36 森の中の小さな村【言い換え無し】
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―墓地― [ざくざく湿った大地を泣かせて、 墓穴から一人の死者を引き上げる]
ノーリーンさん? どうしたんですか、こんなところまで一人で。危ないですよ。
[脇の下に手を入れて死者を持ち上げかけた姿勢のまま、そう呟き 死者の面影に失敗を悟ると、やがて能面のように表情を消した]
ああ、これは…………。
[取り繕う言葉を捜し逡巡した後、諦めて唇を歪める]
(0) 2010/11/22(Mon) 12時頃
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そうですね、貴女の待たれている方ですよ。 彼は私の指を切り取った。私は彼の魂を刈り取った。 それだけなんです。
[咳が激しくなるノーリーンを見ながら、死者の顎に手をかける]
死んでるんですよ、この人。よく見てください。 もう動かない。神の奇跡で甦ったりもしません。 私が吊るしました。皆が人狼だと言うので。 貴女もさんざん見ていたでしょう?
[もう引き返せない。死者の眠りを妨げるのにも躊躇は無い。 溜息と共に立ち上がり、足元の頭蓋を勢いよく足蹴にした]
(1) 2010/11/22(Mon) 12時頃
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何かに縋りたい気持ちは、私にも馴染み深い。よく解ります。 ですが、もう夢から覚めてください。
[ほら、と腕を広げて咳き込むノーリーンを穏やかに見つめる]
死ねば、おしまいなんです。よく見ろ!
[怒号と共に吐き棄て、哀れな死体を三本の指で指し示した。 やがて、閃く銀のナイフを、抱きとめるように受ける。 僅かに逸れた刃物は男の右肩に深く突き刺さり、血飛沫を上げた]
(2) 2010/11/22(Mon) 12時頃
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私は死にたくないんです。
[苦痛に歪めた唇から、恍惚にも似た響きの言葉が滑り出す。 耳元で囁くように呟くと、痛めた右肩を強引に振り上げた。 夕暮れの弱い光に掲げられたのは、装飾も少ない銀の燭台]
遅かれ早かれ、こうなると思っていました。 貴女の主人を処刑した私は、貴女を恐れていた。 いつか貴女に殺されるんじゃないかと。
[ぞぶり、と力任せに燭台を首筋に突き込む。 痙攣するノーリーンの肩を、主人の時と同じように左手で掴んだ]
(3) 2010/11/22(Mon) 12時頃
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そのときがきたら、逆に殺してやろう、そう思っていました。 恨んで下さっても結構です。そこまで厚顔無恥でもない。
[鮮血で染まった表情を微かに綻ばせると、視線を下に。 そのまま燭台を引き抜くと、赤い命の零れる速度が加速した]
ほら、貴女のご主人がお待ちですよ。 あちらで再会出来るといいですね。私は御免だ。
Bad luck. 生憎、神は私と共に居ませんので。
[効果の無い祈りは棄てた。特に感慨も浮かばない。 どさりと倒れた女中を、主人の死体の傍へ引き摺ってから 肩口を押さえたまま、幽鬼のようにふらりと集会場へ]
(4) 2010/11/22(Mon) 12時頃
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―集会所―
ノーリーンさんが錯乱した。残念だ。 人狼、だったのかもしれない……。
[それだけを告げると、全ての質問を拒絶するように押し黙った。 夜が明けるまで、そのままの姿勢で天井を見上げているだろう**]
(5) 2010/11/22(Mon) 12時半頃
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[パピヨンが用意してくれた布で傷を拭い サイラスに貰った軟膏を塗り終わると、 そのまま彫像のように身じろぎもせず、昨夜は過ごした]
朝か……。
[床板を埋め尽くす白色の光を感じ、閉じていた瞳を開く。 心臓を掴まれる感覚に、一瞬だけ耐えなければならなかった]
ホリーが、人狼に襲われた? ―――――それは本当なのか。
[知らぬ間に舌の動きが萎縮していた。 サイラスの言葉を耳にすると、足早に少女のもとへ]
(17) 2010/11/22(Mon) 22時半頃
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[男は、刺されたかのように、ぐっと息を呑んでいた。 ホリーの遺体に近づくと、直ぐ傍の地面に膝をつく。 無残な傷口を指で撫ぜながら、声を刻んで呼吸した]
だから言ったじゃないか。 見たくない。
[寄る辺のない少女が時折覗かせていた表情は 神に縋るその姿は、決して忘れられないものだった。 予期せぬ死に、狼狽するしかなかったのは、 少女と同じ無力感に、かつて自らも捕らわれていたせいだった]
(22) 2010/11/22(Mon) 23時頃
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[重たい溜息を吐き出した]
わかっている。わかっている。 それくらい、私だって、俺だって承知していた。 嫌がられても、泣かれても、いや、力ずくで制しても。
[ぎりと軋む音が鳴るほどに、強く奥歯を噛み締める]
天国の門をあける鍵は、やはり永遠に失われていた。 もがくほどに救いはなかった。
生きるとは、そういうことだ。 肉体は朽ちていく。魂だって覚束なくなる。
[長い間、ずっとそうしていただろう]
(23) 2010/11/22(Mon) 23時頃
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死ぬことが、そんなに怖いか。
[そう自問すれば、否とは言えない自分がいた]
まだ死にたくないと思う。 怖いからだ。死ねばどうなるのか、わからないからだ。
[生者の宿命を呪う様に、左の拳を握りこむ。 動かない右の肩からは、怨嗟の囁きが聴こえる気がした]
生きたい。
[浅ましく漏れ出る心根。頬を緩めて苦笑する。 指を失った左手の甲で、ホリーの頬をそっと撫でると 空へ立ち上る炊煙に、ちらりと群青色の瞳を向けた]
(25) 2010/11/22(Mon) 23時頃
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行くか。サイラス。
[少し離れた場所に立つサイラスと目が合えば、 そう言って、鮮やかな笑みと共に肩を竦めた。 不自由な左手で指差すのは、空に映る診療所の煙]
(26) 2010/11/22(Mon) 23時半頃
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まあ、そんな都合のいい判別手段などないだろう? 神ならぬ身の我々にはどうすることも出来ん。
[サイラスの反応を見て、指を下ろすと苦く笑う]
薬、ありがとう。 まだ痛いが、君の名誉のために言っておこう。 ちゃんと効いている。サイラスはいい調剤師だ。
[軟膏の礼を言うと、とんとんと指で肩を叩く。 そして、表情を徐々に鋭く絞っていきながら答えた]
ああ、殺しに行かないと生き延びれないからな。 現実逃避者に、現実を突きつけに。
(30) 2010/11/22(Mon) 23時半頃
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パピヨンか。どうだろうな。
[ホリーが人狼に襲撃された以上、 自らの考えを述べる必要は、もう感じなかった。 わからない、そういった風に首を振ると、 サイラスと歩を同じくして、診療所の方向へ進む]
確かに。司祭の役目を果たせない私とは違うようだ。 今度は、何か温まるものでも頼もうか。生姜とか。 ………私の好物だぞ、薬屋。
[それきり口を噤んでいたが、人殺し、の部分にぴくり]
違いない。 誰も殺してないやつは、生き残ってないだろう。
(34) 2010/11/23(Tue) 00時頃
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誰かの性が見えるのだ。否応無しに。 私やサイラスならともかく、重荷に思う者は居るだろう。
[透徹な瞳の光を湛えて、サイラスの横顔を眺める]
そうか? なら薦めに従い植えるとしようか。 また聖書を持つには、生憎と指が足りないからな。 ホリー………。そしてノーリーン。
[静かな諧謔に逃げると、死せる者の名前を呼ぶ。 道を進めば、サイラスが見たのと同じ光景を眼にする]
(39) 2010/11/23(Tue) 00時半頃
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まさか、こんなに減った人数で、火事か?
[顔を見合わせると、駆け出すように促して。 自らは傷を負っている肩を庇いながら、 やがて診療所のドアに取り付くだろう]
開けるぞ。
[覚悟を確かめるように、サイラスを見つめた]
(40) 2010/11/23(Tue) 00時半頃
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[パピヨンの悲鳴が聞こえた。 はっと手を伸ばすサイラスと共に、ドアを開け放つ]
…………!?
[鼻をつく異臭と熱気に肌を炙られて。 僅かな煙の幕の向こう側、瞳に飛び込んできた光景は、 スティーブンがパピヨンに羽交い絞めにされている姿だった]
(44) 2010/11/23(Tue) 01時頃
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/* パピヨンはスティーブンに後ろから被さり、羽交い絞め中。 + 足払いでスティーブンは尻餅 + パピヨン「助けて!」
ちゃーるず は こんらんしている!
そんなパピヨンが、わたしは、だいすきです。
(-17) 2010/11/23(Tue) 01時頃
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待て。サイラス。
[大気が熱で微かに歪み、 室内でそよぐ気流に短髪を弄られながら、呟く。 パピヨンの言葉に頷くと、ちらりと微笑み返した]
なるほど。ハンカチは要るかな? 涙を拭かないと。
[転がるナイフに眼を止めると、ゆっくりと拾い上げ 揺れる炎の光で輝く刃を、右へ左へと傾けて眺めた]
予期せぬ事態だな。幸い膠着状態。 私たち以外の二人がだ。サイラス。 きっと、どちらかが人狼だぞ。どうする?
(48) 2010/11/23(Tue) 01時半頃
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眼鏡の無い君の素顔を見るのは初めてだ。 スティーブン。
本当に、何もしていないのかね?
[表情の無いまましゃがみ込むと、 医師とゆっくり視線を合わせた]
それは、罪悪では無いだろうか。
(49) 2010/11/23(Tue) 01時半頃
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ここで決めようと、私たち二人でここまで来たな。 どうせ全員人殺し。
そうじゃない人間は生き残れない。 そうだな?
[頬の産毛に優しく滑らせるように、 スティーブンにナイフをゆるゆる近づける]
何もしていないのに、どうして君は生きている?
[思い出すのは、人狼に食われた少女の姿。 ナイフの柄を握った指に、微かに力が入った]
(50) 2010/11/23(Tue) 01時半頃
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よし、ならばこうしようか。
[三者三様の様子を冷たく眺めていたが、 やがてスティーブンからナイフを離し、立ち上がる]
サイラス、安全な選択肢など無い。 どれを選んでも、間違っていれば私たちは死ぬ。
[炎を反射させて、煌めく軌跡を描きながら、 サイラスに向かってナイフをゆっくり投げ渡す]
このまま焼け死ぬのは本意ではないし。 拘束されていない私は、この場からも逃げられる。 どちらを信じるか、今、君が決めると良い。 だが、人殺し同士、私とは仲良くしよう。するだろ?
(53) 2010/11/23(Tue) 01時半頃
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ホリーの、両親を殺したのは君だったよな? ノーリーンを殺したのは、私だ。
[自嘲交じりの笑みをサイラスに向けて、医師から離れる]
すまない、スティーブン。信用できない。 だが、君には忠告の恩があったな。 そうだ、これが現実的な選択じゃないか?
[私が決めるのでは無いのだから。炎が迫るのを感じる]
スティーブンの言うとおり、 早く決めないと、どちらも助からないぞ。
(54) 2010/11/23(Tue) 02時頃
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チャールズは、勢いが強まってきた炎に炙られて、二、三歩下がった。
2010/11/23(Tue) 02時頃
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女中、少女、寡婦、医師。 残ったのはろくでもない司祭と、薬屋か。
[繊月のように細い笑みを貼り付けて、頷く]
悪い冗談だ。 やはり神は、私と共には居てくれないらしい。 君の意思を尊重するよ。信じてくれたお礼もある。
[繊月のように細い笑みを貼り付けて、頷いた]
ではパピヨンを連れて行こう。 その前に、人狼を処刑しておかなければな。
(60) 2010/11/23(Tue) 02時半頃
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[スティーブンを見やる。 サイラスが手を下すのを待つつもりで。 彼が躊躇を見せれば、ナイフを預かり手を下すだろう]
(61) 2010/11/23(Tue) 02時半頃
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[熱で軋む診療所のドアを、内から開けた。 炎は直ぐにでも室内を舐め尽すだろう。 ひやりと流れ込む冷気が、炙られた肌に心地よい]
スティーブンの魂に安らぎがあらんことを。 出ようか。
[サイラスと、自由になったパピヨンが出れば]
今日も、生き延びた。 なに、明日になれば、全てがわかるさ。
[炎で崩れ落ちる診療所を眺めながら、静かに*十字を切った*]
(62) 2010/11/23(Tue) 02時半頃
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/* pt無いので強引ですズサー(土下座
(-24) 2010/11/23(Tue) 02時半頃
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