182 【身内】白粉花の村
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[血を流したまま、よろよろとシャワールームから出た。 ハンドタオルで傷口を覆いつつ、片手でどうにか体を拭き、服を着る。 トレーナーから先程取っ組み合いをしたばかりの相手の匂いがして、思わず顔を顰めた。(勿論、表情自体は動かなかったけれど) 奴が寄越したトレーナーは、少しだけ大きく感じられて、妙に悔しい。しかもトレーナーだなんて、全然趣味じゃなかった。本当なら今すぐ脱いでしまいたいけど、他に無いんだから仕方ない。
深く切れたらしい傷口は、備え付けられた救急箱でどうにか出来るものの様には見えない。 面倒だけれど、医師に見てもらう他無いだろう。そう考えれば、誰に頼むべきかと思案を始める。
例の鼻につく新米医師は嫌だ。キリシマ医も、最近は何やら忙しそうで。 だったら後は一人しか居ないだろうと、部屋から出る]
(2) 2014/06/24(Tue) 13時頃
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……なんだこれ……。
[傷口からの血がタオルを伝ってぽたぽたと床に道を作っていた。自分の事ながらドン引きしてしまう。どれだけ深く傷つけたんだ。もしかして死ぬんじゃあないのか、これ。 そんな風に思ったけれど、どうにか出来るわけもなく。覚束ない足取りで歩き出す。
果たして彼は何処に居るだろうか。自室、診察所、他の患者の部屋……。幾つか候補はあったけれど、取りあえず、一番近くの彼の自室>>362へ向かう事とした]
すみません、いらっしゃいますか。
[控えめにノックを落として、声をかける。 彼は歳上だから、ほんの少し、他よりは心を開いて会話出来ていた。まあこういう時は、それはあまり良い事とは思えないけれど。
普段しっかりと着込んだスーツも無いし、こんな傷を作っているし。彼が見せるであろう反応を思うと少々怖い。それでもこの傷を放っておく事も出来ず、まるで死刑を待つ囚人の様な心持ちで返事を待った]
(3) 2014/06/24(Tue) 13時頃
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/* まともに話せるのヤニク先生くらいなんじゃね疑惑がだな… それにしても安価失敗恥ずかしい埋まりたい。そして話しかけてだいじょぶでしたか!
(-3) 2014/06/24(Tue) 13時半頃
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[出てきた医師>>23が表情を凍らせるのを見れば、ああ、そんな顔も出来るのかと妙な事に感心してしまう。 いつも笑顔だからといって、それ以外が出来ないわけではないのだ。そんな当たり前の事すら、忘れてしまっていた。
処置をするから>>24と、その強い語気に少し体が竦んだが、言われるままに隣室へ着いて行く。 まるで叱れるのを怖がる子供みたいだ。我が事ながら呆れてしまう。まあ"子供"という所以外は、それであっているのだけど]
……すみません。 ありがとう、ございます。
[処置を施されれ、気不味さにひそりと礼を言った。
流石に血塗れでいる趣味はないから、すぐに渡された病衣に着替える。 よりにもよって利き手を負傷したものだから、かなり時間がかかっただろう。まさか医師に手伝ってくれと言えるわけもなく、どうにか着替えを終えた。 ……この手で日課の日記は続けられるだろうか。(後、血塗れのこの服をどうするべきだろう。血って洗濯すれば落ちるのか?)そんな不安が過るが、今は考えない事とする]
(25) 2014/06/24(Tue) 20時頃
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スプラッタ、ですか。 アレはもう少し過激でしょう。
[目的を達成していれば、あるいは出演出来るくらいの容貌になっていたかもしれないが。 皮肉めいた言葉は気にならず。それも良いですね、なんて返してみる。実際にそれを書く時には、今回の目的も達成しているだろうと、それは口には出さなかったけれど]
[彼の自室へ誘われれば、嫌々というのを隠さずに従うだろう。 話を聞くなんて名目で、どうせお説教を受ける事になるんだ。……自業自得と言えばそれまでだが。 出された飲み物は何だったろうか。どちらにしろ、それを口にして口の中を湿らせる。 飲み下す時に傷口が酷く痛んだが、表情は変わらないから、彼は気付かなかったに違いない。心配をかけたくないので、それで良い]
……何から話せば良いのやら、
[それだけ言って、彼の反応を待った。少しでもお説教を遠退けてやろうという、些細な悪足掻きだ。 本来なら何から、も何も。ただ自分でやったのだと、一言で済む話なのだから]
(26) 2014/06/24(Tue) 20時頃
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/* 何かあれですね。医者に飲み物出されると少し警戒しちゃいますね
(-18) 2014/06/24(Tue) 20時半頃
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……先生も人が悪い。
[ため息に続いた皮肉>>34に、僅かばかり沈んだ声音で返す。 好きでこんな事をしていると思っているのか。この苦しみは、痛みは。健常者には分からないだろう。分かっているのなら、そんな事は言えない筈だ。 ぐるぐるとそんな事を考えて、それでも口に出さなかったのは、相手が彼だったからで。もしこれが新米医師の弟や、臆病者の青年であれば、今頃口汚く罵っていた事だろう]
それなら、次の時は先生に頼みましょうか。 どちらにしろこの右手は、使い物になりそうもない。
[果たして右手はいつまともに動かす事が出来る様になるだろうか。数週間だとかいう余命の間に、完治するかどうか。そんな事を考えつつ、皮肉を返す。 ……皮肉。そうだ、皮肉だ。 本当に皮を剥いでやりたいだなんて、思っていない。でも、どうすればいい?こんな気味が悪いばかりの顔を抱えて、自分はこれからも生きていかなければならないのか?]
(38) 2014/06/24(Tue) 22時半頃
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――いやだ、もう……。いやだ、
[動かない顔を覆って、酷くか細い声で吐き出す。 こんな風に彼に弱音を言ったのは、恐らく初めてであろう。否、彼だけではない。誰にも弱音など吐いた事は無かった。 今まで耐えられていたのに、誤魔化せていたのに、どうして今更限界がくるのか。その引き金は何だったのか、自分でも、分からないけれど。 それでも吐き出した言葉は紛れもなく本心だった。……ディーンには珍しい事に]
(39) 2014/06/24(Tue) 22時半頃
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/* 上の発言を見出しにするつもりがすっかり忘れてたんご……
(-22) 2014/06/24(Tue) 22時半頃
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/* >>39引き金は多分ふたごくんとの取っ組み合いですけどね
(-23) 2014/06/24(Tue) 22時半頃
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/* ところでわんこくんがかわいいんだ……
(-24) 2014/06/24(Tue) 22時半頃
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[手を取られれば>>43無理矢理振り払うだけの気力も無く。されるがまま、弄ばれる指先をぼんやりと見詰めた。
――嫌だ。嫌に決まっている。 そうは思うけれど、喉がひりついて上手く言葉には出来なかった。 けれど続けられた彼の言葉に、目を見開いて]
……貴方は、
[どうにか言葉を紡ぐ。小さくて、ともすれば聞き逃してしまいそうな音量で。けれど、はっきりと]
貴方は、変な人ですね。
[別に慰めの言葉が欲しかったわけじゃあない。けれど返ってきた言葉>>44があんまり予想外のものだったので、思わず感想がそのまま洩れた。 ただの戯れの言葉ではないと、その瞳が言っている。だから尚更変だと思った。……怖いと、思った。熱に浮かされて、今すぐこの顔を剥いでくれと、懇願してしまいそうになったから]
(48) 2014/06/25(Wed) 01時頃
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けれど私は、貴方がひどくうらやましい、
[震える声で、それでも変わらない表情のまま、そう言って。 強く笑みを形作るその口元に、そっと指を伸ばした。抵抗されなければ、その形を緩くなぞって、目を細める。 自分には出来ないそれが、酷く羨ましい。そしてそれと同時に、壊してしまいたいとも思う。――この歪んだ感情は、きっと気付かれてはいけない事だ。
彼の笑顔に触れる事は、許されるだろうか。許されるならば、壊れ物を扱う様な手付きで、そっとそれを包むだろう]
(49) 2014/06/25(Wed) 01時頃
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/* ほんとに返事に困るようなロルしか返せなくて…すみま…せん……
(-32) 2014/06/25(Wed) 01時頃
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/* 何かふたごくんにすごいトラウマを植えつけてしまったみたいですみませんww
(-37) 2014/06/25(Wed) 01時半頃
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/* それにしてもディーンでrヤニクせんせーを懐柔出来る気がしない。しない。
(-38) 2014/06/25(Wed) 01時半頃
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[振り払われないのを良い事に、自分とは対照的な色をした肌を撫ぜる。掌の下で動く唇が、未だ笑みを型どっているのを感じれば、一つ、息を吐き出した]
……偽物?
[意味深な彼の言葉に、小さく首を傾げる。本物でないなら、そうなのだろう。 嫌だな、と。ただ純粋にそう思った。 この笑顔が偽物だったら、嫌だ。こんなにも焦がれているのに。 嗚呼でも。偽物でも、喜びを、悲しみを表現できるなら、それはそれで良いかもしれない]
(56) 2014/06/25(Wed) 02時頃
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戻ったら……。 そう、ですね、
[表情が戻るだなんて、そんなの考えた事も無かった。病が発症し、押し込められる様にこの病院に来て。余命を宣告された頃には、全てすっかり諦めてしまったから。
ありもしない幻想に縋るのは、最初の頃に止めてしまった。どうせ治らないのだと気付けば、その後は必死に自分を誤魔化す術を探していた。 必要の無いものなのだと己に言い聞かせておけば、その間だけは平気でいられたから]
笑えれば、良いのですけれど。 もしかしたら、泣くかもしれません。 ……どちらが良いと思います?
[もしもの話をするのはあまり好きではない。押し込めた期待が、首を擡げてしまいそうになる。だから曖昧に答えて、問い掛けを返した。 己の心の内を晒すのには、未だ抵抗がある。誤魔化す様に付け足したその問いに、彼は答えてくれるだろうか**]
(57) 2014/06/25(Wed) 02時頃
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/* _人人人人人人人人人人人_ > ちょっと離れてくださる <  ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
(-39) 2014/06/25(Wed) 02時頃
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/* うーむ。そろそろ離れなきゃなあと思いつつ潮時が見極められぬ。あんまり長居しても申し訳…ない……
(-40) 2014/06/25(Wed) 02時頃
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/* 上の吹き出しのやつPCからだから鳩で見るとズレてる……
(-41) 2014/06/25(Wed) 02時頃
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/* ハッ飴!飴貰ってる!!お返しを…って思ったけどあんま減ってないな…。後であげよう…
(-54) 2014/06/25(Wed) 06時頃
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不服というか……私には、無縁でしたから。 必要無いでしょう、そんなもの。
[手を下ろされれば、既に満足していたから抗いはしない。そのまま手を握られたものだから、少し怪訝そうな視線を向けはしたが。
どうして表情を偽らねばならないのか、いまいち分からなかった。 楽しいなら楽しい、悲しいなら悲しい。そう表現すれば良い。無理をして別の感情を纏って、何の意味があるのだろう。そんな窮屈な生き方が、楽しいのだろうか。 ……それならいっそ、交換してほしい。作り上げた偽りの表情と、張り付いた変わらない表情。両者に差等無いだろうから。
対峙する相手の思案顔を見るともなく見て。何となく彼の出すであろう答えは、予想出来ていた。笑顔とは裏腹に意地の悪い人だから]
(76) 2014/06/25(Wed) 10時半頃
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はは、先生は泣き顔がお好みですか。 それなら、その時は先生に一番に見せに行きますよ。
[そんな時はこないと分かっていたから、軽い口調で約束を落とす。 返された答えには、内心やはりとしたり顔を作って。けれど次いで伸ばされた指先に困惑する。 先程自分もそうした手前拒絶はしないが、居心地悪そうにその手と彼の顔とを交互に見た。 暗に止めろと言っているのだけれど、通じるだろうか。通じた所で、彼が止めるとも思えないが]
……何ですか、この手は。
[動かない顔等、触っていても面白くはないだろうに。そういう思いを込めて、自然睨み付ける様になってしまったのは、仕方が無い事だろう]
(77) 2014/06/25(Wed) 10時半頃
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ディーンは、セシルに話の続きを促した。
2014/06/25(Wed) 10時半頃
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/* 飴の文章変えるのってどうやんだろ…。失敗したら怖いからそのままでいく……
(-62) 2014/06/25(Wed) 10時半頃
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/* 多分手握られてる…よね?多分。違うかったらごめんぬ…
(-63) 2014/06/25(Wed) 10時半頃
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[楽しみだと言われれば、すぐに笑みも引っ込む。 まさか本気にしただろうかとそんな事を考えるが、どうせ治る事は無いと思えば否定もしなかった。それにただの戯れだ。口約束なんて、破ろうと思えば幾らでも破れる。 ……彼の事だから、もしかしたら無理矢理にでも”約束”を遂行させられるかもしれない、とは。思わないでも無かったが]
そりゃあ、生きていますからね。
[やはり止めてはくれなかった様で、思わず視線も鋭くなる。上辺だけの気遣いの言葉に軽く苛立ったが、それでもまだ抵抗はしなかった。……まだ。
これは一体何なんだ。触診の様なものか?そんなの、散々してきただろうに。 戸惑いのままに動く視線は、どうにも抑えられなかった。余程止めてくれと言おうかと思ったが、先程の自分の行動を思えばそういうわけにもいかず]
(93) 2014/06/25(Wed) 14時半頃
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元々、あまり顔には出ない方でしたよ。 態度にはまあ……よく出る方ですが。
[現に今も不快だと示しているのだけど。続く筈だった嫌味は、どうにか飲み込んだ。 薄い唇に触れられれば、己の顔が玩具にされる事に、ついに耐えられなくなって。咄嗟に左手でその指先を振り払う。楽しげなその表情が歪めば良いと、少し強く叩いたのが、故意とバレなければ良いが]
……、そろそろお暇します。 包帯と紅茶、ありがとうございました。
[包帯は兎も角、紅茶は一口飲んだ切り口をつけていなかったが、一応礼を付け足す。飲みきらないのは失礼だと分かっていても、傷が痛んで嚥下するのが億劫だったのだ。
最後に一つ、お辞儀をする。そして引き止められる事が無ければ、そのまま扉へと足を向けるだろう]
(95) 2014/06/25(Wed) 14時半頃
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/* たいみんぐ(((└(:D」┌)┘)))
(-79) 2014/06/25(Wed) 15時頃
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/* ローズちゃんのところに行ってぼろくそに罵りたい欲が。。。消えない。。。
(-84) 2014/06/25(Wed) 16時頃
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