73 ─深夜、薔薇の木の下で。
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[触れた瞬間震えるカルヴィンに 軽く指先をひいて翠を瞬かせる。 ……自分の手が邪魔で見えないが、 今も、月光受けて淡く光っているのだろうか?]
[短い言葉のやり取り。 お相子にしたことがありがとう名なのか? それほど気にしていたのだろうか?と 前後の会話から カルヴィンの思惑からずれたところを考える。 それでも、感謝されれば、暖かさを感じた。]
……ううん……あ、 えっと……”さぃあ”って、どんな人か、聞いても、いいかな?
[だから、また自分が代用品になるとき、 カルヴィンが満足できる代用品であるように まったく知らない”さぃあ”がどんな人かを尋ねた*]
(137) 2011/12/28(Wed) 04時頃
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[固まった。胸のあたりから顔に熱が上ってくるのを感じた。名前になってないけれど、きっとあの時ぐずぐずに泣きながら呼んだのだ。 何故今それを聞くのか、よりも。どう答えるべきか考えて]
えと 俺の、同室
[間違ってはいないが、どんな、という問いの答えにはなっていない。膝を抱えて顔を伏せ]
年上のくせに、可愛い奴だよ
[耳まで赤くなってる気がして隠したかったけれど、そうしたら顔が見えてしまう]
サイラスのことは、忘れろっ
[名前を呼んだ途端、今どうしてるかな、と考えてしまった。少年にとっては絶対忘れられない存在だけど**]
(138) 2011/12/28(Wed) 04時半頃
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[意識はエリアスに戻って。 戻る先は自室。セレストやモリスが至る前に、 当初の目的だった水と湯をもらって戻ってきたのだけれど]
…あぁ、やっぱり……
[いるとは期待していなかった。 自分なら、居れない。けど、彼ならかまわなかったのに]
やっぱり、俺ではだめ、なんだね。 はは…今更じゃ、ないか。
[諦めの感情はもう心の根底に根付いている。 彼が、食堂でモリスとまたしようとしていることなんて知る由もない]
君はやっぱり、俺がいたから…
(139) 2011/12/28(Wed) 05時半頃
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[どくん、と胸が鳴る。痛い。 あぁ、それでも彼を想うキモチが痛い。 高鳴る胸が、痛い。 ぎゅ、と胸元の服を掴んで、耐えるけれど、 病もあわせたその痛みに暫く耐えられずに シーツの中に倒れこむ。 消し忘れた暖炉の火も、もう小さい]
このまま死んでも、別に惜しくないんだろうなぁ…。
[そう、ふと脳裏に思い巡らせながら*]
(140) 2011/12/28(Wed) 05時半頃
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―礼拝室―
[指先に、丁寧に落とされる唇に 微かに声がひとつ落ちる。 最も清浄でなくてはいけない場所で 始まろうとしている背徳の行為に ぞく、と背筋に甘いしびれを感じた。
伸ばされる指先を、遮ることはない。 寧ろ受け入れて、導く。 この体にその行為を教えたのはジェフで けれど彼が大切に思うサイラスに 自分は罪への知識を教えようとしている。
ジェフがこのことを知れば、間違いなく罵られるだろう。 けれど、今更止めるつもりなどない。 サイラスが望むのなら、受け入れるとともに 乱れた宴に酔いしれるのを望むばかり]
(141) 2011/12/28(Wed) 07時半頃
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…サイラスの望み通りに。して。
[シャツのボタンを開けば、 ジェフの残した咬み痕も散った薔薇のような紅も 今だ新しくその名残を青い瞳の前に曝される。 サイラスだけではない。 ステンドグラスの前に佇む聖像にも とがめるような視線を向けられている錯覚が 余計に自身を煽って熱が昂るばかり]
もっと、酷くしていいから…っ
[ぎこちない指先はそれでも丁寧に触れようとしてくれる。 けれど、ジェフによって激しい快楽を知った身には 酷く焦らされているかのようで 思わずあげる懇願の声は、酷く濡れて蠱惑を帯びる**]
(142) 2011/12/28(Wed) 07時半頃
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……ん?
[廊下を歩いていると、見覚えのある姿が見えて。]
……セレスト先輩スか。先輩の大事な王子様とは、一緒じゃないんスか?
[先ほどの一件があったせいか、モリスは目をそらす。]
(143) 2011/12/28(Wed) 08時頃
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……続きは別にいいんスけど。
[モリスは醒めた目で呟く。]
なんで、あン時、逃げたんスか?
(144) 2011/12/28(Wed) 08時頃
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もし、エリアス先輩と『同じような事』、考えてるだけなら――
[モリスは若干の苛立ちを込め、]
――先輩のこと、ただじゃおかないっスよ。 オレも、そこまでお人よしじゃないっスから。
(145) 2011/12/28(Wed) 08時頃
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そんなんよりも、やる事あるんじゃないスか、セレスト先輩。
[セレストの反応を見ながら呟く。]
そうそう、いい事教えてあげるっスよ。
(146) 2011/12/28(Wed) 08時頃
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何か、ここの薔薇の木を燃やそうとしてる子がいるみたいっスけど。
[モリスはゆっくりと目を閉じる。]
もし、あの木が燃えるような事があったら。
(147) 2011/12/28(Wed) 08時頃
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エリアス先輩、目ェ醒まさなくなっちまうかもしれねーっスよ。
(148) 2011/12/28(Wed) 08時頃
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[濃厚な薔薇の香りに狂わされ、たどたどしい指は彼の身体を暴いていく。 兄が残した痕跡と知らぬまま、 鮮やかに肌の上に散る紅の一つ一つをいとおしく辿り、冷たい舌でそっと舐めて。 痛いほど張り詰めた熱情を無意識に、着衣越しに太ももに擦りつけながら、 陸に上げられた魚のように震える肌へ、新しい痕を刻んでいって。]
ヴェスさ、……ァ………
[シャツを掴んだ手がぎゅっときつく握られ、ぶるりと身を震わせた。 堪えるようにぎゅっと瞑った目は、驚きと情けなさと怯えたような色で愕然と開かれる。]
(149) 2011/12/28(Wed) 08時頃
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モリもりの悪人ぷりがらーぶ。 可愛いやつめ、このこの(つんつん
これセレちゃん赤組希望してるとかじゃないの?
(-69) 2011/12/28(Wed) 08時頃
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…っご、ごめん…ごめんなさいっ!!
[服の下、どろりと不快な感覚。 何も知らず守られて育ったせいか、 なによりそんな粗相をしてしまったことが酷くショックで。
張り詰めていた熱情は、嘘のように冷め切ってしまって…
酷く居た堪れない気持ちに、彼をそのままに聖堂を逃げ出す。 もう、なんだかよくわからないけれど、酷い罪を犯して、穢れてしまったような気分だった。]
(150) 2011/12/28(Wed) 08時頃
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それでもいいなら、オレと続き、しましょっか。
[モリスはくすりと笑うとセレストの手を取る。]
その先に見える未来は、セレスト先輩の望む未来かはわかんねーっスけど。
(151) 2011/12/28(Wed) 08時頃
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[よたよたと逃げるように走る足取りはもつれて。]
…モリス、っ。
[廊下に見つけた姿。 泣き濡れたこんな顔で会いたくなかったけれど、そこを通らないと着替えにも行けない。 なるべく見られぬよう足早に過ぎようとしても、穢れた香りまでは隠しきれはしない。]
(152) 2011/12/28(Wed) 08時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2011/12/28(Wed) 08時頃
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へっ、
[そこまでセレストに告げた後に見えたのは級友の姿。]
お、おいサイラスおめー大丈夫かっ!?
(153) 2011/12/28(Wed) 08時半頃
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…なっ、なんでもないったら…!!
[濡れた袖口で顔を隠しながら通りすぎようとするけど、 かけられた声に、堪えようとした涙が堰を切って溢れ出して。]
ほんと、なんでもないから…ほっといて…… [幼子のようにしゃくりあげながら、立ち去ろうとする。]
(154) 2011/12/28(Wed) 08時半頃
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あっ、そうか……
[普段見ないサイラスのただならぬ様子にモリスは少し寂しげな表情を浮かべ。]
オレ食堂行くから、
(155) 2011/12/28(Wed) 08時半頃
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落ち着いたら一緒にメシ、食おーな。
[敢えてサイラスを追うような真似はせずに。]
(156) 2011/12/28(Wed) 08時半頃
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[音楽室の扉の向こうに誰かがいるのは分かっていた。 だけど、子守唄を奏でている最中は音楽室に入ってくることはないことに、少し不思議に思う。 やがて、最後の一音を奏で終えれば、開かれる扉。 バイオリンをおろして、視線を向ければ、そこにいるのは元生徒会長。名前も顔も一応は知っている]
いえ、練習中というわけではありませんから。 うるさかったなら、申し訳ありません。
[謝罪の言葉には緩く首を振って、音が漏れていたと聞けば、すまなそうに瞳を伏せる。 責めているわけではないと言われても、考え無しであったことは事実だった]
こんな時間ですから、……眠く、なりませんか……?
[時間のこと、そして選曲に込められた意味。 こんな時間と鸚鵡返しのように言いながらも、正確に時間など疾うに把握しておらず。 疲れていると思っていたのに、体は全く眠りを欲さない。 それは自分だけに起こっていることなのか、あるいは他人にも起こっていることなのか、探るように問いかけた]
(157) 2011/12/28(Wed) 08時半頃
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香りは………そもそも、薔薇自体が好きにはなれませんから。 気にならないわけではありませんが…。
[最後に問われた言葉に考え込むように一度口を噤み。 未だバイオリンと弓を握っている自分の手元に視線を送る]
そうですね。きっと………僕は。
[顔を上げて、言葉を選ぶようにやけにゆっくりと口を開く。 レオナルドを見つめる瞳は僅かに揺れて、そしてまた視線を逸らすように伏せられる]
この香りで、自分が決定的に変わったと……思うことはありません。 いつも通りでいたいから。だから、バイオリンを弾いているのかもしれません。
[正気か正気でないか。自分にしか興味を持てない自分が正気だと言えるわけもなく。 だけど、それは薔薇の香りが漂ったことに起因するわけではない。 嘘にはならない程度に曖昧にぼかした言葉を紡ぎ、小さく息を吐いた**]
(158) 2011/12/28(Wed) 08時半頃
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/*
なんか急激にモテキが来た。 つーか初日に来いよと小一時間(ry
狼1の状態になりそうで受け渡しになるのは心苦しい。 いや、レオ先輩委任してたオレの自業自得ではあるんだけれども。
(-70) 2011/12/28(Wed) 08時半頃
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──廊下──
……さっきはびっくりしただけだよ。あんないきなり触れるなんて、物事には順番ってものがあるんじゃない?
[利用しようとしているのはわかっている。けれど先ほどはあちらから誘ってきたのだから……と。後輩を見くびったまま。]
つれないなァ。 別にさ、俺は『好き』なんていらないよ。誰かの名前で呼んでも構わない。
[首に手をかけ引き寄せるように、甘く囁く。そのまま顔を寄せる動きは、ぴたり、止まった。]
(159) 2011/12/28(Wed) 08時半頃
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薔薇……?
[あの花は好きだけれど、それを燃やしてエリアスに影響が出るなんて、荒唐無稽な話だ。理性ではそう思うのに、ひどく不安。胸騒ぎがして、背筋が寒い。]
なぁに、それ……。
[手はとられる、望んでいた筈なのに、指を絡めることができない。心臓が痛いくらいにキュっとして。]
!!
[足音も耳に入らなかった。モリスが突如サイラスの名を呼ぶ。驚き、咄嗟に手を離した。]
(160) 2011/12/28(Wed) 08時半頃
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…うん、ごめん。
[友の気遣いに頷いて、とぼとぼと着替えを取りに行ってシャワーを浴びに。 身体と服に染みた穢れを執拗に何度も洗い流して、 兄が眠りに落ちたと知るのは、誰の口からだっただろう。**]
(161) 2011/12/28(Wed) 08時半頃
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あぁ、悪いっスね、セレスト先輩。
[モリスは再びセレストの手を取る。]
オレは、エリアス先輩の事に関しては本当の事を言ってるだけっスよ?
(162) 2011/12/28(Wed) 08時半頃
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趣味が悪いことは、否定しないんだ?
[近づく人を、今はもう感情を隠せないアイスブルーが 鏡のように映し、紡がれる言の葉にひくっと頬が引き攣った。]
判ってないよ……先輩は何も判ってない。
だって、そうでしょう? 本当に好きだったら、大切だったら、簡単に触れるなんて。 男同士で、兄弟で?此処から出たら異端なんだよ。 相手の幸せを願うなら、辛くても触れない。 嫌われたって、おかしいって言ってあげるのが本当だよっ
そうじゃない関係なんて、好きっていう言葉を免罪符に 慾に溺れているだけじゃないか。
[だから、嫌悪したのだ。ジェフとその周囲を。 けれど、そう思って尚、止められない感情というのを 今まさに体験していて―――苦しい。]
(+27) 2011/12/28(Wed) 08時半頃
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だから、そう思ったから、俺は……
[逃げ回っていたのに……と。]
なのに先輩は、俺を酷い人にしようとする……。
[覗きこまれる顔を、両手が覆った。まるで泣くように。 けれど、涙は、まるで裡から溢れる焔で 蒸発させられたのか、まったく零れなくて。 ゆるく落とす両手の下、現れる眸は、ぞっとするほどの 情念に焦がれている。]
本当に、趣味が悪いよ……―――
[それでも、ベネットがノックスに触れるなら。 この裡に荒れ狂う焔で、彼を焦がしてしまうのだろう*]
(+28) 2011/12/28(Wed) 09時頃
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