204 Rosey Snow-蟹薔薇村
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哀しませそうだな。 けど、さ、フランシスもラルフの事哀しんでて ラルフを害した奴を許せないと思ってると思うんだ。
――フランシスに手を汚させたくはない。 俺とラルフを慈しんでくれた手、だから。 もしものことがないよう、その前に、俺が……
(*55) 2014/11/23(Sun) 01時半頃
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[フィリップの手>>260の動きにピクと釣られて警戒示す。 止め処なく流れていた彼の涙をもう一度拭い、その手を下した。 背にまわす手は緩める。 互いに咄嗟に反応できる為の、配慮。]
(268) 2014/11/23(Sun) 01時半頃
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[フランシスの言葉>>261に困ったような吐息が漏れる。]
やさしいのはフランシスだって。 何でもお見通しだって? ――…そんなのわかってる。
[撫でる手に小さく声を返す。]
(269) 2014/11/23(Sun) 01時半頃
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――…冷静なつもり、だけどな。 それをいうなら、フィリップ、お前自身もカウントしろ。 ラルフが大事にしたのは、お前さんもだ。
(*58) 2014/11/23(Sun) 01時半頃
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……ン。
[フィリップが動くに応じて緩む手が落ちる。 背を撫でるフランシスが庇うように立つを見てゆると立ち上がる。 フランシスの服の裾を軽く摘むは前に出るなと言いたげに。
二コラとトレイルの動きを隻眼が追う。 警戒の色は獣の目にも灯る。**]
(273) 2014/11/23(Sun) 01時半頃
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ドナルドは、フィリップに話の続きを促した。
2014/11/23(Sun) 02時頃
ドナルドは、ベネットに話の続きを促した。
2014/11/23(Sun) 02時頃
ドナルドは、フィリップに話の続きを促した。
2014/11/23(Sun) 02時頃
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―― 居間 ――
なんでも全部だとちょっと困るな。
[小さな声>>286に視線が下がる。 撫でる手はやはり常のように優しく感じられた。
無茶はしないとフランシスは言う>>289けれど 自分やラルフの為に無茶をしてしまうのもドナルドは知っている。 頑張りすぎるきらいがあるとも思っている。 考え出すと己の事が後回しになり心配にもなる彼が 心配そうな表情浮かべれば、片眉をあげて]
――…ン、無茶はさせない。
[手に触れる彼の手に一度視線落してから もう一度フランシスの緑に隻眼重ねて頷く。 そうしてゆると、掴んだ裾をはなして]
(313) 2014/11/23(Sun) 11時半頃
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[居間の扉が開きノックスが姿をみせる。>>278 めぐる視線がさがすは―― 先に呼ばれる名の断片>>280に嗚呼と思う。 彼の中の優先順位が垣間見えたような気がしてけれど フランシスに歌う事釘さしたあの言葉も そういえばトレイルの為だったと思う。
腕掴むフランシスの手はまるで引き留めるように感じられ 静かな殺意さえ懐く相手から視線が離れる。 フランシスの手を掴まれぬ方の手で軽く二度触れるは わかった、となだめるようでもあり。]
(314) 2014/11/23(Sun) 11時半頃
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[炊事場の方からは特有のにおい>>292が漂いはじめる。 肉のにおいであることはわかるが 此処にあった干し肉と違うこともわかる。 ひとの血の味はしっていてもにくの味は 否、ひとのにくが焼けるにおいは初めてで 怪訝そうに眉根が寄った。**]
(315) 2014/11/23(Sun) 11時半頃
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[ノックスの視線が此方へと向いて>>298 紡がれたのは謝罪の言葉>>299、垂れる頭。 血の落ちる微かな音と赤は痛々しくもみえるのに それよりもラルフの方が痛かっただろうと眉を寄せる。]
――――……っ。
[謝罪はラルフに。 そう願うのに向けられるは生きる者へ。 ラルフに対しての思いが彼の言葉からは ドナルドには見えてこず、どす黒い感情が募る。]
(352) 2014/11/23(Sun) 20時頃
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[バーナバスが考え込む気配>>305 ノックスとの関係性は知らず 彼を責める様子が見えぬことに疑念を懐く。 大人ならば――、そんな風に期待してしまうのは 己がまだ大人になりきれぬこどもだからなのだろう。 プリシラの方へと行くを見遣り、左耳の細工に触れる。]
(353) 2014/11/23(Sun) 20時頃
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[フランシスがノックスへと言葉>>318向けるを聞く。 許さない。 許せない。 それはドナルドも懐く思い。
続く言葉>>318に息をのむ。 聞きたいと思うそれを求めるように ノックスの方へと視線が向く。
聞こえる言葉>>350は釈然としないものだった。 かきあげられる髪、なくなったものをみて 彼が言わんとすることを思う。]
(354) 2014/11/23(Sun) 20時頃
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[それほどまでにラルフがノックスを求めたか。 考えてみるけれど]
――…そんなはずない。
[袖に隠れた左腕の傷を握りしめる。 あんなに優しい喰い方をするラルフが そんな奪い方をするのだろうか、と。 途切れた話に、は、と息を吐き出し 案じるようにフランシスへと目を向ける。]
(355) 2014/11/23(Sun) 20時頃
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[フィリップの言葉>>*59を考えていた。]
フィリップの言い分も分からなくもねぇけど。 もう人喰ったことがあるから、って 一人分の命負うのと二人分の命負うのも違うだろ。
まだ、ね? ――…じゃねぇよ。
(*63) 2014/11/23(Sun) 20時半頃
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歌、か。 ルーツに歌教える気になったか。
[居間にいた時の遣り取りが思い出される。]
ラルフが好きだった歌は――… フランシスの子守唄、かな。 俺が教えてもいいけど 同じを、と思うならフランシスにきいてみな。
(*64) 2014/11/23(Sun) 20時半頃
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――…なんだ、気付いてないのか。 フランシスがお前さんの背、撫でてたの あれはフィリップを心配してのことだろうよ。
それに――、俺だって、心配してる。
お前さんがそうやって、 色々考えるのも心配してのこと、だろ。
ひとりじゃねぇってわかれよ、ばぁか。
(*67) 2014/11/23(Sun) 21時頃
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[ふわ、と香るは別の甘さ。 フランシス>>368と視線交わりはたり瞬く。]
――…フランシス。 手、力入れすぎ。
[握りしめる拳を目で示した。]
(373) 2014/11/23(Sun) 21時頃
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フランシスが優しいのは認めるけど、 向けられる優しさに甘えたらいいと思うぜ。
優しくするのに、理由なんて必要ねぇよ。
(*69) 2014/11/23(Sun) 21時頃
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大人しく撫でられてればいい。 あの時みたいに。
振り払わずにいればいずれ分かるンじゃねぇかな。
(*71) 2014/11/23(Sun) 21時頃
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[手当てを大人に頼もうとバーナバスへと目を遣れば プリシラと口付け交わすが見えて、彷徨う。]
フランシス。
[出よう、と軽く彼の袖を引いた。]
(377) 2014/11/23(Sun) 21時半頃
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ドナルドは、響いた大きな音>>376に動きを止めた。
2014/11/23(Sun) 21時半頃
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――けど。 お前さんは保護者、襲わなかっただろ?
襲うのがこわいなら俺の目の届く範囲にいろ。 力尽くで止めてやっから。
(*73) 2014/11/23(Sun) 21時半頃
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――…俺とラルフにも似たところがあったか。 似てねぇ、と思ってたけど。
[間があく。 とおく語り掛けるようなトーンで。]
俺とお前は、聞き分けが無いンだとよ、ラルフ。 ……俺には聞き分けいい方に見えたけど、 そういう面見せられるヤツが、居たンだな。
(*75) 2014/11/23(Sun) 21時半頃
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―― 居間 ――
[フランシスの拳が緩む気配。 ドナルドからは彼の掌は見えず。
プリシラが喰い、喰われるを保護者に思うを知らず、 視線が一度重なれば温泉での事を思いだし微か目を細める。 ひととしての在り方を未だ残しながら 同時に喰う側の意識しかないドナルドは 線細くやわらかそうな少年の肢体を思い 獣の部分でうまそうだとそんな認識もしていて]
(389) 2014/11/23(Sun) 22時頃
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[フランシスが庇うように動くは>>386 ずっとずっと見てきていたけど 庇われてばかりの己が不甲斐なくも思えた。
大事にされている。 それはいやというほど伝わるから いつか庇われるだけでなくなれば、とも思いながら
目覚めた獣を、怒りを、憎しみを、持て余す。]
(398) 2014/11/23(Sun) 22時頃
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あの時は―― あれが一番いい方法だと思ったンだよ。
今でも間違ってるとは思わない。 ラルフに喰わせたこと、後悔してないからな。
――…聞こえてる。 そう信じて話し掛ければいい。
(*77) 2014/11/23(Sun) 22時半頃
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[再び響く音>>399。 フランシスの傍らでその音を聞き光景を見る。]
――…二コラ。
[ノックスの大事な養い子。 下がるフランシス>>403とは反対にドナルドが前へと出る。]
(402) 2014/11/23(Sun) 22時半頃
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[フィリップがトレイルに牙向けるなら 己の牙は二コラに向けようか。
二人同時に失えばよりノックスを――。 澱む心がそう囁く。
ひととしての殺意は考えぬままに。]
(403) 2014/11/23(Sun) 22時半頃
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――…いいじゃねぇか。 俺はしたいように出来て、満足だ。
[笑う音色に安堵が過る。]
……だろ? けどこれって、ひとの考え方なんだぜ。 ひとの在り方も、悪くはない、だろ?
(*79) 2014/11/23(Sun) 22時半頃
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止められなくなるくらいには お前さんを好きだったって事だろ。
――…なら、 やっぱりノックスの言葉は嘘だな。
例え衝動を懐いたとしても ラルフなら嫌がって逃げるだろうよ。 止められない怖さ分かってたなら、尚更。
(*81) 2014/11/23(Sun) 22時半頃
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[睨む意識はなかったが 目つきの悪さから二コラにはそう見えたかもしれない。]
何がずるいンだよ。
[だだっこのような彼>>412にぽつと言葉を向ける。]
(414) 2014/11/23(Sun) 23時頃
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――――許せないのは、俺も同じ。 ラルフは復讐なんざのぞまねぇとは思うけど それでも、抑えきれねぇくらいに、苦しい。
(*83) 2014/11/23(Sun) 23時頃
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