162 絶望と後悔と懺悔と
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[思い出話── 多分1人で窓際でぼ〜っとしてた時。 ふとしたきっかけでアヤやリッキィと女の子の話をしていたのだと思う]
女の子はみーんな可愛いからね。 俺は可愛い子は皆好きだよ。 リッキィもアヤちゃんも可愛いからね。 いつでも歓迎。
[大好きだよ。誰にでもいう。リッキィが女の敵とかなんとか言っていた覚え。 好きなんだからしょうがないじゃないか、とへらへらしていたけど]
なんだいアヤ。どうしたの。
[握られた手をまじまじと見る。 なでられた感触が優しくて、自然、顔が綻んだ]
(313) 2014/02/09(Sun) 07時頃
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[多分、自分のいう「大好き」の意味を分かってくれたんだろうか。 特別を作りたくないけれど、もう誰かと離れるのもいやだ。 あんな思いをしたくないと暗に作った壁だ。
離してしまった小さな手。 もし、まだ離すことがなかったら、同じ位だったはずだ。 少しだけ握り返して、またいつものへらへら顔。 けれど次の言葉を伝えた時、目尻は少し下がっていた]
ありがとうね。
(314) 2014/02/09(Sun) 07時頃
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[回想 周と。 彼が入ってきて、そう時間がたたないうち。 多分、隙を狙われて、気付かぬうちにその目的が違う方向に達成された後だろう>>131頃
一度、練習と称して喧嘩まがいの殴り合いをしたことがある。 体格や力で勿論敵うわけもなかったけれど、スリでの実戦経験でそれなりに上手く立ち会えた。 時間がたつにつれて喧嘩と変わらない様子に周りがなんとか引き止めて引き剥がしたのだ]
っってぇ〜……何お前、凶悪すぎだっつーの…。 それでなんで安吾兄に勝てないんだよウソだろ手抜きだろそれとも頭使ってないだろ。
(315) 2014/02/09(Sun) 07時半頃
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…なぁ。なんでそんな腕っ節つよいのさ。 何の必要があって?
[その後、部屋に遊びにいってもちかけた他愛のない話。 その時、話した自分の過去。 頼られることが多かったから、頼れるように見えた周に時々ぽつりと過去話をすることもあった。
変に気遣われるより彼と話しているほうが余程気楽だった。 ある意味サミィよりも過去の話は多く語っていたはずで。
死んだ双子の弟。形見の赤いピアス 自分が離してしまった小さな手、1人生きていること
スリをしていた時はそんな過去も忘れられたけど、 サミィを置き去りにして逃げた後 罪悪感に自殺すら考えかけたこと]
(318) 2014/02/09(Sun) 07時半頃
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[一連の有様を目の当たりにした時、 何もできなかった自分に眩暈がした。 何のために自分からここに来たんだ。 もうあんな思いをしたくないからだ]
選択肢…ありそうでないもんを聞くんだね、アンタ達は。卑怯者。 生きるか死ぬかなら、生きるほうを選ぶに決まってる。 そういうのが面白いなら、いつか同じ目にあえばいいんだ。 その時、俺が逆に笑ってやるから。生きていれば、だけどね
[ホリーのほうを睨んで静かな声で言う]
俺は生きるほうを選ぶよ。だけど、あんたたちが俺を殺したほうがいいって思うなら殺せばいいよ。 俺は裏切るかもしれないからね!
[吸血鬼の掟とかは知らない。裏切れるのかもしらない。 だけど目的も合わせればそれしか選択肢はなかった*]
(*187) 2014/02/09(Sun) 08時頃
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[回想 サミィと
初めて彼を見たとき、その喋り方と細っこい体格とで こいつは囮かな、と直感的に思ったものだ。 他の連中が訝しげな顔をしているのを制して、 ようこそ、とにやにや顔で受け入れた。
他の連中は言っていた。 あんな使えなさそうなやつをなぜ入れるのかと。 だけと]
ここから追い出したらあいつ行き先ねぇだろ? 追い出すならあいつが次の行き先決めてからにしろ。 野垂れ死にたくない俺らが野垂れ死に出すってか?
タレ込むかもしれない?そしたら追い出した俺らが悪いんだよ。
[仲間の不平は耳に入れず、足が速いことを買って後は普通に接していた…つもりだ。 サミィがどう思っていたかは知らないが]
(322) 2014/02/09(Sun) 08時頃
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[その後のこと。軍隊だって殿は一番難しい役割だ。 けれどサミィはいつもそれを上手くこなしてくれていた。
ある時仲間の1人がヘマをして、サミィがとっつかまった時思い出した大きな後悔。 その後自分が捕まるまで、長くはなくて
孤児院で再開した時思わず浮かべたにやにや顔は 初めて会ったときと同じものだった*]
(324) 2014/02/09(Sun) 08時頃
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[回想>>323]
会えないと思ってた? …そうだな。俺も思ってた。
[置き去りをごめん、とはいわなかったしいう必要もなかった。 それが彼の役割なのだから、普通に考えればヘマしたやつが悪い]
会っちまって、わるかったな。
[その時苦笑しながら返した言葉。お互い、含むものがあったかどうか*]
(325) 2014/02/09(Sun) 08時半頃
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うお。 裏切りたかったのに。
(-161) 2014/02/09(Sun) 13時半頃
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ていうか本筋それたキャラだったらすいません…
(-162) 2014/02/09(Sun) 13時半頃
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原作よもうとした直前にですね、巨人に進撃されてしまってですねあわわわわとなってたら当日になってですね…!
(-163) 2014/02/09(Sun) 13時半頃
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[>>*191きんいろは手が届かないものの象徴と思っていた。 瞳の色が、綺麗なその色に。それが間近に、あって。
内心に押さえ込んでいた恐ろしさと絶望感で、かみ締めた唇は深く切れた]
…ありえないなんて……
[ありえないのだと言葉を続けようとして立てられた牙>>*192 その後、祝杯をあげるまでのことはよく覚えていない。 ただ、その瞬間発狂したように叫んだことはしっかり覚えている。
目の前にある杯を映す目は赤い。血を見て、喉がなったことに酷い嫌悪感と…]
(*230) 2014/02/09(Sun) 19時半頃
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[その後、血を口にする過程は他の家族とそう変わらなかった。 拒絶して、もがき苦しんで、そして口にした赤は生臭い鉄の味。 そしてそこからこみ上げてくるものに吐いてはまた求めて、極限状態になった時、ついに「家畜」に手を出した。 端から見れば、まるで獣が人に襲い掛かったようにも見えたらしい。
その初めて牙を立てた家畜は…どことなく、「誰か」に似ていた]
(*231) 2014/02/09(Sun) 20時頃
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[それから悟る。あぁ、もう「戻れない」のだと。 紅い血溜まりに映る自分は双子の弟そっくりだった
自分が離してしまった小さな手。その時の弟の顔が今でも責めてくるようで。 おいて逃げて、再会した時のサミィの顔。]
……。あぁ、ごめん……。ごめん、ね……。
[そこからぱきりと張り詰めていた自分の何かが壊れてしまった。 自分を苛んでいた彼はもういないのかもしれない。 自分は殺されない。なら、せめて果たせない約束であっても守らなければいけないのだと]
(*232) 2014/02/09(Sun) 20時頃
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[自分には約束があった。必ず生きて戻るという約束。 だから、今はそれだけが縋れる唯一のもので。
まずはやっと言葉を話せるようになったくらいの小さな子供を食った。次に、アヤくらいの女の子からマユミくらいの。 そして初めて自分の意思で武器をもって殺したのは柊くらいの少年から始まり、零瑠や直円くらいの少年と青年の狭間の人を殺した。
どんな形であれ生きるためにはコロサナイといけなかった。 いつしかそれが、いつも口にしていた四足の動物から人間になっただけなのだと認識し始めた
多分、それからは…「吸血鬼」として与えられた場に相応しい技量と知識を躊躇いもなく受け入れていった]
(*236) 2014/02/09(Sun) 21時頃
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─ねぇ、マユミ。
[それは戦闘訓練が終わった頃のこと。殆ど喋らなくなった自身が、珍しく声をかけた]
マユミはいつも優しく殺すね。 それはなんで?情けとか、そういうもの?
(*239) 2014/02/09(Sun) 21時頃
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かわいそう?なんで。
[返された視線。その答えは明確だった]
だって食わなきゃ死ぬじゃないか。 俺、死なないって約束、したから。
[いつもその約束だけにすがって生きていた。 けれど、もうとうに約束をした主と… どうして約束をしたのかは忘れていた。
ただ、誰かの為にマユミは守ってやらないといけない存在ということだけは頭の片隅にこびりついていたから。 だから、変わってしまった…いや、以前はどうだったか、もう忘れてしまったけど、目の前の彼女に問うた]
なんでかわいそうって思うの
(*244) 2014/02/09(Sun) 22時頃
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それがそいつの運命なのさ。 逃げ場がないんじゃなくて逃げないだけじゃないのかい。
約束は…誰とだろう。忘れた。 大事だったのに。ね。
[そこで一度、ため息をついた。とても、深い]
ねぇマユミ。マユミは俺に勝てると思う? 柊も。
[さきほどから隣にいた柊にも不意に問いをなげた。 守ろうと思っていた少女はもういない。 朦朧とした記憶の向こうにあるのは こうあってほしいと思っ手いた幻]
(*250) 2014/02/09(Sun) 22時半頃
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[少し前のこと。 トルドヴィンから命じられたのはホリーの護衛。 彼女と話したのは何度あっただろう。 一度、聞いてみたかったことをといかけたことがある]
…ホリー。君はなんであの人を「おとうさま」って呼ぶの。 「おとうさま」は君を殺そうとしたり、しないの?
[戯れというにはもう昔の面影を残さない自分の問いに、 黒い彼女はどう答えただろう]
(*255) 2014/02/09(Sun) 22時半頃
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初回落ちしたいですが大抵落ちられないパターンと見ている。
(-203) 2014/02/09(Sun) 22時半頃
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[>>*249召還の声があったとき、ぼんやりと本を爪繰っていた。 昔読んだことがあるようなないような。文字が絵に見えて頭に入らない。 また一つ、零れ落ちた記憶を惜しむ感情ももうない]
─参りました。
[けれどそのきんいろの前に、こうべは下げない。 それはいつものことだった。逆らえないと身を持ってしっている。 けれどいつもきんいろを見る目は睨みつけるような光すらあった]
(*257) 2014/02/09(Sun) 22時半頃
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[東洋の雀金の衣服に手にしたもは二振りの小さな乾坤圏]
初陣って誰にとって喜ぶことなんだよ。
[サーベルが指す先、扉を見つめる。 5年ぶりに見る外の世界とはどんなものだろうか。 不思議と胸騒ぎがする。それが期待なのか不安なのか、 わからない]
ホリー。あんたは来るの?俺はあんたを守らないといけないから。
(*272) 2014/02/09(Sun) 23時半頃
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大好きなんだ。不思議だね。 俺は大嫌いなのに、ホリーには大好きな人とかさ。
誰より強くなってもあの人は俺のこと大好きにはなってくれないのにね。
[好かれたいとかではなくてただ不思議だっただけ>>*259 確かに殺す理由はない]
(*276) 2014/02/09(Sun) 23時半頃
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[「おとうさん」という言葉に憧れたこともあった。 だけどもうそれも昔の話。 記憶のかけらがまた一つはがれて落ちる。
「おとうさん」と呼んで笑う弟の記憶。 その時、一瞬だけ複雑そうな目でホリーを見たのだった]
(*278) 2014/02/09(Sun) 23時半頃
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難しいかな。…うん、柊が練習したいというなら、いくらでも付き合うよ。
[>>*256淡い期待とは違う答えに僅かに眉が下がったけれど、血の壁を考えればさもありなん。 その場はそれで終わらせた話だった]
是非俺に勝てるようになってほしいね。 柊。
[くしゃりとかきまぜた柊の髪の毛。 感触は昔のまま。ちくりと胸にささった痛みは正に柊の葉のようだった]
(*284) 2014/02/10(Mon) 00時頃
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多分、俺も忘れられてるんじゃないかなぁ…。 もう、何も思い出せないままだ。
[マユミへ投げた「俺に勝てるか」の問いに返ってきた答えには 僅かな苦笑だけを返した。 強くなってくれたなら、もう約束そのものを忘れても責められないんじゃないかと ほんの少し思ったのもあったけれど]
そうだね。馬鹿なことをきいた。
[それきり、その問いを繰り返すことはなかった]
(*285) 2014/02/10(Mon) 00時頃
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君の大好きなお父様の命令だからね。 ……。そうだ。君のほうが強い。 なんで俺は君を守らないといけないんだろうか。
[行け、と命じられ、きんいろに一瞥をくれてやってから踵を返す。 その手の日本刀を目を細めて眺めながら]
今度理由を聞いておいてよ。
(*286) 2014/02/10(Mon) 00時頃
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[零瑠に目で咎められたことなどどこ吹く風。 扉を出る時、一度きんいろをふりかえり]
………
[小さく、吐息だけで紡いだ言葉は彼らも聞き取れないものだ*]
(*289) 2014/02/10(Mon) 00時頃
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