97 せかいがおわるひに。
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うん。 あ、待って。
[氷が溶けて薄くなったアイスティを飲み干す。 もうこのサンドイッチを食べることもないんだなあ、なんて、あんまり考えたくもないけれど]
マスター、ごちそうさま。 じゃあ、また。
[癖のように口にして――もう次がないかもしれないなんて思い浮かんで。 でもいまさらそれを訂正するのも変だと思い直し、口をつぐむ。 カランと音を鳴らして店を出てから、そうっと右手で彼の左手を掴んだ]
そう、ね。 ……変なの。
[いつもの商店街なら、この時間帯は買い物客で賑やかなはずなのに。 壊されたシャッターに、割れた硝子、砕かれたコンクリート、その他いろんなものが転がっていて。 人の姿は、見当たらない]
(39) 2012/07/19(Thu) 01時頃
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戦争、か。 ……戦争なら、もうちょっとマシかも?
[まだ生きていける望みがあるだけ]
……うん。 おいてかないで、ね。
[一緒に、というのに頷いて。 ふ、とよそ見をした瞬間に]
きゃ、
[コンクリートの破片をよけきれずに躓いて、繋いだ手を強く握ってしまい]
ごめん。 ……痛かった?
(40) 2012/07/19(Thu) 01時頃
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[スティーブンを見送って、手を振るセレストを撮影する。 終わりの別れ。また再会があるのかどうかは、解らない。あったとしても、このビデオにはおさめられない可能性のほうが高いだろう。]
…
[小さな沈黙。]
(41) 2012/07/19(Thu) 01時頃
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おわりって、なんだろう
終わりって。 なんだろう?
(*4) 2012/07/19(Thu) 01時頃
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―商店街―
[あてもなく歩き、たどり着いた所は何やら小火の起きている商店街にたどり着いた
立ち上る黒煙に嫌な予感がしたが、どうやら誰も被害にあっていないようだ。家主が留守だったのか、逃げ出したのか]
(42) 2012/07/19(Thu) 01時半頃
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……それが、危ないというんだ。
[一人、そして謳歌>>22。どちらもこの世界にはそぐわない。最早安全な場所など無いけれど、外を歩くよりは屋内に居た方が少なくとも面倒ごとには巻き込まれる可能性は低い。それでも]
ま、どちらにせよ皆死ぬけどよ。
[何を考えても、結局はそこに行き着いてしまうのだ。]
(43) 2012/07/19(Thu) 01時半頃
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何度か?……営業さんか。 営業……事務関係?
[連想ゲームのように糸を手繰り寄せながらも彼の表情を観察した。笑ってはいるものの>>35、やはり痛そうなのは易々と見て取れる。 従兄が居れば診てもらうのだが、生憎すぐ連絡が取れるような手段を持たない。]
誰もいなかった、わけか。死んでる奴もいないと。 この辺りももう人いねえしな、車棄てて歩いてったんだろ。
[歩いてたどり着いたのは雑居ビル街。ぐるりとその光景を眺め、一つの封筒を思い出す。 営業に来ていた人物が置いていった封筒に書かれた営業所の住所は、このあたりだったはずだ。研究員の中でも若年の男は、いつの日だったか営業の対応に出て――]
ああ……アンタ、ブローリンさん?
[突拍子もなく名前が口をついて出た。眉にはまだ、確信は無いと皺が寄ったまま]
(44) 2012/07/19(Thu) 01時半頃
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[>>38思い出せない様子にうらやましげな視線を送り。 武器を所持する事への肯定に頷いた。]
えーでもバットはおっきくないー? バレバレの方がけん制になるからかー ありかも…
…でもさー バット持ちつつ撮影しながら歩き回る女子高生かっこ制服てん美少女かっことじる って どうなのー まじで
[明らかに不審人物だった。]
美術室で彫刻刀とかカッターの拝借もしてこーかなぁ まあなにか、探すよー、ありがとぉね
(45) 2012/07/19(Thu) 01時半頃
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[ここに来た時と同じように、がちゃっと音を立てて屋上の扉を開けて。]
セレストぉー
[カメラを向けたまま、眠そうな表情で、投げやりな口調で彼女を呼ぶ。]
またねーっ
[そして、わざと、そう笑いながら「いつもの挨拶」をして屋上を後にした。]
(46) 2012/07/19(Thu) 01時半頃
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/* 屋上組のptの減り具合にわななくすみません
(-12) 2012/07/19(Thu) 01時半頃
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― 商店街:コンビニ前 ―
[今しがた手に入れたばかりのペットボトルの口を開けて、飲料水を喉に流し込んだ。甲虫の切れた個所に染みて、口を閉じたまま呻く。遠くの火事、手元の水。どうにも非日常の混ざり合う歪み具合。痛みと相まって、歪みに侵食されていく感覚だ。 涼しげな水音をたてながらペットボトルの口を締めた。]
あっほらしい。
[不快気に眉を寄せ、ペットボトルを腫れた個所に押し当てる。 頬や瞼を冷やしながら辺りを見渡し―― >>42火元の近くに現れた人影に、本日幾度目か、眉間のしわを深くした。]
(47) 2012/07/19(Thu) 01時半頃
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[商店街を歩くと、ちょうど目の前にコンビニから出る男の姿が見えた>>30。高校生だろうか]
…怪我、してるじゃないか。 大丈夫か?
[鞄から包帯や消毒液を取り出そうとする]
(48) 2012/07/19(Thu) 01時半頃
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そこでわざわざ"美"を自分につけるところがあんただよね……。
[別に否定はしないけどさ。まあ自分で自分のことを美少女とか言っちゃっても嫌味に聞こえないところはすごいな]
いいじゃん、不審人物。 見た目に騙される男どもに見せてやればいいよ。 不審人物なら、ますます狙われないだろうし?
[軽口を叩きながら、私もバットの1本でも拝借しようかなあ、なんて思う。 悲しいことに私は美人じゃないけど、この極限状態だ。女なら誰でもいいなんてケダモノがいないとも限らない。八つ当たりできる人間でありさえすればいいなんて輩もいるかもしれないんだ]
(49) 2012/07/19(Thu) 01時半頃
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…………。
[眠そうな顔で、クラリッサが私の名前を呼ぶ。それがあまりにも日常の光景過ぎて。 ……なんだかちょっと、泣きそうになってしまった。 もう戻れない、日常の欠片。数日前までは、当たり前だったのに、今は泣きたくなるくらい、懐かしい]
おー。 まったねー!
[唇を1回噛んだあと、私は笑う。大きな声で返事をして、空いている方の手をひらひら振って。 そうしてドアが閉まった後、ひらひらしていた手は、ぎゅうっと拳の形になる]
……うん、泳ごう。
[泳げば、分からない。 プールの水なのか、涙なのか**]
(50) 2012/07/19(Thu) 01時半頃
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[彼の口から出た、営業、事務。 中々自分の事を思い出せないでいる目の前の相手に、男は頷き、ええ、とだけ笑って答える。 これと言った会話も交わした事がないのであれば無理もない。 ただ、彼に忘れられている事は、この際どうでもよく。
――この人は、まだ、まともそうだ。
それだけ思って。 そして、誰もいない車体をちらりと振り向き見た]
この事故ですからね…持ち主は、そう無事ではないでしょうけども。
[と、不意に名前を口にされて、彼の顔に目を戻す]
――ええ。そうです。
[名前を呼ばれるのさえ、久々だったのに気付いた]
(51) 2012/07/19(Thu) 01時半頃
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[>>48掛けられた声に、瞬いた。その反応は晴れた瞼ならば、窺いにくいもの。顔面に当てていたペットボトルを降ろして、鞄から取り出される品々を、少し呆けたように眺め]
い、や、別に。いらない。
[言葉短く、拒絶を告げる。 反射じみた物言いで、困惑気味に眉を寄せたまま相手の格好を上から下までじろじろと見やる。白衣を着、そしてカバンから取り出す品々は紛れもなく医者のものだ。火事場泥棒かと思ったことは間違いらしいと、相手のどこか人の良さそうな顔を観察して結論付けた。]
――つか、意味ねーし。
[己を取り戻した後、吐き捨てるような物言いで]
(52) 2012/07/19(Thu) 01時半頃
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笑えねえ。 現実より隕石の方が綺麗だなんて
――……、笑えねえわ。
[闇色から零れるその様は鮮やかに 廃れた現世よりも光彩を放つ。
幾分楽しげに映るホリー>>22に視線を向けた鉄色は 表情を変えず、淡々と呟き]
(*5) 2012/07/19(Thu) 01時半頃
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/* コリーン姉のことを書き忘れたと思って戻ってきたら、クラリッサの返しに泣いた。 落ちるからクラリッサ解放しなきゃと思って、強引に別れたことにしちゃって。ちょっとまずかったかなとも思ったんだけど、このシーンが見られたなら、別れて正解だったと思う。 喉痛いけど後悔しない…!
(-13) 2012/07/19(Thu) 01時半頃
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…そうか? なかなかひどい怪我だが。 誰かに、やられたのか?
[あえて医療器具はしまおうとせず、そう言う。]
(53) 2012/07/19(Thu) 01時半頃
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…警戒することはないさ。 治療とかは、私が好きでやっていることだ。 金も命もとらない。
[怪しまれたのか、と思って弁解する。 それで怪しさが完全に晴れるとは思えないが]
(54) 2012/07/19(Thu) 01時半頃
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うおっと…。
[どうやら彼女がコンクリートに躓いた>>40ようだ。ぎゅっと強く握られたので、その場で踏ん張る。]
ん、大丈夫よ。 機械って重いのもあるから腕力はそれなりにあるつもりよー? ま、任せろ。転けそうになったら俺が支えたるよ?
[ニッと笑って彼女を引っ張る。]
あー、これが彼氏彼女の関係って奴かー。もっと早くに言っとけば良かったね。 …ホントに。
[寂しそうに呟いて、暫くは自分の家を目指して歩き続ける。]
(55) 2012/07/19(Thu) 02時頃
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お、当たった。 失礼働くとこだった、悪い。
[既に失礼であることは承知しているものの、帽子を僅かに上げて謝罪の意を述べる。ブローリン>>51の表情はあまり気分を害したようには見えず、男の口元にもまた微かに笑みが浮かぶ。]
……難儀なもんだな。 仕事以外で初めて会うのが――こんな日でよ。
[スーツの内ポケットからオイルライタを取り出しかけ、やめた。ガソリンに引火してしまえば、隕石衝突以前に火達磨になることは間違いない。]
(56) 2012/07/19(Thu) 02時頃
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でもそのほうが、今より綺麗になれっかね。
[つと指先に触れたオイルライタを手繰り寄せかけ――やはりやめて]
(*6) 2012/07/19(Thu) 02時頃
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[屋上の扉を閉めた後。 耳に残るセレストの声の余韻を聞きながら、映画研究部の部室へと向かう。
いつもどおり。 いつもどおりがなくなってしまうのは嫌だったから。
いつ終わってもいいように。 いつもいつも通りでいようとしている。
今撮影をやめて、再生をしたら。 さっきの「いつものセレスト」を見返すことが出来るだろう。でもそれはしない。
だって私はまだ、撮り続けるって決めているんだから。]
(57) 2012/07/19(Thu) 02時頃
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[たん とん ととっ]
[学校の階段を降りる音は軽い]
くーろーれきしー のー まっしょうー
[歌声が響いて聞こえる。音程は外れていた。]
(*7) 2012/07/19(Thu) 02時頃
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[彼の手にあるままの医療器具と彼の顔とを見、胡散臭そうに片眉を上げる。 ペットボトルを持った手のまま、人差し指で頬をかいた。 胸ポケットに押し込んだ煙草が四角く布地を浮き上がらせる。]
知らない相手。 ただ喧嘩しただけだし――おっさんには、関係なくね? 警戒してるわけなわけじゃ、 ……こんなん、ニチジョーサハンジだし。 そのうち治るから。 [困惑ぎみの眉は居心地の悪さを、探られることへの不慣れを端的に示し 指を指すでもなく言葉が医療器具を示す。]
(58) 2012/07/19(Thu) 02時頃
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抹消…
[されるのは――、]
わたしたち?
[だとしたら]
もしかして
(*8) 2012/07/19(Thu) 02時頃
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―― 宇宙にとっては、私達が黒歴史なのかなぁ
(*9) 2012/07/19(Thu) 02時頃
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つか、なんで持ち歩いてんの。 いや治療のため、とかじゃなくて、 なんで、いま、持ち歩いてんのって意味で。
[ペットボトルを持つ手を上げ、人差し指で空を指した。日常通りの空の色、そのさらに上に刻一刻と迫る石がある。]
こんな、時にさ。
(59) 2012/07/19(Thu) 02時頃
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ヒューは、言葉を噛んだことについては、眉間のしわを深くした
2012/07/19(Thu) 02時頃
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なぁんて ね
なーんて、なーんて〜
ふふふんー
[途中から鼻歌になる。 誰にも聞かれぬまま廊下に響いた。]
(*10) 2012/07/19(Thu) 02時頃
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