84 戀文村
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[ミッシェルかダーラが言い出さない限り 青年は今日届いた赤紙のことを知る事はない。 店じまいをし、部屋に戻る。 ガラスの破片が飛び散っていて、 割れた窓からは冷たい風が吹き込んでいた]
……どうしたものかな。 厚紙でふさぐくらいしか、ないか。
[ため息をひとつ。靴がジャリと破片を踏む]
酒で紛らわせられるなら、まだ大丈夫 彼女はまだ、生きている
私は……私も、大丈夫。 約束が増えたし、それに……抜け駆けは禁止だ。
[窓へ応急処置を施しながら、随分読み進まない本を見遣る。 読み終わるまでには戻ってくると、言っていた親友はまだ遠い戦地 春は未だ、気配すら感じない**]
(4) 2012/03/29(Thu) 01時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2012/03/29(Thu) 01時頃
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/* 寝ようとしたら好きにしてが見えた。 じゃあ今から家に行って娘さんをくださいしてくる。
(-8) 2012/03/29(Thu) 01時頃
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―朝―
[エリアスは何時頃出たのだろうか ヤニクを眠らせた自分が、何事も無い顔でそんなことを考えられる頭が 自分でも壊れきっているように感じた それは母親を屠ったときにもう、手遅れだったのかもしれない]
静かになるわね。
[使われなくなったピアノをひと撫でして 静かな酒場で支度をしている]
(5) 2012/03/29(Thu) 01時半頃
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…………、ホレーショーは怒るかしら。
怒って、欲しいのかもしれない。 優しいから、それすらもしてくれないかしら?
ふふ。
(*0) 2012/03/29(Thu) 01時半頃
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[まだ腕の中、見上げる彼女を首を少しだけ傾けて見下ろす。 彼女の目をそっと押さえて、残った水滴で指を湿らせた。 いつかの様に、頭を撫でる。薄く薄く、笑みを形どった口は見えたろうか。 たとえ見えても、笑っているのはわからなかったかもしれない]
……
[丸めた手で、濡れた彼女の頬に触れる。 目を合わせたまま、小さく小さく、身じろぎ程度に首を振る。 それは、彼女の目にはどう映ったろう**]
(6) 2012/03/29(Thu) 01時半頃
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ー 翌日 −
[エリアスを見送る事はしなかった。 彼は彼として還って来ると信じていたから。 それと同時に眩しかったからか。 末を知りながら毅然とその道を進むセレストやエリアス。 自分はその道から顔を背けて我儘を通そうとしている]
……本当に俺は弱虫だ…。
[自嘲を浮かべる傍から、新しい招集の紙。 何時になったらこの紙は村人達の命を狩る事を止めるのか]
ウェーズリー……あいつがいなくなったら誰が手紙届けるんだよ。
[誰があの重さを背負うと言うのか]
(7) 2012/03/29(Thu) 01時半頃
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そういや、手紙、文通するって約束だったっけ。 書き方知らねえって言ってたな。
[数少ない貴重な約束の1つを思い出して宿舎を出る。 向かうのは本屋。 元々本より身体を動かす事が好きだった。 流石に軍人である以上必要なものは読んでいるが、 どうも眠くなって仕方ない。 当然本屋や図書館からは足は遠ざかる。
勿論この本屋に足を向けない理由はそれだけではない。 店主の陰口を部下が叩いていた事も少なくない。 その都度殴っていたが、殴るだけ自分の陰口と共に 彼への陰口も増えていった。 店主が知るわけもないが、申し訳なさと、自分が通う事で 更に嫌な思いをさせる事になるのではないかと気後れもあった]
(8) 2012/03/29(Thu) 01時半頃
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ベネット。いるか?
[だが今はそんな事を気にしている場合では無く、 緊張を見せない様に本屋を覗いた。 その時店主はいただろうか。他に誰かいただろうか。 誰がいても、軽く挨拶や二言、三言会話を交わし]
なぁ手紙の書き方と言うか作法書いた本あるか? 俺報告書の書き方しか持って無くてな。
(9) 2012/03/29(Thu) 01時半頃
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[珍しい訪問者の突然の注文にベネットはどんな反応だったか。 ウェーズリーの話は皆知っているだろうか。 自分からは話す事はせず、ちょっとなと濁すだけ。
目的のものは手に入ったか。 手に入ればそれと、入らなければ簡素なレターセットを 手にウェーズリーを探すだろう]
お、ウェーズリー! この前の話な、ほら文通の奴。 考えたら俺、字汚ねえし、人に教えるの苦手だから。 悪ぃけどこれで頼むわ。
[赤紙の話は彼から口にしなければ自分からは話さない。 おどけた様子で、彼に渡そうとするが、彼はどうしたか。 受取らなければ少しの問答の後、自分の手に戻すだろう]
(10) 2012/03/29(Thu) 01時半頃
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ウェーズリー…あんたは心残りはないのか?
[共に、と願う者はいるのか。とは口にはしない。 だがウェーズリーなら静かに、だが、 深い観察眼を持つ彼なら意味は判るだろう。 彼はどんな様子で答えてくれるのだろうか。 自分はただ静かに答えを待っていた**]
(11) 2012/03/29(Thu) 01時半頃
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[ヤニクが眠りに付いた事を知るのはダーラからか、 それともまた軍人達の嫌味からか。 何処で知る事になっても、 そっと通信を開いてダーラに一言だけ呼び掛けるだろう]
ダーラ…泣くな…。
(*1) 2012/03/29(Thu) 01時半頃
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大丈夫よ。
涙は昨日に置いてきたから。 ただ、少しだけこの場所が広いと感じただけ。
誰がか居ることに慣れてしまっていたみたい。
[まだ調理中だっただろうか 優しい声が聞こえてくるとそれだけかえす 実際涙は出なかった、エリアスが行くと聞いても]
(*2) 2012/03/29(Thu) 02時頃
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ダーラは、がらんとした酒場は、独り言もひどく響く**
2012/03/29(Thu) 02時頃
女主人 ダーラは、メモを貼った。
2012/03/29(Thu) 02時頃
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そうか? じゃあ…俺の空耳だな…あんたが…泣いてる気がした。
[何時も通りに聞こえるダーラの声が、酷く耳に残った**]
(*3) 2012/03/29(Thu) 02時頃
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/*雪に埋れてビタンビタン。
(-9) 2012/03/29(Thu) 02時頃
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/* こいつ殺しに来てるな……
(-10) 2012/03/29(Thu) 02時頃
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あんたの目の前でなら泣いてあげるわ。
[独りは寂しいと思うのに 独りで居なくてはと思う
優しい声を聞いていたら その思いが揺らいでくる
通信を切って声を零した 心深くへ秘めた想いは今 どこにも出さないつもり**]
ほんと、いい男なんだから。 だめよこれ以上、踏み込まないで。
(*4) 2012/03/29(Thu) 02時頃
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/* 寝落ちたよー、ごめん。
(-11) 2012/03/29(Thu) 07時半頃
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よせよ。んな事言われたら、酒呑みにいけねえだろ。 酒呑みたいだけなのに。他の男達に恨まれる。
[あんたに逢いにいけなくなる、とははっきりとは言わず。 大切な者の涙など見たくはない。 ダーラなら読み取るだろうと判っていても 上手い言葉が出て来ない。 情けない自分に舌打ちしながら、 回線を閉じた通信機を胸に抱いた**]
情けないな、俺。
(*5) 2012/03/29(Thu) 08時頃
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ヤニクさん・・・行かれるんですね。 会えると・・・いいですね。
[旅立つヤニクを見送った]
(+2) 2012/03/29(Thu) 08時半頃
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ー夜:酒場ー
[>>1ダーラから振舞われた酒を飲んでしばらく後。 抗いがたい眠気に襲われた。]
(……あれ、俺ここまで弱くなってた?)
[そんな疑問は、次の瞬間過去の記憶に打ち消される。
そうだ。 これは故郷の村で駐留していた軍人である親友と。 その賛同者のしていたことと同じだろう。]
(+3) 2012/03/29(Thu) 08時半頃
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[戦火に飲まれてすでにない村。
"赤い手紙"による招集に憤りを覚え。 戦争で帰らぬ者となるよりも、故郷で眠らす方がと。 村人を手にかけていった殺人者たち。
自分はどうにか生き延び。ここまで来たのだ。 親友を返り討ちにして。 彼の遺言で遺品をその恋人に届けるのは……贖罪。
しかし、終わりなのだろう。]
(+4) 2012/03/29(Thu) 08時半頃
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(……ドナルド、メアリーには渡せなさそうだ。ごめん)
[そう心の中で詫びる。]
(ペラジー姉さん……メアリーに伝えたら、そっちに逝く)
[そのつぶやきは、声にならず。**]
(+5) 2012/03/29(Thu) 08時半頃
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―翌日・本屋―
[二日続けて石が投げ込まれることはなく 厚紙で補強された窓から冷たい空気は流れ込むものの 至って何時もどおりの朝を迎える。 青年は身支度を済ませ、少し早い時間に店を開けた]
……今日は来るかな
[何が、とは言わない。 しかし、招かざる客>>8の来訪があった。 軍人。 それだけで青年の笑顔はこわばったものになる 彼が外で何をしているか、まったく知らない。 故に青年の中では呼び捨てにされる覚えも無かったのだが 其れが彼の性格かと内心で整理するくらいに留めて置いた。 歓迎していないと、身構えた態度は笑顔で隠しても伝わるものだろう]
(12) 2012/03/29(Thu) 09時頃
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いらっしゃいませ。 マナーの本でしたらこちらです。
[手紙の書き方、というよりは礼状や季節ごとの挨拶文の書き方のようなもの。 彼が探しているものが其れで良いのかどうかはわからないが 店内棚の奥まで入らせることなく、青年自身が持ち出してきた]
手紙というものは 要はするに相手に伝わればそれで良いんですよ。
[一言を添えて、この本でなければ他にはないと示す。 買って行くのかどうか、笑顔の奥に訝しげな視線を隠し青年は彼を見ていた。 そんな午前中の話。 勿論、ダーラが何をしたか次に赤紙が届いた相手が誰か、一切伝わっておらず**]
(13) 2012/03/29(Thu) 09時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2012/03/29(Thu) 09時頃
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[何故、どうして、と、行き場のない憤りが籠った泣き声は、 全て包まれた腕の中へと消えて行く。
泣いて、泣いて、泣いて……。
声も枯れ果てて、啜り泣きに変わった頃。 ようやく、落ち着いたのか、女は微かに身じろぐ。]
……ごめんなさい。
[ぐすっと鼻を啜って見上げる顔は、上の方。 月明かりの下、微かに男が微笑んでいるのが、判る。 泣きはらした酷い顔を、笑われているのではないだろう。 最後、拭われていく哀しみの残骸。]
(14) 2012/03/29(Thu) 09時半頃
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ブローリンさん、ありがとう。
[ちいさくちいさく首を振られる。 その動作は、もう十分泣いただろう?と、 優しく言われている気がした。 だから、不器用に触れられた頬の筋肉を持ち上げて見せる。
エリアスに対する哀しみを、共有してくれた人。 名を呼ぶことで、まるで古くからの知り合いのように。 そうすれば、別れの時が来れば、また泣いてしまうと判っていて、 今は、哀しみの共有者を増やすことで自分を立て直す。
ただ、丸められた手で触れられるということが、 微かに彼からの隔たりのように感じられては、いたけれど。]
(15) 2012/03/29(Thu) 09時半頃
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[その手に、一度そっと自分の手を這わす。 ネコのように、頬を摺り寄せれば、 相手の手は離れていっただろうか。
それから、何か意思を疎通させる何かはあっただろうか。 クラリッサの方からは、ハンカチをまた汚してしまったから、 返すのは少し待ってほしいと伝えたかもしれない。
明日、明かりも本屋の主人に返さなければ……と、思いながら 昨日から借りっぱなしの明かりを手に、女は家路を行くのだった。]
(16) 2012/03/29(Thu) 09時半頃
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[そして迎えた朝。 昨日のように取り乱して、エリアスを送りにとは向かわない。
唯、家で祈りを捧げて、いつものように家を出る。 途中、郵便屋の彼と会うことがあれば、 相変わらずボロボロな鞄を見て]
仕事終わりにでも、預けてくれたら良いのに。 朝取りに来てくれればお仕事にも支障でないと 思うのだけれど……。
[彼に明日の仕事はないのだと、その時は知らず。 そんな言葉を向けたかもしれない。
そんなこんなで、向かう先は、本屋に。 入れ違いに、本屋で会うは珍しい陽気な軍人の姿を見かければ、 挨拶を交わし、郵便屋を見なかったか?と問われれば、 先ほど見かけた方角を示しただろう。]
(17) 2012/03/29(Thu) 09時半頃
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― 本屋 ―
[たどり着いた場所は、少し様変わりしていた。 割れたガラス。それは、応急処置をされていて……。 クラリッサは、少し眉を潜める。
何か事故でもあったのだろうか、と。 ベネットに怪我がなければいい。 この物資不足の中、ガラスはなかなか手に入らないだろう、 怪我がなくとも風邪をひくようなことがなければいい。 そんなことを思いながら、扉を引く。]
こんにちは、ベネットさん。 この間、借りた明かりを返しに来たのだけれど……。 表のガラスどうされたの?怪我はない?
[そこにあるだろう主人の表情は、どんなもので*あったか*]
(18) 2012/03/29(Thu) 10時頃
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/* かけもち先のゆるガチ村で1d共鳴ログでキャッキャウフフしてたら、2dに矢鴨で3ログ持ちになってた。 ……俺は、もう、恋に疲れました。ばたり。あっちも墓ですががが。
(-12) 2012/03/29(Thu) 10時頃
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