17 吸血鬼の城
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―廊下―
……あれ?
[誰かが隣を走り抜けていく。 その影をはっきりと追う事は出来なかったけれど、彼女が来た方角は分かった]
食事の間? 何かあったんじゃ……
[殺戮があった場所ではあるのだ。 食事をする気分にはなれないとは思いつつも、いつか城主の手を取ったその場所へと足を運んだ]
― →食事の間―
(173) 2010/06/24(Thu) 22時頃
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嗚呼……
[銀のナイフが向けられる。 アレが心臓を抉れば城主の命は灰と消えるのだ。 気分が高揚するのを感じ、全身がざわめいた]
連れて戻りたい者がいたか? お前の連れ帰りたいものは、私がとうの昔に喰らったと 思っていたがな。
(174) 2010/06/24(Thu) 22時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/06/24(Thu) 22時頃
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わかっているのに――… なお、行こうと言うのか
[重い呟き]
………………――――好きにするが良い。
[やがて間を置いて 突き放すような一言が返った]
(*37) 2010/06/24(Thu) 22時頃
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/* ただいま戻りました。 上では、ベネット様が頑張っておられますね。
あと1時間。どうなりますでしょうか…。
(+54) 2010/06/24(Thu) 22時頃
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/* おもいっきり指怪我してしまったんだよね。 何時もの調子でキー打つと痛い…… 結構ざくっとなってるなあ;
(-61) 2010/06/24(Thu) 22時頃
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― 書庫 ―
[翡翠に映りこむのは真紅。 そして色を失った少女の相貌。 むせ返るような甘い血と薔薇の芳香]
――…あ。
[眠るように横たわるメアリーに影が手を掛けようとしていた]
下がりなさい! ……触れないで、触れてはダメよ。
[影を遠く下がらせて女は少女に歩み寄る。 心許無い足取りで傍に寄れば彼女の傍に へたりと力なく座り込んだ]
(175) 2010/06/24(Thu) 22時頃
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>>167
[満開の花のような笑顔と声に見惚れて しかし突然、その笑みが途切れて男は眉をひそめる]
おお、引き留めて悪ぃ。 [掛ける女の姿はすぐに遮られて見えなくなる。 人の耳に何も聞こえなかった事を思い出して やはり吸血鬼なのだと再確認のような実感する。
改めて周りを見渡せば散らばり、光を反射するワイングラスの破片と絨毯にしみてしまった赤のワイン。 赤く染まる織物は、まるで血を吸ったかのようにも見えるだろう。 それを少し美しいと、男は思った。
影に声をかけ、片づけを頼んで テーブルに有る未だ無事のワインをボトルから一口呷った]
(176) 2010/06/24(Thu) 22時頃
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[ 兄の突き放すような聲に 心が 痛む ]
(*38) 2010/06/24(Thu) 22時頃
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/* セシルさんが、なにやらメモでそらっとぼけておられますね。
こちらでも、全力で声を上げておきましょう。 白薔薇さんは、えろすです、と。
えろすー、えろすー。
……ああ、いけない。 わたくしったら、酔ってしまって、ついこんなことを…。
ふふ。サイラス様を探しに参りましょうか。
(+55) 2010/06/24(Thu) 22時頃
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―墓地―
私には、これくらいしか出来ませんけど……。
[手と服を泥に汚しながら、女は一息をついた。 女の前には、有り合わせの素材で作ったような見窄らしい墓標が在った。]
安らかに、お眠りください……。
[そう言って、女はその墓標に、持っていた懐中時計を掛け、目を瞑った。]
(177) 2010/06/24(Thu) 22時頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2010/06/24(Thu) 22時頃
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>>174 ええ。 ――あの2人が喰われてしまうのは嫌ですので。
[とうの昔に喰らった者――姉のことを言われれば自然とナイフを持つ手に力が入り]
(178) 2010/06/24(Thu) 22時頃
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[ ふうわり、ゆらり。
漂う先に、まぼろしのように浮かんでくるは 森に抱かれた、懐かしい街。
煉獄は、さまよえる魂が心のままに 在りし日の世界を映し出す。
ならば、その街も、誰かの心が映し出したもの。 あるいはそれは、自分の心が見せた幻影だったろうか。
心震わせながら、娘は、ふわり――と街の入り口に降り立つ。 その足が向かうは、父の――領主の屋敷 ]
(+56) 2010/06/24(Thu) 22時頃
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ひとつ 先に言っておこう ……其れの墓を作ることは、まかりならん。
わかっていような?
[書庫の様子に、城主は何時に無く厳しい聲を向ける。 彼女の揺らぎのもとを 特別に扱う事は絶対に、避けねばならなかった]
(*39) 2010/06/24(Thu) 22時頃
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あー死にてー。
[ワインが美味いと口にするような気軽さで一言。 傍らでは影が蠢き、破片を集めている。
ふと入口に気配を感じて振り返る。 吸血鬼ではなく人だと確信めいた気持を持つのは息苦しさがないから。]
よおイアン。 あの…殺された現場の部屋はどうだった。 [友人だと知れば振り返った首を戻して、また一口ワインを飲んだ。]
酒飲みたいならグラス用意してくれ、ここにあるやつぁ割っちまった。
(179) 2010/06/24(Thu) 22時頃
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/*
いや、でも、そんな白薔薇に翻弄されて本当に嬉しかったんですが、
ええと、すいません。
(+57) 2010/06/24(Thu) 22時頃
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/* 改めて、今晩は。 今週末は月食見られるそうですね。 そんな話をしながら夜会しながら、まったり参加です。
(+58) 2010/06/24(Thu) 22時頃
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……メアリー?
[恐る恐るメアリーの頬に触れて名を呼んだ。 声が返る事が無いとわかっていても諦めきれずに。 知らず翡翠は潤みぽろぽろと大粒の涙が頬を伝い落ちた]
――…あ、……ああ。
[この城で初めて会ったはずの少女。 それ以外なんの繋がりもないはずなのに 抑えきれぬ悲しみが女の心を満たしていた]
…………っ、
[頭がズキズキと痛む。 イヤイヤをするように頭を緩く振れば カラリと音を立てて落ちる銀細工の羽。 翡翠が、大きく見開かれた]
(180) 2010/06/24(Thu) 22時頃
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[黒薔薇がベネットのの目前の城主を 守るようにして立ち塞がっている。 ベネットの背後に映る城主が 傍らに映る城主が同じ美麗な顔を歪め哂った]
二人と言うのは……あの男達か?
そうか。 ……良い事を思いついたぞ。
其の二人が私に喰われるのが、厭だと言うなら――
[ちらと視線を従者に向ける。 背後からの気配で感じ取れたのは、 彼の生い立ちが関わっているからだと、城主は知らない。 鋭い二本の薔薇の棘が、ベネットへと襲い掛かる。 其のナイフを落とし、動きを封じる為に]
(181) 2010/06/24(Thu) 22時頃
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/* >>+53 詩人様 パルフェ x 3は、さすがに――! 大きさにもよりますけれども……
そうですね。吸血鬼になられた詩人様も 見てみたくありました。
わたくし自身はと言えば 吸血鬼になった後のビジョンが全く見えないのですが… きっと、白薔薇さんのようになっていたのではないか、と…。
(+59) 2010/06/24(Thu) 22時頃
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――…ぅ、……くっ
[酷い頭痛が女を苛む。 城主の聲が、何処か遠く聞こえた]
(*40) 2010/06/24(Thu) 22時頃
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/* >>マーゴさん
貴方には黒のブーケなの合わないのですよ。 そう貴方の魂に似合うのは、そう天に輝くステファノス(花冠)です。
[優しく笑って、天に輝く冠座を指さした。]
(+60) 2010/06/24(Thu) 22時頃
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/* >>+57 サイラス様
ふふ。当然ですね。 あの白薔薇さんには、わたくしも翻弄されてみたい…。
ええ、でもサイラス様も素敵でした。 わたくしに、初めて………
――いえ。これ以上はもったいないので(ぇ RPで告白いたします。
(+61) 2010/06/24(Thu) 22時頃
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/*
あと、ユリシーズは、やりたいRP、想定しているRPがあったんだったら、なおあんなに早く見切りをつけなくてもいいと思ったんだ。
ああいう風に、「自分はこの村にあってなかった」的理由での吊り身代わりって、どうも自分が村たてだったら、申し訳ない気持ちになる。
まだ、2日目なんだし、その判断は早いんじゃないかなって本当に思った。 あと、ユリシーズみたいなキャラも物語上全然アリだと自分は思っていたのもある。 それと、コアずれとかもいってるけど、そんなにズレてた?とも思っている。
(-62) 2010/06/24(Thu) 22時頃
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/*
今、いうと、雰囲気的な問題もあるので、独り言に埋めておこう。
(-63) 2010/06/24(Thu) 22時頃
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>>181 良い事……?貴方の良い事なんて、僕からすればろくでもない事ばかりの気がしますけど。
[なんとか銀のナイフを落とさずに済んだのは奇跡に近い。戦闘なれしたものと、そうでないただの一般人。どこからどう見ても勝負は決まっている]
……っく、
[それでもあきらめずになんとか体勢を立て直して城主へ近づこうとするうちにいつの間にか壁際までおいつめられていて]
(182) 2010/06/24(Thu) 22時頃
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私のローズ お前が誰のものか……言えるだろう?
[僅かな嗚咽。 城主はうって変わって、穏やかな聲を響かせる]
(*41) 2010/06/24(Thu) 22時頃
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/* >詩人様
あら。天の冠だなんて…。 わたくしには、野に咲く蓮華草の冠で十分ですよ。 ふふ。でも、ありがとう――
[ほおに、さっ…と、キス。]
今週末に月食が見られるのですね。 お天気が良いといいのですけれども。
(+62) 2010/06/24(Thu) 22時頃
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待ってりゃいつか死ねるぜ、よかったな。
[物騒な言葉を気軽に口にする隻眼の友人には、肩を竦めて答える。 ガラスの破片と、赤く染まった絨毯が目に入った。だが、目の前の友人は無事……に、見える]
殺された現場の部屋? ああ、相変わらず城主様が偉そうだった。刺青を入れてた男が死んでたが……その連れのお嬢さんが、ちょっと可哀想だったな。
[亡骸は弔われたのだろうかと考える。 グラスが無いと告げる友人。何やったんだと笑いかける。 厨房にならグラスはあるだろうかと考えているうちに、影が新しいグラスを運んでいた]
お前は無事なようで良かったよ。 ……失敬。
[椅子に座り、半ばひったくるかのような勢いでボトルに手を伸ばす]
(183) 2010/06/24(Thu) 22時頃
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[素人のナイフというものは、一見あしらいやすいようでいて、実はそうでもない。彼らの火事場のクソ力もさることながら、視線と刃の位置が決して一致するとは限らない恐ろしさがあるのだ。]
[使えるのはおそらくダガー1本。 左手を己の背後に回し、ダガーの柄を握った。]
(184) 2010/06/24(Thu) 22時頃
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[失われていた記憶が、呼び起こされる。 美しい白薔薇の庭園。 幼馴染の――サイモンと 愛らしい小さな妹姫――メアリー。 人として幸せに過ごした頃の記憶]
――…嗚呼、
[幸せを願った彼女の今に女は絶望の声を漏らす]
嘘……、嘘よ…… 如何して……
[人として過ごした時間と 吸血鬼として過ごした時間の両方を持ちながら そう、全てを理解しながら現実を受け入れられず]
(185) 2010/06/24(Thu) 22時頃
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