17 吸血鬼の城
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……ん……
[目をこする。どうやら椅子に座ったまま転寝をしていたらしい。目の前のイアンはまだ眠ったままで心配そうに見つめる]
……。
[部屋の隅でなにやら伸び縮みしている影に、ベストを脱いで投げつける。どうやら洗濯物と思ったか、持って立ち去っていった。]
……やつあたりにもならないや……
[ぼやいて再び椅子に腰を下ろす]
(152) 2010/06/25(Fri) 21時頃
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/*
うけてたつ>>+73
――
[その男と会うと、奴は鋭い眼光を向けてきた。]
――…何?東洋医学? 小耳には挟むが、そこま……
くッ
[鋭い鍼がふいに飛んだ。 すっかり空をつかれて、そのまま、
首に小さな痛みが走った。]
(+75) 2010/06/25(Fri) 21時頃
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/*
あ、 よし、反応したからな。 今度はしっかり刺さっておいた。楽しみにしてる。うん。またあとでな、>ヘクター
(+76) 2010/06/25(Fri) 21時頃
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――回想 自室――
(隠しておいたつもりで、取り上げられたら元も子もないしなぁ。 ……やっぱり、持ってった方がいいかな)
[枕の下に隠した猟銃を引っ張り出し、背中に担いで上からショールを被る]
これで、大丈夫……と。
[その場でとん、と飛び跳ね肩を回す。 銃が動きの邪魔にならないことを確認し部屋を出る]
(153) 2010/06/25(Fri) 21時頃
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[目の前にいる隻眼の男は変わるのだろうか。 それとも魔性の力に抗うのだろうか。 答えは見えない。 大きな吐息とともに紡がれる言葉に 少しだけ驚いたように瞬きをした]
――…貴方の言うとおりね。 嘘を吐いて騙してしまえば良かった。 次に目覚めた時は―― この関係も変わっているでしょうし。
[ぬくもりだけでなく記憶を失うかもしれない。 こころさえも失って変わってしまうかもしれない。 奪おうとしているぬくもりが頭に触れる。 彼に向ける女の表情が泣きそうに歪んだ]
許してくれる優しい人なんて、いないもの。 ――…騙されなくてもいいわ。だから……
[逃げて、と声なく唇だけで紡ぐ]
(154) 2010/06/25(Fri) 21時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/06/25(Fri) 21時頃
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――城門前――
[石畳の上を音を立てぬよう慎重に歩く。 中庭を抜け城門に至れば、霧の中に人影が見えた。
そっと様子を覗い見れば、寄り添うように佇む 亜麻色の髪の魔物と隻眼の男の姿]
(ドナルドさん、……だめだよ)
[二人の睦言のような会話が風に乗り、少女の耳に落ちた]
(155) 2010/06/25(Fri) 21時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/06/25(Fri) 21時頃
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/*
>>155 !?!??? む、睦言みたいに聞こえた!?
ちょっと、目が覚めた。 更新まで頑張るよ。たぶん。おそらく。 眠気に負けなければ……
(-51) 2010/06/25(Fri) 21時頃
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―最上階/私室― [戯れに髪へ指を絡め弄ぶ。 白い指先が触れ、ひくりと喉が震えた]
嗚呼――…良い子だ。
[同じ体温である事への安堵と、何か 胸の内に広がる甘く苦い感覚]
白い花弁を血に染めて ……私の元へ、帰ってくるのを……待っている。
[硝煙と、ネズミの臭い。 知っている。ひとが、己の眷族が何をしようとしているか、くらいは。 月は霧に紛れて朧気に気配を変えてゆく。 翼を広げる彼を見送り、ゆるりと寝台から下りた]
(156) 2010/06/25(Fri) 21時半頃
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……ん……
[泥の中に深く沈んでいた意識が、ゆっくりと浮かび上がる。 柔らかなシーツの感触。重い瞼を開いた。 どうしたのだっけ、確かベネットが――]
ベネット……?
[椅子に座る友人の顔を、朧気ながらも捉える。 何だか様子が変わったな、と思うのは気のせいだろうか]
……お前、着替えたのか?
[寝覚め一番に、問うたのはそんなことで]
(157) 2010/06/25(Fri) 21時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/06/25(Fri) 21時半頃
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―霧の中― [玲瓏たる捕食者は獲物との距離を縮めている、 纏うは風に乗る薔薇の香、その気配は魔性のもの。 前よりも、深く濃い闇の気配――]
ああ、……
[口唇が弧を描く、獲物を甚振る猫のように]
(158) 2010/06/25(Fri) 21時半頃
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―最上階・城主の部屋― [黒檀の窓辺につと身を寄せる]
さあ……人間達よ 絶望の宴から、何を得る?
あの狩人のように、逃げ去ってしまうのか かの従者のように、魔のものと共に生きる道を選ぶのか
其れとも――…
[血の色をした瞳が、すぅっと細まる。 濃く深く、立ち込めていた霧が僅かに薄くなっていた]
――終幕は、近いぞ。
(159) 2010/06/25(Fri) 21時半頃
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>>+70->>+72
[触れる唇に、仄かな温もり。 否――、それは肉体のない魂が見せる幻影だったかもしれない。]
……ん 、… ――
[鼻に抜ける吐息は、切なさを帯びて。]
(+77) 2010/06/25(Fri) 21時半頃
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[空を見上げる瞳は、空とは違う青い色。 その青こそが、娘の見上げる空。]
―― どこまでも ……
[一緒に、堕ちて ――
そう。きっと。 罪を犯した二人がゆくのは
天国ではなく …… … ]
(+78) 2010/06/25(Fri) 21時半頃
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>>157 イアンさんっ!
[このまま目覚めなかったらどうしようと、そればかり考えていて。だから目覚めてとてもほっとして。]
……よかった……
……え、あ、着替え?うん、その、汚しちゃったし……服の代え、なかったし……
(160) 2010/06/25(Fri) 21時半頃
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― 城門前 ―
[――何処かから視線を感じた。 それが誰の視線か、己が目で確かめるべく 女はその気配の方へと眸を向ける]
――…貴女だったのね。 此処に、何をしに来たの? お嬢さん
[トーニャへと微かな笑みを浮かべ問い掛ける。 隙が出来れば隻眼の男も逃げやすかろう。 そんな思いが片隅にあっただろうか――]
(161) 2010/06/25(Fri) 21時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/06/25(Fri) 21時半頃
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ああ、そう言えば…… 首は――やっぱ、まだ治らないのか。
[首元に巻かれた包帯が目に入って。 身を起こしながら問いかけを続ける。 血を吸わせたのだから、身体は重い。気を抜いたらまた眠り込んでしまいそうだ。だが――]
それで……どうだ。 少しは、楽になったか?
(162) 2010/06/25(Fri) 21時半頃
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>>154 吸血鬼になったら―― そんなに変わっちまうのか。 [そして思い起こす、吸血鬼となった友人。 嫌な予感が胸に渦巻く。]
だから、なんでそんな表情すんだよ? 泣くなよ、泣いたってどうにもしてやれねーぞ。 [今にも感情の洪水が起こりそうな女に男は苦笑を向ける。 音もなく形作る唇は、逃げろと、そう言っている。けれど]
…そうしなかったら、お嬢さんはどうするんだ。 血だけなら、やれるよ。 [むしろそのまま殺してくれと、苦笑いを深くして。 頭を傾けて首筋をさらけ出す。
ローズマリーの言葉は、吸血の欲から生まれた言葉だと思っていたから。 思いだしたように付け加えるのは]
ああ、ベネットの様子見に行きたいからやっぱ今殺すのはなしな。
(163) 2010/06/25(Fri) 21時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/06/25(Fri) 21時半頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2010/06/25(Fri) 21時半頃
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>>+77>>+78
[そして、また空から、褐色の髪に視線を移す。 その屋敷の幻影はいつのまにか消えていた。]
歩けるか?
[そして、歩き出す。 どこにかはわからないけど……。
ただ、その世界が、一時的な拠所だとはわかる。 きっと、これからも、犯した罪を見せられていくのだろうか。]
(+79) 2010/06/25(Fri) 21時半頃
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>>162 ……うん…… 噛み付いたところはすぐ治ったんだけど……もしかしたら治らないかもしれない。
[首に巻かれた包帯に触れる。楽になったかとの問いにはあまり思い出したくないのか目を伏せて――それでも小さく頷いて]
うん……そうじゃなければこうやって話もできなかったと思う。……ありがとう……
(164) 2010/06/25(Fri) 21時半頃
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――城門前――
[城主の妹に感づかれ、已む無く紅い月の下に姿を晒す。 二人の表情を交互に眺め、言葉を探せば、微かな笑みを浮かべた翡翠に問われ]
……本当に此処から出られないのか、確かめに。 [震える声で、それでも瞳じっと見つめて答えた]
――…あ。
[また、紋様がぞわりと熱を持った。 霧の中、目の前の城主の妹とは異なる、深く濃い闇の気配が此方を訪おうとしていることに気付いた]
(165) 2010/06/25(Fri) 21時半頃
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/* イアン>え?イアンの目の前で友人が友人を噛む、とかあったら…イアンも後悔してくれるだろ? (意訳:お前も苦しめるつもりだ)
とメモに書こうとしたが、ベネットと待ってろ。と受け止められかねないので自重
(-52) 2010/06/25(Fri) 22時頃
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そうか。 でもま、包帯も似合ってるよ。 ――これは、俺が貰っておくから。
[手の中に残っていた、ベネットの姉の形見。 ちゃらり、音が鳴った。
話もできなかった。ベネットの言葉に小さく嘆息する。渇きというのは、やはりこちらの想像以上に――]
いや……俺が好きにやった事だから、礼はいいよ。 それより、これからどうするか考えよう。
もう、城から出るつもりはない?
(166) 2010/06/25(Fri) 22時頃
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まだあまり変わってなさそうなひともいるけれど。
[誰とは言わずドナルドに緩く首を傾げて]
――…如何してかしらね。 こうして話せなくなるのが寂しいのかしら。 貴方の時を止めてしまうのが哀しいのかしら。
[自分の心に情が残っている事を信じたくはないのか まるで他人事のような物言いで語る]
そうしなかったら、貴方を襲うんでしょうね。 望まれたのは食事ではなく――… 貴方を眷属にすることだから…… 血だけを奪うでは済まないわ。
[ドナルドの前にいる間は涙を見せぬよう堪えながらも 捕食者たる魔性は獲物を前に怯えたような貌をした]
――…行きたいなら行けばいいの。
(167) 2010/06/25(Fri) 22時頃
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―城門前― [気配は3つ――、 1つは同胞。 とりあえずの獲物は、硝煙をまとうネズミ。 薄れ始めた霧の中――白薔薇にはそれが視得る]
――――…、ああ
み つ け た
[小さな娘を見つめて、天使が如き微笑みを浮かべる。 しかし眸の青は蒼穹を示さない、 煌々と輝きを持ったそれは裁きにも似た雷鳴の青――
ローズとドナルド、 2人の姿など気にも留めず、弄るがようにゆっくりと歩みを進める]
(168) 2010/06/25(Fri) 22時頃
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>>+79
―― はい。
[嬉しげに、歩けると頷いて。 幻の解けた世界を、サイラスと共に歩む。
その足取りは、雲を踏むように軽やかに弾んで。]
…、…… 手を、つないでいただいても、いいですか…?
[はにかむように微笑んで。そっと青を見上げる。]
(+80) 2010/06/25(Fri) 22時頃
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/*
このまま歩いていくと、ヘクター様のIFにぶつかるのですね!
そのときは、小娘は、どきどきしながら物陰にかくれます!
(+81) 2010/06/25(Fri) 22時頃
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― 城門前 ―
[まだ幼さを残す少女>>165の言葉に誘われるように 女は城門をチラと眺める。 出ようとも思わなかった外に、抱く思いは――]
――…そう。
[トーニャの声の震えは怯えの証か。 口許に自嘲的な笑みが浮かんで、消えた]
……………。
[彼女のあげた声と共に近付き現れるのは白薔薇。 変えてしまった者の姿に柳眉が顰められる]
(169) 2010/06/25(Fri) 22時頃
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/* 薔薇は美しく散るべきだよね! と思ったので、やっぱり死ぬ方向でいこうかなあ。
性能チートすぎるけど、肉体強度とか力はヒトよりある程度。
(-53) 2010/06/25(Fri) 22時頃
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>>165 [トーニャの存在に気付くも首を傾げたままで声をかけることはせず。 ヘクターがいなくとも生きていこうとしている様子に少し安堵した。
>>167
「望まれたのは眷属にすること」その言葉に傾いだ首を戻して。] こんな安っぽい男を吸血鬼にすることを望むなんて、 趣味悪いぜ。そいつ。
…このまま行ったら、もうお嬢さんには会わないで自殺するかも。 吸血鬼にされるのはあんまり魅力的じゃねーし。 だから
[そう言って親指の皮を、肉を噛みちぎる。 餞別な。とそれをローズマリーの方へ伸ばしかけ >>168新たな存在が出現した]
(170) 2010/06/25(Fri) 22時頃
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>>166 包帯が似合ってるって、なんだかあんまりうれしくないなぁ…… ネックレスは……うん。そうしてくれるとうれしい。
[頷く。うっかり何かの拍子に触れてしまえば治らないかも知れない傷を負うことになる。大切なものだったけれど、どうしようもない。 捨ててしまうならば、親しい人に持っていてもらうほうが姉も喜ぶだろうと]
城から……
[自分の変化のことで手一杯だったから、考えもしなかった。つい昨日までは、あんなに城を出るのだと、帰るのだと決めていたのに]
……分からない。怖いんだ……もしかしたら銀だけじゃなくて日光にも弱いかもしれない。弱くなくっても、城を出て吸血鬼だってばれたら……きっと殺される。 それに、なにかの拍子に人を襲ってしまったら……殺してしまったら…… でも……ここにいるのも嫌だ。どうしたらいいか、分からない……
[ゆるゆると首を横に振って]
(171) 2010/06/25(Fri) 22時頃
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