほどにものを言うが 己の内を知られるのも、おそろしいと あれは口先で総てを拒絶していた
……難しい。
(*63) 2010/08/06(Fri) 21時頃
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解ってる 否、解っていた
[溜息]
(*64) 2010/08/06(Fri) 21時頃
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[足音と共に現れた主の言葉に、 す――と眼差しを滑らせ、その部屋を示した]
月瀬殿は、こちらに。 ――お話など、伺う状況では余りないか、と。
[状況はそれで伝わるであろう。 ――心根の漣立つは沈められず、 けれどそれは表には出さずに答えた]
(@72) 2010/08/06(Fri) 21時頃
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― A棟/廊下 ― ……わかる……?
[眉をさげ、ちらと振り返った]
もっと強く求めて欲しい 応えて良いのか、この手で縋って良いのか 長くひとを拒絶していた所為かもしれないけど
臆病で、不器用だ。
[憔悴も浮かぶ。 月は相変わらず空に 行為は更なる食人衝動を促すのに 抑えねば]
…――――セシル 其の名で呼ぶんですね、刷衛さま
(725) 2010/08/06(Fri) 21時半頃
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……さて、
[夜光を探しにいくか、それともこのまま部屋で待つべきか。]
……うーん。入れ違いになるのはあれだけど……
[気になる者を探しておくべきか。]
……うん。そうしよう。
[立ち上がり、誰と話をしようと部屋を出る]
(726) 2010/08/06(Fri) 21時半頃
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腰のそれは……私の行為に立腹しての事ですか。 それとも、病もつものへの対策として持ち歩いているんですか。
[視線が鞘に止まると 冬のそれと同じ怯えを身に表す]
(727) 2010/08/06(Fri) 21時半頃
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あれと話していると、我々をどれほど憎いと 思っているかが良く解る。 なかなか興味深い。
…病魔、ね。
[やはりそれは病であるらしい。 生まれてこのかた狼であることが 当然の生き方であった自分には、解らない感覚だった]
随分気難しい花だったのだな、お前は。 …それでは急に変れば怪しまれて当然というもの。
(*65) 2010/08/06(Fri) 21時半頃
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