162 絶望と後悔と懺悔と
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貴方達の中には、裏切るかもしれない子も居るし。 目的の為に生きないといけない子も居るのでしょう?
なら、強さは必要だわ。 強さが無いのならば……
[目配せすると、家畜の中でも10歳前後の少女を配下が連れてくる。 そして、その相手を笑いながら日本刀で貫いていた。
最初から彼女を殺すつもりではあったのだけど、貫いてから微笑んで。]
さ、訓練を始めましょうか。 これ以上、家畜の犠牲者が増える前にね?
(*201) 2014/02/09(Sun) 16時頃
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[訓練の内容は武器の使い方から、吸血鬼相手の実戦練習にまで至る。
トルドヴィンやホリーの眷属である以上、身体能力はすでに並では無くなっているのだが。それでも、鍛えない事には仕方ないだろうと。
無論、訓練の合間にホリーの不興を買う事もある。 とはいえ、不興を買う度に殺されるのは家畜なのだが。]
(*203) 2014/02/09(Sun) 16時頃
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ええ、お父様。 随分と育ってきましたわ……並みの吸血鬼ではもう叶わないぐらい。
[尤も、基礎を踏まえていれば元の能力値が段違いなのだ。 当然と言えば当然であった。]
初陣には私は同行しますが、お父様はどうされます?
(*245) 2014/02/09(Sun) 22時頃
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― 回想>>*225 ―
勿論。
あたし達だって、ずっと君達を閉じ込めておく訳では無いわ。 お父様に捧げる上質な家畜の狩りだってあるのだもの。
[そう言って、彼の問いに微笑む。]
今回がうまくいったらと言う約束はしないわ。 けど、成長すればいずれ外に出る時は来るわ。
それを楽しみにしていなさい。
(*254) 2014/02/09(Sun) 22時半頃
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― 回想>>*255 ―
[理依の問いかけに微笑んで、 久しぶりに話す気がする理由を答えていた。]
いつからだったかしらね。 あたしは物心ついてから、お父様に会った事があったわ。 その時に「全ての吸血鬼の祖」と言われてね。 それで「お父様」と呼んだのよ。
[その呼び方をしたものは今まで居なかったのか。 周囲には随分と驚かれた気はする。
しかし、トルドヴィン自身がその呼び方を許した事でホリーには特に何も無かった。]
ま、君達でいうあだ名のようなものかしらね? もう今更、他の呼び方も馴染まないし。
(*258) 2014/02/09(Sun) 22時半頃
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[まるで子供が親戚の相手を小さい頃に読んだ呼び名のまま呼んでいる様な。そんな理由を告げてから。
次の問いにはおかしそうに笑う。]
変わった質問ね。
あたしはお父様が大好きで、配下の吸血鬼の誰よりも強いし。 誰よりも役に立っているわ。
そんなあたしを殺す理由なんてどこにもないでしょう?
(*259) 2014/02/09(Sun) 22時半頃
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[――まずやってきた2人、真弓と理依を見やる。
この5年で随分と印象が変わったようにも見える真弓と。 相変わらず敵対心は無くしていない理依。
尤も、ホリーが理依の行動を咎めたりする事も無いのだけれど。]
(*261) 2014/02/09(Sun) 23時頃
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いよいよね。
期待しているわ。
[そう言って笑う表情は愉しげで。 手塩にかけた教え子を送り出すようには到底見えないだろう。]
今までと違って外部の家畜を殺すのだもの。 緊張するかもしれないけれど、頑張ってね。
(*264) 2014/02/09(Sun) 23時頃
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[そう、この5年間の指導の中では当然ながら家畜を殺す訓練だってあった。
食事のためでは無く、邪魔だから相手を殺す事。 それもまた、トルドヴィンの求める戦力には必要な事なのだから。]
(*266) 2014/02/09(Sun) 23時頃
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律儀な事ね。
けど、今日はいいわ。 久しぶりの外なのだもの、好きに愉しんでいらっしゃいよ。
[そして、自分も愛用の日本刀を右手に持つと。 余裕の表情を見せたのだった。]
第一、あたしの方が強いから。 たかが家畜相手の戦闘で、守ってもらう必要は無いわ。
(*273) 2014/02/09(Sun) 23時半頃
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― 陸軍駐屯地 ―
[トルドヴィンに続いて舞い降りる。 孤児院の時は殆ど戦闘らしい戦闘をしなかったからか。
出撃前は守らないと行けないとまで言われてしまった。 なら、する事は簡単だ。 彼女の力を存分に示すまで。]
(453) 2014/02/09(Sun) 23時半頃
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― 回想 ―
――そんなもんでしょ。
誰からも愛される人も居なければ、誰からも愛されない人も居ない。 それぞれ好みも違うんだからそれで良いんじゃない?
[そう言ってから、彼の言葉を思い返し。]
ま、君がお父様の事を嫌ってるうちは向こうだって好きにならないでしょ。
(*279) 2014/02/09(Sun) 23時半頃
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さて、と。
[手近な陸軍の相手を見つけると、日本刀を抜き放ち。 次々に切り裂いていく。
サミュエルとの“鬼ごっこ”でも見せたようにホリーの最大の強みは速度にあった。 捕らえることも難しければ、ホリーの斬撃を回避しきることもまた難しい。
駆け抜けるようにして次々と切り捨てると、適当な相手の顔を足蹴にして天に駆け上がる。 一息つくと、他の雛たちの様子を見るべく戦場をソラから見やる事にしたのだった。]
(457) 2014/02/10(Mon) 00時頃
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