17 吸血鬼の城
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→ローズマリーの部屋へ― [>>173嘗て己に向けられていた表情とは間逆 恥らいの混じる淡い笑みを見遣り、一つ頷く]
勿論――…期待して良い。
[己の血を濃く分け与え、彼女の取り戻しかけた記憶を奪う 血の循環と言いながら、其の甘美な行為は 何より城主の為だけのものだった。 ローズマリーの部屋にたどり着けば、冷たい指先が漆黒のドレスに手をかける。 亜麻色の髪を掻き分けて、白く細い首筋に貌を埋め ぷつり 城主の鋭い牙が二つの穴をあけた]
(184) 2010/06/21(Mon) 14時頃
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[己もまた、腰紐を解き黒のローブを床に落とす。 流れる銀糸を払い、首筋を露にする]
さあ、共に堕ちよう――…虚無と快楽の狭間へ お前は永遠に私のもの それだけを覚えておくが良い
愛しい 私のローズ
[呪文のように繰り返し囁く声 カーテンに映る、二つの陰が蠢く姿 人為らぬものだけの宴は、彼女が意識を手放すまで続く**]
(185) 2010/06/21(Mon) 14時頃
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/* ユリシーは 吊りより襲撃で狼にしてやりたかった ……と思うさどいわたし。
(-64) 2010/06/21(Mon) 15時半頃
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[人の心など元より持たぬ城主には、彼らの心情の揺らぎもただ、永遠の時の中で見る寸劇のようなもの]
しかし、其の愚かさが私を愉しませてくれる。 下らぬ感情に流されて、何をしでかすか解らぬのが人間
[気をやったローズマリーの傍を離れ、情宴の痕もそのままに緩慢な所作で私室へ戻る。 燭台の灯りに浮かぶは妖艶な魔物本来の姿。 間接的とはいえ、人の血を啜った後とあれば、漏れ出る魔力も先刻の比ではない]
少しずつ……少しずつ 狂わせてやろう。 追い詰められてこそ、彼等は本性をむき出しにする。 人の身が真に何を求めるのか 人の心が真に何を願うのか 私に見せるが良い**
(211) 2010/06/21(Mon) 17時頃
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[部屋に戻った城主は身なりを整えもせず、 名残を残したままのローブ姿で 食事を終えたばかりの客間へ向かう]
……おや
[戸口には既に灯火が無かった]
白薔薇 メアリー・トレメインはもう戻ってしまったか。 あれの屍骸は?
[来るのが少し遅かったかと、薄く笑みを浮かべ ちらとサイラスへ視線を投げる]
(225) 2010/06/21(Mon) 18時半頃
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どうした……私が恐ろしいか
[声も無く立ち尽くしているサイラスへ声をかける。 薄く哂う声は彼には聞こえまい]
葬列の乙女に、毒を施したそうだな。 解毒しか扱わぬかと思えば……随分優秀な薬師のようだ。
[城内の話は筒抜けて 彼が以前に薬を買いに走らせた相手だと、今は気付いている。 解毒薬。以前買いに走らせた其れは結局使う事が無くなった。自ら命を絶つ人間を止める術は幾ら吸血鬼といえど持って居ない]
(229) 2010/06/21(Mon) 19時頃
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―扉前廊下―
ああ……いや、もう構わない。 あの少女には暫し休息を与えてやろう。
次に襲う恐怖の前に、な
[頭を下げるセシルを一瞥する 瞳は未だ熱を帯びたまま、僅かな変化に眉を寄せながら]
墓場から蘇った理性の無い兄と再会する妹 見ものだと思ったが ――…先刻まで無事を願っていた者に襲われる恐怖 どちらがより苦しいものだろうな。
[ちらりと向ける死刑宣告にも似た言葉は、傍らの人間に。 其の宣言に従者が揺れるだろうと期待を込めて]
(233) 2010/06/21(Mon) 19時頃
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魔物――…私が、か
[僅かに柳眉を寄せて、重い睫を伏せた]
同属を平気で見殺しとする ひとこそ魔物と、思いはしないか? そなた等の心の内がどれほど醜いか――
[其処まで声を零し、ふっと笑みを浮かべる。 従者の態度に気付いた故に]
否、用は無い。 今は、まだ。
(237) 2010/06/21(Mon) 19時頃
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白薔薇、お前のすべき事は わかっているな?
[眉根を寄せる従者へかける、愉しげな声]
今宵の食事は格別のものになるだろう。 楽しみだ。
[薄笑いと共にその場に残し、城主は霧となって消えた**]
(238) 2010/06/21(Mon) 19時頃
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[主が次に向かったのは、書庫。 細やかな細工の扉を開くと、篭ったにおいが外へ漏れる]
……
[犠牲者の名を書き連ねていた紙束が無い事を知っている。 それから、手記が一冊戻ってきた事も。 ゆったりとした袖が舞うように書棚へ伸び、革装丁の手帳を取り出す。 古びた其れを手に、紙を捲れば徐々に乱れる文。 最後に残った頁、其処には一言]
……愚かな……嗚呼、
[苦い声は誰も聞いたことの無いもの]
(252) 2010/06/21(Mon) 20時半頃
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[空白を睨みつけ、手記を棚へ戻す。 ローブを翻し、足早に廊下を進む。
襤褸を纏う子供が先に見えた]
(253) 2010/06/21(Mon) 20時半頃
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―廊下―
……唄、か 少し懐かしい
[何時の間にか、城主の姿は子供の横にあった]
随分と毛並が違うようだが 影はお前に着る物も用意しなかったか?
[気だるさを残した切れ長の瞳が流し見遣る先 襤褸を纏った子供の頬へ向けて、細い指を伸ばす]
(259) 2010/06/21(Mon) 20時半頃
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嗚呼……そう、薬屋を 眷属に加えてやろうかと思っている。
[声ならぬ聲に囁き返す]
どうやら白薔薇に御執心のようだ。 ……いっそ仕えさせてやろうかと思ってな。
白薔薇はさぞ嫌がるだろう 其れに――…メアリー・トレメイン あれが、彼は無事で居て欲しいと願うのだ。 ならば、殺さず逝かせてやろうと思う。
(*17) 2010/06/21(Mon) 21時頃
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―廊下― [視線は返らないが、気にした様子もなく 体温の感じられない其の指先が頬を撫ぜ、ストールをついと引いて戻ってゆく]
その浅黒くやけた肌に似合う色だと思ったが。
[首を傾ぎ、顔を覗き込んだ。 胸元が露になり、情欲の名残が其処に見え隠れする]
――…ひとの種がどうであれ、血の色は同じ 衣服もまた、気に留める程の事では無いが
是から化粧を施すのだったか? ならば私に構っている場合ではないだろう。
[くすくすと、まるで何もかもお見通しだと言う風な笑みを浮かべ、子供の恐怖心をからかっている]
(277) 2010/06/21(Mon) 21時半頃
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私がこの血を分け与えるのも可能だが ……そろそろお前にも、力は満ちているだろう
[Yaと返る問い掛けに、城主は其れ以外の答えを返す]
私のローズ お前が彼を迎え入れてみるか?
(*19) 2010/06/21(Mon) 21時半頃
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[白薔薇の忠誠心が見たい メアリーの苦しむ顔が見たい 其れがつかの間、城主の空虚な胸を埋めるのだ]
そう、お前が彼を―― 心配はいらない、幾度もお前には私が力を与えている 人を眷属に変えるくらい、出来るはず
[ローズマリーの、城主を案じる言葉に 薄く笑み混じる吐息が漏れる]
私の渇きは、彼等の苦悩で満たされる。 喉の渇きは、ワインでも流し込めば良い。
[食堂にでも向かおうか、そんな事を思いながら]
(*21) 2010/06/21(Mon) 21時半頃
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―廊下― [>>289震え上がった少女の瞳が硬く閉じる。 城主は肩を竦め、緩く首を振った。 流れる銀糸からは夜のにおい]
……安堵せよ、いたいけな子供 そなたを今此処で喰らうほど餓えてはいない。
[優しい言葉を一度送り]
もう少し、私に耐性がついたなら 其の瞳に怯え以外の色が灯るその時には ――…望むままに喰らってやろう。
[次いでその色香混じる声音のままで、残酷な台詞を向ける。 返答を待たず、城主はその足で食堂へ向かった]
(294) 2010/06/21(Mon) 22時頃
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[足音がする。 歩みを止め、振り返った]
(295) 2010/06/21(Mon) 22時頃
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/* あ、え、 ヘクターのこれって パスタのことだよな?
条件反射で止まってから考えるとあやふや キャー
(-87) 2010/06/21(Mon) 22時頃
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信じている 私のローズ
[人を喰らうだけでなく 其の力を分け与えるようになれば、また 彼女は人から遠のいていく
暗い悦びを胸に、期待を込めて名を呼んだ]
(*23) 2010/06/21(Mon) 22時頃
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……物騒な格好だ。 其れに……嗚呼、随分と面立ちが変わってしまった。
[ヘクターの姿を見止めると、 額に手を当て、首を振る]
泣かせた覚えは、無いが? 泣いていたのは、お前だろう
(303) 2010/06/21(Mon) 22時頃
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……ふ……
[薄く笑みを残し、首を振る]
積もる話もあるが そうだな、先にこの子供に用があるのだろう?
私は先に食事を済ませてこよう。
[一見無防備な仕草で背を向け、城主は目的の場所へと足を運んだ]
(312) 2010/06/21(Mon) 22時半頃
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―食事の間― [すれ違うドナルドに、城主の姿が見えたかどうか 闇に紛れるように黒いローブを纏った主は 音もなく部屋へと入ってくる]
生身を捨てきれぬ人間が 幻に生きることなど、出来はしまい。
[くつくつと、喉を鳴らし哂う。 先ほどの言葉も聞こえていた風]
(318) 2010/06/21(Mon) 22時半頃
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成功を願う。
……白薔薇も従者ならば 主人の手伝いをするのは当然だろう
必要があれば、上手く使うが良い。
(*25) 2010/06/21(Mon) 22時半頃
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城内の全てが私のもの 伝わってしまうものはどうしようもあるまい?
[ユリシーズの手から落ちたグラスが動揺を表している 城主はそう思い、薄く哂った。 乱れたままの夜着の内、情欲の名残もそのままに 扉の前に立ちはだかる]
頑なだな。 ……しかし、何時まで持つか
[腕を掴み引きとめようと、冷たい手を伸ばした。 官能を目覚めさせるかのような手つき]
(329) 2010/06/21(Mon) 22時半頃
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/* これで明日も城主吊りだったら噴くしかない。 <<薬屋 サイラス>>吊りの<<花売り メアリー>>襲撃あたりでどうだろか。
(-94) 2010/06/21(Mon) 22時半頃
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/* いやいやいやいや 人狼ンなって直ぐ吊りはどうなの! そしてメアリーがどこまでもまぞい道に行ってしまうよ。
(-95) 2010/06/21(Mon) 22時半頃
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誰しも快楽の前では素直になると言うのに ……強情な。
[もがくその手を強く掴む。 長く鋭い爪が食い込んだ]
(334) 2010/06/21(Mon) 22時半頃
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―食事の間―
黒薔薇、監視は後で良い。 ……此処へ。
私の食事に邪魔が入らぬよう、見張ってくれ。
[影に向けて囁く。 其れはユリシーズにも聞こえる声で。 二人きりの食事の間で、何をするのかなど言うまでも無い]
(338) 2010/06/21(Mon) 23時頃
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/* @10分で間に合うものか!! うん、×××無理だ
(-98) 2010/06/21(Mon) 23時頃
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