162 絶望と後悔と懺悔と
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明く、ん、
――……ごめん、ね……ごめん、
[震える口唇が、謝罪を紡ぐ。 何に謝っているのか、きっと自身もわかっていなかった。 たとえば彼の服を血で汚してしまった、 この時認識してたのはそのくらいだったけど。
でも、その言葉の本当の意味は、まだ 届いていた。
“家族”という言葉に、 双眸が滲むように揺らぐ。 それはいちばん大切なこと。
――血の穢れを落とすように、と、 側仕えが、引き剥がすようにその身を連れて行く。 明乃進から離されるのに、いや、と首を振っていた]
(*219) 2014/02/09(Sun) 17時半頃
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[豪奢な浴室、流れる湯を穢す赤。 まだなだらかな曲線にそって伝い落ちる。 もちあげた指、尖ったつま先、磨かれた氷のような爪。
鏡を見れば、別人の顔がある。
血の洗礼を浴びて、少女は変わる。 拒んでいた全てを受け入れるようになった。
学ぶことはもともと嫌いではなかった。 けれど知識、立ち居振る舞い、教養作法も 好悪など関係なく、ただひたすらに吸収するだけのものに過ぎなかった。]
(*220) 2014/02/09(Sun) 17時半頃
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[そして――、
憂いと憎悪と寂しさと恋しさと、 複雑な感情は割れた色硝子のように複雑な色を為し、 成長する少女に繊細な陰影をもたらす。
その緋色の瞳なくとも、 人外の者とわかるような冷たい美しさとして*]
(*221) 2014/02/09(Sun) 17時半頃
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[怯えさせぬように微笑んで、 白い手が“獲物”を捕らえる、模倣の狩りは簡単だった。 吸血鬼だとわかっているだろうに、人は外見に油断する。 餓えなければ、殺さぬように血を奪うことも出来た。
それは命を奪わぬ優しさだったのか、 あるいは制御の学習に過ぎなかったのか。 単純に亡骸が目の前に横たわるのが不愉快だったのかもしれない。
その時奪った命は青年のものくらいだ。 武器もち抵抗するものと、 自分の体に触れようとしたものと。
前者はともかく、 後者は最初の食事と同じように原型を留めなかった。 もう自分のしたことに悲鳴をあげることはなかった。 それは遠くで聞こえていたような気がしただけ]
(*235) 2014/02/09(Sun) 21時頃
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[漆黒の少女から施される 戦闘訓練には理不尽なルールが付随した。
>>*225 特に理由も無く少女は殺された。 己が口唇を噛んだのは、明乃進が言葉を失って、 落胆したように頭をふったからだ。
――悲鳴はどこか遠くで聞こえ続けている。]
(*238) 2014/02/09(Sun) 21時頃
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[能面のような表情のまま訓練を終えれば、 理衣が話しかけてきた、ふと温度のようなものが戻る。 そこにいるのは“家族”だからだ]
……優しい?そうかしら。 悲鳴とか、これ以上、聞きたくないの。
[わずかに首をかしげて、一息に殺す理由を告げる]
でも、そうね、……可哀想ね。
[恐怖に震え屠られるために生きているというのは、憐れだと思う。表情はなにも動かぬまま、理衣を見つめる瞳は問うた意図を問い返すもの]
(*240) 2014/02/09(Sun) 21時半頃
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……震えて、怯えながら、 生きているのは、憐れなことだと思うわ。
どこにも逃げ場なんて無いのに。
[怯えていた女のことなど、 もう忘れていたけれど、考えたことを口に出す。 けれどそれは本当に“人間”のことだった、だろうか。]
……約束は、大事ね。 だれとやくそくしたの?
(*247) 2014/02/09(Sun) 22時頃
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[>>*241 明乃進の言葉を聞いてから、 時々、思い出したように皆のもとに赴くようになった。 黙って話を聞いていることが多かったから、 沈黙ばかりが空間を満たすことになったかもしれない。
部屋の主がいなかった時には、 扉の前に鎮座しているのは、千代紙のふうせんうさぎ]
(*248) 2014/02/09(Sun) 22時頃
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― きおく ― [手慰みのように鶴を折る、 ふうせんうさぎ、飾り箱、金魚に 風車 どれも難しいものではない。
小さな子供たちと一緒に綺麗な包み紙で折っていた。 キャロラインほど器用ではなかったから、 あまり綺麗なものは出来なかったけれど。
小さな子たちが喜んでくれるのが、嬉しかった]
(430) 2014/02/09(Sun) 22時半頃
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[>>*249 その時は部屋にいた、 色とりどりの鶴がそこかしこに転がる部屋。 始祖の前へと召されれば、 少女はゆるりと頭をたれる。]
……お呼びだと、伺いました。
[白い洋装のスカートがふわりと、広がる。 戦場には適さぬだろう、服装だった。
けれどその左手の袖の下には、 緻密な銀の透かし細工の指甲套。 優美な装飾品は凶悪な尖った爪でもある]
(*253) 2014/02/09(Sun) 22時半頃
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逃げたくても、 ……逃げられないこともあるわ。
[声に感情はこもらない、 それはどこか遠くにあるのを感じている]
忘れてしまったら、約束した相手が、……可哀想。
[こんな言葉が何故零れたのか、わからない。 けれど機械的に告げられた言葉よりも、少し温度があった]
あなたと戦う理由が無いわ。
[問いかけには少し、不思議そうに返した]
(*262) 2014/02/09(Sun) 23時頃
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……魔鏡? 変わったものを持っているのね。
[>>*251 古いけれど大切にされていただろう手鏡の、その仕組みがそう呼ばれることは知識にあった。 一歩前に近づく、ろうそくの炎が揺らめければ、壁に映る花模様もあえかに揺らいだ]
うん、……綺麗、 牡丹の花ね、冬にも咲く花。
――……あなたは何か、祈るの?
[問いかけて振り返る、 ゆらぐろうそくの灯りは、柔らかな色。 照らされた頬は、魔物ではない人のような色だった]
(*268) 2014/02/09(Sun) 23時頃
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……長物、 置いてきてしまったわね。
[刃がなければ戦えないわけではないから、 そのまま命に従うことにする。
フードのついた白いマントは、 毛皮に縁取られてふわりとたなびいて、 そのまま離れるかと思えば、一度振り返った]
……リカ、
[多分彼女を案じていたのに、 案じる言葉がどんなものだったか。 ――剥離したままの感情が、戻らない*]
(*282) 2014/02/09(Sun) 23時半頃
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