162 絶望と後悔と懺悔と
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― リーの遺体の前 ―
[リーの頭を抱えてどれくらいいたか。 正気にもどったのは、気づけば、吸血鬼の群れに囲まれていたときで、彼らはじり…と、近寄る]
おでは、 おまーを殺すために、5年、鍛えでだわけじゃねぇ…。
[そう呟いても、リーだった塊はもう、動かない。にやにや笑いも、血にまみれて見えない]
おで、いくだな。 おまーのことは、残念ながら、忘れないべ。
忘れろどが、いうな、アホンダラ…。
[リーの頭を身体の横に置くと、鞭を握る。 あと、はぐるり四方に吸血鬼たちの残骸が残るだけ その姿は忽然と消えた**]
(55) 2014/02/17(Mon) 07時頃
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サミュエルは、きっと、マユミを探し始める。**
2014/02/17(Mon) 20時頃
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― 補給基地 ―
[リーの遺体はそののち、夜の戦場に犯されていくのだろう。 兵士にも吸血鬼にも踏み荒らされ、きっと、そののちに向かっても、もう、何も名残はない。
忘れろと、記憶からも消えようとした。
彼の生き様、思い返すほどに、その笑顔は悲しい。 なぜ、あの頃にもっと彼の心を知ろうとしなかったのか。
友達といいながら、本当に甘えていてばかりだった]
――……すまんがっだな。 おまーも、周も、 本当はもっどもっど、生きているべきだっだ…。
[噛み締める唇、白玉環で切れた頬の拭う。 その形相は、もちろん、それまでで一番厳しいものとなっていく]
(67) 2014/02/17(Mon) 22時頃
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[吸血鬼側にリーが死んだという情報は伝わっているだろうか。 リーの言い分をきいていると、途中でホリーのことを知ってたように、彼らは、遠くにいても、何かしら通じる方法があるように思えた。
ホリーに関しては、誰が討ったのだろう。 浮かぶのは、絢矢と安吾だが、ジャニスかもしれない。 ともかく、どこに向かおうかと迷ってから、
周が、始祖に眷属にされた場所近くへ]
――……周……。 もう、いねえが?
[リーは死んでしまった。 周は少なくとも死んではいない。
ともすれば、まだ話せるかもしれないなんて、思ったが]
(69) 2014/02/17(Mon) 22時頃
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――……周…。
[だが、その姿は見つけられない。 もし、眷属になったとしても、周なら、などと、思うのは、 やはりそれでもこの5年。周の強さを信じてきたからだ。
それが、もう、なくなった柱とわかっていても。 彼もやはり、友人だったから]
――……周…… いっづも、タコタコいっででわるがっだよ。 いーから、一緒に帰ろ……。
[そんな言葉を残しながら、 やはりあきらめ悪く見回してたが、 最終的には、吸血鬼の群れにぶつかれば、また応戦しながら去っていく]
(70) 2014/02/17(Mon) 22時頃
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[その場を立ち去ったあと、 背を丸めて、どうしても、悲しさと寂しさが襲ってくるのをなんとか追い払おうとして、 それでも、考えてしまうのは、マユミのことで。
首を振るけれど、どうしようもならない。]
ともがぐ……状況は……。
[そう思って弄った通信機、安吾かジャニスに指示を仰ごうとしたが、それは、もう、駄目になっていた。 おそらく、さっきの戦闘で、血濡れすぎたのか。
通信機を捨てると、自身の勘で動きはじめる。]
(72) 2014/02/17(Mon) 22時半頃
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[ともかく、ホリー亡きあと、 自分の仕事は他吸血鬼の殲滅。 もちろん、始祖も標的ではあるが、 そこに一人挑もうなどとはとても思わない。 実際、安吾とジャニスが戦闘中であるのには気づいておらず。
絢矢やキャロライナ、マドカがいれば合流を考えるが、 同時に、やはり探そうと思った。
マユミを]
(75) 2014/02/17(Mon) 22時半頃
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サミュエルは、マユミの姿を探しはじめる。*
2014/02/17(Mon) 22時半頃
サミュエルは、>>78 それは幻聴かもしれないけれど、聞こえた方向に静かに向かう。
2014/02/17(Mon) 22時半頃
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― 補給基地・空き倉庫近く ―
[風の流れに済ませた空気が、 微か、懐かしい名前を呼ぶ声を拾う。 素早く反応してそちらに向かえば、
あの、姿が見えて、心が一度ずきり、痛む]
(――明之進もいるだが?)
[だが、声は出さず、その気配を静かに追って…。 吸血鬼の感覚ならば、こちらにすぐに気づくかもしれないが]
(83) 2014/02/17(Mon) 23時頃
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サミュエルは、ひとつの空き倉庫にマユミが入っていこうとしてるのを発見し、身を一度隠す。>>81
2014/02/17(Mon) 23時頃
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>>86>>87 [静かなこのあたり、戦いの影は身を潜めている。 だから、小さな彼らの掠れたような声が、すませば、かさり、闇を抜けて少しだけ届く。
明と呼ぶ声に、真弓、と返る声。 それは間違いなく、彼らがいることを示す。
それだけで、飛び出したくなる気持ちをあえて抑えて]
(89) 2014/02/17(Mon) 23時半頃
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>>87>>88>>96
[その空き倉庫の物陰。 聞こえる場所に佇んでいる。
昔と変わらない二人の声。 そして、聞こえる単語を拾って…。
何が起こったのか、予測の元に組み立てていく。]
(――……マユミがだれかを殺した)
[その事実だけはよくわかった]
(101) 2014/02/18(Tue) 00時頃
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[続けてマユミと明の言葉を逃さぬように耳を澄ませる。 その声の中、知った声が絢矢といった。>>94
キャロライナと絢矢がいるのだろうか。そうならば、この中は人間と吸血鬼が戦いあっていない空間で…]
(――…………)
[>>96 マユミの言葉に、5年前のホリーの姿と、金色の姿を重ねれば、そのお姉さま、お父さま、という図がかちり、はまるような気がして…]
(103) 2014/02/18(Tue) 00時頃
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>>106 [キャロライナが外に出てくれば、 その姿をそっと彼の前に、
指を唇の前一本たてながら。
そして、中にいるのが誰なのか、様子はどんななのか。 そっと確かめようと。
もちろん、その間にも中で騒動が起きるようなら、すぐに飛び出すのは間違いない。 今は例え吸血鬼でも、マユミのことは護ろうとするだろう**]
(109) 2014/02/18(Tue) 00時半頃
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[キャロライナから、中に誰がいるかを知る。 絢矢が怪我をしているのを聞けば眉は寄った]
絢矢は…。 あいつは、簡単には……。
[それは、絢矢の心が刃になっていることを知るからこそ。 でも、そこまで絢矢が壊れていること、実は信じたくなかったのかもしれない。
あの小さなころ、人参を飲み込んだ彼女が、本当の彼女だと思っていて]
(158) 2014/02/18(Tue) 05時頃
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[キャロライナが薬をとりにいくという。 傍に、と言われれば、やはり頷くのは、中の状況をきっとよく知らないから。
そこにいるのは元家族たちで、 彼らがまさか刃を向け合うなど、思っていなかった。
自分はリーを殺したくせに]
(159) 2014/02/18(Tue) 05時頃
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[そして、傍にというキャロライナの言葉とともに、 自身もその中に入ろうとして、
でも、中を覗けば、明が絢矢の手を握っているところが見えた。 そのときの会話は聞こえているのだけれど、 もちろん、事情など知らない。
ただ、張り詰めた空気に、一度瞬いて。]
――……ッ
[次の自身の行動は、もう、頭で考えたものではない]
(160) 2014/02/18(Tue) 05時頃
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>>130>>136>>157
[やりとりのあと、 マユミが目を閉じて、
渡った刃物を明が抜く。
それをマユミに向けたとき、もう、身体は動いていた]
――……ッ
[声もなく、九節鞭で、その短剣の刃先を絡め、明の手から弾き飛ばした。 短剣はどこに転がったか。
ともかく、マユミの前には黒い軍服の背中がある]
(161) 2014/02/18(Tue) 05時半頃
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――……なにゃっでんだべ……。
[眉を寄せ、明を睨みつけた。 九節鞭を構えたまま、その先に立ち上がれない絢矢も見る]
なにがおごっでっが、わがんねぇけど……。 おまー、ヤバいんが?
[マユミに背中ごしに尋ねる。 それがどんな答えでも、やる行動に代わりはない]
おでは、 今度こそ、おまーを護るだめに…。
[明と絢矢は何を言うだろうか。マユミを護りながら、話はきくだろう。 でもいずれにしろ、マユミや自身に彼らが攻撃を向けるのならば……迷いはない。]
(162) 2014/02/18(Tue) 05時半頃
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[>>0:59>>0:62 あの日とは違い、 今度はこちらから手を伸ばすことにはなるけれど、 マユミが拒絶しようと、強引に手をとって、駆け出すことになるはずだ**]
(163) 2014/02/18(Tue) 05時半頃
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>>167
ホリーは死んだこと、聞いた。 でも、明之進がなんなんだ?
[ホリーの死とその関係がはっきりとは入ってきていなくて、 絢矢が武器を構えるのを見た]
>>168>>169
[だが、次の絢矢の言葉は始祖と安吾ジャニスが戦っているということ、 そして、何をしているの?という絢矢のなにか責めるような言葉には眉を寄せた。 だが、答えず、名を呼んだ次に明を見る]
後ろ?
[明の言葉には、疑問をもったように、 その心配がマユミが自分に刃を向けるかもしれないなどと、思ってはおらず、 でも、あまりに必死な声に、前に九節鞭を構えながら振り向いた時]
(187) 2014/02/18(Tue) 19時半頃
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>>183
マユミ?
[そこには、両眼から血を流す、マユミの姿。 目を見開いて、マユミを向くとその肩を掴み、寄せた]
なん……で…
[見たいはずがない。 そんなマユミを……]
殺すって…・・。
[>>185 見たら殺してしまう、どの言葉は、とても重いものがマユミを縛っていることを示す]
(188) 2014/02/18(Tue) 19時半頃
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サミュエルは、その時、明と絢矢はどんな反応だっただろう。
2014/02/18(Tue) 19時半頃
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――……ッ
[でも、思ったことは変わらない。 いや、また、また、自分のためにマユミは傷ついていく。 そう思えば、たまらなくなって…]
――……明、絢矢……。 追ってくれるな……。
[そんなマユミを、もちろん、放っておけるはずはなく、 ただ、マユミに刃を向けようとする彼らに嘆願するように。
元家族だったはずのものに刃を向けられるマユミがあまりにも……]
(189) 2014/02/18(Tue) 19時半頃
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>>186
[そして、マユミの手を、身体を引き寄せて、 ほぼかき抱くように、倉庫内から外で駆け出していく。
そうする以外、もう、何も考えられなかった*]
(190) 2014/02/18(Tue) 19時半頃
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― 補給基地・どこかの建物 ― >>194 [どこにもいくアテなどない。 唯一、駆け込めるだろう安吾やジャニスは、今始祖と戦闘中だ。
できたのは、ただ、明と絢矢から離れて…。 他の兵士や吸血鬼にも見つかりにくい場所を探すことだけ。 だが、本当にそんな場所なんてあるわけがない]
――……
[問いに答えを返せず、ただ、腕にこめる力を強くする。 頭はもう、篭った感情でかえってぼんやりとしていたが、 建物らしき影に入り込んで、視界に戦場ではなく、影とマユミだけになれば、座り込んで、また抱きしめ。
ただ、肩を震わせて、やはり声を出さずにマユミを胸に収めている]
(197) 2014/02/18(Tue) 22時頃
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――……おでは、おまえに、 なにができる?
[できることなどない。 わかっていて、でもなお問わずにはいられず]
(198) 2014/02/18(Tue) 22時頃
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/* んー、 心中フラグはたっているように思うんだけど、
マユミはそうしない気がする。
ここでくるのは、もっかい「みんなをお願い」といわれるのかな、と。
(-64) 2014/02/18(Tue) 22時半頃
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/*
マユミが殺して、といったら、殺して、 ちょっとあとでおっかけるっていって、始祖のところに加勢にいく。始祖にやられる。
これが王道ルートかな。
ただ、もう、始祖戦はジャニスがいっぱいいっぱいそうなので、行かないほうがいいかと思うメモ
(-65) 2014/02/18(Tue) 23時頃
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/*
相変わらずの発言タイミングである。
(-66) 2014/02/18(Tue) 23時頃
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>>198
[こうしているだけ。 それでいい、と言われて、またそれしかできないことに俯くしかなくて、その髪においた手を離さないことしかできなくて。
安吾とジャニスが戦っていると絢矢は言った。 任務ならば、その加勢にいくべきだろう。 始祖を倒せば、家族もみんな解放されるかもしれない。 みんなのために、マユミが、あの時いった言葉のように、 みんなのために、自らの命を始祖討伐に向けること。
それが、一番やらねばならないとわかっていても]
――……マユミ……。 お前、綺麗になっだな……。
[でも、どうしても、この自分の中で一番今美しい存在を、 置いていくことができなくて]
(209) 2014/02/18(Tue) 23時頃
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――……本当に、生きてぐででよがっだ。 本当に、あえてよかっただ……。
[包み込んだまま、 ただ、頭を撫でて、そう言って…。 壁に堕ちる闇を見ていた]
なぁ、寂しいなら、ずうっといでもいいだよ。 おではずうっとおまーの傍にいでいいんだ。
[慰めじゃない。 もう、考えられない頭は、そんなことを思う。
そう、これまでの寂しさ悲しさ。 それに比べれば、今はとても幸せなことなんじゃないかと
ふと、思ったから]
(210) 2014/02/18(Tue) 23時頃
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/*
始祖戦がまだまだ続くなら、 もう、ここで落ちでもいいかとも思っているんだな。 心中じゃなぐでもいいし。
だれか死ななきゃだべ。
マユミに殺されるのはもう、本当に全然構わないしな。
(-68) 2014/02/18(Tue) 23時頃
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――……お前の顔、みでぇだな。
[彼女がこちらをみれば、 彼女は自分を殺さなければならない。
それを知ってかつ、 それでもいいと思うほど]
(213) 2014/02/18(Tue) 23時頃
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