17 吸血鬼の城
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[そして、頭を振り、壁に背を当てて座り込む。 やっぱり荒い息遣いなのは、
息吹いた欲望が治まらないから。
同時に、頭に響いてくる声が増えたのも感じていた。]
――…白薔薇が……染まったか……。
[眼は閉じられる。*]
(187) 2010/06/23(Wed) 08時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2010/06/23(Wed) 08時半頃
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[声ならぬ聲が混じる。 よく知ったおと 瞼を閉じれば、其の先に 手元に置きたいと思った蒼天は色を変えて]
ふ……ふふ
[吐息の間で笑みを浮かべ、可笑しなことだと囁き零す]
(*31) 2010/06/23(Wed) 08時半頃
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私のローズ お前の望みは叶っただろう?
……セシル……目覚めたか
[愛しい そんな感情が魔物に存在するものか。 是は執着 朱に交わり染まる蒼がただ惜しいだけ 胸に渦巻く甘い痛みの説明を 誰も城主に授けてはくれぬ**]
(*32) 2010/06/23(Wed) 08時半頃
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/*
いやぁ、何が大変って城主大変だよ。 ごくろうさま! ちゃんと従いますよ。なのでかっこよくヒールってくださいね。
(-43) 2010/06/23(Wed) 09時頃
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─廊下─
わたくしも…、お伽噺だと思っていましたわ。
ずっと。 ──このお城に来てからさえ。
[兄の訴えを半信半疑で聞いた日のことを思い出します。 僅かに目を伏せるのは、続いて呼び起こされる記憶の所為。]
まあ、そうでしたの。 でも──…だから。
…あたたかい。
[伏目がちに懐かしく微笑むのは、ドナルドの優しさが心に沁みるから。 ふわりと優しく、手から心までも温もりが伝わるようで。>>142 痛ましげに向けられた微笑に、哀しい笑みが返りました。>>150]
(188) 2010/06/23(Wed) 10時頃
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そうですわね。銀…。
[ベネットの言葉に思案するように小首を傾げ、やがて困ったように向けられた双眸を見つめます。>>145]
…ベネットさま?
───それは。
[青年が取り出したのは、華奢な装飾の銀のナイフ。]
(189) 2010/06/23(Wed) 10時頃
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…っ、そんな大切な───!
[語られる由来に、はしばみの瞳が瞠られます。
──「この城に消えた」 その言葉は、何よりも雄弁に彼の姉の辿った末路を示していました。 ふる。と、首を振って、銀のナイフへと視線を落とします。]
ベネットさま。
あなたは、他にご自分を守れるのですか? このナイフが、姉君の唯一つの護りならば───
(190) 2010/06/23(Wed) 10時頃
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花売り メアリーは、す。と、はしばみ色の瞳がベネットを見つめ
2010/06/23(Wed) 10時頃
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…わたくしは、あなたから姉君の手を取りあげられない。
──、…姉君さまが…、きっと哀しまれますわ。
[向けた表情は、同情に似たものであったでしょうか。 時は違えど同じ境遇にある者として、ベネットへと緩く首を振ります。 ナイフを差し出す青年の手に手を添えて、そうして彼を見上げたのです。]
(191) 2010/06/23(Wed) 10時頃
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ベネットさま。
…ありがとうございます。
[受取れぬと言いながら、顔に浮かべたのは精一杯の感謝と微笑み。 城内を満たす絶望と哀しみに抗うように、ただ儚い希望をのみ、強いて見つめて微笑んだのです。**]
(192) 2010/06/23(Wed) 10時頃
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花売り メアリーは、ランタン職人 ヴェスパタインの耳に会話が届いているなど露知らず──
2010/06/23(Wed) 10時頃
花売り メアリーは、執事見習い ロビンの笑みも未だ知らぬまま。**
2010/06/23(Wed) 10時頃
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― 白薔薇の間 ―
[サイラスが座っていた椅子に、腰をかけ サイラスがそうしていたように、薔薇に手を伸ばして――
しかし、その刺に触れる事は出来なかった。]
わたくしの血は、流していけない―― 「そのとき」まで、決して…
[繰り返し言い聞かせられた言葉を呟いて。 ぎゅっと、自分の身体を抱く。]
(193) 2010/06/23(Wed) 10時頃
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わたくしは、毒…だから――
[逃げるように去っていったサイラスの姿が 胸を酷く締め付ける。
人と触れあう事を避けてきたこの身体。 決して、誰も触れようとしなかった、この身体を 抱きしめてくれた、腕。
でも。その人もやはり去ってしまった。]
愛して…いただけないのですか……?
[俯いた、目蓋が熱い。 胸の奥が、痛い。]
(194) 2010/06/23(Wed) 10時頃
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小悪党 ドナルドは、花売り メアリーに話の続きを促した。
2010/06/23(Wed) 10時半頃
小悪党 ドナルドは、記者 イアンに話の続きを促した。
2010/06/23(Wed) 10時半頃
小悪党 ドナルドは、長老の孫 マーゴに話の続きを促した。
2010/06/23(Wed) 10時半頃
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[懐の、固い感触に気付いて。 そっと、硝子の瓶を取り出す。
手の中で傾ければ、さらさらと崩れる、淡いすみれ色。]
―― サイラス様は、わたくしに……
[もっと幸せに、と言った、その声。潤んだ青の瞳。 立ち去っていく間際の、苦しそうな、貌――
気付けば隣に、小さな匙をもった影がいて。]
……ありがとう…。
[匙を取って、瓶の蓋を開け 薄紫をひとすくい、口に含む。 舌の上に、苦さがじわりと広がっていく。]
(195) 2010/06/23(Wed) 10時半頃
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……サイラス様。 わたくし、あのお方を、殺めます。
そうすれば、あなたはもっと自由に、なれますか…?
[運ばれてきた水を口に含む。 苦みが、流れて消えると共に、心が、晴れていく。]
わたくしに、残された命を、 ――あなたのために、使いたい…。
[それは、"お勤め"を果たす事でもあり。 自分が生まれてきた意味でさえあった。
ゆっくりと立ち上がり、白薔薇を一本手にとって、 棘に気をつけながら、胸元に挿す。
そうして、確かな足取りで歩き出した。]
(196) 2010/06/23(Wed) 10時半頃
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/* なんかこう、いろいろ苦しい理由付けですね。 死亡フラグ立てるのも、大変です…。
(-44) 2010/06/23(Wed) 11時頃
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>>185 [隣室の声も、ノックの音も聞こえていた、 けれど話しかける声に、漸く億劫そうに女に寄せた血の如く唇を離す。笑う黒薔薇へ返すものは、薄い笑み]
――よいのですよ、黒薔薇。 お仕事を一人でこなすのは大変でしょうし……、
あなたにそのように呼ばれては、 無用な警戒を招いてしまいます。
[首が枷をしゃらりとならし、 けれどそれに触れてももはや冷たさは感じない。]
(197) 2010/06/23(Wed) 12時頃
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―執事控室:白の部屋― [黒薔薇が去れば、白薔薇は立ち上がる。 女の前でも気にはせず、血塗れた装いを影に変えさせる。 白手袋まで常のまま、肌の冷たさは容易には伝わらない]
ああ……
[わずかな渇き、官能を宿すため息 その血への焦がれは今はむしろ心地いい]
――……少し、躯を動かしてまいりますね、お嬢様。
[流し見るような一瞥を寄せて、 白い燕尾の裾は羽のような残像と薔薇の香を残し、去る]
(198) 2010/06/23(Wed) 12時半頃
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/* 孫吊りならもぐもぐしにいってやろうかとおもってたけども。 サイラス襲撃は私のほうが良いんだろうか ローズがやりたいなら向かわせるけども。
しかし万一私吊りの日 出来れば……孫とメアリー以外に殺されたい というのはわがままか。 わがままだな。
(-45) 2010/06/23(Wed) 12時半頃
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/* 憎まれるキャラ作ってるからしゃーないんだが 憎しみだけ向けられても 中身が寂しい。
孤独に触れてくれるなら 城の住人にころされたら イアンにころされたら ベネットにころされたら どんなに良いだろうな。
現時点の話。
(-46) 2010/06/23(Wed) 12時半頃
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[重なり響く己の名の音]
おはようございます、旦那様――…
嗚呼、心根のかろやかなこと、 ―――…私は、今まで何に捕らわれていたのでしょう。
[失われたのは闇にあって尚、善美に焦がれる心 枷なき薔薇は、棘を恥らうこともない]
(*33) 2010/06/23(Wed) 12時半頃
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>>197 ……左用ですか。
[「無用な警戒」……その言葉を耳にし、黒薔薇は自分の鼓動が高鳴るのを感じた。]
私の仕事は、私にこそ相応しい「汚れ仕事」にございます。 己の牙で血を取り込むことができぬ「ヒト」の身故に、剣を用いることでしか血の華を咲かせられぬ、憐れな「ヒト」の。
[グラス1杯分の血液を失った心臓がどくりと波打つ。 愉悦と嫉妬の狭間で、強く、激しく。]
それでもおいでになりたいのであれば、どうぞ。
それから、お嬢様。 随分と「お疲れ」のご様子……どうぞ安全な場所でお休みくださいませ。
(199) 2010/06/23(Wed) 12時半頃
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ふふ…… つまらぬひととしての未練に囚われていたのかどうか 私はお前で無い故に、わからぬが。
良い目覚めを迎えたようだな 私の――…白い薔薇。
[蒼天は地に堕ちた。 胸を鳴らすこれは、其れを惜しいと思う何か。 けれど淫猥に囁く声音に曇りは無く 新たな眷属を歓迎している]
(*34) 2010/06/23(Wed) 12時半頃
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/* あら… サイラス様をセシルさんに襲わせるつもり…ですか? ひょっとして。
それならその、わたくし、どうしましょう……
(-47) 2010/06/23(Wed) 12時半頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2010/06/23(Wed) 12時半頃
水商売 ローズマリーは、薬屋 サイラスに話の続きを促した。
2010/06/23(Wed) 13時頃
水商売 ローズマリーは、小悪党 ドナルドに話の続きを促した。
2010/06/23(Wed) 13時頃
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[響く声、
そして、フロレスクは完全に落ちたか。 と、思えど、
それをもう何かいう資格はまるでない。]
――……
[声は出さぬが気配は伝わっただろう。]
(*35) 2010/06/23(Wed) 13時頃
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はい、目覚めはとても心地よく、 感謝しております、旦那様――……、
[惜しまれたものを省みることはなく、 声はまどろむような甘えを滲ませて]
(*36) 2010/06/23(Wed) 13時頃
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[男は、掃除道具を持って廊下を歩く。血の跡を指でなぞり、小さく息を吐いた。]
……本当に、お伽話のパンくずのようだ。 フェイクも用意しておらず……どういうルートを辿ったか、たいへん分かりやすい。まあ、子どもの時分からそんな知恵を身につけていたら、それはそれで末恐ろしい話ですけれどもね。
私は嘴は持てど、鳥ではないから食べられない。
……吸血鬼という種族になれば、此処は芳醇な香のするワインセラーか、或いは……
[血を啜るサイラスの様子を思い出し、意図せずぽつりと呟く。]
……目の前に餌をちらつかせては生殺しを強いる、拷問部屋のようなものか。
[床を拭く動きに合わせて、黒薔薇の腰に控えている無慈悲な2本のダガーが、不規則な音を*立てている*]
(200) 2010/06/23(Wed) 13時頃
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[何処かで己の名を呟いたような、声に]
――ああ、そうだ。 あなたへの感謝も、まだでしたね……?
きちんとお礼に伺いますよ。
(*37) 2010/06/23(Wed) 13時頃
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―テラス―
[そして、宛てなく彷徨いつつ、格子の硝子扉を開ける。 高い位置にあるテラスに出た。]
ああ……
[思わず漏れるため息は、そこに世界は広がっていることを再認識したから。 この城だけではなく、外へ。
そう、幾人のものがここでそれを考えたのだろう。]
(201) 2010/06/23(Wed) 13時頃
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/* ごめんなさいね、ぐだらせて。 駄目な村建て(補です。
(-48) 2010/06/23(Wed) 13時頃
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/* わたくしが本気で死亡フラグを立てに行くと、 最上階一直線――→ なので、 城主様の動きを縛ってしまうのが怖いのです。
ああ、でも… やっちゃっていい、かしら…?
(-49) 2010/06/23(Wed) 13時頃
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[暗き空を見て、どくり、と身体がうずく。 いや、そこから落ちれば、人ならば命がない場所に
惹かれるのは、なぜか。
いや、違う、飛べるような気がした。 さきほど、飲んだ狩人の血が、 一層力を高めたのだろうか。]
(*38) 2010/06/23(Wed) 13時頃
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