236 【誰歓】 悪魔の月の嗤う夜 【特殊騒動】
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[翌朝訪れたのは黄金の林檎亭。朝食やら出発やらで混み合う一階を進む黒い姿。 包帯を替えずに使用しているせいで服まで血が汚していたが、それは外套の下だ。]
ヘクターさんはまだいらっしゃりますか?
[亭主に尋ねたのは嫌っている筈の男の所在、返った返答に目を見開き言葉を失った。 その姿を目に止めたものは、いただろうか?**]
(5) 2015/08/27(Thu) 02時頃
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[男の遺体の扱いについて、チャールズや他の教会関係者から指示があれば、機械人形のように請われるまま動いた。 メルヤはその間どうしていたか、少なくとも宿に帰るその時までは、側に。 傾ぎ始めた陽に、どれくらい広場で人探しをしていたのかを思い知らされる。 悪魔付きを探さなくては。こんな犠牲を、もう他に出す訳にはいかないのだ。]
金髪の、男の、目撃者、を。
[宿に帰る道すがら、行き先を竜に任せたまま、呪文のように口の中でぶつぶつと唱える。衝撃に揺らぐ心の拠り所だった。 もう、今夜にもその姿を探すのは、無意味になるとも知らぬまま。]
(6) 2015/08/27(Thu) 02時半頃
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――夜:厩で――
[夢を見ていた。 夢を見ていたのだと思う。 夢の中で、ラスタバンがぐるぐると唸る。午後に聞いた警戒の唸り声よりももっと低く、深く、より強い敵意を持った声だ。 その声に、何事かと目覚めて身体を起こす。 闇の中で金色の双眸が輝いた。
名前を呼ぶ、声がした。]
(7) 2015/08/27(Thu) 04時頃
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[ざらつくような声は、しかして聞き覚えのある女性の響き。 返事をひとつ、吸い込まれるような感覚でふらりと立ち上がり、一歩、一歩。 こんな夜更けにどうしたのかと問うより前に、両肩を掴まれる。 夜目が効かずに、彼女は苦しんでいるのだと、倒れそうな身体を押し留めて縋り付いているのだと思い込んだ。 抵抗どころか、非力ながらにぐいと抱き寄せ支えてやる。 彼女の――メルヤの力が、抜けていく。 安堵したのか、それとも気を失ったのか、ともかくもラスタバンの傍へ、と踏み出した瞬間。]
っ、
[喉が引きつった。 干し草と飼葉の上に崩れ落ちた身体。それぞれの傷口からじとりと赤黒いものが滲み至るところに巻かれた包帯を染める一連の流れが、段々と暗さに慣れてきた目に映る。]
(8) 2015/08/27(Thu) 04時頃
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[これは夢だ。 こんな風に突然人が亡くなるなんて、悪い夢にも程がある。 目を逸らし唇をきつくきつく噛み締める。 ――どくん、と、心臓が一度大きく跳ねた。]
(9) 2015/08/27(Thu) 04時頃
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――翌朝:厩――
[*絹を割く悲鳴*]
(10) 2015/08/27(Thu) 04時頃
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オーレリアは、ラスタバンの鎖を外すと、街中へ一目散駆ける*
2015/08/27(Thu) 04時頃
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[時の流れから絶たれた闇の中。 澱んだ微睡みのような、意識が落ちていたのは──“無”。 小さな舌打ちが、忌々しげに響く。]
……しくじりやがって。
[自嘲の呟きが落ちる。 そして、低い笑い声が漏れれば]
(+3) 2015/08/27(Thu) 08時頃
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──…… 滅べばいい。
[何もかも失って。 絶望は、きっと。諦めは、必ず。 優しく、身勝手に、全てを奪うはずだ──。]*
(+4) 2015/08/27(Thu) 08時頃
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/* ん?オーレリアが狼っぽい?
(-11) 2015/08/27(Thu) 08時頃
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戻っていない、って……
[それはどういうことなのか、分かっていても受け入れ難く、けれど此処にこれ以上いてもどうしようもなかった。 ふらふらと扉へ向かい、朝の冷えた空気を再び浴びた時、聞こえたのは>>10]
(11) 2015/08/27(Thu) 08時頃
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っ、……!
[駆け付けたのは厩、あれはオーレリアのものと思ったのだがそこに彼女もラスタバンもおらず 代わりにそこはあるべきじゃない色に染まり、そして>>8 一先ずは宿の人間に知らせる為、足は再び黄金の林檎亭の中へと戻ろうと動く**]
(12) 2015/08/27(Thu) 08時頃
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/* ヘク占いからの想定した展開は使えなくなったけど他は占ってもチャルだったし結局同じかな
(-12) 2015/08/27(Thu) 08時半頃
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/* レリー二度占いするほどトイに気にされてなかったからなあ
(-13) 2015/08/27(Thu) 08時半頃
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/* あと初日から自分の意思占いでないっぽいんだよな 印象に残ってる人をあっち側でも追ってしまうのではないかと
(-14) 2015/08/27(Thu) 08時半頃
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/* 裂くの字が違う!
(-15) 2015/08/27(Thu) 12時頃
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/* 殺されてもしょうがない奴だった。
的なロルをどう回すべきか考え中 とは言いつつ、表でそこまで悪人じゃなかったからなぁ。 悪人ロル、下手くそである。
(-16) 2015/08/27(Thu) 13時半頃
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/* チャールズが理由づけた異端者 俺がチャールズに向けた挑発や殺意。 これで足りる?かな。
能天気なとこはあるけど、根っからの善人ではないっていうね。 んー、どうしよう
(-17) 2015/08/27(Thu) 13時半頃
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/* トレイル、俺占ったのね
今日からお仕事でやんす また夜にゆっくりー₍₍ (ง •̅ω•̅)ว ⁾
(-18) 2015/08/27(Thu) 13時半頃
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[男は、縛られる事を嫌った。 幼い頃から、それは変わらなかった。 良く言うなら奔放、ありきたりに言うならば身勝手。
それでも、欲深い男は欲しい物は欲しがった。 どんな思いをして手に入れた物でも、興味が無くなればあっさりと捨てた。 そうして、刹那的に生きる内に。 やがて、自分の手元に何もない事に気付いても構わなかった。
善悪の基準すら、気紛れに自ら決める。 愛するなら愛し、殺すのなら躊躇いなく。 ──それは、たとえ自らの命さえも。]
(+5) 2015/08/27(Thu) 18時半頃
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[微睡みから覚めた──、いや。 もう眠ることは無いのだろう。 聞こえてくる声を、せせら笑う。>>2:165]
悪魔を殺したとでも言やいいもんを、なぁ?神父様よ。
[届かぬとは知って。 怨念等、ありはしない。 生きていれば、そう毒を吐いて生真面目な聖職者を笑っただろう。]
(+6) 2015/08/27(Thu) 18時半頃
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[魂とだけなれば、それまでは感じとる事すら叶わなかった事を知る。]
……そうか。あんたも死んだのか。
[メルヤの命が果てた気配を知れば呟き。>>8 慌ただしく去る気配に向くと、嘆息し。>>12]
──……Pwosperite Dyab la <悪魔は栄える>
[そう、重い呟きを落とした後。]
──……Chape nan Si w ap viv
[呪いではなく。祈るような言葉は掠れて消える。]*
(+7) 2015/08/27(Thu) 19時頃
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/* 逃げて生き延びろ、みたいな意味
(-19) 2015/08/27(Thu) 19時頃
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[実のところ、自分でも何故逃げ出したのかよくわからない。 ラスタバンの駆け足は地を揺らす。どこにいるかを知らせるようなもので、逃げても意味は成さない。 それでも逃げたのは、何故だろう。 遺体と一晩過ごした事実から目を逸らしたかったのか。 とにかく遺体から離れたい一心だったのか。 夜中に悪魔と二人きり、悪魔付きだとなじられるのを恐れたのか。
そのどれでもないのかもしれないし、その全てかもしれない。]
ラスタバン……!
[竜の背の上、抱きつくようにぎゅうと身を寄せた。]
(13) 2015/08/27(Thu) 19時頃
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[街外れの墓地まで来て、その静けさに足を止める。 心臓がうるさい。緊張でも、恐怖でもなく、自分の意志の外側で、どくん、どくん、と鳴っていた。 まるで、心臓が自分の中にもう一つあるみたいに。
止まない、鼓動。それは衝動に似ている**]
(14) 2015/08/27(Thu) 19時半頃
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/* ラスタバンにぺたぺた
……いや、生きてる間、触れなかったから……()
(-20) 2015/08/27(Thu) 19時半頃
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[命を散らす前の、チャールズがオーレリアに向けた言葉は聞こえていたけれどあまり理解はしていなかった。 信じていた相手が死んだということだけは理解して。 彼女と彼が動くのに口を挟まずにいただけだ。
そうして夜が来て。 悪魔に操られて、死んだ]
(+8) 2015/08/27(Thu) 20時半頃
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[思い出したことに僅かにため息を零し。 ふと自分以外の気配>>+7を感じてゆるく瞬く。
気配がした方へと向かえば、そこには先に死んだはずの男がいて]
ヘクター。
死んだはずなのに、会えるとは。 不思議だな……
[命がなくなれば意識もなくなるのだと思っていたけれど。 こうして意識が残っていることを不思議そうに呟く*]
(+9) 2015/08/27(Thu) 20時半頃
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―黄金の林檎亭―
……、眠りすぎましたかね。
[――昨日は、随分と楽しめた。が、消耗したのも確かだった。
真っ向からの命のやり取りは、精神と肉体を限界まで緊張させる。 メルヤとオーレリアを宿に帰し、教会の人間に死体の調査と始末を命じ、宿に戻ったときには夜も更ける頃だった。
衣服を改め、水差しに手を伸ばしたところで、それ>>10が響いた]
(15) 2015/08/27(Thu) 21時頃
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……朝から乙女の悲鳴、ですか。 どうも、朝食は諦めたほうが良さそうですね。
[それでも、身なりと装備だけは整えて、階下に下りていく]
――何があったのですかね?
[同じように顔を出している、そのあたりの宿泊客に訊ねるも、みな一様に首を振る。 一階まで降りれば、或いは、駆け込んできた青年>>12から事情を訊けるだろうか]
(16) 2015/08/27(Thu) 21時頃
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[近寄る気配を知れば、その名前を口にする。>>+9]
……メルヤ。 天国にも地獄にも行けなかったみてぇだな。
[不思議そうな呟きに、短く笑う。 彼女が悪魔に捕らわれていた事は彼女の口から語られなくとも、自然の理のごとくに、男も知っていて。]
……それとも、未だここに留まっているだけか。
[生前から死霊を感じとる事の出来た男には、メルヤの姿が今もくっきりと見えただろうか。]
(+10) 2015/08/27(Thu) 21時半頃
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