215 【誰歓】エンドローグ
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[ここは、何もないよ。きっと、あなたにはつまらない。 感情を爆発させた梶へと、そう言おうとしていた。 言葉はナイフのように鋭利でいても、その根本では人をよく見ているひとだと、そう思っていたから。 言おうとして、だけど、柔らかな笑みに口を噤んだ。>>167>>168
梶という人物をよく知るわけではない。むしろ、知らないことの方がきっと多い。 けれど、帰る場所がないという、息の詰まるような感覚は知っている。 彼と自分とでは、抱えるものは異なるのだろうけど。
五十嵐の言葉を聞いた時と同じように、疼くものがある。>>@22
──それでも、ここに残ると言い切った梶の表情は。 何かと戦い続けた人間が、重過ぎた荷を下ろそうとする時の顔にも似ているように、思ってしまった。]
……。
[何も言わないまま、息を吐く。 彼の選択を受け止めるように一瞬瞼を下ろして、すぐに前を向いた。]
(@24) Maki_hinata 2015/02/13(Fri) 23時半頃
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[くるりとあおいから踵を返せば]
テーマパーク。いいね。私も行きたい。
[千秋の言葉を耳が拾って、>>165、一言彼へと投げた。 自然、テーマパークで働くと言っていた寧斗へと目をやって>>0:194]
まだピエロらしい所、見てないしね?
[なんて揶揄を交えて、寧斗に軽い催促を。
さてと、告げることの出来なかった言葉を、と。 改めて慶一へと目を向ければ、千秋と話しているのが目に入った。>>164>>167
その頃だろうか、近づく影に気づくのは。>>161 掛けられた声に顔を上げれば、そこには太一が居て、ん?と、彼の話を促すように小首を傾ける。 彼が口にした言葉は、確かに記憶があって]
(176) milkxxxx 2015/02/13(Fri) 23時半頃
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うん、そうだったね。 誰か、居た?
[とても話しづらそうに言葉を紡ぐ彼と、雑談の交じえ始めた室内に自然と表情は緩んだだろうか。 言葉の続きを待っていれば、後に続いたものは予想もしていなかった言葉だった。>>162]
(177) milkxxxx 2015/02/13(Fri) 23時半頃
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――――えっ?
[瞬きをして彼を見ていれば、その様子からきっとそれは。 冗談なんかではないと分かる。]
あ、…えっと……私……?
[何かに挑むように頭を下げる彼に狼狽える。 太一につられるようにじわじわと耳が、頬が。 熱を持っていくことを感じたか。
ただ、周囲に居る人の気配と、驚きが勝って。 すぐに答えは出せずに居たけれど。
駆け巡る思考の中で、彼の言葉を思い出せば>>151 少し躊躇いながらも、行き着いた応えを口にする。]
(178) milkxxxx 2015/02/13(Fri) 23時半頃
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……野球のルール。 分からないから、 太一くんが教えてくれる?
……君が野球する所、見てみたいから。
[そうして告げた顔は、仄かに朱に染まって居たかもしれない。]
……じゃあ、そういうことで!
[それだけを手短に告げると表情を見られるよりも早く、彼へと背を向ける。 髪を耳に掛ければ、耳朶が頬と同じ色に染まっていたことにまた、自身では気づけずに居ただろう。>>2:26*]
(179) milkxxxx 2015/02/13(Fri) 23時半頃
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/* 青春だなあ。あと30分とか!とか!
(-288) gurik0 2015/02/13(Fri) 23時半頃
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[此方に声をかけてきた少年>>165、その表情を見て、思う。 あぁ、彼なら大丈夫だ、と。 現実の世界を、未来へとしっかりと歩こうとしている者の表情であった。 そんな彼らの未来を後押しすること。きっと、それが自分に相応しい道だろう。 そう、自分はあくまで道化。そう生きると決めたのだから。
そうして、目の前の少年の掌へ、いつかの花の様に差し出したのは、鮮やかな印刷が成された2枚の紙。自分が働いているテーマパークのチケットだ]
ほら、いつでも遊びにおいで。 ……エミちゃんを誘って、ね。
[彼はどんな反応をしただろう。 それには仮面の下で、悪戯っぽく笑い返して見せただろうか]
(180) ふゆのひと 2015/02/13(Fri) 23時半頃
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/* 時間が!!足りない!!
(-289) milkxxxx 2015/02/13(Fri) 23時半頃
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/* ここにきてすごく青春が爆発し始めた感じにすごい和む中の人
(-290) Maki_hinata 2015/02/13(Fri) 23時半頃
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[ ――ああ、彼は。>>160 ようやっと決断した男になんてことを言うのだろう。 …芝居しか無かった。 好きだった女と先輩を失くした男には、それしか。
…それは、つまり芝居に関してはまだ。]
――そうかい。……でもな、
――俺は、地獄の業火に焼かれながら それでも天国に憧れる。
[ ピエロの兄さん――寧斗へ向けて、言葉を紡ぐ。 男には芝居だけしか、無かったから。 だから、見送る言葉も件の仮面の怪人のもの。
男にしては日常もこちら側も地獄であるのには変わりなく。 それでも男はここが天国であると信じたかった。 そんな思いを込めて、口にした。]
(181) rinaria 2015/02/13(Fri) 23時半頃
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[ そして、男へ背を向けたピエロへからころと寄り。 彼の見据えた扉の先――男には、もう無用の世界。 …けれど、眩しいその白い闇を見詰め。]
――ピエロの兄さんよ。 一つだけ、頼みごとを聞いちゃあくれねェか。
[ 横のピエロに向けてかけたのはそんな言葉。 半眼に薄く張る水の膜が溢れてしまわなよう、 幾度か瞬きをして。]
向こうに戻ったら、 …とある場所に、こいつを。 置いてやっちゃあくれねェか。
――だぁれも来なくなっちゃ、寂しいだろうから。
[ そうして、手渡す…というより押し付けたのは、 自身の携帯電話。――それと。 鳴らした指と共に右手に赤い薔薇を一輪咲かせて。]
(182) rinaria 2015/02/13(Fri) 23時半頃
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[ 彼女の――明日香の墓標がある、丘の場所をそっと次いだ。
はてさて、こちらで渡したものが向こうへ届くことやら。 それは男には知れなかったけれど。]
――見た目がどうであろうと、 アンタの心の中を知れば、 誰かがアンタを愛してくれるだろうさ。
……だから、頑張んな。
[ 告げた言葉を最後に男は飄々と手を振り。 からんと足を一歩後ろへと引いて、大仰に一礼を。
…そうして、扉を超える者たちを見送る姿勢。*]
(183) rinaria 2015/02/13(Fri) 23時半頃
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[そう言ってから、聞こえた言葉>>164に、体を支配していた感傷や悲観が抜けていくようだった。
ああ、これから作れば良いのか。作れるかな。作れると良いな。 そう思えてしまう。そんな希望を抱いてしまう内は、きっとまだ大丈夫だ、と。
生きていける、と思ってしまう自分の甘さを、もう少しだけ大目に見てやりたい。 次はきっと、同じ間違いを繰り返したりはしないから。]
……なんか、最後にカッコ良いの、ずるいなあ
[照れ隠しのように笑う。誤魔化すように言った言葉は、深く考えたわけでもなかった。 自分に向けられた言葉ではないと分かっていたって、背中を押されたようで。 なんとかできるかなあと、思わせてしまったのは、彼の言葉>>164だったので。
その声が自分に向けられたこと>>169への動揺に、背が跳ねた。]
(184) nabe 2015/02/13(Fri) 23時半頃
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/* 最後に手品一つして臨也は〆。お疲れ様なのでした。
おう… ピエロの兄さんに託したら齟齬ったか…?すまん!
(-291) rinaria 2015/02/13(Fri) 23時半頃
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/*みんなのラストスパートがどれも名場面すぎてつらい。*/
(-292) busoa 2015/02/13(Fri) 23時半頃
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/* あああ誤字脱字が!なんてこったい!
(-293) rinaria 2015/02/13(Fri) 23時半頃
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/* 大丈夫だよ!!ありがとう!!>臨也君
(-294) ふゆのひと 2015/02/13(Fri) 23時半頃
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[寧斗から手渡されたのは、テーマパークのチケット。>>180 そして、付け加えられた言葉に、顔を赤くした。いろいろと、バレバレだった。 その声に悪戯っぽい笑みの成分が含まれていたから、千秋は赤いままだろう顔で、微笑みを返した。ピエロと出会ったら笑顔になる。それは間違いなく世の真理だった。]
……はい。必ず。遊びに行きます。
(185) busoa 2015/02/13(Fri) 23時半頃
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[瑞希に背を向けられて>>179。しばし、きょとんとしていたが。 きしし、と笑みを浮かべて。やがてその背中に語りかけるだろう]
おう。野球、観戦しに来てくれよな。 俺、頑張るから。またあの舞台に立ってみせるから。
[瑞希が見てくれていたら。いつもの百倍、速い球が投げられる気がした。 だってそうだろう。男は誰だって、女の子の前じゃ格好付けたいもんなのだから]
……それと、その言葉。 前向きな返事として。受け取っておくよ。
[屈託ない笑みを浮かべて、頬を染める]
(186) gurik0 2015/02/14(Sat) 00時頃
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――だから。一緒に、帰ろう。
[朗らかな表情で、そっと瑞希の手を取った*]
(187) gurik0 2015/02/14(Sat) 00時頃
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/* 時間NEEEEEEEEEEE!!!!!
(-295) gurik0 2015/02/14(Sat) 00時頃
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/*うおおおお、唸れ妄想回路! もう時間が……!*/
(-296) busoa 2015/02/14(Sat) 00時頃
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/* ピエロの兄さんありがとなァ。
さて、残りわずか。みんなの行く末を見守ろうかね。
(-297) rinaria 2015/02/14(Sat) 00時頃
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/* 色々拾いきれてなくてもうごめん。 本当はあおいちゃんの頭なでなでしたり。 瑛美ちゃんもっとからかったり色々したかったんだよ。 きえええええ。
(-298) gurik0 2015/02/14(Sat) 00時頃
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[じわじわと、顔に熱がのぼっていくのがよく分かる。 ――ああ、君まで赤くならないで>>169くれ、意識してしまうじゃないか!
しまいには、プスプスと煙でも立ち上るんじゃないかと自分で思うくらいに、熱かった。 叫び出したい気持ちを堪えて、これまでの人生にないくらいに考えて、考えに考えてから、ゆっくりと口を開いた。]
わたし、相当に、ばかでどうしようもないですけど、 たぶん千秋さんが思っている以上に
[卑下が先に出てきたのは、きっと空っぽ人間の性だ。けれど、]
でも、ちゃんと、居場所、作れるように、がんばろうって思えたんです だから、その、また、会いたいんです 次こそ、ちゃんと胸を張って会いに行きます
――なので、また今度、って言っても良いですか
[勢い込んだが、やはり、声はしぼんでいくようで。 ああ、慣れないのだ、こういうのは。 それでも、赤い顔を上げて、今度こそちゃんと真っ直ぐに視線を向けた。*]
(188) nabe 2015/02/14(Sat) 00時頃
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/* お返しギリギリまでかかってご、めんなさいあああ
(-299) nabe 2015/02/14(Sat) 00時頃
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[──結局のところ、残ることを選択したのは何人だっただろうか。 それぞれの現実に帰るべく、ひとり、またひとりと扉を出ていく彼らを見送る。 その足取りは迷いのないものだったかもしれないし、或は少し怖々としたものだったかもしれない。
扉の向こうの光は相も変わらずしろく眩しかったけれど、目は逸らさなかった。
淋しさも安堵も羨ましさも、全部ないまぜになっていて、ああ、おかしな顔をしていなければいいな。 だって私、きちんと言った。帰らない。 皆が決断を下してゆく中で、私はあなたたちにそう言った。 だから、最後まで前は向いていたかった。]
(@25) Maki_hinata 2015/02/14(Sat) 00時頃
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[かけられた声に振り向く。 男からの頼み事は、何処か遺言の様にすら思えて、ぐっと唇を噛んだ>>182。 自分で渡せばいいじゃないか、そう言いたい気持ちも無いわけじゃない。 けれど、これが男にとっての道であり、後悔のない選択なのだろう]
……えぇ、わかりました。必ず。
[短く答えて、預けられた携帯電話、それから一輪の薔薇を受け取って、大事そうに抱えて、背を向ける。 帰ったならば、いの一番にその場に向かおう。そう考えながら]
(189) ふゆのひと 2015/02/14(Sat) 00時頃
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[──何かと何かの境界のような、何もないこの場所で。
お腹がすいて、ご飯を食べる。 眠たくなって、いつもの定位置で眠る。 置いて来たはずの後悔は、どうしたって時折胸に過る。
いつか白い光の前で下した選択を、間違っていたとも正しいとも思わない。 それしかなかった。悲壮感でさえなく、それ以外に選ぶものがなかった。 でも、私、後悔はしている。そんな矛盾を抱えて、此処にいる。
最後のひとりが、白い光の向こうに消えてゆく。 さよなら、とつよく手を振った。 ちら、と神田の言葉が過る。>>171 少しだけ考えてから、胸のうちで言葉を付け足した。
さよなら。 ──いつかまた会うならば、どうか、ここではない場所で。 その時まで、元気で。**]
(@26) Maki_hinata 2015/02/14(Sat) 00時頃
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/* もうお返事の時間もないのでいきなりお見送りにすっ飛んですみません 〆!
(-300) Maki_hinata 2015/02/14(Sat) 00時頃
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