65 In Vitro Veritas
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/* やっぱり…笑 つゥか寧ろ、更新前に襲撃しにくくなるようなコト言って悪りぃな、とか思ったり。話の流れ的にゃァ、もっとクローン軽視っぽいコト言う方が良かったか。
(-0) 2011/09/30(Fri) 06時半頃
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― 回想:地下二階 倉庫前 ―
キャッチボールを、教えろ……?
[赤毛の予想外の一言>>8には、きょとんと瞬いて。 それから、にかっと晴れやかに笑う。この廃病院に来てから、一番の笑顔。]
おゥ、いつでも来い! 俺のクローンってなら、上手くなんねェワケがねェ。
[手を伸ばし、嫌がられなければ肩や上腕に触れ。]
ン……鍛え方は全然だが。 何しろアンタは、この天才遊撃手の岩瀬ドナルドサマと同じ遺伝子持ってんだかンなァ!
[大げさにおどけて胸を叩き、後でなァ!とひらり、手を振った。]
(+2) 2011/09/30(Fri) 22時半頃
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― 回想:地下二階 倉庫前 ― [食べ物を分けて回る途中、視線を感じてそちらを見やれば、アマ……なんと言ったか、野球の嫌いな例の男のクローンの姿>>10。服装からそれと知れた。どうやら、肌の色も多少違っていたか。]
うン、アンタはまだ貰ってねェのか。 ほい、こんだけが一人分、らしいぜェ。
[一袋渡して、それから。先ほど、彼のオリジナルが言った言葉をそのまま、彼にも伝える。]
いつ出られっか分かんねェ、大事に食えってさ。
[手を挙げて歩き出そうとしたときに、呟きが聞こえて振り返る。]
目……?
[クローンには怪我が珍しいのだろうかと、軽く首を傾げ、再び廊下を他の者を探して――*]
(+8) 2011/10/01(Sat) 00時半頃
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― 回想 ― [それは、予想もしていないことだったから、反応が出来なかった。 或いは――予想はしておくべきだったのかもしれない。けれども、まだ非日常に対する心構えが出来ていなかった、という方が正しいか。]
ぐッ……やめ……ッ!
[助けを求めて叫ぶような余裕すらなく、首に巻きついた何かに力が込められる。
皮膚が痛い、息が出来ない、何かがこみ上げるような感覚。 ―――苦しい、苦しい、苦しい。]
なん、で……俺、は……ま、だ……。
[それは、言葉にすらなっていなかったかもしれない。 もう、もがくのすら苦しくて。徐々に朦朧としてきた意識を、すとんと手放した。]
(+15) 2011/10/01(Sat) 21時半頃
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― 回想:コントロールセンター ― [ふいにぽかりと意識が戻る。]
あァ……生きて、る……? 俺、てっきり死んじまうかと……。
[仰向けのまま、ゆっくりと目を開ける。飛び込んできたのは、何やら機械だらけで人気のない部屋。制御室かなにかだろうか。]
あー…あの廃病院に連れてかれたンは、夢じゃァねェのな。
[がしがしと頭を掻きながら体を起こし、辺りを見回す。ふと、足元に人が倒れているのに気がついて――、]
うぉっと、うっかり踏んじまうトコだったぜェ。 あっぶねェな、誰だよこんなトコで寝てるヤ……ツ……?
(+16) 2011/10/01(Sat) 21時半頃
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[見覚えのある赤銅色。]
赤毛……?
[見覚えのある上着。]
いや、別のクローン……、
[左目には眼帯、首元には荒縄が巻きついて。]
…………俺?
(+17) 2011/10/01(Sat) 21時半頃
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― 回想:コントロールセンター ― [手を伸ばせど、首に絞めた痕の残る己のからだには触れることが出来なくて。 目の前にあるからだにめり込むように、その手は何の感触もなくすかっと空を掴む。]
まさか、まさか、――俺が死んじまってて、ユーレイ、とか? ハ、ハハ……ンな、出来の悪りィホラー映画みてェなコト、あるわきゃねェだろ……。
[口からは乾いた笑いが洩れる。 けれども、近くの配電盤らしきものに触れてみようとしても、やっぱり同じこと。 しばらく立ちすくんでいたが、何かを堪えるような溜息をついて。]
チックショウ、まだ俺、ソリテスウルブズを優勝させてやれてねェ。 三冠王だって、取ってねェ。
何より――、
[震える声で吐き出した。]
まだ……、野球がしたかった……ッ。
(+18) 2011/10/01(Sat) 22時半頃
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― 回想:コントロールセンター ― [じきに、扉を開けてやってきた赤毛>>29。ただ、起きて、と繰り返す。]
ハハ、ハ……なァ、アンタ。 もう移植手術なんて必要ねェ、好きに生きられンだぜ。 よかったじゃねェか。
[オリジナルを失ったクローンが処分されることなど知らず、言葉には知らず苛立ちが滲む。]
なんなら、俺の代わりにスタジアムに立つか。え?
[声を掛けても、全く赤毛は聞いていない様子で。]
や……聞こえて、ねェのか。 そうだよなァ、俺、首ィ絞められて。
[死んだんだもんな、とは、言葉には出来ず。]
(+19) 2011/10/01(Sat) 23時頃
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[赤毛の次の行動>>32に、肝を潰した。左目に迷わず指先を突き立てる、自分と同じ背格好の男。ぼたぼたと流れる血にも、意を介さない様子で。]
なに、を……オイ! やめろよ、何すんだ!
[けれど、声は届かず、その動きは止まらない。 己の死体――信じたくはないが、そうなのだろう――の傷ついた眼球に手を伸ばして、刳り貫く赤毛。そのまま、手に持った赤毛の眼球と、己の"駄目になった"眼球を取り替えようとする。
移植手術が必要だと、言ったから――?]
やめ、ろ、ンなコトしたって、俺、もう死んでんだぜ!?
[見ていられなくて、眉根を寄せて目を逸らす。ぐちゃり、と耳に痛い音に、その場を去ろうと。 扉を開けようとしてドアノブを掴んでもすり抜け。 そうか、と、そのまま肩を扉にぶつけてみれば、何の抵抗もなくするりと廊下へ――。]
(+21) 2011/10/01(Sat) 23時半頃
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― コントロールセンター ― [一通り、周りをぶらついて。 漸く戻ってきたときには、牧野医師と赤毛の姿。傍には蛯江もいただろうか。 蛯江が死んだことは未だ知らず、ちらと見やるだけで気にも留めずに。]
やっぱ、俺ン姿、誰にも見えねェのな。 ッたく、ユーレイになったんだとして、死んだ選手のユーレイと喋れるくれェのオマケ、あってもイイと思うんだが。
[牧野医師から治療を受ける赤毛の姿には、目を眇めた。]
……まだ、いたのか。
[じいっと見ていれば、彼は子どものように泣きじゃくる>>176。目を上げたかったのだと、起きてほしかったのだと。]
……ンなコト、しなくてイイんだよ。 アンタ、キャッチボール上手くなりてェっつったろ?
[思い出したのは、ボールの投げ方を教えてくれと頭を下げた彼の姿。]
(+22) 2011/10/01(Sat) 23時半頃
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[ふ、と苦笑を洩らした。]
好きに生きろよ、俺は俺、アンタはアンタ。 こんなコトになんなら、移植手術は止めるって伝えてやりゃァ良かったな。
……ボール上手く投げられるようになりてェって言うヤツの目なんざァ、取れっかよ。
[ぼそり、呟くと、手を伸ばして。]
あーあー、泣くんじゃねェよ、俺とおんなし顔してる癖ェしやがって。 傍から見たら、俺が泣いてるみてェじゃねェか。
[赤銅色を、ぐしゃぐしゃとかき混ぜるように、動かした。もちろん、その手は髪に触れることなどなかったけれど。]
(+23) 2011/10/01(Sat) 23時半頃
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[ぱたりと糸が切れたように眠り込む赤毛>>190。何やら穏やかな寝顔を見つめて。]
俺が触ったの分かったハズもねェけど……そンで、寝ちまうとか。 なァんか、気ィ抜けちまうなァ?
[横合いからの言葉>>+24に何気なく返事をする。]
だよな、オトコマエな俺の評判がガタ落ちだってェの。 おまけにアイツ、今ァ俺の眼帯してやがるし。 ……アレ。
[今のは、自分の言葉に対する返事ではなかったか。]
(+25) 2011/10/02(Sun) 00時頃
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[瞬いて、そちらの方をゆっくりと見やった。そこには、己の遺体を見つめる蛯江の姿。]
俺の声、誰にも聞こえねェはず、だよな? けど、そこに死体あるし、俺が死んでんのはどォも間違いなさそうで……。
[蛯江が死んでいるという考えには至れず、出した結論は。]
何、アンタ、実はイタコとかそォいう?
[たまにチャチな配信局で作っている、B級のバラエティ動画を思い出しながら、ぶつぶつと。]
まァ俺、オカルトとか信じねェ性質だけどよ、実際に自分が死んでユーレイになっちまってる以上は……。
(+26) 2011/10/02(Sun) 00時頃
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[混乱したような蛯江>>+27に、きょとんと瞬いた。]
そりゃまァ、俺は岩瀬ドナルドだけど? ……へ、姿も見えンの? なにそれすっげェ。
[歩み寄って少しかがむと、血溜まりにへたり込んでいる彼に、手を差し出して。]
オイ、そんなトコ座ってたら、汚れんぞ。 あ、流石に触れはしねェか?
つゥか、もう既に遅ェか、汚れちま……んァ?
[よく見ると、そのパーカーには血などついておらず。どうも妙だ、と必死に、ない頭をフル回転。]
(+28) 2011/10/02(Sun) 00時半頃
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へ、イタコじゃねェの? だって生きてんのに、俺の声……、
[ヤニクの言葉を聞いて>>+29、目をぱちぱちと。]
おゥ、見えてンぜェ。 何、アンタも――ヤニクも、殺されたってのか……。
殺ったヤツ、見たか? 俺は咄嗟のコトだったんで、顔までは。
[参るよなァ、と溜息をつきながら、首を振る。眉根はきゅっと寄った。]
(+30) 2011/10/02(Sun) 00時半頃
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そッかァ……アンタも死んじまったかァ……。 全然良かねェけど、一人で誰とも喋れねェよりゃマシで……。 んー、複雑なキブン?
[掴まれた手>>+31には少々驚いて。]
ありゃ、ユーレイ同士なら触れンのな。 さっき試してみたら、扉も生きてるヤツの体もすり抜けちまうみてェだったが。 あーあ、モノに触れねェんじゃ、野球も出来ねェ。
[ヤニクのクローンを軽視するような言動には、特に口を挟まなかった。分からないではない。クローンには電子戸籍もないし、自分だって、クローンを目の前にしてなお、移植手術の続行を考えていたのだから。]
(+32) 2011/10/02(Sun) 01時頃
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オイオイ、俺とアンタが殺されたってコトは、犯人は野球嫌いかァ?
[とは、ただの軽口だったが。 純粋に連続殺人事件に対する疑問は深まるばかり。]
俺を殺したのもニックってアンタのクローンなのか? ソレにしちゃァちィと妙っつゥか、俺の殺されたのと時間が近すぎるっつゥか。 んー……コレ、やっぱ、クローンたちがやってンのかね。
[ニックに対して食料を我慢しろと言った蛯江。雪織もやはり、クローンに対して罵声を浴びせていた。 自分が殺されたのは、オリジナル全てに殺意が向いているのか、或いは移植手術を控えていたために……?
去年の駄作映画>>2:209が再び思い浮かび、背筋がぞくりとする。]
(+33) 2011/10/02(Sun) 01時半頃
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[十字を切る黒田>>222に気づくと、暫し悩んで。]
……お、おゥ。俺ンために、どォもご丁寧に。
[ぎこちなく頭を下げた。 あの黒田フランシスカに十字切ってもらったんだぜ、と自慢をしながら彼女のファンであるチームメイトの夢枕にでも立ってやろうか。
そんなことを思ったところで、はたと気づく。]
そォいや、俺らってこっから出らんねェのかね。 まだ試しちゃねェけども。 所謂、ジバクレイってヤツ?
(+35) 2011/10/02(Sun) 01時半頃
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[惜しんでくれる蛯江の言葉>>+34には、深く息を吐いた。]
サンキュな。 そんだけ言ってもらえりゃァ、選手冥利に尽きる、っての?
[笑ってみせようと思ったはずの口元が、歪む。
蛯江の前では、努めて気にしていないフリをして振舞ってはいたものの。 矢張り、もう二度と野球が出来ない――その事実は重くのしかかる。
仮に移植手術を諦めたとて、野球そのものが出来なくなった訳ではなかったろう。けれども、死んでしまえば、全てを奪われたのと同じで。]
……もう一回、試合、したかったなァ。 せめて、もういっぺんボール触るだけでも。
[ぽつり。呟く。 おまけに、最後の試合が負け試合だったことが、今となってはひどく悔やまれた。]
(+38) 2011/10/02(Sun) 01時半頃
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ドナルドは、伸ばされた蛯江の震える手に、空いた手をそっと重ねた。
2011/10/02(Sun) 01時半頃
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/* あっ あんまりヤニクが懐いてくれてかわいいんで、俺の挙動が不審だ うっかり。引かれたらどうしようごめんなさい
しかしかわいいなヤニク。すごいいいファンだ。
(-83) 2011/10/02(Sun) 02時頃
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[謝る蛯江の手>>+40を、軽く叩いた。]
ヤニクが謝るコトじゃねェよ、お門違いってヤツだ。 アンタがどう思ったって、俺が死んだのとアンタとは関係がねェこった。
俺ばっかじゃねェ、アンタだってやりてェコト、色々あったろ。 けど、ま、うじうじしたって生き返るワケじゃ、ねェし。
[多分に空元気ではあっても、ほんの少し、笑ってみせる。]
ふゥん……じゃ、この病院から出られるかどうかは、分かんねェってこったな。 あとで確かめてみっか……俺、どォせ幽霊やんなら、こんな廃病院よかスタジアムのが良かった、つゥか。
[や、スタジアムだったら却って歯がゆくなっちまうかな、と呟いて、首を回す。 それでも、自分を殺した者に対する恨みが心の底に確かにあるのは否定できなくて。どうしてか、ここから出られないという予感だけはあった。]
(+41) 2011/10/02(Sun) 02時頃
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[笑みを浮かべた蛯江>>+42に目を細め。]
そォそ、笑ってた方がずっとイイだろ。 怖ェ顔してっと、まるっきりユーレイみてェに辛気臭くなっちまうかンなァ! 俺もヤニクが居てくれンのは、有難エね。
……他に居ねェってのもフシギなモンだけどよ。 病院ってェのはユーレイとかつきモンだろうに。 マジで昔の野球選手のユーレイとか、居ねェのかなァ。
[そういえば、雪織もどこかにいるんだろうか、などと思いながら。]
ん? それよかどっか行きてェトコ…とかあんの? ま、外へは出られっか分かんねェけど、病院内をちィと回ってみっか。
[こうして話している分には、気も紛れて悪くない。掴まれたままの手をふりほどきかずに、くい、と軽く引いた。]
(+43) 2011/10/02(Sun) 04時頃
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/* 廃病院で、
「なァ……野球する人数が足りねェんだが……アンタも死んでくれねェ……? あと、三人……。」
って耳元で囁く地縛霊の妄想を受信した。
(-84) 2011/10/02(Sun) 04時半頃
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