17 吸血鬼の城
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[静々と兄に了承の意を告げる。 自分の時は如何だったのだろう。 一瞬過る疑問に眉を顰めた。
知らない。 分からないままでいい。 思い出してはいけない。
何処かで声がする。
けれどもう一人の自分が思い出してと叫んでいる]
――…残念、でしたね。
[詩人に想い馳せる兄に対してそう呟くのは 兄が詩人に少なからず興味を抱いて居ることを知っていたから]
(*35) 2010/06/22(Tue) 02時半頃
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――…お医者さん。 ええ、そうね。
[医者と言う言葉に連想してしまうのは薬屋の男。 強張りかけた表情を必死に取り繕う。 部屋に戻るというグロリアに一度頷き]
分かったわ。 またね、グロリア。
[会釈を返し別れた彼女の背に紡ぐ言葉は 城の中にあるというのに、 気をつけて、という妙な言葉]
(148) 2010/06/22(Tue) 02時半頃
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絶望の産声………
[単純な思考の女には兄の高尚な趣向はよく分からず]
全てが全て絶望するのかしら。
[ぽつ、と零されるのはこれから眷属に迎えようと 思う者に対しての思案。 自分もまた絶望したのだろうかという不安。 そんなことはない、と否定の言葉を欲し問う]
この享楽の宴はお兄様のためのもの。 お兄様が愉しめることを私は望みます。
(*37) 2010/06/22(Tue) 02時半頃
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これはセシルの入浴シーンに期待するターン?!
(-52) 2010/06/22(Tue) 02時半頃
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ぐ、ぐろりあーーー!?
狂気うまく出せてていいなぁ。
(-54) 2010/06/22(Tue) 03時頃
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はっ、ptふえてる。 グロリアちゃんから飴もらっちゃった(*ノノ) ありがとーっ
(-55) 2010/06/22(Tue) 03時頃
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[広間へと続く廊下を歩きながら女はじっと自らの手を見る。 グロリアのぬくもりは冷えた肌にはもう残ってはいない。 それが少しだけ寂しくて女の貌には憂いが宿る]
――…貴女の幸せはなぁに?
[既に其処にない彼女に問う言葉。 答えが返ることなど期待してはいなかった]
(155) 2010/06/22(Tue) 03時頃
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/* さて、如何しようかな。 良い時間だからそろるで落ちようかなぁ。
(-58) 2010/06/22(Tue) 03時頃
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[見えすぎてしまう魔性の目が少しだけ疎ましい。 見なくて良いものも見えてしまった。 女の魔力の量は城主ほどではないけれど 長い時を掛けて与えられたそれは侮れぬ量に膨らんでいる]
――……私は、
[きゅ、と自らの手を握り締める。 何も掴めぬその手は虚しさだけを女に与える]
(162) 2010/06/22(Tue) 03時頃
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――……、……。
[兄の深い孤独を想えばツキンと胸が痛む。 埋まらぬ孤独に想いを馳せ女は緩く目蓋を閉じた]
(*38) 2010/06/22(Tue) 03時半頃
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/*
………セシルの人は寝なくていいの? 大丈夫なの、といいたくなってくる。
あ、入浴シーンごちそうさまです。
(-64) 2010/06/22(Tue) 03時半頃
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/*
お兄様の多角っぷりすごい。 多角こわい。 特に眠い時は多角やばい。
(-65) 2010/06/22(Tue) 03時半頃
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[不意に閉じられた翡翠。 広間はもう直ぐだというのに足が動かない。 女の耳朶に、今は囁く聲もなく。 ぎゅ、と胸の前で己が手を握り締めた。]
セシル……
[思わず名を紡いでしまうのは 人ならぬ耳が白い執事の声を拾ってしまうから。 遮断しきれぬ意識は無粋なだけで ただ困ったように吐息を零した]
(173) 2010/06/22(Tue) 03時半頃
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/*
そんな発言を落とした途端、兄の聲が聞こえた。 リロードしろってことですねわかります。 ……うっ(ノノ)
(-67) 2010/06/22(Tue) 03時半頃
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――…そう。
[兄の返事に思わず安堵が漏れた。 彼の置いた間に気づく余裕さえなく]
………、……。
[問い掛けに短くはない間が生じる]
愉しみたいのに…… お兄様から離れていると虚しさばかり……
[魔性となった自分を受け入れてくれるのはこの兄だけ。 そんな思いから呟かれた聲は微かな音色]
(*40) 2010/06/22(Tue) 03時半頃
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― 廊下 ―
[セシルの声に女はゆるゆると顔を上げた。 じ、と見詰める翡翠に眷族とした者が施した痕が見える。 微かに柳眉を寄せて――]
……ええ、呼んだわ。 貴方を呼んでいたの。
[肯定の言葉を紡ぐけれど女はどんな顔をしてあえば分からず ツキ、と痛む胸に拳が強く握られて手の内には爪あと]
――…ご苦労様。 疲れたでしょう……?
[労りの言葉は本心からなのに、声が震える]
暫く休んでいても大丈夫よ。
(181) 2010/06/22(Tue) 04時頃
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お兄様は優しいなぁ。 もっと冷たい扱い受けるかなと思ってた。
(-70) 2010/06/22(Tue) 04時頃
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――…お兄様の姿が見えないと寂しいわ。 気配を感じてはいても触れられないのが寂しい。
[女が求めるのは確かな存在。 夢や幻で満たされる事は無く。 続く囁きに灯るのは喜び]
お兄様……。
[感謝の気持ちをのせ小さく囁いた]
(*42) 2010/06/22(Tue) 04時頃
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――…そうね。 でも耳が良すぎるのも困り物よ。
[セシルの微笑みに淡く微笑み冗談めかして答える。 大丈夫、うまく笑えているはず。 そう自分に言い聞かせ何事もない振りをする]
私には貴方を案じることさえ許しては呉れないの?
[問う声はゆるく淡く儚くあり。 誘う声に幾つか問いたい言葉はあれど それは口にしないまま差し出された白に己が手を重ねる]
セシルの淹れた紅茶がのみたいわ。
[僅かな甘えを乗せて向かうは広間]
(189) 2010/06/22(Tue) 04時半頃
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トニーとヘクターのロールいいなぁ。 なんか和んだ。
(-71) 2010/06/22(Tue) 04時半頃
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[白薔薇の執事の謝罪に自分の失言に気づいた。 ふるりと首をふれば亜麻色が揺れる]
……気にしないで。
[ぽつと零されたのはぎこちない言葉。 如何してこんなに心が落ち着かないのか分からず 不安ばかりが色濃くあらわれる]
勿体無くなどないわ。 勿体無いのは………
[貴方をあの眷属に与えた事。 その言葉を紡げばまた余計に軋んでしまうから 女はそれを言わず曖昧な笑みを浮かべた。]
(193) 2010/06/22(Tue) 05時頃
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― 白薔薇香る広間 ―
[執事に促されるまま席につき器用な男の手元に見惚れる。 漂う香りにふっと表情が和らいだ]
今日はミルクで頂きましょう。 セシルのおすすめ、なのでしょう?
[緩く首を傾げ強請る仕草は 白の葡萄酒を強請ったあの時にも似て]
――…如何して、そんな事を聞くの?
[問われた事にぴく、と指が小さく跳ねた。 そんなにうろたえていたのだろうか。 心乱したその時の事を思い出せば また、ツキリと胸が痛んで 不安げな表情を隠せぬまま焦がれる天国の青を見詰めた**]
(194) 2010/06/22(Tue) 05時頃
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水商売 ローズマリーは、靴磨き トニーに話の続きを促した。
2010/06/22(Tue) 05時頃
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[白薔薇の芳香に加え広間には紅茶の香りが漂う。 花にも似た甘い香りは好ましいもの。 茶器の縁に浮かび上がるゴールデンリングが 微かな振動に揺らいでみえる。 和らいだセシルの眼差しに僅かに過ぎるは安堵]
――…セシルと同じが良いの。
[そのままで、と紡ぐ執事に緩く首を振り]
ミルクはどれくらい入れれば美味しいの?
[訊ねて彼と同じ飲み方を希望する。 同じものを口にしても同じ事を感じられるとは限らない。 彼と自分の違いを感じながらも同じを望んで――]
(220) 2010/06/22(Tue) 14時頃
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[天国の青を見詰めながら想うのは
そのままであって欲しいという願いと 自分と同じであって欲しいという希求。
相反する心に気付き視線を落した]
嗚呼……、 貴方には情けない所ばかりみせているわね。 案じて呉れてありがとう。 ――…少し、苦しかっただけなの。
[何がとは言わず、 視線を戻した先にある彼の笑みに瞬き一つ。 女はこの人の微笑みが好きだった。 失いたくないのだと自覚すればまたツキリと胸が痛む]
(221) 2010/06/22(Tue) 14時半頃
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水商売 ローズマリーは、墓荒らし へクターに話の続きを促した。
2010/06/22(Tue) 14時半頃
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/*
城主さまーーーっ 赤レス遅くてごめんなさい。 気配に気付こうかどうか。 気付かれたくないって事はないと信じて動くかなぁ。
(-80) 2010/06/22(Tue) 14時半頃
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愛しいお兄様……。
[城主の聲に返すのは何時もと同じ言葉。 蒼空と紡がれれば思考は其方に向かう]
留めておきたい。けれど彼は逃げなかった。
[これからも逃げずにいてくれるだろうかという期待と 離れていってしまうかもしれないという不安が交錯する]
………これが、執着?
[全ては執着ゆえのことだろうか。 兄が言うならそうなのかもしれない。 女から反論の聲はあがらなかった]
(*45) 2010/06/22(Tue) 15時頃
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[不意に滲む気配に女の睫毛が微かに震えた]
(*46) 2010/06/22(Tue) 15時頃
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[霧に混ざる気配はいくら薄かろうと間違うはずのない。 女に計り知れぬ影響を与え この城で誰よりも圧倒的な力を持つ者。 その気配を察し、女の睫毛が微かに震える。
ゆるく視線をめぐらせれば 広間の片隅に佇む兄の姿が翡翠に映りこむ]
お兄様……?
[呼び掛ける声は何処か不思議そうな音色]
(226) 2010/06/22(Tue) 15時頃
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[新たな眷属の立てた音>>225が鼓膜を震わす。 す、と細まる眸は僅かに愉しげな色を湛え]
――…サイラス。 お兄様の命をしかと成し遂げて
お兄様が喜んで下さるように――…
[囀る聲には常と同じ甘い響き]
(*47) 2010/06/22(Tue) 15時頃
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/*
あー…、幽界あればユリシーと話せたか。 墓下一人は寂しいよね。
(-85) 2010/06/22(Tue) 15時半頃
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