56 いつか、どこかで――狼と弓のワルツ――
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ムパムピスは、引き留められなければ、一礼して礼拝堂を後にするつもり。
2011/07/01(Fri) 22時頃
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/* 最初に声掛けて神様との対話を邪魔したのは 寧ろ神父の方だったりしたんだが まあ、ゆるせ!← */
(-66) 2011/07/01(Fri) 22時頃
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ヤニクさん……
今からでも……無血でとはいかないと思いますが、 なるべく双方流れる血の少ない形で、 この戦を収めることはできないのでしょうか。
[無謀な願いだということは分かっている。 それも、戦うために出陣した騎士に対してだ。 緊迫した空気に身を置いて集中を高める相手を妨げ、 叱責や怒声を浴びても全く不思議ではない]
(=15) 2011/07/01(Fri) 22時半頃
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[出陣を報せる笛が響いてから幾時か経っただろうか。 遠い平原では狼と狩人がその力を揮っている頃だろう。
公女殿下から引き留められることはなかったようだ。 廊下に出て、所在なく歩き回っている。
やがて、負傷した兵や馬を運び込むために門が開かれ、 嵐の前の静けさだった砦の中も一挙に慌しくなった。 平和への願いとはとても裏腹に]
(105) 2011/07/01(Fri) 22時半頃
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/* >>104 死亡フラグ! */
(-67) 2011/07/01(Fri) 22時半頃
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[厩舎の方を回って、フィリップも出陣した事を知る。 日の出前に騎馬達を引き出していた姿を覚えていた。 我知らず、胸の十字を握り締める]
……神様、どうかあの子を無事に戻して下さい。 フィリップ君はまだ二十歳にもなりません。
死して後の、来世の幸せなど願わず、 今生きている幸せを求めてよい歳なのです。
(111) 2011/07/01(Fri) 23時頃
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―砦内 地下牢付近―
[それは、晩にオスカーが捕らえた捕虜だ。>>60 開戦の混迷の中、一瞬の隙をじっと伺っていた。 そして見張りの油断を逃さずに討ち伏せて、 脱走すべく牢を抜け出して――
幸か不幸か、それを見止めたのは丸腰の神父]
えっ……貴方、こちらの騎士団の方では……
……――っ!?
[騎士団の衣と違うものを身に着けた見知らぬ青年、 その手に握られた赤と銀に光る刃に声が引き攣る。
瞬間、どん、と突き飛ばされる衝撃と、 腹部に焼けるような痛みを感じた]
(116) 2011/07/01(Fri) 23時頃
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/* もうちょっと戦局が進んでからなら、 負傷兵受け入れのために扉開いた所で伏兵にぐさー★ とかアリだと思ったんだけど。
流石に最序盤で砦にいきなり伏兵来るとかツラいから諦めた。 */
(-75) 2011/07/01(Fri) 23時半頃
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すみません、分かっているんです。 守るために戦う貴方にこんなことを言うのは筋違いで、 無理なんだってことは。
ですが公女さまが求めているのは平和なんです、 このまま……この戦が、 両軍どちらかが討ち果たされて終わってしまえば、 あの方のお心は二つに裂けてしまいそうなんです。
ヤニクさん、お願いします、 公女さまの味方になってあげてください。 今の彼女には支えとなる人がいませ、――
[ぷつっと、糸が切れるように声は途切れた]
(=16) 2011/07/01(Fri) 23時半頃
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/* フィリップ、君、一体何をやっているんd !!?!!?!?!? */
(-83) 2011/07/01(Fri) 23時半頃
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…………ぐ
[視界が明滅して音が遠退いていた。 いつの間にか床がすぐ目の前にあって、体は動かない]
――ィ、っ
[夥しい赤に染まる床の向こう、同郷の少年が見えた。>>126 どうして彼はあんな風に這いずっているのか。
……離れてください。ここは危険です。
ただの一言が出ずに、濁った嗚咽が漏れる。 痛む腹を、震える手で押さえると、ぬるりと滑った気がした]
(137) 2011/07/01(Fri) 23時半頃
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[手が、多分フィリップの手が、赤い床に落ちた。>>147 今にも肩に届きそうな近さで。
神父の周囲は今や夥しい血溜まりになっている。 また別の、もっとしっかりした声が聞こえた。>>151 伝えなければ。助けなくては]
ぉ……ねが、しま フィ……くん、たすけ
[視線を彷徨わせ、声の主を探す]
(160) 2011/07/02(Sat) 00時頃
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/* >>157 もう感涙してもいいですか。 駄目だこの相方に愛しかない。 */
(-93) 2011/07/02(Sat) 00時頃
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[負傷の衝撃で途切れた意識が息を吹き返した。 しかし、それは再び、少しずつ細っていくだろう]
あ、あああ……
神様、どうかフィリップ君をお守りください。 私はどうなっても構いません、この子を助けてください。
……お願いします、お願いします――っ
[心の声は、苦痛と恐怖にがたがたと震えていた。]
(=20) 2011/07/02(Sat) 00時頃
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/* この最後まで無駄に良い人オーラを放つ俺の苦行よ…… もうちょっと人並みの憎し痒しとかないのか、むっぱっぴー。 */
(-98) 2011/07/02(Sat) 00時半頃
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[ままならぬ視界は、探すものの姿を一つも映さない。 ただ、ふっと傍で、何かが途切れたような、 音が聞こえたような感覚があった。>>172]
……か、みさま
どうして
[振り絞った声が、 最期。]
(181) 2011/07/02(Sat) 00時半頃
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/* くそー なんか自分でやっててせつねえな。 騎士かっこいいよ騎士。 */
(-108) 2011/07/02(Sat) 00時半頃
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