25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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/* デフォルト投票先 法泉
指差す先 法泉
どれだけ法泉ロックオンなのか。
(-1) 2010/08/05(Thu) 01時頃
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―本邸―
……。 行き先は同じようだな。
[夜行に謂う。少し首を向ければ りん、と鈴が啼いて]
ふたりで押しかけても 明之進(あれ)に却って迷惑か…
[そうこうしているうち、梅の間はすぐ見えてくる。]
(2) 2010/08/05(Thu) 01時頃
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―本邸・椿の間前―
――否、己(おれ)も 様子を見に来ただけでな。
……あれが調子が優れないようなので 気にしていたのだ。…おまえは?
[扉の中から微かに話し声、 夜光に先に行けばよいと謂おうとしたとき 扉が開く。]
…明之――
[>>@4 瞬く。名を呼びかけて、やめた。 どうやら夜光と明之進は知り合いであるらしい。]
(107) 2010/08/05(Thu) 07時頃
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[りん、と鈴の音が鳴る。 明之進が頭を下げれば>>@6 気にするなとばかり首を横に振る]
――相変わらず顔色は優れないようだが 動くに問題はなさそうだな。
……刷衛様は、中か。
[声は無い。親しきらしい 明之進と夜行のやり取りには ただ黙って耳を傾けていた。]
(108) 2010/08/05(Thu) 07時頃
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―本邸・椿の間―
……身体が冷えているようなら 日の下に出て温まるも悪くはない。
[夜光の方を見て謂う。 手を伸ばそうとしては退く 儚い花の指先は、透きとおるようである。 雪のように白いながら体温が確かに在った “見聞き能わず”とは、違う。]
…ん
[些か乱暴な足音。 庭に動く大きな影。 ふたりから離れ、窓から其方を見た。 刷衛の大柄な姿がうつくしい庭に在る。]
(109) 2010/08/05(Thu) 07時半頃
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―本邸・梅の間前―
…――、…
[刷衛の姿を見送る。 大きな声で呼ぶことはしなかった。 できなかったというほうが正しい。]
…そうだ。明之進。
おまえが取り落とした紅椿… …部屋に活けてもらおうと思ったのだがな。
あの後、音もなくおちてしまった。 ――私の扱いが、まずかったのかも知らん。 すまない。
[好きにしてよいといわれたものの、 気にかかっていたのかそう詫びた。]
(111) 2010/08/05(Thu) 07時半頃
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―本邸― [――――りん、と 鈴の音が鳴る。]
……己の用は済んだ。 あまり無理はせぬよう。
[ふと、明之進に向けていた紫苑色が見据えるように細くなる。 思うのは、高嶺の言葉。 “花は、何を思って―――”]
……道行きを畳んで燃やす、天の火か… ……―――おまえの舞、 魂燃やす焔を見るようだった。 …―――何を見れば、あんな情が籠るのか。
[常世から誘うようだ。 あれは、見つからぬ主に向けてだったのだろうか。 ふ、と顔を背け、歩き始めた。]
(115) 2010/08/05(Thu) 08時頃
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/* いつ死んでもいいように動かねばならなかった。 生け贄なので。
(-32) 2010/08/05(Thu) 09時頃
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/* 此の舞台で 此の年齢で 経験がない
希有と謂わざるを得ない 会話の流れで色事嫌いに成ったが いいのかこんな花www
と、周りのたおられぐあいを見て思う。 もともと苦悩するのと 殺してやるを謂うために居るのでいいのだが
(-33) 2010/08/05(Thu) 09時頃
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/* 華月に特別傾く 高嶺は気になる 虎鉄は複雑(華月が眼にかけてるから) ロビンはなぞだらけ 霞月夜に敵愾心
こんな感じか
霞と高嶺は似てるから 更に複雑。
(-34) 2010/08/05(Thu) 09時頃
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[風の具合か、 どこからか琵琶の音が聞こえる。
胸元探り髪結い紐を手にし じっと、それを見つめ 緩やかに握りしめた。]
……高嶺さまを見たか?
[使用人に尋ね、 廊下の向こう側へ顔を向けた。]
(120) 2010/08/05(Thu) 09時頃
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華月は、もう
彼に茶を届けただろうか。
(-35) 2010/08/05(Thu) 09時頃
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高嶺さまは、
どういうつもりで――――
(-36) 2010/08/05(Thu) 09時半頃
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呉服問屋 藤之助は、ふと途切れた音色に緩く瞬きはしたが、その出所を探そうとはせず。
2010/08/05(Thu) 09時半頃
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―廊下―
[使用人に聞いた、 高嶺を見たという方向へ。 鈴の音が、時折微かな足音に絡む。
ひらり
と窓の外白いものが見えて 不意に立ち止まり目で追えば]
――、…嗚呼
[和紙の手妻ではなく、季節違えた蝶の舞、 ひとひらであることに気づく。]
(132) 2010/08/05(Thu) 10時頃
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―廊下→大広間(舞台)―
[開いた窓から指先伸ばし、 気まぐれな蝶を先に止めた。]
…―― … 己は何を躊躇っているのだかな。
[伏し目がち、呟いて眼を閉じた。 わずかに風が起こって、 蝶が羽ばたいたのだと知る。 手を伸ばしかけて、けれど退いてしまう。 何処か遠い目で見送って
高嶺を見た、という場所へ足を運ぶ。 ――すれ違いになっているとは知らず大広間へ]
(136) 2010/08/05(Thu) 10時頃
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呉服問屋 藤之助は、舞台を臨む入り口から顔を出し、3つの影に首を傾ぐ。そこに高嶺の姿はない。
2010/08/05(Thu) 10時半頃
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[霞月夜の傍に侍る幼い花。 話しは聞かねど召し取ったかと思わせる 甘やかな空気。
霞の月は高嶺に似ており、 そのくせ全く違って見えた。
ふと、手をふられたのに気づく。 目隠しがないせいで、一瞬誰だか分からなかった。 ひとつ、瞬く。]
…… イアン?
[――りん、 と鈴の音ひとつ。 漸く一歩踏み出した。]
(145) 2010/08/05(Thu) 11時頃
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…鵠だ。 目隠しを取ったのか。 あれほどにこだわっていたのに、
――おかしな奴だ
[あゆみ止め見上げればまた鈴が小さく鳴る。 頭を下げる迦陵には、同じく頭を下げて]
…――鵠に御座います。
[霞月夜のしらとり、を明確に否定して、 少しだけ紫苑色の眸が険を帯びたがそれも一瞬。]
…お話の最中、失礼を。
(151) 2010/08/05(Thu) 11時半頃
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[>>152しらとり、のくだりには 咄嗟に首を横に振る。反射的と言ってもいい。]
…――色々と。
[彼の裡を知らぬ者にはよく分からぬことだった。]
……、…なんだ。
[紅い目を紫苑色で見返して尋ねる。 霞月夜の視線を感じればそちらを向いて]
…いえ、彼に用事というわけでは。 高嶺様を探しておりました。 こちらに居ると聞いたのですが すれ違ってしまったようでしょうか。
…お怪我を?
[切れた琵琶の弦、滲む緋色。しらとりのあいしたもの。]
(156) 2010/08/05(Thu) 11時半頃
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[イアンから、迦陵から、 そして霞月夜から答えが返る。]
…――やはり入れ違い、ですか。
[小さく呟く。 切れた弦の琵琶を見やる。 不吉、と思うは胸の内。]
貴方ほどの、琵琶の名手でも。 …ありますか、こういったことが。
[己にはなかった才だ。 一度、息を詰めてから迦陵頻伽の声を聞く。]
然様か…――ありがとう。
(162) 2010/08/05(Thu) 12時頃
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…――
いつの間にか 天上の囀りを虜とされましたか。 ――選定の、思い切りの良いことだ。
[似ているのだろうか。そこも。 霞月夜を見て、それから襖の向こう側へ眼をやる。]
(163) 2010/08/05(Thu) 12時頃
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[会話が途切れるを見計らい]
――…ではこれにて失礼いたします。
[頭を下げてその場を辞す。 りん、と鈴が鳴った。 行くは高嶺の去ったという方へ。 イアンとは向かう方向が違うだろう。]
(171) 2010/08/05(Thu) 12時半頃
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―渡り廊下― [歩きまわって探したが、 どうにも高嶺は捕まらぬ。 は、と息を吐く。]
…――逃げているのではなかろうな。
[むすりとし頬杖ついて遠くを見やる。 風音、木々を渡る。 ――りん、と鈴の鳴る音。 月はまだ顔を出さない。 今宵は満月だという。]
(187) 2010/08/05(Thu) 13時頃
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―渡り廊下窓際―
……――
[窓縁に腕を乗せて凭れかかっていると ふと先ほどの蝶がひらりひらと飛んできた。 蝶が人に慣れるなど話は聞いたことはないが 逃げもせずに傍に止まった。]
…華月はもう、 茶を運んだろうか。
[顔を傾けて呟く。 蝶に答える口はない。]
――…。
[細く、長く息を吐いた。]
(193) 2010/08/05(Thu) 13時頃
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呉服問屋 藤之助は、小僧 カルヴィンが霞月夜の傍に侍る様子を思い出し、よくわからないとも呟いた。
2010/08/05(Thu) 13時半頃
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わからない
わからない
よく、わからない。
一所に縋っても
だっていつかは変わるもの
(-45) 2010/08/05(Thu) 13時半頃
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芸は己を裏切らない
花主とは利害関係の一致するようであるが佳い
唯一無二になど なれるはずがないのだから
認められなければ それは居ないのと同じになろう
――手を伸ばすことを躊躇う臆病者
(-46) 2010/08/05(Thu) 13時半頃
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――私は、どうしたいのだろうな。
(-47) 2010/08/05(Thu) 13時半頃
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呉服問屋 藤之助は、ランタン職人 ヴェスパタインのことを語る「しらとり」のことを思い出しながら、庭を見た。傍らに蝶。
2010/08/05(Thu) 14時頃
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―渡り廊下窓際― [からん、と下駄の音がする。 ひとつ瞬き、もたれていた身体を起こす。 りん、と鈴の音が鳴った。]
… 霞月夜 さま か。
[花を伴っていないのを 少しだけ不思議に思いながら 礼を向けた。]
(204) 2010/08/05(Thu) 14時頃
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/* 鵠はいうなれば
真面目で 頭でっかちで 恋とか分からなくなってるひと
だと思う な。(経験がないのに)
(-55) 2010/08/05(Thu) 14時半頃
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―渡り廊下―
[似た顔に問われるというのは 奇妙な心地だ]
…、―― 、…そのように見えましたか。
[黒髪を指で梳いた。 霞月夜の艶含む白い美貌に 嗚呼、しらとりのことばどおりだと胸中でふと呟く。]
すれ違ってばかりのようでして。 少々休憩していただけなのですが。
[――先達の在りし日を思い出させているとは思わず。]
(210) 2010/08/05(Thu) 14時半頃
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―渡り廊下窓側―
――、…
[少しだけ、意外そうに紫苑色は瞬く。 近くでこんなふうに話したことはなく 又聞きしかしたことのなかった「霞月夜」。 それは、存外に――]
……満ちれば逢えますか。 急いても仕方のないこと…と。
[行儀よく立ち、自身の両の手指を絡めた。]
何分…主を持つかもしれぬ状況が 初めてでありまして。…お恥ずかしながら。
[すまし顔はそのまま、眼だけを伏せた。]
満ちる――……嗚呼、今宵は、満月 でございますね。
(217) 2010/08/05(Thu) 15時頃
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