60 ─昨夜、薔薇の木の下で。
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[見上げてくるその頬が上気して見えるのは、 長湯でのぼせた所為なのだろうか?
体温を確かめるかのように、 セシルへと伸ばされる指は頬を包み込むように触れ、耳たぶを指先で揺らした。]
水…飲んだほうが。 それとも、冷やしたほうがいいんだろうか。 [狼狽えているのが声に滲んでしまったのは、頬の熱さか、肌の柔らかさか、 それとも、その視線…?]
(4) 2011/08/05(Fri) 00時半頃
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[その唇から零れたファルセットの声は、胸の中の荊棘を煽るように甘くて。 それよりも、へたりこんだ姿勢から見上げる姿は、風に揺れる花よりもたおやかで可憐。
心配なのも確かに本心だというのに、 ふつりと胸の奥で沸き起こるどす黒いものは、踏み躙り散らしてしまいたいと内から囁く。]
…何処かで寝た方がいいんじゃ…… そんな状態で、こんなところに無防備に座ってちゃ…
[自分の体格に比べれば、少女のように小柄な身体。 暴れられなければきっと、抱きあげるのは容易。]
(14) 2011/08/05(Fri) 01時頃
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…あぁ、ノックス。 医務室…開いてるんだ?
[セシルの件が無かったとしても、その部屋には用があるのだった。]
(16) 2011/08/05(Fri) 01時頃
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[そんなものに夢を見ていた頃が、自分にもかつて在ったけれど。
それは無残に踏み躙られ散らされる前。 恋というほどには成長しきらなかった、仄かな思いを胸の中で大事に育てていた頃。
そんなものなんて幻想に過ぎなかったと、身体にも心にも深く深く刻みつけられたから。 フレンチ・キス程度にそんな思いを抱いているというのなら、 不浄の所を清めるかのような口淫なんて、どんなことになってしまうのやら。]
(*3) 2011/08/05(Fri) 01時半頃
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[薫る薔薇が囁く。胸の中の荊棘が蠢いて軋む。 抱き上げた腕の中、感じたのは華奢な骨格と布越しの体温。 わからなくなる。…きっと理性など保てない。
医務室で、と答えた言葉に頷くと、横抱きのまま運び込んだ。]
(22) 2011/08/05(Fri) 01時半頃
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…くだらない。
[ボソリと零す言葉のように、 心臓に絡まる呪いの荊棘は、どす黒く染まってねじ曲がっている。]
(*4) 2011/08/05(Fri) 01時半頃
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…あぁ、おかしいとも。
俺も、君も… [唇を介さない…まるで魂同士が触れ合うような会話だけではなく。 湧き上がる衝動はきっと、傍へ寄れば相乗効果で更に高まるか。
歯止めが効かない。感情が押さえられない。 おかしいと、心は警鐘を鳴らしているというのに…逆らえぬ。]
(*6) 2011/08/05(Fri) 01時半頃
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…セシル、さん。
[白いシーツの寝台に横たえ、シャツのボタンを緩めてやるのは、 応急手当の授業で習ったままをなぞるだけ。
…本当に、それだけ?]
(30) 2011/08/05(Fri) 01時半頃
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ヴェスパタインは、ノックスに言われたとおり、医務室の奥のほうのまっさらな寝台へと運んだとも。
2011/08/05(Fri) 01時半頃
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[熱帯び潤む黒曜の瞳を見下ろすのは、葡萄の古酒のような深い色。
欲情に煽られているように見えて、その奥底は凍りついたかのように冷ややかな光を湛えていたかもしれない。
ぴしゃりと扉が閉ざされる音に一瞬目を向けて…
セシルの両肩を手のひらで包むようにして、暫く見つめた。]
そんな目で、見ないで欲しい。 …貴方は綺麗だから、抑えきれなくなってしまう。
[あぁ、そんな言葉を…幾人が自分の耳元で囁いたのだろう。
それが常套句なのだと、いつしか学習してしまっていた。]
(38) 2011/08/05(Fri) 02時頃
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[くつろげたシャツを脱がすように、肩を滑り降りていく節くれ立った手。 弦だこのある長い親指はその動きに沿って鎖骨に触れ、更にその下にある突起を掠めていく。
血色を透かして形を成すそこは、自分より小柄な先輩の中に火照り疼く欲の証か。 声を上げるならば唇で塞ぎ、 手のひらで肋をそろりと撫でながら、指先でそっと転がしてやろう。]
(44) 2011/08/05(Fri) 02時頃
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[ずかずかと上がりこんでくるヘクターへ一瞬向けられた瞳は、 セシルへと甘く囁く言葉とは裏腹に、恋慕の念などこれっぽっちも浮かべていない。
獲物を見つけた猛獣のような、 心へ忍び寄り堕落させる悪魔のような、
抜き身の刃物の如き冷ややかさを帯びていた。]
(47) 2011/08/05(Fri) 02時頃
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[そこに心など無い。恋など信じない。 彼が慕い呼ぶ名が別な人のものでも、一向に構わなかった。]
…寂しかったんですか?あの人が居なくなって。
今だけなら…その人の代わりになってあげても構わない。
[周りに穏やかだと評される低い声は、薔薇の香りと共に彼へ染みこんでいけばいい。]
ただ、俺…。 きっと、優しく出来ないと、思います。
(50) 2011/08/05(Fri) 02時半頃
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…別に、見られても構いはしなかったんだがな。
[下卑た視線に晒されながら喘いだことも幾度もあったから、もう抵抗など感じなかったし。]
興味、あったんだろう? ひょっとしてお前… [未経験だろうか、とかふと脳裏をよぎった。
ひょっとすると同じ薔薇の木と繋がった呪縛が共有するのは、声だけではないのかもしれない。]
(*8) 2011/08/05(Fri) 02時半頃
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[邪魔した?と問うヘクターの言葉に、鼻先で笑い飛ばすかのように口元はわずかに歪む。
明らかに普段とは…少なくともヘクターが知っているヴェスパタインの印象とは、かけ離れた姿に見えても仕方がない光景だっただろう。]
(58) 2011/08/05(Fri) 02時半頃
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…なんて呼べばいい?
[セシルが慕うのがあの先輩なら、さん付けで呼ぶのはきっとおかしい。 ましてや先輩なんて、此方から付けては…きっと夢が覚めてしまう。
小鳥のように甘く囀る声の源に気づいて、手のひらで大事そうにそっと転がした。]
(61) 2011/08/05(Fri) 02時半頃
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[敏感に反応し喘ぐこの身体は、幾度の夜を重ねて仕込まれたのだろう。 小柄な身体を片腕で抱きすくめながら、赤く熟れた果実へ唇を寄せる。
睦まじい姿を見たのは何年前だったか。 それはとても晴れた日で、一人この部屋…窓際のこの場所で、 校庭から聞こえる体育の号令とホイッスルの音を聞いていた。
女みたいに長い髪だったのがいけないんだと鋏を握って、結局何も切れなかったのだっけ。 日が落ちてからこの部屋から出て、廊下で見かけたのは親密に繋いだ手。
きっとこの果実は幸せな夢に育まれたに違いない。 そう思えば…また胸の奥が軋む音がした。]
(69) 2011/08/05(Fri) 03時頃
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[片手は、かつて良くそうされたように、するりと彼の腹を撫でてベルトへ。
もっと喘ぎ乱れて欲しいと口に含んだものを甘く噛み、舌先で転がしながら、邪魔なものを剥ぎとっていく。]
…いい声。 まるで…貴方じゃないみたい。
[少女の如きファルセットの喘ぎ声は、あの人のために演じる役者の声だろう。]
(70) 2011/08/05(Fri) 03時頃
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[塗り替えてしまいたい。 幸せな夢の思い出を、自分が毎夜重ねた悪夢で。
理不尽に風に散らされた蕾のように、無残に踏みにじってしまいたい。
身体にも、魂にも、深く深く刻み付けて。]
セシル…先輩?
俺、多分…もうこらえきれません。
[ぎし…と強く、寝台が軋んだ。**]
(73) 2011/08/05(Fri) 03時半頃
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[身体を開き、誘うようにかけられた言葉。 脳裏にフラッシュバックするのは、幾度も殴られて泣きながら、 強要されて口にしたよく似た言葉だった。
胸の奥が軋む。 絡まった荊棘の棘に貫かれ、 滴り落ちるのは鮮血か。それともどす黒い感情か。
華奢な身体を乱暴に押さえつけ、力尽くでぐいとひっくり返す。 やわらかな栗色の巻き毛を鷲掴みにして、声を押し込めるように枕へと押し付けた。 自分が幾度もされたのと同じように、慣らしもせず強引に捩じ込む剛直。 細い腰を押さえ込んだ片手は、刻印のように爪痕を刻み込む。
玩具のように、人形のように。 身勝手に揺さぶる行為に心などありはしない。]
(93) 2011/08/05(Fri) 09時半頃
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……ハ! こんなふうにされても悦いなんて、とんだど淫乱だな。
[ぐり…と強く頭を抑えこみ、幾度も深く奥まで抉る。 掛ける声も、打ち付けるモノも、自分の身に刻まれたものをなぞるかのように。
そう、自分も…引き裂かれ、散らされて、いつしか甘い声で啼いていた。 心を殺してされるがままに流され、 苦痛の中から快楽を探しだしてそれに縋らなければ、 その身の上に吹き荒れる暴風雨のような屈辱に、耐えることが出来なかったから。
知らず知らずなぞる行為は、あの時の再現。 中庭の土の上ではなく、柔らかく清潔なシーツの上なだけ、 あの時よりもずいぶんとましだ。]
(94) 2011/08/05(Fri) 09時半頃
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[歳月に風化し乾ききった砂漠へと注がれるものは、恵みの雨なんかじゃない。
それは溶かしつくし焼き尽くす灼熱の溶岩か、 それとも土壌侵し穢し尽くす汚染された廃液か。
華奢な肢体を自分の体の下に抑えつけたまま、がくりと俯く。 表情隠すようにザラリと流れ落ちるくすんだ色の長い髪。 大きく肩を上下させ、喘ぐように息をした。
ぽたり、ぽたりと爪痕刻んだ背中へ滴り落ちるのは、汗の雫か、それとも…**]
(97) 2011/08/05(Fri) 09時半頃
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ヴェスパタインは、セシルの嬌声が押し込められくぐもったのも、ドアの外へ漏れ聞こえていようと構わなかった。
2011/08/05(Fri) 09時半頃
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直接的な描写より、暗喩とかダブルミーニングとかが好物です。
深読みしやすい文章を、書けるようになりたい。 サラっと読んでもなんとなく伝わり、読み直しておおおと思えるものがかけたらいいなぁ。
(-23) 2011/08/05(Fri) 09時半頃
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蓋を開けてみたら、やっぱりいつもの俺様でした。 役職と因縁の化学反応ェ…
いや、なんでこのシリーズ毎回赤ログスタートなのさ。 今度こそ清い子で、あなたの思いを信じられませんとか言いながら、綺麗な涙とか流す気まんまんだったのになぁ。
だが、やはりたのしんでますごめんなさい。 降霊さんが多分素敵位置だから、墓下が本編くらいの気持ちでいますにゃん。
(-25) 2011/08/05(Fri) 10時頃
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…はぁ、……は、ぁ……
[乱れた息は次第に収まっても、胸底の暗い澱みは晴れることはない。 互いに果てて余韻に漂うのは束の間。
腕に滲んだ鈍い痛みを思い出せば、冷淡に身を離して手当てを始める。
傷口を消毒しようとして、少し眉を潜めた。 斑に浮いたどす黒い鬱血は、荊棘の蔓のような文様を広げていた。 思い起こすのは、薔薇園で抱いた後輩の肌を彩っていた、恋心のように鮮やかな真紅。]
(108) 2011/08/05(Fri) 11時半頃
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…馬鹿な。 [くだらない幻想だ。ただの迷信に過ぎない。 振り払うようにふるりと頭を振る。
気付いていない。もう既に手遅れなほどに侵されていることに。 背中に刻まれたいくつもの爪痕は、服の下にびっしりと呪いの刻印を広げてしまっていた。 きっと遠からずそれは肉体も魂も喰らい尽くし、深い眠りの中へと連れ去ってしまう。
ちらりと目をやった寝台に、汚れたまま転がしたセシルの姿。 彼へ刻みつけた毒は静かに浸透し、 薔薇の虜囚へと堕ちたこの身体が喰らい尽くされた頃に、 その肌の上で芽吹く事になるだろう。]
(109) 2011/08/05(Fri) 11時半頃
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[所作も感覚も、興味があれば感じ取れたかもしれない。 無垢で無知なものが知るにはあまりに酷く凄惨で、それでいて刺激的な、 欲を満たすためだけの身勝手な行為。
この身体が知っているのは、この味だけだから。]
(*10) 2011/08/05(Fri) 11時半頃
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ヴェスパタインは、セシルを置き去りにしたまま、ふらりと医務室を出た。
2011/08/05(Fri) 12時半頃
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[髪を洗ってしまえばまた乾くまで時間がかかる。 結局自室で肌を拭き清め、着替えるだけに留めた。
鏡を見るのが怖かったというのは、否定もできない。
白い包帯を巻いた腕は、未だに僅かな赤を滲ませたまま。 寝台へ足を組んで座り、ギターの調律を合わせる。
従兄弟から譲り受けた高価ではないけれど古い品。 羨ましげに見ていたのは誰だったか。
戯れに爪弾くのは、天の川をモチーフにしたバラードのワンフレーズ]
(176) 2011/08/05(Fri) 20時頃
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ヴェスパタインは、イアンの叫ぶ声に、ハッとして顔を上げた。
2011/08/05(Fri) 20時半頃
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[眠る姿は確認していた。部屋へ戻っていたからと安心していた。 本当は、己のした事から目を背けていただけに過ぎない。
しばし迷い、寝台の上にギターを放り出して廊下へ出る。]
…なんの騒ぎだ? [騒ぐイアンに問いかけた。]
(178) 2011/08/05(Fri) 20時半頃
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眠って… [ハッとする。 脳裏を過るのは先ほど見た寝姿と…暴いた白い肌に刻まれていた鮮やかな荊棘模様。]
かなり雨に打たれたから熱でも出たんじゃないのか? 昨夜は…大丈夫だって言ってたのにな。自分で戻る…って。
[自分の服の下も、色は違えど大差ない状態になりつつあることからは、目を背け続けていた。]
(180) 2011/08/05(Fri) 21時頃
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