35 WWV 感染拡大
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―研究室―
[突如として訪れた暗闇>>1。]
っ……―――!
[先程放送のメンテナンスの影響だろうか。 冷静な私は理性的に分析をするのに、身体はひっと悲鳴を飲み込み勝手に立ち上がる。
ガシャン
立ち上がった衝撃で何かが落ちた。硬い音。缶詰。 数分間、私は戦慄き立ち尽くす。 明るくなった研究室。手の平に大量の薬を取り出し、貪るように飲み干す。 やがてメインプログラムがサイモンの死を伝えても。 私の身体は動く事を拒否し、暫く研究室に留まっていた。**]
(7) 2010/10/29(Fri) 01時半頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2010/10/29(Fri) 01時半頃
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―研究室―
[放送内容>>@1が頭の中を響き渡る。 白い床の一点を見つめたまま、私は震える。]
…………。
[客観的に見えれば蒼褪め、恐怖しているように見えただろう。 実際、抑制し切らなかった感情に支配され、動けずに居た。
けれど、私の中の冷静な部分は考える。 サイモン博士の死亡。 先程の懸念通り、適合者が実際に居た可能性が高い。 時間的に適合者判定プログラムも間に合わなかっただろう。 そうなると事体の長期化の恐れもある。]
(30) 2010/10/29(Fri) 20時頃
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……【Apathy】の…。 服用量、頻度を抑える必要あり。
[薬が効いてきた。 私の心も身体も『正常』を取り戻す。]
完全に薬を切らして制御を失うのは避けるべき。 非常事態でこそ感情を制御し冷静に対応せねば。 まずは、確認を。
[【Apathy】や【Hate】他、大事な薬類を注射器等と共にケースにしまい携帯する。 おそらくは放送を聞いて駆けつけた他の者よりも遅れて、私はサイモン博士の研究室に向かった。**]
(31) 2010/10/29(Fri) 20時頃
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―サイモンの研究室―
[私が研究室に到着とほぼ同時。 メインコンピュータからの追加放送>>@3が行われる。]
…そう。やはり長期化するの。 サイモン博士は目的を完璧に達したのね。 素晴らしい業績だわ……本当にいい迷惑。
殺されるのは自己責任。ならば自己防衛しなければ。 殺意には殺意を。 適応者と思われる者をこちらで排除しても問題はないのでしょう。
[メインコンピュータへの問いかけに感情は宿らない。 床に広がる赤。現場を一瞥。踵を返し研究室を後にする。 廊下でのすれ違ったプリシラが待っている>>36。]
(40) 2010/10/29(Fri) 22時半頃
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― →研究室前―
珍しいのね。 禁断症状でもないのに私を待つなんて。 何か問題でもあったかしら。
[研究室前。壁に背を預けるプリシラの姿。 周囲全てに嫌悪の感情を振り撒くこの被検体をじっと見つめる。 この被検体も適応者である可能性は否定できない。]
(41) 2010/10/29(Fri) 22時半頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2010/10/29(Fri) 22時半頃
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/* 死んだ魚が無数に腐敗臭を放つ毒池…。
どんどん凄い目付きになっていってるw
(-14) 2010/10/29(Fri) 22時半頃
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[睨んでくる目。 常よりも幾分か『嫌悪』の感情が強いだろうか。 そうだとしても、私が動揺する筈がない。]
同じよ。 濃度もまだ変えていない。
[態々こんな質問をしてくるとは、体調に異変があったということだろうか。 その表情や震える手を観察する。]
……断るわ。 殺されるつもりはないし。 もしあなたが適応者でないなら研究を台無しにする気もない。
それに殺人衝動と【Hate】の予測効果は酷似するの。 投与の中断、もしくは見直しも考えている。
[薬中の被検体の感情など考慮しない。 感情を乗せずに告げる。]
(49) 2010/10/29(Fri) 23時頃
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そうね。死ぬかもしれないわ。
[プリシラの言葉に首肯する。]
大事な被検体ではあるけど。 適応者ならば処分するつもりだから中断も視野に入れている。 今の所、投薬量を減らすだけでいいかと思っているけれど。
……普段使いの物ならいいわ。 渡すから来なさい。
[普段使いの薬だけならば影響は少ない筈。 大半の薬は手に持つケースの中にしまっていたが、態々中にあると教える気はない。 入り口のパネルに触れ扉を開き、私は先に研究室の中に戻る。 私が中に居ればプリシラも問題なく入室できるはずだ。]
(59) 2010/10/29(Fri) 23時半頃
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殺して奪いたいならそうしなさい。
[プリシラの脅しは言葉だけで意味はない。 分かりきったことなので、特に心揺さぶられる事もなく返答する。 ケースは片手で持ったまま。 薬品棚からプシリアの普段使い用の薬を選び出す。]
……とりあえずは何時もより少なめに投薬はするけど。 【Hate】は渡せない。 あなたに正しい量、時間で使用できるとは思えない。 適応者に狙われた時に禁断症状になったら…。
そうね。諦めて。
[それで死んだら仕方のない事だ。 選んだ薬瓶を差し出した。]
(67) 2010/10/30(Sat) 00時頃
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……死にたくない。 それは私も一緒だわ。
[跪くプリシラ。露骨に媚びた声。縋るような目。 瞬間的に湧き上がった『嫌悪』。]
何でも言う事聞くなら。 我慢しなさい。
[投薬を中断、減少させる時点で計画を崩れている。 多少時間がずれようと一回分なら渡しても構わない筈だ。 それを選択しないのはこの事態への不安や苛立ちからの八つ当たり。
私の心の一部は冷静に私を分析しながら、身体は勝手に動く。 プリシラの身体を蹴りつけ、踏み躙ろうと。]
(73) 2010/10/30(Sat) 00時半頃
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…そういう言葉は効果のある人間に。 あなたの昔の客にでも言いなさい。
[蹴倒し、踏みつけたままプリシラを見下ろす。 言葉に自然怒気が孕むが、一方で怪我はさせないようにと力を加減する。]
…そういえば、私もあなたの客だったわね。 生憎、寝たからって特別扱いする気はないわ。 私の貧相な身体はあなたの好みでもないのでしょう。
[片手で蓋を開けた薬の容器を弄る。 落ち着くために飲みたい。量をセーブしないといけない。 まだ理性の方が勝っている。]
(87) 2010/10/30(Sat) 01時頃
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あ。
[乱暴に足を払われ。体のバランスが崩れる。 手に持った容器。ゆっくりと落下して。 白い床に白い錠剤が散らばった。]
随分と大人びた態度で誘っているから年齢なんて気付かなかったわ。 あなたも随分と好き者だったわね。
…幾らでも言っていなさい。 あなたは私のモノ。私の意に従わないのなら処分するまで。 覚えておきなさい!
[私は薬を落とさせられた怒りに声を荒げ、背に怒鳴った。
被検体の悪態に一々感情昂らせるなんて無益だ。 只でさえ静かになった研究所。声はたぶん外まで漏れ聞こえてしまっているだろう。 そんな事を心の隅で思い。嘆息すると散らばった薬を拾い始める。**]
(96) 2010/10/30(Sat) 01時半頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2010/10/30(Sat) 01時半頃
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―研究室―
……PR-4-LA。 最初、様子が少しおかしいようだった。 薬の切れ掛けていたせいか。 それとも適応者だからか。
[食料庫から持ってきた缶詰を食べながら思考する。 客観的に見えれば一時的にせよ、感情制御を失った私の方が『異常』に見えたに違いない。 そして、そんな姿を見せてしまった事は、非常に『腹立たしい』。]
(120) 2010/10/30(Sat) 22時半頃
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…処分する?
[誰に対するでもない問いかけ。 私の中にあるのはほんの僅かな疑惑と見られたくない感情を引きずり出された憤り。]
適応者の始末もしなければならないし。 非力な私が身を守り殺すには、どうするべきか。 ……適応者だとすれば誰か殺してくれる?
[僅かに浮かぶ殺意。疑惑ゆえか憤りゆえかは私には判断つかない。 空になった缶をテーブルに置く。 ともかく適合者を見つけるなり殺すなりしよう。 そう結論を出し、私は研究室を出て生存者の姿を探した。]
(121) 2010/10/30(Sat) 22時半頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2010/10/30(Sat) 22時半頃
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[廊下の先。壁にも垂れて座り込む姿>>115。 死体かと思ったが僅かに動いた。 近づく。ちょうどそこの部屋の主の研究者も姿を現し。]
…サイモン博士の遺体から何かわかりましたか。
[遠からず近からず。 二人から僅かに距離をとって立ち止まり。 問いかけた。]
(125) 2010/10/30(Sat) 22時半頃
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…何をしているのだか。
[突然。ヨーランダが開いた扉の中に駆け込む。 それを視線だけで追い。すぐにヴェスパタイン博士に戻す。]
そう。 解剖という事は生きているうちに判別は無理なのね。 適応者が処分できたと分かるのは良いけど。 誰を処分すればいいのかは分からないわね。残念。
[開いた扉の向こうから香る血臭。 穢れた臭い。不愉快な臭い。 内に残る憤りに不快を示す表情は、いつもより険しくなってしまう。]
(135) 2010/10/30(Sat) 23時頃
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…武器を持ってあなたも誰かを殺すつもりなの。 身を守るため。 それとも、適応者だからかしら。
[聞こえるヨーランダの声。研究室の中へと視線を移す。 目に入る赤。その色が不快で仕方がない。 言葉に棘が篭る。]
(137) 2010/10/30(Sat) 23時頃
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…小さい上。 随分と切り裂かなければ見つからないようですね。
[暗くてはっきりとは見えない。けれど確かに赤い研究室内。 目を逸らす。言葉は吐き捨てるように。]
……身を守るためではない。 ならあなた適応者かしら。
殺したいなら好きにすればいいけど。 二人同時には殺せないでしょう。 その隙にあなた処分するわよ。 私は早くこんな事態を終わらせたいのよ。
[廊下から差し込んだ光。刃を光らせる。 ヨーランダが突き出すそれを、横目で見て告げる。 刃は痛い。怖い。また不安の発作が起こりそうになって焦りが滲む。]
(146) 2010/10/30(Sat) 23時半頃
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死にたいのなら自分で勝手に死になさい。 文句を言いながら生き汚く生にしがみ付く。 PR-4-LAと一緒ね。
[腹が立つ。 唇を噛み。思い出しかけた怒りをぐっと飲み込んだ。 するとヨーランダが咳き込み。口端を伝う赤。]
病原体の影響…。 ではなく、元からの病状の悪化かしら。 長くないのなら研究所の隅ででも野垂れ死になさい。
[眉を寄せ、後退る。 病気の被検体。どんな汚染があるか分かったものではない。]
(157) 2010/10/31(Sun) 00時頃
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―――!
[怒声と共に投げられるメス。 咄嗟。ヴェスパタイン博士の身体を盾に隠れる。]
…あなたが望むかどうかなんて。 被検体が望みなんてどうでもいい。
異に添わないならあなたはアレと同じよ。 要らないわ!
[逆切れに付き合い怪我するのは馬鹿らしい。 そもそも標的はヴェスパタイン博士なのだから放って置け。 私の冷静な部分はそう主張するのに、口は勝手にヒステリックな怒鳴り声を上げ。 手は持った薬のケースでヨーランダを殴ろうと振り上げている。]
(167) 2010/10/31(Sun) 00時半頃
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/* ヨーラヴェスの邪魔かなーと思いつつ。 殺伐殺し合い楽しいよね。
(-38) 2010/10/31(Sun) 00時半頃
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[剪刀を振り下ろすヨーランダの頭部にケースを振り下ろす。 最も金属製とはいえ、私は非力だ。殺すには至らない。]
…所有物よ。
[倒れる睨み見下ろし。 吸って吐いて。深呼吸を繰り返す。]
……邪魔? 刺されたいの。殺されたいの。死にたいの。 本当におかしいわね。
[呼吸が鼓動が速くなる。 ヴェスパタイン博士の脇腹かわ流れる赤も、向けられた冷たい視線にも構っていられない。 ポケットから容器を取り出して【Apathy】を飲み干す。 足りない。足りない。けれど抑えなければ。 服の胸元を掴み、暴れだしそうな感情を押さえ込む。]
(177) 2010/10/31(Sun) 01時頃
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