25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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殺し? なんだ、お前、あのまんまる殺したいのか?
[棘のある言葉も、別に何もないらしく。ただ、殺す、という言葉には不思議そうな顔をした。]
殺しねぇ……まぁ、間接的には、殺しにも関わってるかもな。
[それは職業的な意味あいで、人事のように呟いた。]
(190) 2010/08/01(Sun) 08時頃
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いいえ、ボクは――
[其処で言葉を止めた。 言ってどうなるものでもない。 少し考え、台詞をつけくわえた]
貴方の顔がよくある殺人鬼のそれに似ていたので、そう思っただけですよ。 嗚呼、殺しは命じる側の立場で?
[間接的にと言う言葉 まさか研師などと単語が彼に結びつくとは夢にも思わない。 怯えを隠し、震えそうになる声を押さえ、虚勢を張り続ける少年の態度は、先刻花とも見えると告げた高嶺に対するものと、左程の変わりも無かった]
(191) 2010/08/01(Sun) 08時頃
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/* あ、しまった コイツの役職人魚のが向いてたかもしらん。
殺したいのは多分自分自身だぜ。 でも自殺する勇気はないの、的な。
(-39) 2010/08/01(Sun) 08時半頃
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>>191 [殺人鬼といわれると、思わず噴出した。 そして、そのままくくくっと笑う。]
殺人鬼か。なるほどな。 ある意味、俺が育てた子どもがそれを犯す可能性はないともいえないわけだ。 それって命令とは違うな。
ただ、それをやると、確実に己が傷つくからな。 繊細なのに、鋭く美しい。
[話が脱線している。そこでやっと誤解のままもなんだと、改めてロビンをまざまざと見た。]
まぁ、お前さんが想像している殺人鬼ではないな。
(192) 2010/08/01(Sun) 08時半頃
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―A棟 鵠の部屋― [一度部屋に戻って後、]
――…ッ!!
[枕を手に取ると徐に寝台に向けて投げつけた。 先程の高嶺との会話で、少々荒れていた。 いつか、たおやかな外見と不釣合いだと 笑ったのは誰だったか。 華月だったか、先達もだったやもしれぬ。]
…――
[眉を寄せて、唇を噛んだ。]
莫迦か…。
[己に向けてか 小さく呟く。 息を一つ吐くと設えられた鏡を見遣る。 りん、 と鈴の音一つ。]
(193) 2010/08/01(Sun) 08時半頃
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……子供を育ててる? 保父……まさかそんな可愛らしい職のはずがないな じゃあ、
[吹き出した相手を冷たい眼差しで見遣り 相手の素性を曲解していく。 部屋を出るタイミングを計りかね、視線は幾度も扉へ向かった。 思考が唇から毀れていた事に気付き、一度口を噤む]
――殺人鬼で無いなら、貴方の正体は? [あやふやなままにしておくのも恐ろしく、身分を問う。 それから思い出したように付け加えた]
ボクの名はロビン。 ご存知ですか
[花主ならよほど引き篭もりか成り立てでも無い限りは聞いたことがあるだろう、誇大化した己の名。先に名乗ったのは若しかしたら彼も花主なのかと漸く思考が結論に至った為]
(194) 2010/08/01(Sun) 08時半頃
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―A棟 鵠の部屋―
[ゆるり手を伸ばしたのは鵠の芸の相棒のひとつ、 黒塗りの龍笛。“模範的”と高嶺の謂った言葉を 思い出したか不機嫌そうに眉を寄せ]
――……
[それでも、唇をつければ音色は静かに、 駆け上る龍の如くと謂われるとおり 澄んで響いた。
――夜でもあるまいし、そうそう 文句を謂われもすまい、とは思ったのだが。]
(195) 2010/08/01(Sun) 08時半頃
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始末屋 ズリエルは、ロビン、という名に微かに眉をあげる。
2010/08/01(Sun) 09時頃
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ロビン か。 なるほどなぁ。
どうりでうちの子らにも少し似ているわけだ。
[噂、名が一人歩きし、その姿は拝めるものの、 刀は、その力を安易に披露はできぬ。
野菜を試し切りをすることはあれど…。]
ああ、知ってるぜ。 有名人だな。
[そのちらちらと扉を窺う視線も感じながら…。]
ああ、俺か、俺は……。 ただの花主だよ。 刷衛という。
[あえて研師だとは名乗らず、ただの客人であることのみ伝える。]
(196) 2010/08/01(Sun) 09時頃
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刷衛さま……嗚呼、ボクをご存知なら 花主と言うのも嘘では無いようですね。 にわかには信じがたいことですが。
[似ている相手が誰かとは聞かない。 まさか人で無いとは未だ知る由も無く]
それでは
[とうに限界を超えていた少年は、名乗り終えて立ち上がる]
ボクは失礼します。 刷衛さまも手折れぬ花に構わず、身分相応な花をお見つけになると良いでしょう。
(197) 2010/08/01(Sun) 09時頃
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始末屋 ズリエルは、ついでに扉に手を差し伸べて、どうぞ、と退出も薦めてみた。
2010/08/01(Sun) 09時頃
執事見習い ロビンは、結構、と拒絶しさらりとすり抜ける。
2010/08/01(Sun) 09時頃
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/*
扉に拒絶された!w
(-40) 2010/08/01(Sun) 09時頃
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はいはい、じゃあな。
あ
[その後ろ姿をちらと見てから、]
足が震えているぜ?
[そしてまた珈琲を啜った。]
(198) 2010/08/01(Sun) 09時頃
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――………同じ姿勢で寝ていた所為ですよ。
[扉を両手で押しながら、振り返らずに答える。 啜るその音を聞きながら、冷たい色の花はホールから姿を*消した*]
(199) 2010/08/01(Sun) 09時頃
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/*
やっと構えたのがこれで二人…。 先は長いぜ。
というか、花のみんながみんなつんけんなんだけど、 これは花主が花にぺこぺこする村になるかも、に1サイモン
(-41) 2010/08/01(Sun) 09時頃
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[そして、ロビンが出て行ったあと…]
身分相応ねぇ……。 ありゃ、全然躾がなってねぇな。 っていうか、よっぽど研ぎ方が変だったのか?
[使用人に尋ねる、彼らも答えには困るようだ。]
ま、見てくれで判断する花には違いはないわな。 [そして、さっきロビンが掛け布を拒絶した使用人を呼ぶ。]
さっきはありがとうな。すまんかった。
[使用人は少し吃驚しただろうか。]
もう一杯珈琲くれ。
[そして、そのままホールのソファにかけている。**]
(200) 2010/08/01(Sun) 09時半頃
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―A棟 鵠の部屋―
[――笛の音は、遠く天まで届くと、 そんな話がある。空へ、空へ。 紫苑色はやがて凪いで、 唇を笛から離すころには水を打ったように静かになる。]
…。
[―ー目を閉じる。 瞑想するように、暫し。 やがてゆっくりと立ち上がり、 笛を懐に、件の「茶汲み」を済ますため]
…嗚呼、気に食わない――
[花主に向けてか、ぽつり零した言葉は 先程の澄ました顔とは程遠かった。]
(201) 2010/08/01(Sun) 10時頃
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/*
ああ、花主はそんなつんをいたぶるタイプ揃い?
本当に精神グロの世界になりそげ?
ええと、ずりりんは早くおうちに帰るね! (後半はスケジュール的に忙しくなること必須でした。)
(-42) 2010/08/01(Sun) 10時頃
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―本邸・書庫―
[明之進を探すといい駆け出した青年の姿は、どこをどう彷徨ったか本邸の書庫に在った。 駆け出す際、すれ違った花と花主には、会釈を向けておいたのだが、彼らは気がついていたかどうか。]
てか、もし主さんと出会えてたなら、骨折り損やなぁ。
[書庫に辿り着いた時点で、その可能性にハタと気がつき、少しばかりぐったりした。]
迷子になってたとしても、屋敷んなかやったら大丈夫やろ。
[そんな結論を出し、物珍しげに書庫を散策し始める。 日頃は、どちらかといえば本を避ける傾向にあるが、今は亡き和国を好いているらしいヨアヒムの蔵書には興味が沸いた。]
(202) 2010/08/01(Sun) 10時頃
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竹取物語か。
[戯れに取った本を開けば、雅な挿絵に眼が留まる。 月を見、憂う、なよたけの姫。]
ふぅん。
[開けた窓の枠に、行儀悪く尻と片足を預け、巡るは女が居た昔の世界の物語。 パチンパチンと庭からは剪定の音。混じって人の話し声と、花の部屋がある棟から聴こえる聴きなれた笛の音。 苔色の眼差しが、少しの間、本より上がる。]
(203) 2010/08/01(Sun) 10時半頃
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楽器の音って、人によってちゃうん、おもろいわぁ。
[使っている楽器(笛)が違うということもあろうが、さりとて同じ楽器を使っても個々人で音色が違う。 見目に反して苛烈だと笑ったことのある先達の笛の音は、性格よりも見目に近い印象を、聴くたびに受ける。 先程一音だけ聴こえた笛の音と比較していれば、その音の主は誰だったろうと、此処に来る前すれ違った青年とは知らず思った。]
(204) 2010/08/01(Sun) 10時半頃
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手妻師 華月斎は、やがて途絶えた笛の音を受けて、再び視線を本へと移した。
2010/08/01(Sun) 10時半頃
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― 庭・池の畔 ―
全て、か。 鳥には判らないな。詰まらないって謂う気持ちが。
[ぶらり、逆さにぶら下がった侭呟くと、 莫迦になると、また妙に耳に残るパチンと謂う音が聴こえた]
ああ、その音だったの……。
[扇を閉じる姿を逆さの侭見詰めて、 子供の身軽さで、その背を*見送った*]
(205) 2010/08/01(Sun) 10時半頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2010/08/01(Sun) 10時半頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/08/01(Sun) 11時頃
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−庭園− [木からぶら下がったその声には思うことない。 だから足を止めることはなかった。
そして進み今に至る。 ざらざらと木の葉の揺れる深い音がした。 自邸にはあまり大きくない響きは、近くを歩くことで耳に残る。 建物の傍をゆっくり歩けば沢山の木があった。 枇杷、桃、桜に橘、夾竹桃。 杏の木なんかもある]
…果樹園から方向転換でもしたのか。
[果物の木が幾らかあるので、ついそんな事を尋ねてしまう。 答えなんてなかったわけだが、それを急かすわけでもなくまた扇が パチン、パチンと音を立てた]
(206) 2010/08/01(Sun) 11時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/08/01(Sun) 11時頃
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…昔、もぎたての無花果が食べたいと言ったら わざわざ樹にのぼっていたっけな。
[ぼんやりと思う。 時期が終わろうとしていたのに、何故か見つけてきた。
思い出す。 驚くほどの甘さと、そのあと舌に残った痛みと]
(-43) 2010/08/01(Sun) 11時頃
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[ほんの少しの、胸の痛み]
(-44) 2010/08/01(Sun) 11時頃
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― 本邸/回廊 ― [冷や汗の流れた額を拭う。 動悸が激しい。眩暈を覚えそうだった]
見目を弄れば気分を害するかと思ったんだけど…… あまり効果が無かったかな。 けど、あれだけ言えば追いかけて来ないね。
[逃げ出す事に成功した少年は、安堵に頬を緩める。 何時もの嘲笑でなく、花が綻ぶような笑み。 けれど通り縋った使用人が足を止め見惚れているのに気付き、表情は一瞬にして凍りついた]
――見世物なら別をあたってくれないかい。 実に不愉快だ。
[どこか一人になれる場所は、誰もひとの来ない場所は この屋敷には無いのだろうか。 ツンとすまして使用人の傍を離れてから、彼に棟の場所を聞けばよかったと思う。 もう、遅い]
(207) 2010/08/01(Sun) 11時頃
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―本邸・書庫―
[本に視線を落とすものの、文字は追っていない。 止んだ笛の音と、話し声と、しかし、剪定するような音は止まず此方に近づいてきてるように思われた。]
嗚呼、剪定の音や、なかったんね。
[窓の外へ苔色の眼差しを向けると、果実を生らす木々を見詰める人の姿が遠目にか見えた。 その手元から聞こえる音に、独り語ち、そのままぼぅと、彼の人の挙動を眼で追う。]
(208) 2010/08/01(Sun) 11時頃
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[無花果の木。流石に夏柑はなかった。でも柘榴がある。 葡萄なんかは棚になるので流石に見渡したあたりにはなかった。 もっと奥に行けば、亭の屋根に張り巡らされたものもあるかもしれない。 巴旦杏。梨。まあ、季節になったらきっと香りは凄いのだろう]
(これだけ果物の木が植わっている邸もそうあるまい)
[出来れば実りの時期に訪れたいと思わせる場所だった。 それも、花祭などではなく。
適当に、実っている果物がないか探してみるつもりなのか、 手は相変わらず扇を鳴らしていたが、足は一木の周りをぐるりと巡る]
(209) 2010/08/01(Sun) 11時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/01(Sun) 11時半頃
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/* メイノシンとアケノシンが混ざってます…orz 眠かったのかな…ごめんよ、明之進
(-45) 2010/08/01(Sun) 11時半頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2010/08/01(Sun) 11時半頃
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― 渡廊下→A棟 ― [庭からは変わらず幾つかの音。 緑を眺めて心癒すのは良いかもしれないが、人の居るらしきいま向かう気は毛頭無い。 歩みはやがて渡り廊下へとたどり着く]
……嗚呼、逆周りだったんだ。 高嶺の彼に出会わなきゃ、そのまま進んで着いたんじゃないか。
[やがて見えてくる幾つもの扉。 指折り数えながら、貰った部屋へと向かった]
(210) 2010/08/01(Sun) 11時半頃
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[パチン、パチン。 手は扇を鳴らしながら一つの木を鉄色は見上げる。 唐李──巴旦杏の木だ。随分実が大きいので、新しい品種だろう]
……?
[木の葉越し、というよりは木の影越しといったほうが正しかったか。 こちらを向かう苔色の視線に気づき、緑色をした巴旦杏に伸ばしかけた手が止まる。 その姿勢は、少しだけ間抜けだった]
(211) 2010/08/01(Sun) 11時半頃
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[さて食堂は何処であったか。 鈴の音りん、と背筋伸ばして花は往く。]
(そういえば、 華月は明之進を見つけたろうか。)
[緑濃い庭から ぱちり、ぱちりと音がする。 椿の華など見えなくて、 流れ去ったあれすら幻かと思うほど。]
(212) 2010/08/01(Sun) 11時半頃
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