167 あの、春の日
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-追いコン会場-
ぉ、お邪魔しまーす……
[キャンバスや画材を持って、階段を上っていくのは貧層な身体に堪えたけれども、なんとか運び終える事が出来た。明日は軽く筋肉痛になっているかもしれない。 かなり遅刻してしまった。全員は無事に会場に入っただろうか。もうイベントは始められているのだろうか。 黒猫のように闇に紛れて会場に入る。渇きを潤したい。意外と汗をかいてしまった。 口にした炭酸飲料は、コーラのような甘酸っぱい清涼感と、ラム酒のような媚びた味を織り交ぜたような味だった。――…アルコールではないのか、これ。]
[見渡せば、>>3:109 卒業式以来であろうか、制服姿の先輩の姿や。 >>3:72 洗練されたワンピースを可憐に着こなす姿。 想い想いのドレスコーデをした彼等。誰も彼も綺麗だった。 >>3:80 よく見れば腐れ縁も、己のように全身黒ずくめであった。もしかして、黒子を意識しているつもりなのだろうか。
近くに誰か居れば話しかけただろうか。 そう言えば、写真はもう配られたのだろうか。 色紙はもう渡したのだろうか。――…色紙班が居なければ、居る面子で渡そう。]
(6) 2014/03/08(Sat) 01時頃
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[廊下の窓ガラスに、昨日みた夢の続きが写る。 鍋を囲む姿。鍋の中、丸い飾り気のない人参。
は、と我に返る。 いつの間にか立ったまま寝てしまったのだろうか。 寝ていた? ふる、と頭を振る。]
あ……間違えた、か。
[本当に寝ぼけていたのかもしれない。 談話室に向かっていた足を、学習室のほうへと向ける。
会場に着いたのは、招待状に書かれていた時間ぎりぎりになってしまったようだ。 扉を開け、中へと入った。]
(7) 2014/03/08(Sat) 01時半頃
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[招待客が揃うまで、ハルカの仕事は終わらない。 クラッカーのプロフェッショナルと化したハルカは、ルーカスがフィリップを席に案内するのを確認すると、またドア陰へとスタンバイ]
む。
[時間ぎりぎり。ゆったりした足音。間違いない]
(8) 2014/03/08(Sat) 01時半頃
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パンパンパ――――――――――ン!!!!!
[先の二人とは違い、全くためらいなく開けられるドア。 しかし仕事人はそんなことではうろたえない。 絶妙のタイミングでクラッカーを鳴らし、やり遂げる。 しかしこの歓迎方法、エルゴットは大丈夫なのか]
(9) 2014/03/08(Sat) 01時半頃
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……ふむ。
[思案の末、ハルカはエルゴットにはクラッカーという名の愛をやめた。 エルゴットがパニックになるかもしれないという配慮が半分、犬が興奮して騒いで、寮母にばれるかもしれないという配慮が半分。 ドア陰に潜むのをやめ、ジンジャーエールのペットボトルで]
一仕事のあとの一杯は格別だな……。
[なんて悦に入っているところに、重役出勤の腐れ縁が現れた]
(10) 2014/03/08(Sat) 01時半頃
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遅刻とはいい度胸だな……?
[黒子の余韻を漂わせ、すすす……と音もなく近づくと、ぼそり。 目が据わっていた。 良く見るとジンジャーエールのペットボトルに見えた物は、隅っこに小さく「アルコール」と書いてあった。 未成年の飲酒は法律で禁止されています]
(11) 2014/03/08(Sat) 01時半頃
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ぁ。は、ハルカ……ご、ごめん…… ぅ、うん…ちょっと色々あって…、遅くなりました。
え。えーと…ハルカ、どうしたんだ…? なんか忍者みたいだぞ……?
[>>11 黒曜石は若干焦点が定まっていないように見えた。ちらりと視界の端に見える、アルコールの文字。 寮母さんに見つからないようにしなければ。最悪、進路に差し障りが出てしまう。自分たちは勿論、新生活をこれから迎える彼等を断つような事にならなければ良いが。 若干、背中に寒いものを覚える。手元のコーラ(?)を飲めばやはり、媚びたようなラムの味。]
――…よ、酔ってんの?
(12) 2014/03/08(Sat) 01時半頃
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酔う? なぜ? ここにアルコールの類はない。 僕が酔うなんてことはありえないのだよ。
[酔っ払いは酔っていないと主張するの典型である]
この格好は、クラッカー係だからな。潜むためには黒子だろう。 むしろ君はどうしていつも黒ずくめなんだ。クラッカー係がそんなにやりたかったのか。
[据わった目でジンジャーエール(?)のペットボトルを傾ける。 隅っこに「アルコール1%」の文字]
(13) 2014/03/08(Sat) 02時頃
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/* 1%www 弱いwww
(-7) 2014/03/08(Sat) 02時頃
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そ、そう……?なんか目が…いつもより怖ぇぞ…
[>>13 口調がいつもと変わらないだけに少し怖い。 きっとこういうタイプが大人になって本格的に酔うと、面倒なんだろうな…なんて過りつつ。]
なんか気に入った服を買うと…黒が多くなる……ってだけ。 ぁ、あと色物だと…着こなし…難しい。
俺は準備で頑張ったし…まったりしているつもりだけれど… な、なんか手伝える事、ある?
[そう言えば招待状に記入したイラストは、卒業生に気に入って貰えただろうか。実は、卒業生を動物にデフォルメした――…ちょっとした似顔絵だったのだったけれども。 元気に駆け回るイヌ、澄ました顔のネコ、ゆったりとしたクマ、耳の垂れたウサギ。 果たして誰がどの動物なのか、気が付いただろうか。]
(14) 2014/03/08(Sat) 02時頃
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>>14 犬:フィリップ 猫:ジリヤ 熊:ゴロウ 兎:エルゴット
(-8) 2014/03/08(Sat) 02時頃
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こんな善良な僕を捕まえて怖いとか失礼だな。
[視力は悪くない。ペットボトルのアルコールの文字を、ハルカが本当は見落とすはずがなかった。 たった1%のアルコールでできあがった理由は]
寄せ書き。
[ペットボトルをテーブルに置き、部屋の片隅にそっと置かれたそれを示す]
まだ、渡してない。
[人が減っていることを知っている。 じわじわと広がる違和感を知っている。 世界がほころびつつあることから、まだ目を逸らして]
(15) 2014/03/08(Sat) 02時頃
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[扉を開けた瞬間、盛大な音で出迎えられた>>9。 驚いたようにその場に立ち竦み、瞬きを数度。 最後にもう一度ゆっくり瞬きをしてから。]
招待ありがとう。
[クラッカー職人と化しているハルカを見て、軽く頭を下げた。
送られる側の自分たちもだが、送ってくれる下級生たちも楽しんでくれたら良い。 それが互いに思い出になるのだから。]
(16) 2014/03/08(Sat) 02時頃
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[ふらりとハルカはフィリップに歩み寄った]
グラスが空になっているではないか。 もっと飲みたまえ。
[フィリップのグラスに強引にサイダーを注ぐ。 ぱちぱちとはじける白い泡を眺めて]
フィリップは。 心残りは、ないか?
[終わりを告げる高校生活に。 後悔はないかと、聞いた]
(17) 2014/03/08(Sat) 02時頃
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善良な人なら…手をしょっちゅう叩かねぇし……
[>>15 焦点の定まらない黒は何処を見ているのだろうか。 目の前の自分だけでなく、何だか違うところを見ているような気もして。 振り返るけれども、それで何かが解る訳でもなく。 指し示された先にある色紙を見て、ひとつ頷くだけ。]
――…そっか。ん、じゃあ…渡しに行くわ…… ハルカも、来る…? もう…クラッカーは全部終わったんだろ……?
[>>3:46 90発近くあったあれを4人に向けたのか。相当なものだったに違いない。]
(18) 2014/03/08(Sat) 02時半頃
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/* >>17 フィリップ▲の予定なのでしょうか。
ジリヤ先輩にどうやって色紙渡しましょうか。
(-9) 2014/03/08(Sat) 02時半頃
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[クラッカーに、驚いたように立ち竦むゴロウ>>16の様子に、満足げな顔をした]
ゴロウのそんな顔は、なかなか貴重だな。 ルーカス、撮ったか?
[しまった、クラッカーで出迎えた瞬間を撮るように、前もって言っておくのだった、と後悔しても遅い。 しかしカメラマンルーカスはきっとやってくれるとハルカは信じている]
菓子類も飲み物も一杯あるからな。 無礼講だとジェレミーも言っていたし、楽しんでくれたまえ。
[と言いつつ、きっと一番消費するのはハルカ自身だろう]
(19) 2014/03/08(Sat) 02時半頃
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― 追いコン会場 ―
[すっかり油断していた。 ノックをしても声が聞こえないからと、念のため確認するだけのつもりだったのに……]
――うおっ?!
[盛大な音を奏でるクラッカー>>5に思わず仰け反って。 11秒間、ぽかんと立ち尽くした後は、思わず笑いがこみ上げてきて]
まさか、こんなお出迎えをされるとは思わなかったよー。 あー、びっくりした!
[心底楽しそうに笑い声をあげると、ルーカスに奥の席へと誘導されるがまま>>4、そのまま席に着いて。 飾り付けやお菓子・飲み物等が準備された室内は、いつもの学習室よりも一層華やいで見えて]
(20) 2014/03/08(Sat) 02時半頃
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[自分の周りの席を見れば、他に腰掛けている者の姿は見えない。
――何かがおかしい気がする。 自分の隣にはたしかに“彼女”が、そう男にとって大切な存在がいたはずで。 彼女はまだ来ていないのだろうか。それだけならまだいいのかもしれない。 けれど、彼女のことを思い出そうとすると、記憶に霞がかかって……]
(21) 2014/03/08(Sat) 02時半頃
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噛まれる方が手にはダメージが大きいだろう。 僕が物を投げても出血することはないぞ。
[シーシャの言葉に、据わった目で反論する。 無意味に暴力を振るわれていると思われるのは心外だ]
僕はクラッカー係という大役を終えたからな、しばし休憩としゃれこむさ。 招待状は手伝ってやったんだ。寄せ書きは一人で渡してきたまえ。 積もる話だって、あるかもしれんしな。
[小さく笑い、ひらりと手を振った]
(22) 2014/03/08(Sat) 02時半頃
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[ちょっと疲れているのかもしれない。 首を小さく振りつつ、入り口の扉の方へ目を向ければ、園芸部の同級生が、自分と同様クラッカーの攻撃に遭っている場面>>7>>9が目に入る。
彼の反応>>16は、多少は驚いているようだが、おっかなびっくりした自分と違って、いかにも冷静なもののように見えて、自らの幼さに若干の恥ずかしさを覚えつつも、彼がこちらに気づいたら手を振って]
(23) 2014/03/08(Sat) 02時半頃
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[それから、遅れての登場らしいシーシャが入ってきた。>>6 もし話しかけられそうならば、招待状に描かれた動物>>14を指差して、「みんな可愛いね、これ」と、目をくりっとさせつつ微笑んで。
これらの動物たちが、自分たちをイメージして作られた似顔絵だと気づくのは、シーシャから教えてもらってだったか、自分で後で見返してだったか。とにかく、この時点ではまさかそんなこととは気づいていなかったようで]
(24) 2014/03/08(Sat) 02時半頃
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ぃ、いや……流石に消火器よりかは平気だぞ…? ――…あれ、当たっていたら……死んでいたかもしれねぇし…。
[>>22 確かに噛み過ぎて血を流すことは珍しくないけれども。 それでも、消火器をぶつけられるよりかはマシだと思う。]
ん……、じゃあ。
[色紙を手に取り。腐れ縁の黒々とした瞳を覗き込みながら、席を離れる。 小さく微笑む彼女は、どこか遠い世界に居るようで。]
[麗しい元生徒会長にはどうやって渡しただろうか。 何故かそこだけ靄が掛かったかのように曖昧で、顕然と記憶する事が出来ないのだけれども。けれども無事に渡せたならば、やはり華のような笑顔を向けてくれたような気がする。]
(25) 2014/03/08(Sat) 02時半頃
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獅子は可愛い子を谷に落とすらしいぞ。 君が余りに学習能力がないのが悪い。
[あくまでも教育的指導だと言いきって、寄せ書きを手に取り渡しに行くシーシャを見送った]
(26) 2014/03/08(Sat) 02時半頃
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ご、ゴロウせんぱーい……ぃ、今宜しいですか?
[鍋を残してしまった事は記憶に新しい。 左手を少し噛みながら、おずおずと話しかけてみる。 彼の体躯の良さは、服の上からでもありありと解っただろうか。
そう言えば彼にはどうやって招待状を渡したんだっけ。 自分が招待状を描いて、渡す事までルームメイトに言い渡されたはずなのに。 確か、同級生に押し付けたような気がするのだけれど――…プリマバレリーナのような彼女は何処へいっただろうか。
もし彼が振り返るならば、”卒業おめでとうございます”と軽く乾杯を交わした後、色紙を手渡そうとする。]
(27) 2014/03/08(Sat) 03時頃
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そうか? ……そうでもないだろう。
[ハルカ>>19へそう告げて、誤魔化すように胸元に手を向ける。 そこには何もない。
音と共に飛んできた、色とりどりの独特の紙テープを髪につけたまま、部屋の奥へと進む。
途中名を呼ばれ>>27そちらを向いて。]
ん?どうした。
[近くの椅子に腰をかけ、シーシャにも座るよう促す。]
(28) 2014/03/08(Sat) 03時頃
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おぉ。ありがとー!
[グラスにサイダーを注ぎ足すハルカ>>17にお礼を言いつつも、サイダーを口に含むと、先ほどまで飲んでいた飲み物と同様、アルコールの苦味と辛さがほんのりある気がするのは気のせいだろうか。おかげで、いつもより男の口は軽くなっているような?
サイダーの弾ける泡は膨らんでは消えていく――まるで、期待をしては消えていく希望のように。 それでも、泡を立て続けるのだ。消えるかもしれないとは分かっていても、彼らは夢を持ち、期待して、前を向いて上を目指して――]
(29) 2014/03/08(Sat) 03時頃
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――……あっ、こ、これ…。 皆からの、め、メッセージ、です。
[そう言って正方形の色紙を手渡す。在校生の想い想いの文章。 >>2:196 自分からは言葉の代わりに、花の絵を添えた。
無事に受け取ってくれれば、コーラ()を手にしつつ、隣に腰掛ける。落ち着いた雰囲気の彼は、まさに”大人の男”という感じで。憧れる。自分も落ち着いてはいるけれど――落ち着いているというよりかは、暗い。]
……せ、先輩は……、学生生活で…一番楽しかった事って…な、何ですか?
(30) 2014/03/08(Sat) 03時頃
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心残り、か。 ……そうだねぇ。
[似たようなことを問われたときに、無いと答えたのはいつのことだったろう。こちらもはっきりとは思い出せない。 けれど、あの時は後悔はなかったのかもしれないけれど、“今”は――]
(31) 2014/03/08(Sat) 03時頃
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あるよ……たぶん。
[はっきりと答えられなかったのは、自分でも確証がもてなかったから。
けれど、心残りと聞いたときに、真っ先に思い浮かんだのは、談話室の壁に塗りこませたメッセージ>>2:180>>2:181で。 あの隠されたものの中に、何か重要なものがあった気がするのだ**]
(32) 2014/03/08(Sat) 03時頃
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