64 色取月の神隠し
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[どうにかこうにか買い物を済ませば、再び歩き出そうとする]
せやけど、この人の中でどないしたら 見つけられるんやろか? …きゃ! あ、あぁすんません
[困った顔で思案すれば、すぐさま人の波に弾かれる。普段滅多に見せることのないおろおろとした表情で──]
(32) 2011/09/14(Wed) 21時半頃
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人多いんも考えもんやなぁ
[箏は一寸泣きが入った音色だったか?]
(*14) 2011/09/14(Wed) 21時半頃
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>>20あ、の、こ、こんにちわ。
[沙耶の呼びかけに一瞬固まって、振り向いた。]
(33) 2011/09/14(Wed) 22時頃
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敦盛? って、あの?舞になってるやつ?
[志乃の出した人物の名を、龍笛は聞き返す。>>*12]
……さあ。 俺は実際に、敦盛の笛を聞いたわけじゃないからな。 でも、きっと…人の手による笛のが、巧いだろうなぁ。
[それを語る際、声音はどこか、寂しさを含んでいて。]
にしても、結構長いこと九十九やってんのかね、志乃さん。
[敦盛よりは後の時代の龍笛は、そんな話題に切り替えた。]
(*15) 2011/09/14(Wed) 22時頃
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/* この流れだと、仁右衛門さんか一平ちゃんの知識を借りに行くべき。しかしお家に押しかけると多角にさせちゃうのが困りどころ。一平ちゃんに会えるかな。
仁右衛門さんは多分、覚えていないけれど字習ったりしていたんじゃないかなと思うのですよ。よ。
(-8) 2011/09/14(Wed) 22時頃
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沙耶は、振り向いた一平太に会釈をひとつ。
2011/09/14(Wed) 22時頃
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/* 藤さん一平ちゃん明ちゃん、まだ会ってないひとたちの隙を狙いたいところ。
明ちゃんは、毛玉には会ったのですけれどね。 本体さん(?)がまだですね。
(-9) 2011/09/14(Wed) 22時頃
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[年が近いせいか、不意だと意識してしまうことも時折あるようで。]
>>29志乃さん…ですか。えっと着物が葡萄色で…
[あまり思い当たる節はないが。
キョロキョロとあたりをつけるために周囲を見て。]
と、あんな色の服で、あのような箏―ってあんな感じですか?―を抱えた感じで…
[>>32それっぽい人がいたので、手を見つけた方に向けた。]
(34) 2011/09/14(Wed) 22時頃
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……!
[わ、と瞳を瞬く。 人波に押し出されたのか、弾き出された女性を支えるように手を伸ばして…>>32]
[志乃さん。 先刻も見かけた葡萄色に、もう一度瞬いた。]
(35) 2011/09/14(Wed) 22時頃
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/* わー!
(-10) 2011/09/14(Wed) 22時頃
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しの、なんさい?
[けさらんぱさらん、気になって聞いてみた。 女性に歳を聞くのが失礼とか、そんなの知らない。]
(*16) 2011/09/14(Wed) 22時頃
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子守り 日向は、メモを貼った。
2011/09/14(Wed) 22時頃
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/* >>*11 たつ過保護ね! 大丈夫、迷子にならないよ! けさらんぱさらんだから、迷子になったって気がつかないさ!
(-11) 2011/09/14(Wed) 22時頃
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よう知ってますなぁ 平敦盛さんいうお武士さんやったんよ。 うちも会うたことは流石にないんやけど、伝聞でなぁ…
せやなぁ……うちも龍っつぁんも、 元々はヒトの手によるもんやからなぁ。 せやけど不思議やなぁ。 作ってくれたヒトはっもうおらんのに、 うちらはこうやって隔世で謳歌してるんやもんなぁ
[寂しさの類は異なるやもしれない けれど、きっと九十九には九十九として同調できる思いもあるだろう]
(*17) 2011/09/14(Wed) 22時頃
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永いいうても、じぃとしてる時の方が多いんよ。 あまり強ぅ妖力は持ってへんから、今みたいに具現化し続けてられる時間にも限られていてなぁ。 疲れて眠ったらまた何十年とかざらやからねぇ。
それに、うちがべべこやったころに既に ヒトの書にも書かれてた奴延鳥さんの方がずっと永い思うんよぅ?
(*18) 2011/09/14(Wed) 22時頃
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ごめんなさい。 驚かせてしまったかしら……?
[一瞬固まった一平太に、緩く首を傾げ。 そして彼の手が指す方向を見る]
あっ……そう、そうです。あの方です。
[ほっとしたように微笑みを浮かべた]
ありがとう。人が多いせいかなかなか見付からなくて……。
[もう一度一礼し]
……あっ、危ない。 大丈夫かしら……。
[人波に弾かれた彼女の方へ、足早に向かう]
(36) 2011/09/14(Wed) 22時頃
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沙耶は、日向が手を伸ばしたのが見えて、少し表情を緩めた。
2011/09/14(Wed) 22時頃
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―神社―
[旅篭に戻ると一平太には言ったが、足を運んだのは神社。実際には旅篭には世話になっていなかったから、行く理由もない。]
んー、何か覚えのある気配が…
[ぽやんとした気配の持ち主は、まだ神社に留まっていただろうか。>>25]
(37) 2011/09/14(Wed) 22時頃
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[腕は届いたかどうか、 狼狽えるその表情がまた、志乃の印象を上塗りする。]
“志乃さん 見かけに依らないね”
[大丈夫?と見上げる。 転びでもしたら、折角の綺麗な着物や大事に抱えたものに傷がついてしまうかも知れない。]
“怪我はない ”
?
[志乃の身体越しに、沙耶が駆けて来るのが見えた。>>36 そのまた後ろに、一平太。>>24 久々に出会う気がする知己に、小さく手を振った。]
(38) 2011/09/14(Wed) 22時頃
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>>*16 ええと……千にはいかんはずやけ…
[くそ真面目に答えようとして、ぴたりと止まり]
妖しの世に齢はありませんよぅ? 常なる世界なんやから。
せやから永遠の九十九やな。 そのうち半分くらいは寝てしもうてるから 五十…“じんかん”と変わらへんね。
[えへへと誤魔化しかげんな調べが走る]
(*19) 2011/09/14(Wed) 22時頃
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[親しい気配を感じ、そちらを見ると……]
あ、たつだ。
どうしたの?
[雷門がいないことは伝えていたので、 神社に何をしに来たのだろうと首をかしげた。]
(39) 2011/09/14(Wed) 22時頃
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きゃ……か、堪忍な
[ただでさえ大きな箏を抱え、慣れぬ人混みに揉まれていては、やがて強く押し出されるのも自明の理。突き飛ばされるように地面に投げ出されそうになった瞬間、伸ばされた手に抱えられ>>35]
……あぁ日向さん。 おおきに。おおきにな [支えられたまま少し潤んだ目で日向を見上げた]
(40) 2011/09/14(Wed) 22時頃
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>>38
日向さんが支えてくれたから大丈夫やよ。 ごめんなぁ。こないな大勢な道 一人で歩いたことなかったからなぁ。
[日向の口元をじぃっと見て、それからにこりと。今度は彼女の目を見つめて]
あ……
[その時になって駆け寄ってくる沙耶を見つければ安堵の表情を見せ、次いで一平太の姿を見れば平静を(無理矢理)取り戻したように、しゃなりとお辞儀をしてみせた]
(41) 2011/09/14(Wed) 22時半頃
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志乃……!
[日向が支えた志乃の所へ、ようやく追い付いた]
良かった、怪我がなくて。 日向さん、ありがとうね。
[と、日向に頭を下げ]
……志乃?
[ふと、彼女の潤んだ瞳に気付き]
具合、悪いの……?
[首を傾げ、顔を覗き込む]
(42) 2011/09/14(Wed) 22時半頃
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人がいなくなるのは早いのに、その人の手で作られた俺らがこうしてずっといる、っていうのも…よく考えてみたら変かもなぁ。
[よく考えてみたこともなかったので、改めて言われると不思議な感じが確かにする。>>*17]
そうか。なら、起きている時間は貴重だな。
[祭りの時に目覚められてよかったな、と笑う>>*18]
ふぅん…藤、だっけ? 「鵺」も能か何かになってたっけか…
[囁きの中、直接ではないが聞いていた名を呟いた]
(*20) 2011/09/14(Wed) 22時半頃
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>>42 具合? 悪ぅないよ?
[覗き込んできた沙耶を見て、けろっとこつんと額を彼女の額に当てて見せ]
やろ? 沙耶の方が熱高い思うんよ? うちは、ようけいな人で少し吃驚してただけなんよ?
[逆に心配そうな目で彼女を見ながら、けれどすぐさまにっこりと微笑めば]
せやけど、昨日雷門さんのお社で会うた時より、 血色のええ顔してますやん? お祭り楽しんでるようでなによりや。
(43) 2011/09/14(Wed) 22時半頃
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―秋月邸・書斎―
[>>0>>1秋月の学問に対する見解に、興味深そうに耳を傾ける]
法則、ねェ。 ふぅん……異国の文ですら理解するための手綱が、ちゃあんとあるわけだ。
[男を呼ぶ"得体の知れないもの"という意を込めた名も 理を知れば容易く理解できるという言の葉も、どちらも人に拠る物だ。
理解出来ぬまま、恐れ続ける怠惰と 識らず届かぬことを思えども、それでも限界の矩に越えんと求める貪欲。
人の子が裡に抱える矛盾は、実に面白く、時に恐ろしい]
(44) 2011/09/14(Wed) 22時半頃
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[謝罪を繰り返す志乃に、小さく首を振る。 淑やかな所作で挨拶をくれたかと思えば、矢を番えたり、子供のように瞳を潤ませたり。 くるくる変わるその様に、表情を和らげた。]
“ううん 志乃さんに大事なければ良かった。 お嬢様だもんね”
[然もありなんと頷く。 すっかり身分が高いものと思い込んでいる。 駆け寄ってきた沙耶の礼に、少し微笑んで。]
“頼んだよ、沙耶 さん”
[さま ではなく さん と書き換えたのは、 神社で会った時よりも、彼女の硬さが抜けているような気がした為。]
(45) 2011/09/14(Wed) 22時半頃
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知りたいこと、ねェ。 ……そうだなぁ。
[>>1秋月の何気ない問いへの答えは 女中の訪れにより言の葉にならずに霧散する。
どこぞへと向かった秋月を見送り、 その場に残った女中と談笑し、手遊びに、あやかしの業を使わずに彼女の心を絡め獲れるか試してみる]
――――……。
[少しづつ、女中の心を手繰り寄せようとして 秋月の帰還に目論みは御破算となってしまうが]
カステイラ……? 初めて御目文字しますな。
[慌てて立ち去った女中の事は、もはや気にも止めず 秋月に勧められるまま、カステイラの甘味を愉しんだ*]
(46) 2011/09/14(Wed) 22時半頃
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少しはしゃぎすぎたからな、静かそうな所に休憩に来た。
……祭りの本番はこれからだからな、 今のうちに回復しておこうと思ってな。
[明之進に言いながら、社を見上げた]
うん。本当に静かだ。
(47) 2011/09/14(Wed) 22時半頃
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[お辞儀する志乃>>41を少し心配そうに見詰めるも、はっとしたように背後を振り返り]
あ、そうだ。 あの子も村の子よ。一平太さんと言うの……。
[一平太から離れているなら、彼に向かって小さく手招きする。 と、志乃の額がこつんと触れ>>43]
あ……そう? なら、いいんだけど……。 うん、確かに人が多くて……私も、吃驚。
[自分の額に触れながら微笑む]
ん……そうだね。 今日は、いつもよりずっと、気分がいいみたい……。 お祭りが、こんなに楽しいって、知らなかったの。
(48) 2011/09/14(Wed) 22時半頃
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[そして一平太の方を向けば]
確か、センセと一緒にいた人やったねぇ。 確かもう一人… あちらの方にはご挨拶したんやけど お兄さんにはしてへんかったね。
志乃言います。箏を弾いてますんよ。
[あれ、もうひとりって、けしゃらんばしゃらんさんやった気がするけど、人見知り激しそうな印象の彼がなんであの時一緒に?? という疑問はひとまず置いておいて]
センセと一緒やったから、書生さんですやろか?
(49) 2011/09/14(Wed) 22時半頃
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沙耶は、日向>>45にはっとした顔をし、そして微笑んで頷いた。
2011/09/14(Wed) 22時半頃
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>>36いいえいえお気にしないでくださぁい。
ってあの方でしたのですか。ちょうど良かった。
[変な言い回しは全く理解せずに。]
っ、あぶなっ…!
[揺れる体は>>38支えがついたようだった。まずは一安心。]
(50) 2011/09/14(Wed) 22時半頃
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