162 絶望と後悔と懺悔と
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2014/02/10(Mon) 23時頃
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[左手にクリスを戻して兵士の死体を捨てる。
敵兵の中に、白い外套がちらほら交じり始めた。 吸血鬼の中にも切り捨てられる者が出て来ている。
後詰は、帝都守護隊――鬼狩りの白!
手強い相手だが、だからこそ、預かるのは背のみ。 低く強く吼える男の声に耳を傾ける暇は、]
[――――声は?]
(185) 2014/02/11(Tue) 00時頃
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[静止して、目の前以外の場所を見た。
釘付けになる。
――だってそれは、
あの血と炎と煙の中で姿を消した >>180]
(192) 2014/02/11(Tue) 00時頃
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[認めた瞬間、体は走っていた。
明之進が抜けた穴を一時、他の吸血鬼が埋める。
普通なら絶対に通らない、切り結ぶ兵と兵の隙間を 容易く掻い潜って駆け抜ける、飛ぶように。
吸血鬼を突き刺す長槍の間合いの大外の外から、懐への最接近。 寸前で両の短剣を手放して腕を伸ばし、 全ての速度を乗せて押し倒す勢いで突撃した]
(198) 2014/02/11(Tue) 00時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2014/02/11(Tue) 00時頃
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[諸共に倒れ込み、相手の両肩を地へと掴み留める。>>202
上から勢い込んで、その顔を覗き見た。
静止、瞬き。
暗赤色の双眸が見開いて、明瞭に驚きを示していた。 微かに開いた口が、す、と息をする]
(205) 2014/02/11(Tue) 00時半頃
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――涼平君…………!!
[満面の笑みが、灯った。]
(207) 2014/02/11(Tue) 00時半頃
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見つけた――――!
[悲願を。
やっと一人。全てかけがえのないうちの一人だ。 知らず心の内から歓喜が溢れた。]
(*72) 2014/02/11(Tue) 00時半頃
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うん。
[小さく呼ぶ声に確と頷いた。>>209 霧のように感情を表せないでいた面は明晰さを備え、 しかし、静けさはそのまま――]
[なのに、かつて黒檀だった双眸は色を染め変えられ、 上質の衣を惜しげもなく自他の血で濡らし、
そして笑う。]
涼平君、背が、伸びたね。……大人になった。
[だから、涼平が動きを止めたとしても。
――他の隊員は、ちゃんと解っている]
[無防備な鬼の背に、刃を突き立てれば良いという事を。]
(220) 2014/02/11(Tue) 00時半頃
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/* 今日も今日とてセルフ絶望作業に勤しむ僕です。 */
(-101) 2014/02/11(Tue) 00時半頃
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/* >>221 ごめんなさい、あんまり近くに居ません(キリ)
とか言いつつ、今思ったけど明ちゃんには 「他の孤児連中はお前を見捨てて逃げたんだよ!」 という違う意味での絶望ルートがあったんだが、 案外そっち系なかったよね。
セルフサービスでやってもよかったか。 */
(-105) 2014/02/11(Tue) 01時頃
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[涙ぐんで、会えてよかったと言ってくれる、>>236 全ての苦痛が吹き飛んだように再会を喜べる。 涼平の謝罪の声に首を横に振った]
……そんなこ
[ざくり。]
――――と、ぁ
[白いコートを纏う女が、吸血鬼の肩から背にかけて 手にした刃物で深く切り裂いた。
そして涼平を叱咤する。
覆い被さる体が、がく、と片肘をつく]
(246) 2014/02/11(Tue) 01時半頃
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/* 自爆自演 */
(-109) 2014/02/11(Tue) 01時半頃
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/* これ初回落ちイケんじゃね? って思い始めるんだけど、 そうすると明ちゃんあんまり絶望しないまま 死んじゃうんですよねうぐぐ。
まぁ代わりに涼平君が絶望してくれるけど← */
(-111) 2014/02/11(Tue) 01時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2014/02/11(Tue) 03時半頃
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/* >>280 ふむ。 割と容赦なくNPCを目の前で殺しまくって 阿鼻叫喚見せつけルートを想定していたが追い払ったか。
しかしトドメを刺すのを確認する前に立ち去ってしまうのは 戦場では減点な印象ですね、見えない所に裏切りがあったら どうするのでしょうか? */
(-123) 2014/02/11(Tue) 09時頃
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っぐ、あ……ぁ
[歯を噛み締めて、呻く。 こんな焼かれるように熱を持って痛む傷はもう、 何年も味わった事がないものだった。 ――守護隊の武器は、吸血鬼への毒を持つ。
抱き止められた手の頼もしさは一瞬で、すぐに地面へ。 ――そこで、信じられない声を、聞いた>>280]
(295) 2014/02/11(Tue) 09時頃
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[見上げた涼平は、白いコートを着ていた。帝都守護隊。 だが、彼は自分に向けて武器をかざす様子がない。 ――聞き間違えだったのだろうか?
そこに、常人の数段鋭敏になった耳が、 遠い声を遠景ではないものとして捉えた>>265]
…………っ、ふ
[ずるり、立ち上がる。ぼたりと血が落ちた。 放り出した双振りの短剣を拾う。
先程の女は声のある方向へ行った。 それに、自分と涼平に剣を向けた。 捨て置いてはいけない]
(299) 2014/02/11(Tue) 09時半頃
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[熱い。――熱くない。 痛い。――痛くない]
すぅ――――……
[ゆっくりと吸い、]
はあ。
[吐く。 大丈夫だ。ちゃんと動ける。 とどめが刺される筈だった吸血鬼が再起した事で、 涼平が払った筈の戦場の空気が戻って来る]
……涼平君、少しだけ待っていて。これが終わったら
[波刃の短剣を掌にくるりと遊べば、 立ち去る女の遠い背中に投げて突き刺した。]
一緒に帰ろう。
[剣を向けるだけ向けて、殺さずに背を見せた暗愚に。]
(302) 2014/02/11(Tue) 10時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2014/02/11(Tue) 10時頃
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/* なんというかこう、……女は強し */
(-130) 2014/02/11(Tue) 15時頃
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―回想・零瑠について―
……目を、閉じて。
[見れば卒倒してしまうから。 想像しただけでも大分だめかも知れない。 けれど空腹には耐えられない、そう困っている零瑠には、 助けを差し出し待つ事は諦めなかった。>>*1:184
己は鬼を刺す木だからと告げた日に、 例えどんな答えを受けたとしても、尚。]
[野菜を混ぜた素朴な菓子から始めたように、>>122 何かにほんの少しの血を混ぜてごまかす所から 始めてはどうかと勧めたのが自分だった。
おいしくなさそうだと想像した顔に見えた。 しかたがない、と凪いだ面の内側で思う。
――それでも、生きてほしかった。]
(*87) 2014/02/11(Tue) 16時頃
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―回想・直円について―
[本を手に、学の深い家族の元を訪れる。]
ごめんなさい。少し……解らない所が、あって。 教えてもらっても、良い?
[あの夜を境に、直円はひどく変わった。 それを殊更に喜び、月影や黒百合を礼賛するようになった。
けれど自分も変わったのだと思う。頭を垂れるのは同じだし、 与えられて難しい本も読むようになった]
この、隠れ切支丹という人たちがお祈りをする事は、 どうして、禁止されていたの?
(*88) 2014/02/11(Tue) 16時頃
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[自分だって怖いだろうに、任せたまえと言ってくれた。 自分達家族に『生きている』事を教えてくれたのに、
吸血鬼に媚びる裏切り者だと、特に人間からの蔑みは強く 家族を馬鹿にする奴らに身の程を知らせた事もある]
……それと、これは、なんて読むのかな。
[少年にとっては難しい字が書かれた紙だった。>>1:438
――それでも、生きてほしかった。*]
(*89) 2014/02/11(Tue) 16時頃
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[名も知らぬ女が一息に明之進を殺さなかったのは、 ひとつは涼平との距離が近すぎたため、 ふたつは涼平を説得し覚悟の猶予を与えるため、だろう。 人間にとってはそれが致命だ。
瞼を伏す。 急速に冷えた視線が周囲の人間を見回して、 襲いかかる雑兵を銀の刺剣で突き刺した。>>344 吸血鬼殺しに特化した白の兵でなければ、物の数ではない。
自分に武器を振りかざす者よりも、 背後の家族に近付く者をより選んで殺した。]
皆のところに。
[ごく自然に、涼平に告げて見せる。
それが唯一の冀望。]
(346) 2014/02/11(Tue) 16時半頃
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[だがそれは、それは涼平にとって、
果たして『希望』に重ねられるものなのか。]
……くっ。
[零瑠と共に背を守って戦うのとは状況が違っている。 今や零瑠は周を、明之進は涼平を背に庇って戦っていた。
かわせる筈の刃が頬に傷を引き、 届くはずの切っ先が寸での所で伸ばせない。
やがて、吸血鬼に守られている人間へと、 向けられる視線が何の色に染まって行くのか、 ――少年はよく知っている。]
(349) 2014/02/11(Tue) 16時半頃
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/* 直円がいい人過ぎてだな。 この……この……家族愛溢れる感 */
(-142) 2014/02/11(Tue) 19時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2014/02/11(Tue) 20時頃
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/* !!!!!!!! これは 驚きの 展開
……おかしいな、絶望できないぞ…… */
(-148) 2014/02/11(Tue) 20時頃
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[かわせないかも知れない、と思った刃を、 間に割って入って防ぐものがあった。>>405 一瞬、振り返って、浮かぶ喜色。
動くたび背から血は流れるけれど、大丈夫。 『同じ思い』が、体を衝き動かしてくれる。
不殺の戦い方をする涼平によって、身の周りには 傷付けられた者達の叫びや苦悶が混じるようになる。
裏切るのかと、涼平へ叫んだ兵士の腹を突き刺し、 振り上げた足で、鈍い音を立てて首を圧し折る]
(411) 2014/02/11(Tue) 20時頃
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/* Q.希望の紙は燃えたんじゃなかったの? A.多分、覚えてたのを自分で書いてみた奴じゃないかな!
*/
(-149) 2014/02/11(Tue) 20時半頃
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―回想・理依について―
[喉元に円形の刃が突き付けられた。 一拍おいて引き戻されたそれに、ふうと息をつく]
……もう一本、お願いします。
[理依は根気よく手合せに付き合ってくれた。 自分にはこれ以上ない鍛錬だったと思うけれど、 彼にはどうだったのか、良く解らない。
勝てるようになってほしい、の意味も]
(*99) 2014/02/11(Tue) 21時半頃
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――――、……
[素直に尋ねられれば良かったのだろうか。 けれど、にこにこと誰にでも接していた理依の面影は、 他愛ない話をしなくなり、どこか線を引くように 独りでいたがっている、ようにも見える。
ただ、そうなりたい、とは思った。 もっと強く、いつか届くようにと望んだ。 何に届けと伸ばすのか、自覚のない切っ先を、 刺すように鋭く*]
(*100) 2014/02/11(Tue) 21時半頃
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[何人殺したかを数える、という発想はなかった。 ただ、一人を殺せばその兵士には何人かの仲間がいる。 一人が喪われれば何人が怒りに叫びを上げ、 何人が死ねば何十人が復讐に刃を向けるのか]
――っ、
[さすがに血を流し過ぎたか、少しぼうっとする。 戦の途中ではあったけれど、背に腹は代えられない。
その他の何人と同じように心臓を突いた人間の 首筋にがぷりと噛みついた。 時間は掛けられない、一口啜って死体を振り捨てる。 喉を鳴らして、手の甲を雑に拭う]
(425) 2014/02/11(Tue) 21時半頃
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