162 絶望と後悔と懺悔と
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[年頃なんだからと、言ったこともあったが本気で嫌がっているわけではない。 昔のように来てくれることは嬉しいのだ。 頼ってくれる、可愛い妹だ。
円が語ること>>100>>101に、反応することなく静かに聞いている。
若しかしたら、真弓もリカルダも苦しんでいたのだろうか。 あの時、武器を向けることが正しかったのだろうか。
肩が濡れる>>102。 嗚呼、この子はまだ泣けるのか。 背を貸したまま、唇を噛み締める。]
(188) 2014/02/12(Wed) 23時頃
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― 養成所・教官室 ― >>173 [夜だけれども、構わないだろう。 扉をノックする。そして、反応があってから、中に入り、 そのにかけていたジャニスに向かって敬礼した]
――……ジャニスさん 話はきいていただけましだが?
[視線をジャニスの頭に合わせ、尋ねる すこしだけ声が揺れたのは、いわゆる武者震いだ]
(189) 2014/02/12(Wed) 23時頃
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[泣かなくなった絢矢。 直円を救った絢矢。あの子は強くなった。 何かを切り捨てて、その分強くなった。
サミュエルが部屋を出て行く気配がする。 彼もまた、泣いたところを見たことがない。
対して自分は。 今、目を濡らしているのは何なのだろう。 どうしたら良いのか分からず、何も変わっていない。]
(190) 2014/02/12(Wed) 23時頃
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[コクリ、頷く。]
理依、真弓、零瑠は始祖に。 明之進、リカルダはホリーに。
憶えた。
二匹を斃せばみんなは──
[今より楽に──逝けるのだろうか? それはある意味、ホリーに手を出すという宣言。]
──ねぇ理依。
ボクは今日ここで理依に会えて良かったと、思う。
(191) 2014/02/12(Wed) 23時頃
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ここにはボクしかいない。
[仲の良かったサミュエルも周も見ていない。]
ねぇ──…リィ
[直円を殺す所を円に見られなくて良かったと思う。 円は直円に懐いていたから、 あの時、円がすぐに戻って来なかったことを、 どこか安心していた。]
キミにその気がなくても──、ボクはキミを取り戻すよ。
(192) 2014/02/12(Wed) 23時頃
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ボクはホリーを殺す。 リィを取り戻す。
だから── だからねぇ、リィ。
ここで死んで──。
[そう言って、絢矢は 頬を引き攣らせるような無理やりの笑みを作り、 『菖蒲』を抜き放つと同時に、その懐へと切り込んだ。
──けれど。 直円から受けた治りきらぬ傷の痛みに、切れ味は鈍い。]
(193) 2014/02/12(Wed) 23時頃
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そう、涼平まで。周は何も出来ないよ。これは、覚えていて。
[桜花から周の首筋へ。 1度噛み付いた傷痕が、微かに残っている。 背中の傷も、まだ痛むようだ。 あぁ、周は人間なのだなと。思う。
自分の分の食事も――と、首筋に顔を寄せようとしたが、 扉の叩く音に邪魔をされた。それに、リカルダの声もする。>>180]
……先に、周の分を持ってくる。
(194) 2014/02/12(Wed) 23時頃
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そう、あたしの血がねえ。
[そう言って愉しげに笑う。 そういえば、真弓の血を飲んだ事はあまりなかった気がして。]
そうね、きっと美味しいと思うわ。 けど、自分で自分の血を飲んでもあまり美味しくないと思うけど。
[そんな事を言いながら、彼女の言葉に肯いて。]
そうね、貴女は十分な覚悟がある。 逝ってしまったけど、直円もね。
(*58) 2014/02/12(Wed) 23時頃
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―吸血鬼の城→陸軍駐屯地―
[ぎゅっと目深に帽子を被る。 毛織の襟巻きをして、もふりと首を埋めた。
戦には事後処理というものがある、 落ちた駐屯地の様子を探れば 退いた兵が次はどこに居を構える目論見なのか 調べが立つのではないかと思ったのだ。
ついでに投げたままの短剣が拾えれば良い。 ないならないで、代わりを願えば良いのだろうが、 何となく勿体ないような気もしていた]
(195) 2014/02/12(Wed) 23時頃
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[立ち上がり。]
大人しく待ってて。 リカルダに何を言われても、この部屋から出ないように。
いい子で居てよ? 周。 俺に命令を破らせるような事を、しないでくれると助かる。
[ぴんと額を小突いて念押しすると、零瑠は部屋の扉を開けて部屋を出て行く。>>184]
やぁ、リッキィ。周なら起きているよ。 手短にね?
(196) 2014/02/12(Wed) 23時頃
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/* 袴+マフラー+帽子(多分ハンチングみたいなん) 実に自分の趣味に突っ切っている */
(-79) 2014/02/12(Wed) 23時頃
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トレイルは、リッキィの頭に手を乗せ、やんわりと労わる様に撫でた。
2014/02/12(Wed) 23時頃
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…わかっていると、思うけど。リッキィ。
(*59) 2014/02/12(Wed) 23時頃
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[考えあぐねている丁度その時、ノックの音。 >>189入室を許可するとやはりサミュエルの姿で]
ああ、聞いたけれど。 サミュエルだって、初めて飲んだ時に味わっただろう。 あれのもっと酷いものが、襲ってくる。 お前ならば耐えられると言うだろう。
[ただ強さを求めた結果ならばまだ、それでもいい。 けれど……]
――吸血鬼化しないとも言い切れない。 私はお前まで殺したくはないよ。
[くらい、くらい金色をじっと見つめた]
(197) 2014/02/12(Wed) 23時頃
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アヤワスカは、トレイル(零瑠)への贈り物は、まだ鞘で揺れている。
2014/02/12(Wed) 23時頃
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……そうでもないさ。 こうしてお前と、話だって出来る。
案外、やれること、あるかも知れないぜ。
[無力を思い知らせようとする零瑠の言葉>>194に、 唇の端を吊り上げてみせた。 命あるかぎり、最後まで諦める訳にはいかない]
(198) 2014/02/12(Wed) 23時頃
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ま、普通に考えて裏切りものは殺せ、吸血鬼も殺せだよなあ
(-80) 2014/02/12(Wed) 23時頃
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周は怪我人だから、無茶な事をさせないで。
それと、万が一だけれど。 部屋や城の外に逃がそうだとか…そんな事、しちゃいけないよ。
周は俺が、此処に連れて来たんだから。 どうするかの権利は俺に在る。そうでしょう?
[再会の為に、部屋を訪れたのだと思いはすれど。 ほんの僅かの可能性だって、潰しておきたいのだ。]
(*60) 2014/02/12(Wed) 23時半頃
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/* おにーちゃんもこわい */
(-81) 2014/02/12(Wed) 23時半頃
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[袖ぐりをついと掴んで、 己の手首を持ち上げれば、 むき出しになる、青く透ける血の脈]
試されたことがおありなのですか? ――なら、やめておくことにします。
[冗談のような言葉を口にしてみせる]
お姉様はわたしを買い被っていらっしゃるわ。 ……ええ、彼に学ぶべきことはたくさんありましたけれど。
彼を殺した者について、伺っても?
(*61) 2014/02/12(Wed) 23時半頃
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[>>196少女の来訪と警告を告げられて]
リッキィが来てくれたのか?
ああ、……少なくとも、今は大人しくしてるさ。 大体この怪我で、得物だってねえのに 逃げられると思う程、状況を甘く見てねえよ。 [在りし日のようにじゃれてくる零瑠に、肩を竦めて答え リカルダの名をあげ、念押しをしてきた意味を考える]
(199) 2014/02/12(Wed) 23時半頃
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嫌だね。
[飛び込まれた懐、よけることは造作なかった。 彼女は手負いだろう。血の匂いがした。 けれど]
……っ……
[わざとその一撃を受けるのは脇腹で。 その刃を持つ腕ごと彼女を引き込んだ]
迷いない。いい、太刀筋だね… でも、本当にごめん。 俺は、今殺されたくはないんだ
もう、あの頃には戻れない アヤがどんなに取り戻しても、だ
(200) 2014/02/12(Wed) 23時半頃
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本当に真弓は面白いわね。
試した事は無いけれど。 自分の血を飲もうって気にはならないじゃない?
そう言うのは、他の相手のだから良いのに。
[そう言うと、彼女の手を軽く握るようにして。 絢矢について思い出していた。]
確か、アヤと呼ばれていたわね。 精神力が凄い強い子よ。
それと、機転も利く子だったわね。
(*62) 2014/02/12(Wed) 23時半頃
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サミュエルは、ジャニスの言葉に瞬いたが……視線は外さない。
2014/02/12(Wed) 23時半頃
トレイルは、サミュエルの髪の色は山吹茶だなとふと思い出した。
2014/02/12(Wed) 23時半頃
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[判りやすい零瑠の反応>>*55に三日月の口元を向けるが。 その視線が柊との間で彷徨えば>>*57、その戸惑いを感じ取る]
贄を持って来たか、 傷を負った上、家畜を飼いたいと言って来たかの違いだ。
[牙を立てに来た時に、 2人を隔てたものについて教えてやるだろう]
(*63) 2014/02/12(Wed) 23時半頃
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―夜間・陸軍駐屯地 東端傾斜地―
[中央のごく限られた施設が、死に体のまま息をしている。 直円がどこで命を落としたのか見分けようのない、 死臭の名残だけが残っていた。
そう――言えば、直円の亡骸はどこにあるのか。 他に狩られた吸血鬼たちの死体も。
血の跡と、しんとする風がある。 けれど、あれに似た光景はここにはない。>>1:174>>105
微かな違和に首を傾ぐ。
そして、廃墟めいた敷地の内へと闇に紛れた]
(201) 2014/02/12(Wed) 23時半頃
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…次に戦場になるのは多分ここだ 糧秣は早く移動させるといい。 空いた場所には火薬でも詰めておきな。
俺はやりたいことがある。 それだけは、やらせてほしい。
アヤ…約束、守れなくてごめんな 外、一緒に行こうって…言ったのに。
[とん、と彼女を離すとふわり後ろに飛んで距離を取る]
(202) 2014/02/12(Wed) 23時半頃
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>>197
ジャニスさん……
[ジャニスの物言いをじっと聞いていたが、 暗い灰色の眸は、ジャニスを見つめたまま]
ありがどうございまず。 だども、
おでは、ただの駒です。
[その一言で、すべてが集約されているだろう]
(203) 2014/02/12(Wed) 23時半頃
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[円の言葉>>104に、一つ息を吸う。 そんなことを言うな、とは言えない。 頷くこともできない。
二人に会ってしまった。彼女らは、殺して欲しいなんて言っていなかったけれど。
家族は殺せないと。 改めて知ってしまった。自分の弱さを。]
……円が、望むなら。 良いよ。俺も、一緒に死んでやるから。
[甘いと言われても、仕方がない。 きっと殺せない。 分かっている。]
(204) 2014/02/12(Wed) 23時半頃
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[はーち、………開いた。>>196]
零にーさん、どこ行くの?
[にーさんが部屋を出てったら僕は周にーさんと二人っきりになっちゃう! しかも聞き間違いようもなく起きてるって言ったし!
これは……零にーさんの言う通り手短に済ませるしかないかな]
…うん。
[手短に、手短に。 僕はそれ以上何も訊かず部屋から出る零にーさんと入れ違いに部屋に入ろうとして、頭を撫でられた]
(205) 2014/02/12(Wed) 23時半頃
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……ッ。
な、に?
(*64) 2014/02/12(Wed) 23時半頃
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[完全に踏み込み切れなかった。 躱されることを予測し、 二撃目へ移るべく筋肉は動いていた。
なのに、返って来た肉を貫く手応え。 刺し貫くに適した造りの刃が理依の脇腹に埋まり]
────!!
[反応の遅れた腕ごと掴まれる。 人間相手なら容易く抜け出せただろうけれど 鬼の膂力を振り払えるに満足な距離はない。
もがく絢矢の耳許に落ちる声。 絢矢は一度、抵抗をやめた。]
(206) 2014/02/12(Wed) 23時半頃
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リッキィは、撫でられている間に神妙な顔つきになってきた。
2014/02/12(Wed) 23時半頃
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/* まじ涼平はバファった方が良いんじゃねえの、 本当に体調大丈夫なのって思っている俺がいる。 */
(-82) 2014/02/12(Wed) 23時半頃
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