276 ─五月、薔薇の木の下で。
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[ 小夜啼鳥の囁きは、呪いの接吻を甘受した者へも それは音のない、凪いだ風に乗り。 或いはざわざわと囁く、中庭の薔薇の音となり。
耳をすませば、すまさなくても。
きっと嫌にも、届くだろう。 ]
(*13) 2018/05/17(Thu) 23時頃
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────なんて?
[ とろり、とろりと、毒が満ちる。 ]*
(*14) 2018/05/17(Thu) 23時頃
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そらなおさら心配だね。
[ 昼は暑くとも夜はまだ冷える。 特に庭でそのまま寝ちまうような奴だと知るからこそ。 いつも何か掘ってる、には違ぇねぇと笑う。 ]
ほら、俺嫌われてるかも? 土くせーし、きたねーし……
[ そこに何やら匂いにようやく気付いて。 ばばっと自分の腕や服に鼻先を押し付けたり── ]
(116) 2018/05/17(Thu) 23時頃
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えっ、ちょ、何もしかして俺汗臭い!?
[ いつも花の中に居るからか、嗅覚は少しばかり仕事をサボりぎみだ。 なんとなく薔薇の匂いはするが、誰かが窓を開けているのかもしれないし。 それより、汗臭くないかなんて気にするのも 腐ってもオトシゴロでありまして。 ]
あー、マークんとこ行く前にシャワーでも浴びたがいいか。
[ 立ち上がり、そろそろシャワー室にでも行くかと モリスには伝言と橋渡しの礼を伝えた。 動き出すならこちらに向かう足音と、きっと出会すだろうか。 ]*
(123) 2018/05/17(Thu) 23時頃
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/* カラカラカラン
空箱!!!!!!!! 俺、空箱!!!!!!!!!(カラカラ
ちげーねぇんだよなありがとうオスカー!!!!
(-75) 2018/05/17(Thu) 23時半頃
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/* そういえば俺は掘ってるし モリスは彫ってるな。
ってちょっと思った( ˘ω˘ )フフッ
(-76) 2018/05/17(Thu) 23時半頃
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なくはない? ───なくはない、か。
[ ふわり、ふわり。 落ちる声を繰り返すのは、花弁が舞うよう。 ]
キミの中の、欲望はなに? 渦巻いている感情は、なに?
その種芽吹かせて 美しい《花》を咲かせてよ。
ねぇ、モリス。
(*16) 2018/05/17(Thu) 23時半頃
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あいつがパン捏ね大臣なのとか、俺知らんし!
[ 知っていたのは背中と、いつも携える本の表紙くらいのものだ。 俺には何の非もないだろう、そうだろうそうと謂ってくれ。 ]
薔薇くせーの? それもちょっとやだな。 やべぇ、自分じゃあんまわかんねぇ…。
[ モリスが同じく立ち上がる。 数歩したところで、 ]
おー、いっちゃん……と?ろびん?
[ 後半疑問形になったのは、優秀な生徒会長様のように一年の名前まで把握していないからであり モリスの口からそんな名前が出たからであった。 ]
(134) 2018/05/17(Thu) 23時半頃
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[ 喉を鳴らす音、後ろで響くそれに。 音なく、けれどしかし唇を弧に歪ませた。 顎を捕まれていたとしても、きっと同じ顔をしただろう。 ]
キミは向日葵が好きなのか? それとも、月下美人が好みかな?
その想いを向けられる相手が 羨ましいね。
[ 空っぽの箱を揺らすように。 中身のない声が落ちる。 ]
(*20) 2018/05/18(Fri) 00時頃
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[ 罪を謳うように。 罰を願うように。
聖書のページを、捲るように。 ]
(*21) 2018/05/18(Fri) 00時頃
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おいおい、いっちゃんまでそんなことゆーの?
[ 下級生に庭師と思われていた俺。ほら、半ば間違ってないぞ。 眼鏡のまだ幼さ残る顔の方にモリスが話しかけていれば 此方にはいっちゃんが──いや、生徒会長さまが謂いにくそうな言葉を溢していた。 ]
ん、あーーーー。 そうよね、まずったなーとは思ってたんだよ。
[ だから顔が合わせ辛かったのだし、とは謂わないから聞こえやしないが。 穏やかだったいっちゃんの顔が、苦そうな生徒会長の顔を作る。 ああ、うん、この顔はきっとみんなが求めている顔で。 ]
(153) 2018/05/18(Fri) 00時頃
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───ごめんね、いっちゃん。
[ 身体を寄せて耳元に囁く。
肥料を買いすぎたこと? そんな顔をさせたこと?
どちらとも何とも謂わず。 残るのは染み付いた薔薇の香りだけ。 ]
(157) 2018/05/18(Fri) 00時半頃
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あっ、てめ。 今引いた? ひいた??
[ すぐに、聞こえたモリスの引き気味の声に牙を向いた。 近場にいた下級生には ]
キミはモリスみたいにひねくれるなよ…。
[ なんて笑って見せて。 食堂に入っていくその背を見送りもした。 さあ、俺も先にシャワーにでもしようか。 ]
(158) 2018/05/18(Fri) 00時半頃
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んー、会長泣かせのことをね?
[ んっふっふ。 笑って謂うから反省してないように見えるだろうが、これでもちゃんと反省してんのよ? いつもと同じ、日常と一緒。 時が止まっているなんて知らないものだから。 背伸びをしながら、そこにいる誰しもに謂う。 ]
ちとシャワー室行くわ。 一緒に入るならついといでよ。
[ 冗談、めかし。 ]*
(161) 2018/05/18(Fri) 00時半頃
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紫陽花。 キミ好みの色をつけて そちらを向いてくれればいいけど。
[ その《花》がさすものを、俺は知らない。 けれど興味こそあり。 木を彫り何かを生み出す、そのモリスの手が何に触れるのか。 何を求めるのか。 ]
紫陽花にも毒があるから。 気を付けて?
[ その《花》にも毒があるのだろうか。 道を違えても、薔薇の香が届く限り。 興味は尽きず。 ]*
(*23) 2018/05/18(Fri) 01時頃
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/* なんか俺とモリス仲良くなってて。 こゆのRPの醍醐味よね。 思いもよらないところからこう、突然仲良くなったり負縁故できたり。
うれしいねぇ(๑✪∀✪ノノ゙✧ 赤窓くどかったらごめんなところ。
(-97) 2018/05/18(Fri) 01時頃
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酷いのはケヴィンじゃないか?
[ や、俺は何も悪くないでしょ、だって避けられてたんだもん! まあ、それは自分にも何か非があったからなのかもしれないが。 ひねくれた優等生の後輩と、品行方正な生徒会長。 まだよく知らない真面目そうな眼鏡の下級生を一度ずつ眺め。 あ、これ、アウェイなんじゃね? と気付くのは今更。 ]
苦労かけます。
[ だからこそ、素直に追従した。 ]
(178) 2018/05/18(Fri) 01時頃
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[ さて冗談の受け皿にされた(>>173)ロビンはどんな顔をしていたか。 ]
冗談だわ! 覗かないでよね、えっち。
[ そんな逃げ道を提示して。 それでもついてくる者好きなら、それはそれで。 シャワー室までの道すがら、何か会話でも幾度か交わすことだろう。 ]
(185) 2018/05/18(Fri) 01時頃
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[ 足を動かすよりも前。 落ちた視線を、その瞳を、小さな眼孔が見ていた。
《あの時》のように微笑んで。
無言の刃はきっと、青少年の揺れ動く心を抉る。 甘く残る薔薇の香りが、そっと真綿で首を絞める。 それはどうして?
嫌われたくないからか。 ごめんと囁いた言葉に、か。
どうしてだろうね。 ]
(189) 2018/05/18(Fri) 01時半頃
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どうしてだろうね。
(*24) 2018/05/18(Fri) 01時半頃
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───ねぇ、いっちゃん。
(-100) 2018/05/18(Fri) 01時半頃
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ユージンは、さて、とシャワー室に歩きだし**
2018/05/18(Fri) 01時半頃
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/* あーーーーーーーー
いっちゃんいじめるのもかわいいから… ほんと、ねぇ、いじめたくなっちゃう。 いっちゃんお魚さんならめちゃくちゃにされたいんでしょっ!??(
(-104) 2018/05/18(Fri) 02時頃
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─シャワー室─
[ 意地の悪い視線で誰かを地に縫い止めて(>>192)、 気安く話せる後輩や真面目な印象の後輩を置いて辿り着くのはシャワー室。 ぱらぱらと落ちる雨は局所的。
ざらりとした硬い掌や、黄色の混じる少し焼けた肌。 鼻を近付けて、すんと匂いを嗅いでみる。 ]
えー、そんなに薔薇の匂いすっかね?
[ 人より少しばかり高い鼻は、仕事を放棄しているようだ。 慣れってのも困ったもんだなと呟きながら、水を浴び 終われば、髪も生乾きのまま外に出る。 さて、マークを探すなら部屋より中庭か。 ]
(200) 2018/05/18(Fri) 08時半頃
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[ 問われない、穴埋め問題(>>195)。 答えを求めない謎かけ。
美しい花を咲かす手を、土に汚れたこの手を 綺麗だと思う人こそきっと美しい。 美しい《花》そのもの。
俺は世辞も謂わない。そして嘘もつかない。 誰かに無駄な気を遣うこともないし、人にどう思われようと気にしない。 だから思うままに口にする。 空白を問われれば、きっと答えを返すだろうに。 ]
(201) 2018/05/18(Fri) 09時頃
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俺は、キミのこと────────
(202) 2018/05/18(Fri) 09時頃
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──めちゃくちゃにしたい。
(*25) 2018/05/18(Fri) 09時頃
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[ 隠されたものは暴きたくなる。 美しいものは穢したくなる。 完成したものは壊したくなる。
嫌われているのなら、もっと。 好かれているのなら、もっと。
胸に渦巻くのはいつだって 背徳的なことばかり。 ]
(*26) 2018/05/18(Fri) 09時頃
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[ だから、モリスの彫る作品を受け取れない。 美しく完成したものは、ぐちゃぐちゃに壊したくなるから。
だから、ケヴィンには容易に近付く。 この香りに酔わせて、震わせたいから。
だから、花を咲かせる。 花を慈しむんじゃない。
手折るために。 ]
(*27) 2018/05/18(Fri) 09時頃
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[ 可笑しそうに微笑む顔を見たのは、不気味に浮かぶ月だけ。 ]**
(203) 2018/05/18(Fri) 09時頃
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[ シャワー室には、数枚。 どこから落ちたかわからない薔薇の花弁が、ふたつ、ひとつ。 ]**
(*28) 2018/05/18(Fri) 09時頃
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