8 DOREI品評会
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───ッ…!!
[上がりそうになった声を、また、飲みこむ。 苦しくて、それよりも、自分自身がどうにかなってしまいそうで。 掌はどれぐらい赤くなっているのだろう。 もう、そんなことまで把握している余裕もない。 イってしまえ、と言われても、最初は首を横に振る。 そんな事を誰かに見られることなんてとてもじゃないけれど耐えられない]
───や…『嫌、だ…ッ』
[そんなことされなくても、限界は近づいている。 鏝だって、まだ冷え切ってもいないだろう。 そんなものを体の中に入れるなんて、考えたくもなかった]
(+64) 2010/04/07(Wed) 01時半頃
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[自分の仕草が、相手を楽しませているなんて 少年は微塵も理解できていなかった。 だから、声を飲みこんで、一緒に考えることまで飲みこんで。 中で好き勝手に遊ばれるのが一番今は苦しい]
…、……?
[小さく息を吐きだす。 何ならいいのか。そんな事を言われたところで解らない。 聞こえた溜息に、ゆっくりゆっくりと瞳を開く。 そこに褐色の瞳があるなら、半ば縋る様な色で見上げただろう]
『…選択肢、は?』
[多分、自分が達するまで恐らくこの行為は続くのだろうとそれだけは解る。 とにかく抜いて欲しくて、それでも叶わないならどうすればいいのだろう。 震える溜息を一つ落として、問いかける]
(+66) 2010/04/07(Wed) 02時頃
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[嫌だ、といえる状況でないことは十分に体で理解させられていた。 けれど、聞こえた選択肢に、どちらも嫌だと首を横に振った。 一番欲しかったのは、抜くという選択肢。 けれどそれは与えられることはなかった。 選ばないのではなくて、選べないというのが正しかった]
『も…嫌、だ…っ』
[縋るにも腕はとらわれたままだし、これ以上どうすればいいのだろう。 いっそ押しつけられているものでも選べばいいのかもしれない。 それとも、また泣いて嫌がれば少しは考え直してくれるだろうか。 けれど其れを乞うには、きっとまたあの屈辱的な言葉をきっと口にしなくてはならない。
結局はどれも選べず、玩具によって蹂躙され続けたまま]
(+68) 2010/04/07(Wed) 02時半頃
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[いいはずがない。嫌で首を横にふった。 けれど、それでも赦してはくれなかった。もう、何もかもが限界で]
…、
[声が震える。鎖が揺れれば、掌に出来た赤いみずたまりから筋が一筋二筋と零れる。 ただ、今はもう楽になってしまいたかった。弱い刺激に、息まで震えた]
……『ご、しゅじん。さま』
[もう、意識が朦朧としてしまえば、意外と口に出せてしまうものだと 頭のごく端のほうで、人ごとのように思っていた]
『らく、に、なりたい…も、くるしい…』
[硬翠は霞を帯びたまま、褐色を朧気に見上げた]
『いき、たい』
[願いを、こぼす]
(+70) 2010/04/07(Wed) 02時半頃
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[ぼんやりとした視界の中、相手が浮かべた表情は良く見えなかった。 もしかしたら無意識的に、見なかったのかもしれない]
……。
[いい子。褒める言葉は、耳に遠く聞こえた。 怒られたり、酷い事をされないのであれば、 それは受け入れてもいい気がする。 漸く引き抜かれた玩具が床に転がる音に、小さく息が零れた。 それは、漸くこぼせた安堵のため息。
手首の枷が外されて、石の床の上に赤い水玉がいくつか出来た。 膝が笑って、崩れ落ちそうな身を抱きとめられたのは少しだけ予想外だったのだけど。 お仕置き、という言葉に、血が巡り始めた指先が微かに震える。 石の床は冷たくて、血と、零れ落ちた蜜の匂いとが混じって 寝床と呼ぶには酷く質の悪い状態。 そのまま眠ってしまわなかったのは、未だに燻り続ける緩やかな熱のおかげ]
(+73) 2010/04/07(Wed) 03時頃
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[声を出そうと、微かに唇が震える]
…。
[けれど、謝る言葉は、出てこなかった。 ただ、痺れた指先を怯えるように小さく握りこむことが出来ただけだった]
(+74) 2010/04/07(Wed) 03時頃
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ッ
[痛み。それは、少しだけ、ぼんやりとした意識を現実へと引き戻す。 床に落ちた赤い滴が触れて、口元を少しだけ汚した]
…?
[後ろで聞こえたのは耳慣れない単語だった。 その単語が解らない代わりに、今理解できるのは男の手が 自分の性に手を這わせたこと。 微かに息を飲みこんだ。喉が小さく震える。 余計な事を考えるほどの気力はなかったから、 後ろで彼がどんなふうにしてるかなんて確認する事もなかった]
(+76) 2010/04/07(Wed) 03時半頃
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…『知ら、ない』
[良く解らなくて、床に頬をつけたまま緩く首を傾げた。 性に興味を見いだせなくなってかなり久しいから、 そんな事を学ぶつもりもなかった。だから、知らない。
やって見せて、と言われたところで先に先行するのは戸惑いで。 ただ、ここで拒否したらまた機嫌を損ねるのだろうというのは解る。 それだけは理解できた幾らかおぼろげな頭で、説明されたとおりにしてみる。 幾らかぎこちない手付きは、知らないが故に、時々困ったような顔をしただろうか]
(+78) 2010/04/07(Wed) 04時頃
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/* ごめん。本当に知らないんd…。
(-63) 2010/04/07(Wed) 04時頃
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[言われたとおりに。その言葉にしたがって小さく頷く。 口にするには幾らか抵抗もあったけれど、自分が強請った以上は やらなければ、また鏝でも引き合いに引っ張り出されそうで、それが怖い。 体の中に自分で埋める事に酷い羞恥を感じる。 自分を買った男の表情が見えなくて良かった、とこんな時だけ思った]
…っ
[意図的に締めるなんて、した事はないが、 ただそうするように言われたからその言葉通りに。 暫くすれば、血と蜜の匂いが薄く残る石室には今まで抑えていたのが 嘘のようにあられもなく喘ぐ響きが沁み込んでゆく。 元々精神的に限界だった事もあって、意識を失うまでそう時間はかからなかった*]
(+80) 2010/04/07(Wed) 04時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/04/07(Wed) 04時半頃
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/04/07(Wed) 10時頃
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[体が完全に、自分のものでなくなっていた。 熱さと苦しさでいっぱいになる。 その感覚で壊れてしまうと感じた意識は次には 悲鳴じみた嬌声を残して闇に沈んでいた。
気がつくまで、どれくらいかかったのか。 気がつくと、絨毯の上に転がされていた。 枷はなかったけれど、見張りはあの二人。 全身が疲れ切っていて起き上がる気にもなれなかった]
(+83) 2010/04/07(Wed) 15時頃
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…。
[重い体をどうにか起こしながらきぬをうけとる。 差し出されたのは長衣だけ。下履きも肌着もない。 それしかわざと用意しなかったのだろうことは想像にかたくない。 受け取ったそれに袖を通す。 ふと、香の匂いに気付く。仄甘い匂いだ。 暖かな光は、母国を少しだけ思い起こさせた]
(+85) 2010/04/07(Wed) 15時半頃
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[髪の短いほうが部屋を出ていく。長いほうが部屋に残る。 何をどの言葉で喋ってもいいか解らないので、幾らか気不味い。 無言の時間は、確実に重たくて、腹立たしくも見慣れた顔に少しだけほっとした]
『…相変わらず、趣味の悪いことで』
[意識が戻ってくると、言葉も視線の鋭さもだいぶ戻ってくる。 並べられた皿に、幾らか瞳を瞬かせる]
『……ギリシャ料理?』
[少なくともドルマとバクラヴァぐらいはぱっと見て理解できた。 ひき肉が乗っているものが、ムサカかどうかが自信がないくらいで。 何でこんな料理が出てくるのかが不思議で、目の前で胡坐をかく男に ちらりと視線を向けてみる。答えは、あまり期待していないけれど]
(+87) 2010/04/07(Wed) 16時頃
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『そうじゃない。 服に関しての文句を言っているわけじゃない』
[しようとしていることが気に入らない。ただそれだけのことだ。 自分と同じような、と言われて、ああそうか、と何となく理解した。 恐らくこれは自分達の国よりもう少し上のレシピに近いのだろう]
『…。貰う』
[空腹なのは事実だったから。 そう言えば、肉料理と気づいて一瞬指を止めかけたが、自分と同じような姿の人間が 食べていたというなら、おそらく肉の種類も大丈夫なのだろう。 どうせ父も兄姉もいないのだから種類なんて気にせず口に運ぶことにした。 自分と母は肉を選ぶ宗教ではなかったけれど、流石に宗教が違う家族が いる時は気にして食べていたから]
(+89) 2010/04/07(Wed) 16時半頃
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/* 優しくしといて突き落とすってやつですねわかります。
(-79) 2010/04/07(Wed) 17時頃
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『…もういい』
[葡萄の葉の包みを口に運ぶ。刻んだ香辛料の香りが肉や野菜に染みていて、 其れは久しぶりに食べものを胃に入れたこともあって随分上手く感じられた。 小さい包みだから、二つ三つとすぐに消えていく。 ちょっとぱりぱりとしたスフィーハも、ピスタチオの緑が鮮やかな甘いバクラヴァも、 どこか故郷を思い出させて時々指が止まったりもした]
…『薄荷茶』
[飲みものを、と聞かれたので少し考えてから素直に答えた。 酒はあまり飲まない。食事をしながら甘いものも苦手だった]
(+91) 2010/04/07(Wed) 17時頃
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[スフィーハの、ソースを吸っているのに少し焦げてぱりぱりとした耳が好きだ。 これはちょっと気に入ったので、少し時間をかけて食べる]
『そうさせているのは、お前だろう』
[小さな破片を口に運ぶ。 食事も、服も。こんな風にされるなんて思ってもみなかったし、 逆に、買われた身分にしては手を掛けられている気がしてそれがどうにも違和感があった]
『…悪くは、ない』
[破片や細かい屑が膝に落ちないように、軽く手を添えながら食事は進む。 何が食べられると聞かれて、幾らか間をおいて、大抵のものは、と告げるだろう。 香の中に薄荷のひんやりとした香りが混ざれば顔を上げる。 相変わらず声を発しないその二人が出ていくのを見てから、 ポットから注がれた薄荷茶の碗を傾けた]
(+93) 2010/04/07(Wed) 17時半頃
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……。
[あからさまに嫌そうな顔をしただろう。 多少立場上見目に意識を使うこともあったけれど、着飾るのは範疇外だ。 唇と指に残ったピスタチオを舌で舐めとる仕草は子供のようでもあったか]
『俺は異兄姉達とは信仰が違うから問題ない。 こちらの血も混ざっているから普通に牛も豚も食える』
[こちら、とは言ったが果たしてこの場所が欧州なのかは解らない。 甘い残り香を薄荷の香りと共に飲み込む聞こえた言葉に幾らか睨んだ。 命以外は持っていかれる可能性があると、言葉を聞いて判断したからだ]
(+95) 2010/04/07(Wed) 18時頃
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『母は、こちらの人間だ。 兄姉は……数えたくもない』
[数を上から数えようとして、両手両足でも足りないと気づいてやめた。 どうせ買われた今となっては帰る事も多分ないのだろうから]
『喜ばしい展開でないことだけは確かだとは、理解している』
[あの格子の中に放り込まれた時点で、碌な運命にならないと解っている。 ただ決めているのは、ひとつだけ]
『そう簡単に飼いならされるつもりはない』
(+97) 2010/04/07(Wed) 18時頃
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『…持っていたら、どうなんだ』
[否定はしない。そこまで辿らせた意味は何なのだろう。 自分も、足を開いて父を待つ母達と同じなのだと示したいのだろうか。 悦ぶ。其れはどういう意味なのだろう。 首を傾げると前髪が硬翠に薄く紗を掛けた。
お前みたいなの。 そう言われて、不機嫌そうに口元が歪む。 言葉を吐くことはなかったが空になった皿を少しだけ押しやり、 それからまた薄荷茶を口に運んだ]
(+100) 2010/04/07(Wed) 18時半頃
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[小さくむせた。 聞こえる言葉に、苛立ちもあったけれど微かに表情に乗るのは羞恥]
『不愉快だ』
[いい気分でないのは確かだ。 ただそれだけははっきりと口にする]
(+101) 2010/04/07(Wed) 18時半頃
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『…あまり、父とはそういう話をしなかった』
[それ以上は思い出したくなかったから口を噤んだ。 元々性的なことにそれほど興味がなかったし、軽い苦手意識の様なものもあった。 体が育ってからは、それだけでは済まなかったこともある。 思考を中断したベルの音は、香の中で清かに響く。 視線を持ち上げれば、白いナフキンが差し出されて、 軽い戸惑いと共に受け取る。礼の言葉はどちらで言えばいいのだろう]
『女になった覚えはない』
[姫、という言葉は酷く気に入らない。 蔑み交じりに兄姉達にそう呼ばれていた事もあったから]
『別に、誰に買われたところで不愉快なものは不愉快だ。 貴族だろうが、賎民だろうがそんなもの関係ない』
(+103) 2010/04/07(Wed) 19時頃
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『さあ、どうだろうな』
[継がせたい人間と。継がせたくない人間と。 その狭間に取り残されて、気づけばこんな場所にいる。 姫。またその単語が聞こえれば、眉を顰めた。 言葉を口にしない二人を見送った硬翠は男のほうへとまた向けられる]
『そんなつまらないことを目指して何が楽しいのかさっぱりわからんな』
[けれど、そんな理由で買われたというのもあまり面白くはなかった。 遊ぶ。その言葉に碗の中に少し残った薄荷が微かに揺れて香りを立てた。 硬翠は小さく睨みつけたか。視線だけは全力で拒否を示すように]
(+105) 2010/04/07(Wed) 19時半頃
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[伸びてきた手を緩く払う]
『理解など───ッ』
[したくない。する事も、きっとないだろう。 そう続けようとした言葉が歪む。手から、碗が零れ落ちて、絨毯の上を転がった。 それほど入っていなかった茶は絨毯よりも先に翡翠のうすきぬに沁み込んで]
『ッ』
[睨みあげる。 言葉は、ないけれど、はっきりと]
(+107) 2010/04/07(Wed) 19時半頃
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[翡翠の上にくっきりとついた足跡に、苛立ちを覚える。 与えられたものだけれど、色は割と好みだったから。 見上げるほどの身長差はないけれど、 相手が上に乗ればそれは自然と見上げるような形に変わる]
『誰の、せいだと…ッッ!!』
[痛み。 そのあと背中に衝撃。碗は遠かったから大丈夫だったが、 半ば押しつけられたような強さに苦しさで息が詰まった]
(+109) 2010/04/07(Wed) 20時半頃
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『そのような詭弁を誰が言えといった!』
[声を荒げる。けれど誰も来ないということは、そういうことなのだろう。 耳元に一方的に押し付けられる言葉に、出来た事は睨み返すことだけ。 たくしあげられる布の感触、足に触れる手、どちらも不快感しかない]
『な───っ』
[押しつけられる質量に小さく喉が掠れて啼いた。 慣らす慣らさない以前の問題だ。冗談じゃない。 嫌だ、というその感情が相手から逃げようとその体を押し返すために働く]
(+111) 2010/04/07(Wed) 21時頃
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…ッ!
[言葉の通りなのだろう。其れが尚更腹が立つ。 誰も自分の味方が一人としてここにはいないのだという事実。 最初から期待だってしていないけれど]
──い、た…ッ
[捻りあげられる手、少し骨が軋んだ気がして思わず小さく呻いた。 上からかかる重みの圧力に幾らか息が苦しくて唇が微かに喘いで酸素を求める。 足から手の位置が上へと上がってくれば、表情が歪む。
裂ける。その一言に微かに身が竦んだ。 咄嗟に視線をそらす]
(+113) 2010/04/07(Wed) 21時頃
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[解放された腕は、痛みが少し残ってそのまま持ち上げる気にはなれない。 唇を噛むより先に塞ぎこまれる。また以前のように噛んでやればよかったと思った。 今となっては仕置きが酷いと解っているから叶わないことだけど]
……、…『いら、ない』
[意識がまともにあるうちは、そう簡単に言ったりしない。 哂う声が癪に障るけれど]
──ッ、ぁ…!
[微かな声。 微かな痛みに、眉が寄る]
(+115) 2010/04/07(Wed) 21時半頃
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[そのまま、なんて余計なことを言わなくても良いのにと思えば苛々した。 どうせ好き勝手されることに変わりがないなら、 今更何を聞いたってどうしようもない。
脚を。どう考えたってそれは]
…っ
[嫌だけど、でも。 悔しさで顔が歪む。視線を逸らしたまま、ただ指示に従うしかなかった]
(+117) 2010/04/07(Wed) 22時頃
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