118 津 村
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―昨日:文芸部―
む……君は科学部の名取君ではないか。
[名取律が文芸部を訪れた>>3:73。チラシについての用件を律から聞き、弘志は顎に手を当てて考え込む。]
なるほど、伝言をありがとう。 科学部に置いてもらうチラシについてか……そうだな、少し考えてから返事をしたいので、名取君、ここに座って待っていてくれないか? ああいやそんなに時間を取らせはしない。
[弘志は『ここ』と指し示し、律に着席する事を勧めた。それは丁度パソコン前のデスクである。]
(0) 2013/04/09(Tue) 23時半頃
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[しかしこのクソ多忙の文芸部に訪れた人間が、ただで帰れる筈は無く。 律が弘志の勧め通りにそこに腰を落ち着けたのであれば、こういった頼み事をされたであろう。]
おおそうだ名取君、待ってもらっている間少し手伝いをしてくれないか。 この手書き文章をだな、パソコンに打ち込んでもらいたいのだ。科学部の人間であればパソコン入力などにも慣れているだろう? もし出来ないようであれば、図書室のコピー機でこれを○部印刷してきてくれ。君がその作業をしてくれている合間にこちらも返事を考えておくのでな。 では、頼んだぞ。
[弘志は容赦なく律に手伝ってもらう気でいるらしい。しかしその話し方は、顔見知りであればいつもより覇気が無く感じられたであろう。]
(1) 2013/04/09(Tue) 23時半頃
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[そういった指示を弘志が各部員に出し終わった後。弘志は自分の分の原稿を進めながら、部室に居る、他の文芸部員に話し掛けた。]
……3Aの高波が風邪で休みらしい。『今年の俺には期待しないで下さい』と奴からメールを貰ったよ。この時期に高波が我が部の戦力から抜けるとはな。痛い、痛すぎる……。 君もくれぐれも風邪には気を付けるんだぞ……ん゛、んんっ!!
[他部員の風邪の心配をしつつ。 弘志は喉に淡を感じ、咳払いをした。どうも今日は鼻水が詰まるし痰は喉に詰まるしで集中が出来ない。勿論小説執筆も進まない。]
高波が抜けた今……今年の部誌をどう盛り上げていくかというのが今後の課題だな……普段は書かない事にしている者にも……詩でも短文でも何でも良いから書かせるというのはどうだろう……ん゛っ!
[鼻水、痰。それはどう見ても風邪の症状だったのだが、弘志はその辺あんまり深く考えない事にした。『万が一風邪だった場合でも、取り合えず、倒れてから考える事にしよう』と思った。**]
(3) 2013/04/09(Tue) 23時半頃
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