204 Rosey Snow-蟹薔薇村
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[血にまみれた 骨が覗く 指の先 その骨は 既になく 獣は 腰を浮かし ゆるく縋る フランシス その腕をすり抜けて ソファーの淵に座る
ゆっくりと 顔を覗き込む 眠ってしまった ラルフの]
(177) 2014/11/22(Sat) 22時頃
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[居間の戸が開く >>176ーー馴染みない獣 横取りされるを 厭い 唸る]
(178) 2014/11/22(Sat) 22時頃
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……ノックスは……さっき 自分より トレイルを気にかけた
だから ノックスの目の前で ニコラを喰らい トレイルを その喉を 顔面を ナイフで切り裂きたい
(*21) 2014/11/22(Sat) 22時頃
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ーーー食べられないのーー ラルフがーーー腐ってしまう 無駄になってしまう
[フランシス くるしげな その言葉に 獣は 淡々と 戸口 警戒しながらも 指先は ラルフの 頬 指で撫でて]
(181) 2014/11/22(Sat) 22時頃
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[新たな姿 その言葉に 警戒はすれど ひとまず 唸ることはやめて 違うならいい もう 誰も取らないで]
ーーそんな 人間 みたいなこと したくない
[ドナルドの言葉に 獣は 首を振る 俯いて 何度も 何度も]
もう 人間でいるの やだ 苦しいことしかない
[我慢して 思いやって 獣だったら きっと あの時 居間に入って行った 人間らしく 呼ばれるまで 大人しくなんて]
(188) 2014/11/22(Sat) 22時頃
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やだ もうやだ 人間やだ ………………っ
[人間らしく また一つ 感情が湧き上がりそうで 懸命に飲み込む]
(*22) 2014/11/22(Sat) 22時頃
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[怒り……憎しみ そちらへと思考を向ける それ以外の 人間らしい 感情なんていらない]
ーーーうん……ニコラは 本当は どうでもいいんだけど
………………ノックス 足止め あの三人で 一番 腕力あるから……
(*24) 2014/11/22(Sat) 22時頃
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ーーーーーーーー言ってない そんなことないーーーーけど
[降る言葉にうなだれる]
でも もう 無理 辛い 怪我してないのに………………痛いっ 独りで 寒いのーーーもういやだっ けど ラルフも ホレーショーももいないっ
[ラルフの 頬にふれていた その指 握りしめる また新しい 血の香り]
(192) 2014/11/22(Sat) 22時半頃
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痛い やだーーー痛い 苦しいーーー苦しい
(*26) 2014/11/22(Sat) 22時半頃
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[人らしい感情 深い哀しみ 獣だから 切り捨てようと しながら
聞こえることへの それに共感の頷き 全てを失って すべて すべて
そのあと 聞こえる 相手が 衝動のまま食らっても 獣である彼は 頓着しない]
(*29) 2014/11/22(Sat) 22時半頃
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もう 大事なものなんてないーーー!!
一所懸命 苦しいの 我慢しようとして 寂しいの我慢しようとして なくなったのに
何があるの なにもないよーーー
[大きな暖かい手も 穏やかな春の日差しも]
(*30) 2014/11/22(Sat) 22時半頃
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フィリップは、項垂れているのでフランシスが振り返ったことに気がつかない
2014/11/22(Sat) 22時半頃
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[顔を覗き込むように項垂れれば 額がラルフの額にあたる 昨日 額をつけた時は暖かかったーーー それが 今はとても冷たくて >>196 の ドナルドの希望に 長くうなだれた後 こくりと]
ーーーー気休め 言わないで……
[けれど 続く言葉には 絞り出すような 掠れた声が落ちる]
(200) 2014/11/22(Sat) 23時頃
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[本人に責める気のない言葉も 時として 凶器になる 言いたいことだけを 投げつけられて
うなだれた 獣は >>197を ただ 黙って聞いていた あたる ラルフの鼻梁 やはり冷たくて ーーーーー苦しい]
(204) 2014/11/22(Sat) 23時頃
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知らなかったーーー暖かさ 知らなければ 出会うまで 我慢できた
[ラルフと また 暖かさがなくなったら 耐えられないね と 共感しあった そんな 記憶がすでに遠い]
だから やめて 気休め思わないでーーー 雪が止んだら いなくなるのに そんなこと 言われても
………………ルーツも きっと もう食べてしまう
(*33) 2014/11/22(Sat) 23時頃
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[ホレーショーの名が 耳に入る 怯えるようにーーーーー震えた]
………………風呂でーー外にも風呂続いてて そこでーーー死んでた
[ラルフの冷たい額に 額を合わせながら 押し殺した声が フランシスの質問に 答える]
(205) 2014/11/22(Sat) 23時頃
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ーーーーーー……………っ
苦しいーーー胸が痛い 怖い 寒い 辛い 痛い 痛いーーーー
(*36) 2014/11/22(Sat) 23時頃
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う………………
(*37) 2014/11/22(Sat) 23時頃
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ーーーーーー……………っ
[暖かい 温度が背に触れて また 身体が震える]
………………っ う……
[そのまま 声を押し殺し 獣であり彼は 小さく震え始める]
(212) 2014/11/22(Sat) 23時頃
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[かかる低い声色 微か ラルフの額から 頭を上げて
歪み始めた孔雀石が覗く
かなりの躊躇の後 ラルフの肉や 血で 赤くなった 指先 広げられた腕の 袖を少しだけ掴んで
もう片手 拳を作って 噛み付いて 震える]
(218) 2014/11/22(Sat) 23時半頃
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ーーーーけど
(*39) 2014/11/22(Sat) 23時半頃
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ーーーーーー……………っ
[暖かい手が背中 撫でるから 耐えられずーーー孔雀石から 滴がこぼれ落ちる]
…………う っ
[堪えようと 強く目をつぶる]
(224) 2014/11/22(Sat) 23時半頃
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[抱き寄せられて 額がぶつかった ドナルドの 胸辺り 暖かい 克明に 思い出す 額の暖かさ 笑かけてくれた]
………………っ くっ
[苦しい かなしい 肯定されて 堪えきれない しゃくりあげる 強く閉じたまぶたの 端から 熱いものがこぼれ落ちて
なぞられた口元 緩く 二回ほど 首を振るうちにはずれて]
う………………ぁあ
[そのまま両手は ドナルドの服を強く握りしめた]
(226) 2014/11/22(Sat) 23時半頃
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ラルフ も ホレーショーも………………っ おいて………………行かないで
寂しいっ寒いよーー笑って欲しいのに 苦しい 息が出来ない いなくならないで やだ
(*41) 2014/11/23(Sun) 00時頃
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[撫でられるたびに しゃくりあげる 一度暖かさに溶けて 堰を切った それは とても止まらなくて 額を胸につけて 声を殺し 震え続ける
こんな風に 誰かに縋って 泣いたことはなくて 縋りなれない身体は 握りしめたてと 額と 回された腕の 背中に温度を感じ ]
(239) 2014/11/23(Sun) 00時頃
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ーーーーーー……………っ
ラルフ……ホレーショーっ [ぽつり 聞こえた声 二人は死に際 何を思っていただろうか? わからない わからないけれど]
(*43) 2014/11/23(Sun) 00時頃
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[顔に触れるては 見知らぬ感触 なのに 優しく拭ってくれて ああ けれど]
ラルフ……に会いたいーーーー
[言葉に甘えた もう一度 あの 優しい琥珀色と
目線を合わせて笑いたい 同じような気持ちを 共有したい いっしょに ぎゅっとしあって眠りたい 5人で 旅ができたら と 未来を考えて 互いの嬉しさを感じたい]
[ドナルドに それを言っても 困らせるのはわかっていた 短い けれど大切な時間を思い出して]
(244) 2014/11/23(Sun) 00時半頃
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ーーーもう一度 名前を呼んで……ラルフ
[もう届かない 声]
(*44) 2014/11/23(Sun) 00時半頃
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[ドナルドも 同じように会いたいのだと 思えば こくりと しゃくりあげながら頷く
そこからは 人の心なのに 人の言葉紡げなかった ただ 同じように ラルフを失って 悲しむドナルドにすがって声をあげて泣き続ける]
(248) 2014/11/23(Sun) 00時半頃
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[哀しみをどれだけ涙であらっても それが途切れることはなく 同時に 暗く揺らめく 復讐への衝動もそのままに]
(*45) 2014/11/23(Sun) 00時半頃
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ーーーーっ ラルフーーーーーーーーー
[また 溢れる涙の量が増える ドナルドやフランシスも同様かと 案じる心の余裕はなく そうであって欲しいことに縋る]
(*48) 2014/11/23(Sun) 00時半頃
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