162 絶望と後悔と懺悔と
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『とうさま、どうしても──お外へゆくの?』
[童女が四歳になって間もなく、 『父』は急に屋敷を出ると言い出して、 童女と、使用人達を驚かせた。
座敷で出立の支度を整える父の背に、 童女が投げた問い。
父は答えた。]
『待っておいで。 あや、お前に兄を連れて来てやる』
[童女は不安げに菫色を揺らし、 しかし何処かしら期待の篭った眼差しで、 一振りの刀を携えて屋敷を出てゆく父の背を見送った。
そして──。 それきり二度と、父が屋敷に戻って来ることはなかった。*]
(275) 2014/02/09(Sun) 02時頃
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『お前のせいね──あや』
[父が旅立ってひと月あまりが経った頃、 戻らぬ父を待って母と庭を眺める童女に、母が言った。
紅の引かれた美しい朱唇から、 零れ落ちる言の葉は毒花のように芳しく、 童女の髪を梳る母の細い指先が柔肌に甘く爪を立てても、 童女は小さく──痛いよかあさま、と溢すのみで、 その行いに、何らの疑心も芽生えることはなかった。
───母が屋敷から姿を消したのは、その数日後。
それから季節を三つ跨いだ春の夜。 母は、父の首を携えて屋敷へと帰る。
その日まで、 童女は二人の親がいっぺんに離れて行ってしまった悲しみに 泣き濡れて過ごす日々を送ることになる。*]
(276) 2014/02/09(Sun) 02時頃
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/* 菖蒲の話が完全なる自己満でしかない事に戦慄するね|◠‿◠ ) 零瑠にとっても直接関わっていない期間の事なので、いっそもう困惑させてる予感しかしないw
(-126) 2014/02/09(Sun) 02時頃
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─ 帝都守護部隊隊員養成所・寝室 ─
[目覚めた少女の胸を占めるのは、哀痛と悔恨。 夢現に入り交じる喪失感に、 天井を見上げる少女の瞳は脆く揺れた。
けれど──少女は奥歯を噛み締め、 濡れた瞳が乾くまでそうしていると、 やがて立ち上がり、寝台を下りて部屋を出た。]
(288) 2014/02/09(Sun) 02時半頃
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[血塗れた服は洗いもせずに部屋に丸めて置いてある。 洗うか捨てると言うのを、少女が拒んだからだった。
代わりに支給された服は、 動きやすい綿のズボンと上着。
それでも痩せぎすの少女にはぶかぶかすぎるそれを ベルトでかなりウエストを絞って履いていた。
円はまだ病室にいて、 怪我の治療に専念している。 けれどそろそろ、 こちらの部屋に移って来るだろうとも聞いていた。]
(294) 2014/02/09(Sun) 03時頃
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[病室の看護師から聞いた、隊員の部屋の前。 少女は笑まぬ瞳を扉に据え、 身長に見合った随分低い位置を、拳で二度叩いた。
そこは──ジャニス・ハイムゼートの部屋だった。]
(296) 2014/02/09(Sun) 03時頃
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わた……、ボクを、隊員にしてください。
[中に招かれ、問うような瞳を向けるジャニスに 開口一番少女は言った。
菫色は怒りも悲しみも顕にはしていなかったが、 真っ直ぐにジャニスを見上げる眼差しだけは 何を問われても揺らぐことなく 頑なに、同じ言葉を繰り返した。]
ボクを守護部隊の仲間に加えて下さい。
[少女に守護部隊の話をしたのは病室にいた看護師の一人。 円も、理解出来たかはわからないが、 少女と共に、話だけは聞いていただろう。
望めば、部隊員として鍛えてくれるという話。 詳しい話は、隊員に直接聞け──と。]
(297) 2014/02/09(Sun) 03時頃
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[安吾でなくジャニスを選んだのは。
安吾は──優しい安吾は、自分の願いを断るかもしれない。 そう、幼心に考えたからだった。
少女の決意は変わらない。 力を蓄え、二度と大切な人の手を離さないために──]
何でもする。 強くなれるならボクは───…、
何にでも、なる。**
(299) 2014/02/09(Sun) 03時半頃
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/* 訓練まで辿り着かなかった!
後半はもう16歳なんだけどなぁぁ! 眠いけどもうちょい頑張ろうかなぁ。
(-143) 2014/02/09(Sun) 03時半頃
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/* これ赤が気になりすぎる。 早く赤見たい。
(-145) 2014/02/09(Sun) 03時半頃
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/* 深夜(むしろ明け方)にめっちゃ増えててびびる。
(-154) 2014/02/09(Sun) 09時半頃
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/*梨花琉雫
>>301 族かwww
(-155) 2014/02/09(Sun) 09時半頃
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[与えられた聖水銀の最初の一杯に 少女は躊躇なく手を伸ばした。
細い、棒きれのような手には 大きすぎるくらいのコップを顔の前まで掲げ]
“ ”
[唇を微かに動かし いつかの──目指す『その日』を思い浮かべ 咲き初める桜のような、淡い笑みを浮かべた。
息を詰めて、満たされた液体を飲み干す。 雫の一滴さえ残さぬように。
これが──少女の見せた、最後の笑み。]
(326) 2014/02/09(Sun) 10時頃
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/* まだ武器で悩む……。
長刀・弓矢・鉄爪(牙)
予定では鉄爪だったけ長刀と脇差しの二刀流も……。
(-158) 2014/02/09(Sun) 10時半頃
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/* あと、トレイルの本名が知りたい。 そろそろ思い出したい。
逸初とかつけていいか……? それより桜……か。
いやしかし……小刀にtrailって刻まれてるのよね。
(-159) 2014/02/09(Sun) 11時頃
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─ 現在・帝都守護部隊隊員養成所 ─
[夜明けを待つ訓練場。 地平線は藍から東雲へと色を変えつつある。
他に人のいない、ガランとした空間に 響く──規則的な風切り音。
空気はまだ蒼い。 吐く息の白さごと空間を真横に切り裂くのは 刃のない訓練用の模擬刀。
それを握る腕は、五年前と較べ、 細くとも靭に伸びた少女の右腕だった。]
(330) 2014/02/09(Sun) 12時半頃
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[左の腕には模擬刀を収めていた白鞘を握り、 規則正しく、淡々と、澄んだ樋鳴りを重ねてゆく。
纏う装束は膝上まで裾を断った小袖。 色は烏羽。
死者を悼む黒に近く──しかし決定的なそれを否定した色合い。
小袖の袖を翻し、少女は只管に空を刻む。]
(331) 2014/02/09(Sun) 12時半頃
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[『聖水銀の試練』の日より、 少女は着物を好んで身に付けるようになった。
あの日──全身を千々に裂かれるような痛みの中で、 少女は幾つかの消し去りたい記憶を取り戻した。
家を出た父の末路。 母の乱心。
────己の犯した、その罪を。
紅に嘗め尽くされ崩れ落ちた孤児院とは違い あの桜と菖蒲の咲き乱れる不可侵の庭園は 今も何処かで穏やかに朽ちているのだろうか。
幼さ故に、断片的な記憶には謎も多いけれど。
少女は──父と母の名と貌と、 兄になる筈だった人の名前を思い出した。]
(332) 2014/02/09(Sun) 12時半頃
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[試練に耐える夜、痛みを感じたのは躰のみならず。 真に引き裂かれそうだったのは心。
四と十一の歳、 己の頬を叩いた血飛沫の温かさが 忘れようにも忘れ得ぬ血汐の腥さが 何度も、繰り返し少女を責め立てた。
同室の少女は、側にいただろうか。 深夜、縋る相手を求めて彷徨い出す手を 少女は己の肩に爪を立てて留め、 枕に顔を埋めて声を殺した。
くぐもった呻き声は時折数名の名を成し 夜明けを前に、遂に震える腕が虚空へ伸びた。
その手は最後、誰かに掴まれたように一度震え、 不意に脱力し、寝台に落ちた。]
(333) 2014/02/09(Sun) 12時半頃
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[この日、枕に吸わせた雫を最後に、
少女の眼から──涙は涸れた。**]
(334) 2014/02/09(Sun) 12時半頃
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アヤワスカは、イアン(安吾)の訓練の最中も、表情を変えることはない。
2014/02/09(Sun) 13時頃
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/* 早く赤見たいー見たーいー。 墓行きてぇよ!!
(-165) 2014/02/09(Sun) 13時半頃
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/* 何気に墓落ちする気0なキャラでござんす。 へへ……皆殺してやるよぉ!
落ちる時はどんなだろ。想定出来てない。 おぼろに浮かんでいるのが、リッキィと一緒に死ぬルート、くらい。
(-166) 2014/02/09(Sun) 14時頃
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/* 漣斗とか……(悩
(-168) 2014/02/09(Sun) 14時頃
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/* わろたwww この名前お兄ちゃんにあげたいwwwww
漣桜と書いて、レオ()
(-169) 2014/02/09(Sun) 14時頃
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/* 円……リッキィは吸血鬼よ(*´ェ`*)
(-179) 2014/02/09(Sun) 19時頃
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[円が不安定に泣き叫ぶ夜、 少女は──絢矢は、円の手を握り、撫で それでも落ち着かなければ、円の肩を抱いて 眠りにつくまで背を撫でてやる。
円が朝まで眠らぬ夜は、絢矢も朝まで寄り添う。 そんな日は、円が寝付くのを見届けてから、寝ずに早朝修練に出た。]
円──円。 大丈夫だよ。 ───大丈夫。
[円を抱いて、耳許に囁く静かな声に かつてのような無邪気さも豊かな抑揚もない。
涙は捨てた。 笑顔は忘れた。
それでも──。家族が困った時、 絢矢のとる行動は昔のまま、何も変わってはいなかった。]
(404) 2014/02/09(Sun) 20時頃
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/* >>412 円だけやで
(-186) 2014/02/09(Sun) 20時半頃
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/* しかもちびっこたち今絶賛ダークサイドなので、そういう熱血青春とは遠い湿っぽいところにいます。
(-187) 2014/02/09(Sun) 20時半頃
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/* 早く帰って戦闘シーンかきたいなー。
周ちゃんと武器がまるかぶりしちゃっててわろた。 すんません、他人様の武器確認せずに決めたわww
(-188) 2014/02/09(Sun) 20時半頃
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