14 Digital Devil Spin-Off
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─回想 品川道中─
シナガワね…。 昔のシナガワなら知ってるんだけど、今は行ったことがないから案内の保証はできないかな。
[悪魔を連れた人、という質問には。]
うーん、蘭ねーちゃんとか変なちんまいの連れてた気がするんだけど、タマコさん会ってないっけ。
[彼女は質問の意味を、勘違いしていたかもしれない。 それともそういうことを聞かれたのだろうか。]
─この回想一旦中断─
(47) 2010/06/06(Sun) 02時頃
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─回想 シナガワ─
[彼女の頭の中は、東京湾の蛇のことでいっぱいで、賭けをしない。 そもそも魔貨をまったく持っていなかったので、賭けをすることはできなかったのだが。
彼女は、リムジンに乗ってお台場に向かうのだった。]
─この回想は終了─
(56) 2010/06/06(Sun) 02時半頃
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うーん、ヘクターが襲撃されるとは。 ヘクターは、私の手当てをしたときに、私の血に触れて弱ってたことにしよう。勝手に。脳内で。 つまり超人にも利く、と。
(-52) 2010/06/06(Sun) 02時半頃
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─お台場─
[三人がお台場に辿り着くと、調査隊が悪魔に襲われていた。 海から地上へと這い上がる蛇。蛇。蛇。 その数、(04)0匹を超える。 姿形は様々で、ゆらゆらと空中を浮遊する蛇もいれば、霧を纏って影のような蛇もいた。
共工だ──その気配に彼女は気付いた。
しかしまだ共工は姿を見せていない。 共工の眷属が、調査隊の一人に牙を突き立てようとして。 三人は、一斉に助けに入った。]
(64) 2010/06/06(Sun) 02時半頃
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─どこか─
[彼女の血が左手から噴き出した時、屈強な男はすぐさま手当てをしてくれた。 彼女の血に触れ、肌に触れ、男の力は毒に蝕まれていたのだ。 弱った彼を、悪魔は見逃さなかったのだろう。
自分を助けてくれた、仲間すらも。 傷付けてしまう。 そんな私が、生きる世界は──]
(-57) 2010/06/06(Sun) 09時半頃
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そういえば、トラブルエイリアンというシステムをいまいち把握していないことが判明している。 どうなっとるんじゃこれは。
(-78) 2010/06/06(Sun) 17時半頃
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わからんので襲撃はずっとパスだな(笑) そしてたまこに委任しておこう。
昨日何故かキリシマに投票していたし…。
(-79) 2010/06/06(Sun) 17時半頃
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誰が理を持っているんだかわからん。 全部で9人いるんじゃないの? 私のようにのんびり理を確定させてない人が3人くらいいるのかな。
(-80) 2010/06/06(Sun) 18時頃
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─お台場─
[蛇と人との、掴み合い、噛み付き合い。 肉弾戦は、彼ら三人の優位で進められていた。
しかし、人の域を出ていないなあ。
と、彼女は思った。 悪魔の魔法や、悪魔を連れている者も見た。 だが屈強な男にしろ、彼に剣を習っていた少年にしろ、やっていることは基本、肉体を使ったド突き合いである。 いまだペルソナや人の遣う悪魔が戦うところを見たことのない彼女──何となく感じてはいても、理解していないのであった。]
はっ!
[握った拳を外に強く打ち払う。 本当なら蛇に軽く触れるだけでいい。 しかし、他の二人の手前、何となくそういう戦い方はしたくなかった。 そう考えたのは何故だったろう。 彼女にも分からなかった。]
(179) 2010/06/06(Sun) 18時頃
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[一匹の蛇の尾を捕まえて、振り回す。 振り回されながら、ぐしゅぶしゃ、と蛇は飛び散った。]
『喰ワセロ』
[声は出ず、脳内で響く。 それは自身の声だったのか、自身に宿る魔の声だったのか。 心の耳を塞いで、蛇を殴りつける。 真っ赤な返り血を浴びて、その味が妙に美味しく感じられるほどには、彼女の身体は変質していた。 調査隊の一人を間違って殴りそうになって、慌てて言う。]
君ら、早く逃げなさい。
[調査隊が足手まといだということを悟って、退却を始める。 あっという間に、辺りには三人だけになった。 三人はそれぞれに蛇を屠り、ほとんど残っていなくなったろう。]
(184) 2010/06/06(Sun) 19時頃
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[最後に、太さが丸太ほどもあろうかというオロチ目がけて飛びかかる。 他の二人もそれに倣ってくれたかもしれない。 勢い込んで蹴っ飛ばすと、ごろごろごろ、と蛇(09)]メートルほども転がって、派手な水飛沫と水音を上げながら、海中に沈んでいった。]
一通り片付いたね。
[三人で顔を見合わせる。 しかし、これで終わりでないことは皆気付いていただろう。
『────』
くぐもった声が海中から届く。 それは何と聞こえただろうか? 三人はどんな反応を示しただろうか? 海に落ちたオロチの代わりに、鎌首を擡げたのは──**]
(191) 2010/06/06(Sun) 19時半頃
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あ、人犬なのか。 ようやく理解した。 もしかして私が襲撃したのかなあ。 投票もできてなかったし…。 何かやりたいことがあったでしょうし、大変申し訳ないでございます。
(-87) 2010/06/06(Sun) 21時頃
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[まず見えたのは、人のような顔だった。 1メートルを超える巨大な顔。 肌の色は朱。頭髪と頭の区別なく、一枚の皮膚のように繋がって、先でこまごまに分かれている。
顔が覗いて、ざばあーっと頭全体が姿を現す。 首が伸びて──首しかなかった。 長い長い胴。蛇だ。 胴には一面の朱の鱗。水を含んで、光を反射する様は、逆流する紅い滝のようで。
共工が、姿を現した。]
やっぱり。
[その小さい呟きは、他の二人には聞こえただろうか。]
(211) 2010/06/06(Sun) 22時頃
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あれは、共工だ。 私のね、この身体の中にいるヤツの、上司みたいなもんさ。 つまり私よりだいぶ強いと思うんだけど、最近仲良くないから。 戦うしかないんじゃないかな──
──いや、私は戦いたい。 あいつを屠らないと、私は前に進めないんだ。 協力してくれるか?
[その言葉に反応するように。 ぐわっ、と共工の半身が身を乗り出して、瓦礫の上をのたうつ。 まだ海の中にある残りの半身は、どのくらいの大きさなのか定かでない。 彼女は、二人を見た。 二人は何と答えただろう。]
(215) 2010/06/06(Sun) 22時頃
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[私の身体の中にいる、という表現に、フードの青年は何かを思い至ったかもしれない。 “刈り取るもの”は何かを感じ取っただろうか。
彼女のお願いは、ひどく無茶だったろう。]
最悪、一人で戦って一人で死ぬさ。
[やはり冗談めかして、彼女は言うと一歩前に出た。]
(218) 2010/06/06(Sun) 22時頃
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『──相柳。お前は負けたのだな』
[わんわんと響く。]
ああ、負けたんだね。 でも私にじゃない。 今は…………。
[言いよどみ。]
結局、お前も意志に動かされてるだけの存在じゃないの。
[その声は彼女から発されたが、果たして誰のものだったろうか。 最早、それ以上言葉を交わす気が互いに無いのは明らかだった。
バイトの依頼なら、という青年の言葉が聞こえてきて、少し緊張が和らぐ。]
払いが日本円でいーなら。
[答えて地と、空を蹴った。]
(223) 2010/06/06(Sun) 22時頃
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[空中を歩きながら、下で駆けだす“刈り取るもの”の姿を見て。 敢えて共工の顔の前に出る。 そしてすぐさま顔の後ろに回ろうとするが、首を動かすだけで向きを変えられる共工と、ぐるりと頭の周りを移動しなければならない彼女とでは、明らかにスピードが違った。]
ち。
[不意に、びりりと空気が震えた。 共工の口から雷撃が飛ぶ。]
うわっ。
[一瞬前まで彼女がいたところを、空中に放たれた雷が通過し、少しだけ掠めた服の端がぱちぱちと焦げる。]
あれには、あたりたくないね…。
[すっと平行に顔と距離を取った。 二人はどうだろう。]
(241) 2010/06/06(Sun) 23時頃
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[フードの青年の一撃で、朱色の鱗がさらに赤く燃える。 お、と彼女は思ったが、共工は少し揺らいだだけで。 またすぐ姿勢を戻す。
そこに、林檎の青年の声がかかって、それに気を取られたフードに雷撃が襲いかかる。]
三條っ!!
[瓦礫に落ちるフードの青年に、飛び寄ろうかとする。 突如『タルカジャ』、と声が響いて、自らの力が増したのを自覚した。 それが林檎の青年の遣う悪魔のものとはわからず。]
大丈夫か?
[フードの青年が気を失っていれば、抱き上げたろう。 そうでなければ共工を警戒しつつ、手を貸して。]
(260) 2010/06/06(Sun) 23時半頃
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[フードの青年の様子に。]
悪い、いらなかったね。
[そう、もっと信頼できる相手だったはずなのだ。彼は。 咄嗟に駆け寄ってしまった自分を、少し恥じながら、彼女は共工に向き直った。
奇妙な大猿が、共工にの身体にぶら下がって鱗を引っぺがしている。]
なるほど…あんな戦い方ができるのね。
[人にはとても真似できない獣の動きに、彼女は感心する。 “刈り取るもの”の動きもそれに近かったが、あまりそういうことは考えないようにした。女性だったので。]
私は──
[何ができるだろう。 果たして私の毒は共工に通じるのだろうか。
そう考えた。]
(272) 2010/06/06(Sun) 23時半頃
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[共工が胴に張り付く一人と一匹に注意を奪われているうちに、彼女は海上に出ることにした。 フードの青年が、さらに注意を引いてくれる、とどめを刺せ、そう暗に言ったように感じた。 後背から共工の頭の後ろに回る。
ふーっと息を吐いて力を込めた。 身体中の手が、両の掌に身体中の血を集める感覚。 集まるのは毒。 触れるだけでは斃すことは叶わないだろう。 ありったけの傷をつけ、自身の掌も傷付けなければ。
──自分の血がもっとも毒が濃いのだ。
それは分かっている。 次は、ない。]
(286) 2010/06/07(Mon) 00時頃
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[共工は彼女の気配に気付いただろう。 だが、遅い。 自分の身も傷付けるほどの毒ならば。
────。
様々な思いが頭を巡り、様々な感情が心を揺らす。 しかし逡巡も躊躇もなく。
毒掌──屍澱。
貫いた。]
『相…柳……』
[その呼び掛けは、何の意図だったろう。 相柳は、彼女は、『共工様』と心の中で呟いたかもしれない。
ありったけの毒を。血を。気を。魔を。]
(295) 2010/06/07(Mon) 00時頃
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[ゆらり、共工が揺らめいた気がした。
ぶしゃぁあああああああああああっ!!!
彼女の両腕から血が、噴き出す。 罅割れが広がるようにその血は肩まで走り。 全身を包む。
ごおっ、という音と共に共工の半身がぐらり傾き、そのまま海の方へと倒れ込んでいき。
倒れた。 途轍もない両の水飛沫。 広がる朱の血。 海の水が一瞬にして赤く染まっていく。 やがて沈んでいく巨体に、力は感じられなかった。
共工の生死は不明だが──斃したのだ。 二度と敵になることはないだろう。]
(305) 2010/06/07(Mon) 00時頃
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[海上が静かになる。
彼女はふらりと力を失って墜ちていく。
ちょうど海と陸の境辺りを目がけて。
意識は失っていた。]
(307) 2010/06/07(Mon) 00時半頃
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よくわからんが、私の開こうとしている理は今のところベネットに一番近い。が、ベネットの理はまだ直接聞いてない気がする。どうなんだろう。 時系列がよくわからなくなっている…。地下街に行っているから大丈夫かなあ。聞いたことにしよう。
(-116) 2010/06/07(Mon) 00時半頃
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というわけで、ベネットに委任だー。
(-119) 2010/06/07(Mon) 00時半頃
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ハッ。 しまった。気を失おうて助けられたら、タマコが毒に…。 この脳内設定ひどいな。やめようか。
(-122) 2010/06/07(Mon) 00時半頃
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