17 吸血鬼の城
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>>287
[ナイフを握りしめた娘にそのまま、近寄って、 ナイフは取り上げることなく、その両肩を掴もうとする。]
マーゴ……君の毒が吸血鬼にきくのかどうか…。 自分もわからない。 だけど、
私も、吸血鬼、なんだ。
わかるね?
[その眸が紅に変わっていくのが見えるだろう。]
(289) 2010/06/23(Wed) 22時頃
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ま、得ようと思って得られるものではないと思いますけどね。 ああいうのは、文字通り『与えられる』ものですから。
[自分だって、得られたのかどうか分からない。 だが、自分が死んでも――知人達は、逃げて欲しいと心のどこかで願っている。
自身も立ち上がって、窓辺へと身を寄せた]
得られるものが無いのは、やはりお悔しい?
(290) 2010/06/23(Wed) 22時半頃
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っふふ……宴から逃れる方法は幾つかあるぞ?
[ローズマリーに]
ひとつは、魂だけで逃げる方法 ひとつは、身代わりを置いて逃げる方法
[前者は死を意味し 後者は犠牲を意味する。 魔物狩人と名乗った男が選んだ道を思い出し、 薄く笑いながら告げた]
後は……我が眷族となる道もひとつの逃げではある、か? 二度とひとには戻れなくなるがな。
(*83) 2010/06/23(Wed) 22時半頃
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[隻眼の男のぬくもりが 失ったぬくもりを思い起こさせた。
同じようでいて違う。 違うようなのに似ている。
白薔薇の呟きにふ、と息を吐く]
それでも…… あの娘はサイラスの獲物なのよ。
(*84) 2010/06/23(Wed) 22時半頃
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―中庭―
[霧の向こうから返ってきた問いかけに、相手も自分と同じ立場なのだとわかり、ほっと息をつく。]
……はい。貴女も、ということは、貴女達も、ですか?
[歩み寄りながら、問いを返す。]
(291) 2010/06/23(Wed) 22時半頃
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時を刻まない時計―…‥。
[>>+9の問いに、中途半端に紡がれ、零れる言葉。]
何故、私はここにいるんでしょうね。 地獄であれば、責苦で己の穢れと罪を忘れられると言うのに―…‥
[声は平静に、視線は何処か遠くを見つめている。]
こんなに汚れているのに、何故いるんでしょう。
(+10) 2010/06/23(Wed) 22時半頃
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こ……来ないで…ください――
[掠れて震える小さな声で、 近づいてくるサイラスに、言葉を投げ >>289 ナイフの切っ先を、自分の喉に向ける。]
わ、わたくしが、殺めるのは…… ――あの、おかた…だけ――…
[吸血鬼だと。殺めねばならない相手だと、分かっていた。
わかっていたからこそ。自分をだまそうと。 城主だけだと、目的をすり替えて…
目の前で紅に変わっていく瞳に、 微かに、恐怖と、哀しみの色を浮かべる。]
(292) 2010/06/23(Wed) 22時半頃
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選ぶため、じゃねぇのか?
(+11) 2010/06/23(Wed) 22時半頃
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――…そう、なの…?
[兄の囁きに不思議そうな聲。 けれどそうだとしたらサイモンの魂は逃げられただろうか。 それともまだ城の何処かに囚われたままなのだろうか。 あの優しい男のこと。 魂だけの存在となっても妹の事が心配で逃げずにいそう。 そんなことを思いながらも緩く首を傾げ]
如何してそんな話をするの、お兄様。 私は、逃げる為にお兄様と同じになったのでは、 ない……、でしょう……?
(*85) 2010/06/23(Wed) 22時半頃
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……与えられるもの…… 与えさせるものでは、無いと
[ならば力尽くで手にいれたとしても、其れは偽りなのだろうか。 整った相貌に翳りが見えるのは、傍の灯りが薄い所為。 黒檀の窓辺に手をかけて、壁に凭れるようにして 傍へと近づいてきた記者をちらりと流し見た]
……そのような度を越えた執着など 枷にしかならぬだろう
[言いながら視線を逸らす]
別に……――――構わぬ。
(293) 2010/06/23(Wed) 22時半頃
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>>284 [風の吹かぬ水面を思い起こさせる、 静かな色を湛えた緑目はまだこちらを見ていて。
回り込む動作が煩わしく、手を離し そのままテーブルを踏み超える。 そうして近寄れれば、拒まれなければ女の腰へと手を回し 熱を帯びた、けれど声音で言葉を絞り出す]
…ぁ、ようやく、判ったんだ。 あんたら吸血鬼の側にいると、刺青が、左目が疼く。 何か 判らない感情がそこから出てくるんだ、でも 今判った。 [男自身が今何を言っているのか理解していない。 だが自身を突き動かす衝動も、近寄るほどに大きくなる疼きも息苦しさも、男は理解していた]
ローズマリー。どうか。
(294) 2010/06/23(Wed) 22時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/06/23(Wed) 22時半頃
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……そうだな お前は望んで、私の妹となったのだから。
[無理矢理与えた真実を隠し 城主は彼女の聲に同意を向ける]
中には、そのような者もいた、と言うだけの事。
(*86) 2010/06/23(Wed) 22時半頃
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俺を、殺してくれないか。
[突然の申し出は、しかし、 いつも飄々としている男の表情が真面目なものになっていることで真剣な願いだと分かる。
どこか切羽詰まったような色をのぞかせ、 息苦しそうに眉をしかめ それでも男はローズマリーの目から片目をそらそうとはせず]
(295) 2010/06/23(Wed) 22時半頃
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/* 今日は、あちらこちらでらぶらぶですね。
ああ、サイラス様。 噛みに来てくださるのですね――……!
(-92) 2010/06/23(Wed) 22時半頃
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/* Fuuuuuuuuuuuuuuuuuuuuu 今すっごく楽しいです^^
(-93) 2010/06/23(Wed) 22時半頃
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>>292
[ナイフの切っ先を自らに向けるマーゴの手を即座に掴む。]
駄目だ。 貴女は、死んではいけない。 マーゴ……
[そして、先ほど用意していた薬瓶を取り出し、それを差し出す。]
これを…
(296) 2010/06/23(Wed) 22時半頃
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/* え、ちょ あれ えええ?
孫吊りっすよね
(-94) 2010/06/23(Wed) 22時半頃
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― 中庭 ―
[ヘクターとの別れを告げたトーニャと共に、リンダに会えば話しかける彼女(>>288)に会話を任したまま、静かに控えていた]
(297) 2010/06/23(Wed) 22時半頃
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執事見習い ロビンは、足音を立てて廊下を歩いている。
2010/06/23(Wed) 22時半頃
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――ああ、また。
(*87) 2010/06/23(Wed) 22時半頃
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―――……ッ、はは、 あはは
[白薔薇は笑う、 それは慟哭するかのように、笑って]
ああ、また、…―――い。
[呟けば、ゆるゆると首を振る]
(298) 2010/06/23(Wed) 22時半頃
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ええ。 与えさせるって事は、即ち『得る』って事ですからね。 ま、こんなの俺の持論に過ぎないですから。
[ドナルドが、ベネットが。それをどう語るかは分からない。 愛なんて――この世で最も曖昧で、どうしようもないものの一つではないだろうか。 ふとそんな思いが、胸をよぎり笑った]
あれ?要らないんですか? ……欲しいと思って、手に入るものでもないですしね。
[案外ご賢明な判断かもしれませんね、と肩を竦めた。 少しだけ、痛快な気分だった――ひょっとしたら、少し勝ち誇ったような声になってしまったかもしれない]
(299) 2010/06/23(Wed) 22時半頃
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[ナイフを持った手を掴まれて、思わず目をつぶる。>>296 しかし、それに続く言葉に、おずおずと瞼を開いた。]
…これ、は――?
[差し出された瓶と、サイラスの貌を、 不思議そうな表情で、交互に見比べる。]
(300) 2010/06/23(Wed) 22時半頃
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……そうです。 ええと、……トーニャです。
[霧の向こうから歩み寄る女性は、レセプションや、詩人が姿を消した騒ぎの時に見かけたか。もっとも、彼女は自分の事を知らないだろうと名乗ることにした]
あの、ベネットさんたちと一緒でしたよね。 ……皆さん、ご無事ですか?
(301) 2010/06/23(Wed) 22時半頃
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[>>+11を聞いて、静かに笑みを浮かべて、ヘクターの方を向いて、]
でしたら、ナイフを持っていたならば、貸して頂けませんか。 この穢れた血と快楽に溺れた身体を清める事が出来ないのであれば――、 己の手でもう一度、我が身を死に至らしめる為に。
自殺は大罪の一つ、これで私は己の身分相当の場所にいけると。
お礼にこちらの時計を差し上げますから。
[右手に動かない錆びた懐中時計を乗せて、差し出す。]
(+12) 2010/06/23(Wed) 22時半頃
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あと、言いたいことがあるんだ。
マーゴ……君のことを
[その眸を見つめて……それだけいうと、マーゴを抱きしめる。それは、強い、吸血鬼である力も借りて…。]
だから、君を、 自分は…………
[食らいたい……そう告げるのは紅の眸]
(302) 2010/06/23(Wed) 22時半頃
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>>300
これを飲めば、毎日……飲めば、 君の身体の毒は、かなり薄くなる、はずだ。
[抱きしめたまま、その耳に囁く。]
そしたら、もっと君は、笑ったり歌ったりできるから……。
[そして、唇はその首筋に…。]
(303) 2010/06/23(Wed) 22時半頃
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[踏み越えるその衝撃でテーブルが音を立てる。 グラスに注がれていたワインが零れ そのグラスも床に落ちて壊れる音を響かせた。
腰へと回された腕に引き寄せられるように 女は男の胸板に身体を密接させて]
――…刺青と左目? 判らない感情って……
[どういうことなのかと問うように 女の眸が眼帯へと向けられた。 男の吐息が肌に触れる。]
(304) 2010/06/23(Wed) 22時半頃
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――……え?
[続けられたドナルドの言葉は想像もしなかったもの]
如何して貴方を殺さなくてはいけないの?
[苦しそうな表情に釣られるように柳眉を寄せて 見詰める隻眼から、ふ、と視線が外される]
(305) 2010/06/23(Wed) 22時半頃
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―中庭―
トーニャ……さん?
[確認するようにその名を口にする。]
私は、リンダです。 リンダ・ハーシェル。
[彼女の言う皆さんというのが、誰のことを指しているのかは女にはわからなかったが、少なくとも、]
私の知る限りでは、まだ……犠牲者は三人、だと思います。 とは言っても、実際に自分の目で見たわけではないのですが……。
[まだ三人、なのかもう三人、なのか。 女は少し言いにくそうに答えた。]
(306) 2010/06/23(Wed) 22時半頃
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グロリア・バイルシュミット。 旅人、ですわ。
[トーニャが名乗れば、自分も名乗る。 巻き込まれた――という認識も自覚にも些か欠けていたが、客観的事実を拾い集めるとそのような扱いで問題なかろうと思っていた]
(307) 2010/06/23(Wed) 22時半頃
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