17 吸血鬼の城
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ここのヤバさを充分、承知でやって来たおれと違い、おまえには、どうしていいかわからないことだらけだろう。
おれが、ここへ来た目的や算段も打ち明けてやれればいいんだが…
[この城内で口にした言葉が城主に知れているらしいことは過去の経験からわかっている。だから。]
誤解されちまっても、了見するぜ。 こいつは、おれの我が侭だ。
(209) 2010/06/22(Tue) 11時半頃
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人間は強いものに憧れる、って云ったよな。
憧れてるダケじゃ、済まねぇんだよ。おれの場合。
越えてやりてぇのさ。 だから――
[後はただ、眼差しに込めて]
(210) 2010/06/22(Tue) 11時半頃
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( おれは――吸血鬼になる。
奴らの力を手に入れる。
吸血鬼の力をもった魔物狩人だ。 )
(211) 2010/06/22(Tue) 11時半頃
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――やってのけるさ。
(血の飢えになど負けはしない。 自分の意志でねじ伏せてみせる。
お れ が 食 ら う の は、吸 血 鬼 だ け だ。)
そのために、この「宴」、利用させてもらう。
(212) 2010/06/22(Tue) 11時半頃
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[トーニャの枕にそっと唇を落として、よい朝が来ることを祈る。]
常に自分を見失うな。 自分を信じてやれ。
[ギザームを掴むと、身を翻した。]
(213) 2010/06/22(Tue) 11時半頃
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―― 廊下 ――
[感覚を研ぎすまして、魔の気配を探る。 標的は、「薬売り」
まだ、吸血鬼になって間もないだろう彼ならば、狩りやすい。
自分はその理由のために、“誰かが犠牲になるのを待っていた”のだから]
良識派には叱られちまいそうだが。
――懺悔はしねぇ。
(214) 2010/06/22(Tue) 12時頃
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[躯を床なり寝台なりに串刺しにしてやれば、殺せずとも動きは封じられる。 その動脈を切り開いて、血を飲む。
人間を不死の魔物に変えるという、吸血鬼の血を。]
(215) 2010/06/22(Tue) 12時頃
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「こういうつもりで動きます」という非常に説明的なト書きw
(-78) 2010/06/22(Tue) 12時頃
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[串刺し目的のためには、ギザームはいささか使い勝手が悪い。
ヘクターは武器庫に寄ると、均整のとれたジャベリン(投擲槍)を掴んだ。]
こいつも借りてゆくぜ。
(216) 2010/06/22(Tue) 12時頃
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…いっそのことヤツからもらった薬、使ってやるか。 進んで躯、開いてくれるかも。
[悪ガキじみた苦笑いとともに、*歩き出す*。]
(217) 2010/06/22(Tue) 12時頃
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―― サイラスの部屋へ ――
[ドアの前に立つ。 肌を焼く魔気がドアの向うから漏れてくるのを感じる。]
…居る。
[来訪を告げるのはノックではなく、ドアを蹴破る一撃。]
(297) 2010/06/22(Tue) 21時頃
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[室内にいるのは、黒い天鵞絨の仕立てをまとった貴族然とした男。 そして、いつもよりさらに血の気を失して見える白づくめのセシル。]
(301) 2010/06/22(Tue) 21時頃
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[呼びかけも躊躇もしない。
踏み込むと同時に、サイラスを柱に縫い付けるべく、渾身の力でジャベリンを叩きつける。]
(302) 2010/06/22(Tue) 21時頃
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やべー もろともに刺しちまいそうwww >>303
1) サイラスがセシルを撥ね除けて助ける 2) セシル重傷 → 命を助けるためには吸血鬼化しかない
どっちでもいいけど、おれは投げるの止めたりしない (爆
(-103) 2010/06/22(Tue) 21時半頃
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――ちぃーっと、嫉妬に狂った男みてぇな登場になっちまったか?
[背後に突如として現れた濃密な闇の気配に、紋章が黒く染まってゆく。]
…あんたもだがな。 早すぎンのは嫌われんぞ。
[横に飛び退りつつ、サイラスの肩に突きたった槍の柄を掴んでサイラスの躯ごと引き寄せ、羽交い締めにすべく首に腕を回す。]
(313) 2010/06/22(Tue) 21時半頃
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[セシルに]
何をって?
――「革命」だよ。 あるいは、「下克上」かな?
[ヴェスパタインに]
おれが狂っているとしたら――その原因はおまえだろうに。
[云いつつ、サイラスの背に掌を当てて、発剄。 自分の「気」をあてて、相手の「気」を乱す技。 まだ不死者になりきっていないならば効くはず、と。]
おとなしくしてろ。 痛いのはちょっとダケだ。
[リングカッターを首筋に沿わせる。]
(319) 2010/06/22(Tue) 22時頃
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ギャラリーの皆さんの言動に目をやってる余裕がリアルにない。 すまんね。
(-107) 2010/06/22(Tue) 22時頃
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おれの稼業、知ってるか? 「魔物狩人」って呼ばれてる。
吸血鬼を屠る。 それもいい。 だが、順序ってものがある。
――おれは吸血鬼となって、その力を手に入れる。 吸血鬼の力をもった魔物狩人だ。
ああ、せいぜいあんたの「宴」を利用させてもらうぜ。
(321) 2010/06/22(Tue) 22時頃
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ああ。 セシル、そんなフラフラの躯で前に出るんじゃねぇよ。
おれは変わった、か? まあ、見てくれだけはな。
だが、十年前にここに来た前と、ここを出た時の違いほどには変わってないさ。
あれからずっと―― おれは考えてきたのさ。
どうすれば、救えるかと。 いや、救われるか、かもな。
(331) 2010/06/22(Tue) 22時頃
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さすがに城主様はここまで好き勝手な愛撫はさせてくれねぇだろうからな。
このサイラスの血をいただく。 吸血鬼の力の元を、な。
[指輪に仕込んだ薄い刃を引く。]
(333) 2010/06/22(Tue) 22時頃
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おお、トーニャがONした。トーニャ。
(修羅場でも、そこだけ気づいたおれ)
(-111) 2010/06/22(Tue) 22時頃
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何が救えるか?
人間も、魔物も、一度は考えたことがあるだろう。 人と魔の境界は越えられるのかと。
――おれが、やってみようじゃねぇか。
(344) 2010/06/22(Tue) 22時半頃
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[サイラスに腕を極められ、苦痛に唇を歪める。]
さすがだせ。 だてに医者のまねごとしてたわけじゃねぇな。
[サイラスの躯に魔の力が戻ったのを察せば、首に回した腕を外し、肩に刺さったままの槍の柄をねじるように抜く。 そこから溢れる血を飲むべく。]
(349) 2010/06/22(Tue) 22時半頃
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[人の膂力を越えた力で叩きつけられ、肉体の砕ける音がする。]
――血を寄越せ!
[床に溢れたサイラスの血、自分のそれと混じり合ったそれを、狼のように啜る。]
(363) 2010/06/22(Tue) 22時半頃
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[ほんのひとしずく。 泥にまみれた不死者の冷たい血液が喉をおりてゆくと同時に、躯を突き抜け、駆け巡る昏い螺旋。
肉体より先に、知覚がとてつもなく深く鋭くなり、形を変えていた。]
(374) 2010/06/22(Tue) 22時半頃
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世界が “視得る” ってのは、こういうもんか。
[そして、これまで吸血鬼たちが受け継いできた知識と記憶の奔流がなだれ込んでくる。]
(375) 2010/06/22(Tue) 22時半頃
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――…っ、
……おまえらは、ずっと、こんな… ……
[魂の片鱗に触れたとき、いまだ生まれ変わらぬ躯が圧し潰される。]
(379) 2010/06/22(Tue) 23時頃
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ああ――
慈悲を…祈るぜ。
…おまえら の ために
(390) 2010/06/22(Tue) 23時頃
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[黒い薔薇の白い刃が貫き、大きな躯がひとつ跳ねた。
トーニャの叫びが届き、閉じかけた瞼を上げる。
血に咽せ、かすかに指先を動かして、手話で伝えた。]
「 命ハ 巡ル。マタ 会エル 」
(399) 2010/06/22(Tue) 23時頃
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