147 書架の鳥籠
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/* できれば今日吊られておきたいけど 村側のため 中の人のバファリンのため
(-7) 2013/10/08(Tue) 08時頃
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[目が覚めて、いつものサロンの床の上。 目を覚ましたのはボリスの大音声>>0>>1>>2」]
そうだね。その通りだよ。
[何にどう同意するというよりは、ボリスの心の叫び全体を指して。 天井を見上げそっと呟いた。]**
(9) 2013/10/08(Tue) 08時頃
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――― 忠告はしたはずだよ。
[書架の中で本を読み進める2人の男女。 サロンから足音を消して書架の迷路で見つけた相手。]
手を、離すなと。
[二度目の忠告は、誰の耳にも届かない。 私は―――迷わず術を行使する相手を選び、そして **]
(*0) 2013/10/08(Tue) 08時半頃
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[―――人形に変わりゆくグロリアの姿。 魔女の願いを、また、叶える事となる。]
博打ではあったが、 どうやら私が勝ったようだ。
ふむ、運気はわれにあるのか―― それとも、これが等価交換というものなのか。
…、
[僅かに間を置いてから]
シメオン君。 敵討ちは 成功したよ。
(*1) 2013/10/08(Tue) 09時頃
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――…、シメオン君。
(*2) 2013/10/08(Tue) 09時頃
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シメオン君…、…
(*3) 2013/10/08(Tue) 09時頃
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――― …逝ったか。
(-8) 2013/10/08(Tue) 09時頃
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ひとりじゃ ない。
[それは仲間に向けてでもあり、 自分自身にも言った言葉でもある。]
(*4) 2013/10/08(Tue) 09時頃
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― サロン ―
[猫足ソファに横になっていたのは私だった。 目が覚めた時、ルーカスの姿があり、安堵の顔を浮かべる。
ひとつ増えた人形の傍へと駆け寄る姿を 身を起こし猫足のソファから眺めていたが]
手を、―― 離すなと…
[言ったはずだと。 言葉を重ねながら立ち上がれば、乱れたルーカスの頭の上に、彼の帽子をぽすりと被せた。]
(10) 2013/10/08(Tue) 09時頃
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シメオン君か。
[そして書に増えた名を読み上げてから、 私はルーカスの横でボリスオンステージを聞く事となる。]
ふむ。
[彼には探偵としての私のプライドを賭けてでも、簡単に解りやすい説明が必要だと思考する。]
魔女に打ち勝つには… 自らの手で亡霊を探すしか、手はあるまいな。
[と、>>2糸目に戻ったボリスに言った。**]
(11) 2013/10/08(Tue) 09時半頃
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/* Q 墓下王ってなんですか?
A 知らんよ
(-9) 2013/10/08(Tue) 09時半頃
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[――――ぐちゃり]
[歪められた魂が堕ちる、醜い音]
(+0) 2013/10/08(Tue) 09時半頃
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[何もかも忘れ、皆と過ごしていたシメオンの"虚勢" 忘れていた、忘れたままでいたかったことを思い出した亡霊の"狂気" 今はどちらも無い、まるで抜け殻のような表情で。 ここは何処で周りに誰かいるか、何か思考することもなくぼんやり立っていた]
……。
[けれど一つだけ、しなければならないことがまだあるのを覚えている。 もう一度だけ、柔らかな金髪を探した]
(+1) 2013/10/08(Tue) 09時半頃
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『君は自分が思っているよりも強い子だ』
『そして、君との記憶は…私にとってかけがえもないものだった。』
[見つけたレティーシャがこちらを見て悪魔と罵ろうと、怯えて逃げようとしようと、はたまた無関心だろうと 無表情に暗い瞳で、彼女へ淡々と口にする明らかにシメオンの口調ではない言葉達。]
……あの人が、伝えてほしいって
[悪魔は手紙代わりの役割を済ませれば反応を見ることも無く、早急に彼女の前から立ち去った。 認めさせられてしまった今は、彼女にしたことがどういうことか、拒絶された理由は何か、全てといかなくとも理解している]
(+2) 2013/10/08(Tue) 10時頃
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―― クラリッサの定位置 ―― [虚ろな瞳を天井に向け、寝転がっている**]
(+3) 2013/10/08(Tue) 10時頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2013/10/08(Tue) 10時頃
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/* オズ狼?高まりますね!
もうだれが赤でも美味しいわー
(-10) 2013/10/08(Tue) 10時頃
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重い魂…か。
[ひとつ、またひとつと、奪っていった魂。 そのどれも軽いとは思ってはいない。
刈り取るたびに、 背に圧し掛かる。
けれど、それでも叶えられた願いのために 私は全てを背負うと覚悟を決めていた。
だからこの背を曲げる事は、しない。]
(*5) 2013/10/08(Tue) 10時半頃
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[こうなってもまだ聞こえるらしい。 あの人の自分の名を何度も口にする声が、敵討ちは成功したと呼び掛ける声が]
……
ひとりじゃ ない。
[そう呟く声が]
(+4) 2013/10/08(Tue) 10時半頃
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[でも、お願いだからこちらには来ないで 自分の叶えられた願いが、望まない形だったとしても。 貴方の願いまでそうとは限らないから、幸せになってほしいから]
(+5) 2013/10/08(Tue) 11時頃
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[グロリアはいつもの夢をみる。 鳥籠の金糸雀はいつものように囀る。 ラルフは亡霊ではない、と。
夢の中、グロリアはそれに安堵した。 みつけられなかった事に落胆しながらも ホリーが気にしていたその人が そうでなかったことにほっとしていた]
(+6) 2013/10/08(Tue) 11時半頃
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[これまでは其処で夢は終了。 サイモンの始めた魔女狩りの舞台に引き戻されるのが常。 けれど今度は、夢からさめず、それは続く。
道標のような金糸雀はグロリアに似た少年の姿に変わっていた。 柔らかな微笑み湛える少年がグロリアに呼びかける。
「姉さん」と。
夢なのだと理解しながらもグロリアの心は揺さぶられた。 ずっと望んで願ってきたのは少し歳の離れた弟の回復。 眠り続ける弟に付き添い名を呼び続けたけれど 人形のように反応はないままだったあの日々が思い返される]
(+7) 2013/10/08(Tue) 11時半頃
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[「あれは事故なのです。 お嬢様がそのように御自分を責め続けては」
長年仕えてくれた執事が眠り続ける弟に視線を向けて
「姉思いの彼の方は哀しまれるでしょう」
そんな事を言っていた。 グロリアが後悔し続けている過去を執事には伝えてある。 それでもなお責める事なく忠実に仕え続けてくれるひと。 誰もグロリアを責めはしなかった。 だからこそ、自身を責め続ける。 自分のあの一言がなければ弟が眠り続けることはなかったのに、と]
(+8) 2013/10/08(Tue) 11時半頃
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[魔女に願いを叶えてもらいに行くとグロリアが言った時、 執事はそれを止め、かわりに自分がいくと言い出した。 対価に命を差し出す覚悟をしていたグロリアは首を振る。 自分がそれをなせなかった時を考えて別の頼み事をした。
新たな当主を支えて欲しい、と。 今度は弟に尽くして欲しい、と。
グロリアはそれを我儘だと知りながらも、 彼はそれを受け入れてくれると知っていた。 そんな枷さえ受け入れてしまう優しいひとと知っていた。 執事と過ごした時間は弟と過ごした時間よりも長い。
戦友として並び立つ事はなかったけれど 陰から支えてくれる存在があったからこそ グロリアは魔女と取引する覚悟をきめることができた]
(+9) 2013/10/08(Tue) 11時半頃
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[――今も彼は別の方法をさがしてくれているだろうか。
グロリアは夢の中、ぼんやりと思う。
魔女の書架に眠るこの宝。 眠る前にみつけた希望を。 彼は何処かでみつけてくれるだろうか。
そう考えて、夢続く現状を訝しむ。 もう目覚める時間のはず。 夢はいつか終わるはず。
遣り残したことを思い 夜に輝く星を思い そうして、本を手にする戦友の姿を思い浮かべて]
(+10) 2013/10/08(Tue) 11時半頃
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[目覚めたいと、強く思う。 目覚めなければと思うのに
グロリアの望む目覚めは訪れない。
もどかしくて遣り場をなくして
悪夢に苛まれるような思いのまま金糸雀が啼くのを聴いた**]
(+11) 2013/10/08(Tue) 11時半頃
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― クラリッサの定位置 ―
[目覚めると、誰もいない彼女の椅子の下。 視界に映るのは、白磁のカップと、黄色い髪の小さな人形。
黒琥珀の液体は床を汚すことなく 空のカップが人形と共に空虚に転がっている。]
……――――シメオン。
[震える声は、少年の名を紡ぐけど。]
(12) 2013/10/08(Tue) 12時半頃
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[少年が、どんな境遇で育ったかなんて知らない。 けれど"ゲルト"は、そんな彼にとって 希望の光だったのかもしれない。]
シメオンから、君を奪ってしまったのかな。
それとも、 君から、シメオンを奪ってしまったのかな。
[落ちたカップと"ゲルト"を拾い上げる。 人形は人形――自分には声も何も聞こえないけど。 追い詰められた少年は、それでも"ゲルト"を守ろうとした。]
(13) 2013/10/08(Tue) 12時半頃
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― 終の鐘が鳴り響く時 ― [抱きしめた少年は獣に引きはがされ、その命が奪われてゆく。
私が出来たことは、 自分の選択を見届けるために、 少年の生を見定めるために、 その罪を忘れないために、 鐘の音が鳴り止むその時まで、目を逸らさずにいることだけ。]
……………、っ
[それは何度目の鐘か。 黒い獣がこちらを見ているのに気づいたのは。
少年を平らげた獣の、 鼓膜ふるわさず響く、猛々しい遠吠え。 ――黒い獣のなかに見える、黒い光。
霞む意識の中、獣の赤い瞳と黒い光の色彩が。 嗚呼、13回目の鐘が鳴る―――……]
(14) 2013/10/08(Tue) 12時半頃
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― 現在/少年がいた最後の場所 ― [獣の遠吠えは鮮明に。 魔女に願いを叶えられ、苦しみ抜いた少年を想う。]
……私は、魔女を赦さない。
["ゲルト"は手のひらの中。]
あんたみたいなでかい子がいる年じゃない、 って言ったよね?
[それは自分だったのか、別の誰かを指していたのか、 今はもう、知ることは出来ないけれど。]
でも……もっと叱ってあげたかった。
[望みは儚く、もう叶わないこと。]
(15) 2013/10/08(Tue) 12時半頃
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[両頬をバチン!とたたき、偽物の夜空を見上げる。]
さて、 与えられた役割を果たさないとね。
[サロンへの足取りはしっかりとしたもの。 シメオンは亡霊だったと、正しく伝えるために。]
(16) 2013/10/08(Tue) 12時半頃
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