17 吸血鬼の城
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2010/06/23(Wed) 23時頃
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――中庭――
あ、あれ……。
[ヘクターを埋葬して、止まったはずの涙が再び頬を濡らす。 そんな様子に慌てて駆け寄るリンダに、思わず後ずさりしかけるが。耳元に寄せられる懐中時計と彼女の言葉に目を瞬かせる]
……胸の、鼓動。
[静かに瞼を閉じ懐中時計のリズムに耳を傾け、無意識に自分の胸にも手を当てた]
(4) 2010/06/23(Wed) 23時頃
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……ありがとう、ございます。 [そっと問いかけるリンダに小さく頷き、鼻を啜る。 「宴」に呼び込まれるまで、"外つ民"の仲間以外、優しくしてくれる人はいなかった。 グロリアやリンダのように優しくしてくれる人に出会えたのは、虐げられてきた自分へ向けられた、運命からの最後の慈悲だろうか]
(――選択肢。――……私に出来ること)
[グロリアの言葉に、人狼の牙を握る。 どうせ魔物たちに甚振られて、無残に殺されることが避けられない。 それならば、少しでも幸せな気持ちでいられるうちに、いっそ自分の手で――]
(16) 2010/06/23(Wed) 23時半頃
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[無意識のうちに牙を握りしめた指先から血が流れ ずきずきと痛んだ]
(――こんな小さな傷だって痛いのに、やっぱり、自分でなんて)
[痛がりで臆病な自分には自裁すら出来ないだろう]
……あの、ヘクターを、
[リンダの問い>>19に答えかけるところに、グロリアからの助け舟が入り、気を遣ってくれる婉曲的な言い回しに頷いた]
ヘクター、ゆっくり休めると、……いいな。
[小さく呟き、優しく頭を撫でる手の心地良さに瞳を閉じた]
(28) 2010/06/24(Thu) 00時頃
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――中庭――
うあっ……!
[全身の紋様にびりびりと衝撃と熱が奔る。
いきなり身体を襲った強い反応に、肩を抱いた。 ついに魔物が自分の命を奪いに来たのだろうかと、怯えた様子で周囲を見渡す。
黒い瞳は魔物の姿を捜し、不安気に揺れる]
(31) 2010/06/24(Thu) 00時半頃
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気を付けて! 魔物が、……あいつらが来たんです。
[自分に怪訝な瞳を向けるグロリアの視線に端的に答え、リンダにも警戒を促す]
(39) 2010/06/24(Thu) 00時半頃
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[視線を感じたのは、先ほど通ってきた墓地へと抜ける道。 闇の中から向けられる、その眼差しは知っている気がして]
――……。
[瞳を逸らし、逃げ出したいと怖気づく心を奮わせて 確かめようと其方に近付こうとする]
(45) 2010/06/24(Thu) 00時半頃
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[引きとめようと手を伸ばすリンダを振り切るように、影へと近付く]
セシルさん、……だよ ね。
[霧の向こう、佇む魔性の気配はヘクターのかつての友人のもの]
――……。
[ヘクターの背骨を砕いた薬師の亡骸を見せられれば、 どうしても無心ではいられないけれど]
どうって……。 その人がいなくなったって、ヘクターは帰ってこないよ。
(57) 2010/06/24(Thu) 01時頃
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仇……。私だって、討てるもんなら討ちたいよ。 でも、どうせ私なんかにヘクターの仇は討てっこないって。 ……分かってて、言ってるんでしょ。
城主サマの命令で、そうやって私を焚き付けようってことなの?
[瞳を伏せ、弱々しく呟く]
(71) 2010/06/24(Thu) 01時半頃
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[小さく首を振り]
……どうせ、出す気なんかないくせに。 それに、セシルさんだって私と同じじゃない。 ヘクターが言ってたよ……あいつは負けたんだって。
私と同じで弱かったから、此処にずっと居残って。 ……結局、魔物になっちゃって。 そんな人に言われたくないよ。
(78) 2010/06/24(Thu) 02時頃
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[白薔薇の魔性は、紋様の反応から間違いないはず。 ならば、何故彼はそのことを隠すのだろうと疑問に思ったが、口には出さず]
私が、魔物に――。 [それもいいかもしれないと――本当に少しだけれど、そんなことを考えた。 城主やその眷属たちのような力が得られたならば、誰からも苛められることはなくなるだろう。 これまでのように迫害に怯えながら、日々を生きなくても済む]
(あは、ばかみたい――)
[どうせ、このまま魔物たちに踏み躙られる運命。
せめて弱くても怯えていても人間のまま、城主なんかに屈する前に死ねればと、妄想を振り払う]
(87) 2010/06/24(Thu) 02時半頃
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……ロザリオ。 ヘクターと一緒に埋葬したから。
[今のセシルには、どうでもいい事かも知れないと思いつつ、 墓地へと歩み去る背中にそれだけを告げ、薔薇の香気が消えるのを見送った]
(91) 2010/06/24(Thu) 03時頃
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――中庭――
[自分の何気ない言葉に向けられた、和らいだ青と混じり気のない微笑みに、少女は当惑する]
どうして、そんな顔するの。 ……わかんないよ。
[此方に深々と頭を下げ、どこか嬉しげに去る姿は、まるで――]
何が、友達じゃないかも、だよ。……嘘つき。
(95) 2010/06/24(Thu) 03時頃
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[謡うように紡がれるグロリアの言葉に耳を傾ける]
私の、したいこと――。 [今まで選択肢など与えられず。強いものに捻じ伏せられるまま、地を這うように生きてきたけれど]
[ヘクターを失い嘆くだけで、城主と黒薔薇に睥睨され、絶望と無力感に流されるままに、ただ殺されるのを待つ。 そんな無力でちっぽけな自分でも、グロリアの言う通り何かを選び取れるのだろうか]
[当惑しながらグロリアの表情を覗えば、浮かぶ相はきっと穏やかなもの。それは優しく背中を押してくれるように思えたけれど] ……今は、まだ分からないです。 [当惑の表情でぽつりと呟いた。 リンダはグロリアの言葉をどう受け止めただろうか。
じっと考え込みながら、二人と共に中庭を後にした**]
(99) 2010/06/24(Thu) 04時頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2010/06/24(Thu) 04時頃
靴磨き トニーは、メモを貼った。
2010/06/24(Thu) 04時半頃
靴磨き トニーは、メモを貼った。
2010/06/24(Thu) 21時頃
靴磨き トニーは、メモを貼った。
2010/06/24(Thu) 22時頃
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――食堂――
そう言えば、ずっと何にも食べてなかったな。
[水に濡れれば紋様は失われるから、グロリアに湯浴みに誘われても謝絶して。涙の痕だけ拭くが汚れたままの姿で、少女も食事の間に向かった]
……こんにち、は。
[ドナルドとイアンに会えば、小さく会釈をして 影にパンとミルクを頼んだ]
(196) 2010/06/24(Thu) 22時半頃
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[ドナルドの不器用な気遣いには、小さく頷いて 薔薇の香気を纏って、ゆるりと現れたセシルに視線を遣る]
――……。
[先ほどの遣り取りで、セシルが分からなくなった。 だからグロリアの言葉>>203にどう答えるのかと注目する]
(208) 2010/06/24(Thu) 23時頃
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