8 DOREI品評会
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[視線を引き戻されれば睨みもしたか。 男の手の動きに逆らう事はしなかったが]
『……どちらも、断る』
[不穏な提案をどれも却下する]
『知るか、そんなこと』
[近付けられる顔、ささやかれる言葉。 視線を逸らしたいのに、逸せない。 逸したら、何をされるか分かったものじゃなかったから]
(+119) 2010/04/07(Wed) 22時半頃
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…っ
[小さな舌打ちが一つ。 逸すなと言われた視線は、睨む事でどうにか平静を保った。 指示のとおりに腰を上げるが、体はあまり柔らかくないので 自然と息が詰まって幾らか苦しかった]
『…余計なことを言っていないで、 やることが決まっているならさっさと終わらせれば良いだろう』
[見たくもないものが視界に映れば、 少しだけ翡翠の袖を指先が手繰った]
(+121) 2010/04/07(Wed) 23時頃
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[言われた言葉には、流石に苛立つ。 欲情されたところでこっちだってうれしくない。 いっそその方が楽なのかも知れないとは思ったけれど]
……?
[脚を抱えていた手を下ろして体を起こす。次の命令にはもう、こちらに考える余地は与えられなかった。 唇を噛んだ。でも事態が動くわけでもない。 近付く体はどこか重かった]
(+123) 2010/04/07(Wed) 23時頃
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…は?
[噛むな。ということはどう考えても 口を使えと言っているようにしか聞こえない。 嫌だと言いたくても、言える身分ではない。 まるで娼婦のような扱いは、それだけで腹立たしかった。
不快感を堪えて、男の前に屈み込む。 他人のなんか、触りたくも見たくもない。
でも。だけど。
どれくらい躊躇ったか。薄く開いた唇は、震えていたか。 それでも自分を傷付ける凶器を調えるためにその切っ先に重ねて、浅く咥えた]
(+125) 2010/04/07(Wed) 23時半頃
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[どうすれば、というのは、分からなくもない。 舞台の上でされたことはまだはっきり覚えているし、 過去の記憶さえ引っ張りだしてくれば良いだけのこと。
震えた唇で、ゆっくりとその先を食むようにしてから 幾らかぎこちなく舌を這わせる。 融けるアイスを舐めるかのように、舌と唇を使って、 時折不快そうに眉がよったりもしたか。 口に全部納めるのは流石に苦しそうで、まだそこまでは踏み切れずにいた]
(+127) 2010/04/08(Thu) 00時頃
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…、……っ…
[水音は、自分の口が男を咥えるから。 こんなことをされていたころも、あの舞台の上も、 どこも気持ち良くなんて思えなかったから、 口でされたって擦られたってどこが気持ちいいかなんて 少しも覚えていない。
問いかけの声に、一度口を開放して答える]
『された、ことは、ある。するのは、初めて』
[そう答えてから、また、おず、と唇を近付けて 裏側に軽く口づけて上へゆっくりと唇で食んでみる。 少しだけ聞こえた乱れた吐息に、硬翠をゆっくりと瞬かせて それからまた、男を口に浅く咥える。
口の中に満たされていくものが余計に水音を立てるに至らせる。 髪に絡まっていた指に力がこもれば、咥えこみが意図せずに 深くなって、其れが苦しくて眉を寄せた]
(+129) 2010/04/08(Thu) 00時半頃
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