149 【凍った】カオスバトル決戦【リス】
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[そうこうしているうちに、マップスがフラフラとプレハブ小屋を出ていった。>>174
先程の問いに対する兵士の答えに、にこりと微笑み礼を述べる。]
丁寧な回答、感謝いたしますわ。 …では、そのように。
[このルールなら、自分の武器をあえて手渡すことは、禁止されていないだろう。
野村が気付いているかはさておき、彼の右ポケットにチュッパチャップスを5本入れたままにしておく。]
(1) 2013/10/22(Tue) 02時頃
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[出発の準備を整え、扉の前に待機。 幸せそうにスイカ味のチュッパチャップスを味わっている野村に>>0:171、]
ノックス様。…暫しのお別れですわ。 私は先に外へ出て、できる限り敵を減らせるよう、努力いたします。
非戦闘地帯…一度ここを出てしまえば、次に入るときには時間制限がかかってしまう… どうぞ、体力を温存できるうちは、しっかり休んで体力回復に努めてくださいませ。
[――野村君がここを出るのは、僕の80分後…1時間20分も後のことだ。
……うーん、不安。 もう一個スイカチャップスを渡しておこう…。]
(2) 2013/10/22(Tue) 02時頃
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[――さぁ、時間だ。
円形にセットされたチュッパチャップスを一つ、左手に持つ。 右手には、バラにした状態のものを3つ。
リュックを背負い、室内に残る人に爽やかに笑いかける。]
また、後でお会いしましょうね? ……それでは。
[くるり、踵を返して外へと駆けだす。 マップスが潜んでいる可能性は低いと思えど、油断はできない。
室内から追ってくる視線を外すように、すぐ近くの茂みに素早く飛び込んだ。]
ふふふ…片端から殺ってやるよ……。
[…まぁ結局、事はそう簡単には運ばなかったのだけれど。]**
(4) 2013/10/22(Tue) 02時頃
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―出発後、加々見を待ち伏せしながら:回想・島への道中―
(ついに!ついにこの日がやってきた!)
[目的地に向かうヘリの中、眼下に広がる碧い海を見て心が躍る。
無人島でのバトルロワイヤル。 優勝すれば、何でも願いが叶うという。
そう。願いは、何でも――と言っても、ここに来た時点で、 既に僕の願いは半分、叶えられているのだけれども。]
(55) 2013/10/22(Tue) 21時半頃
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[命の恩人、勇者ノックス――もとい、野村久介の願いを叶え、生きたまま本州へ返すこと。
…それが今回(というか、実質最初で最後)の、僕のミッションだ。
まったく…彼がこの馬鹿げた大会にエントリーし、よりによって挑戦権を引き当ててしまうとは!
この最悪の事態を知った後、急遽裏から手を回し、僕は秘密裏にこの席を確保した。
…えっ?どうやったのかって?企業秘密だよ、君!
ただちょいと遠い親戚が少しばかり、この急成長中の企業と関わりがあった、それだけのこと。]
(57) 2013/10/22(Tue) 21時半頃
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[野村はどこかで勇者として幾度となく、挫折を味わってきたのかもしれないが。
しかし、ここに一人、その『勇者』に救われた男がいる。
――その名、五月七日 明之進(つゆり あきのしん)。]
(59) 2013/10/22(Tue) 22時頃
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[僕を地獄の底から救い出してくれた野村君に恩返しがしたくて、ずっとその機会を狙ってきたわけで。
そう…そのために随分と努力したものだよ。]
(60) 2013/10/22(Tue) 22時頃
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―回想・昔語り―
[僕は、古くから脈々と続く由緒正しき家柄の長男として生まれた。
父は厳格な人で、旧来の仕来りに縛られた窮屈な人である。 その徹底ぶりたるや恐ろしい程で、我が家に近代的なものは殆ど存在しない。
まず、家電というものがない。 僕は小学校の調理実習で、初めてガスコン炉というものを目にしたよ!(…字が違う?そんな馬鹿な!)
(62) 2013/10/22(Tue) 22時頃
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食器も洗濯物も全部手洗いだし、掃除はハタキと箒。 米を炊くのも風呂を沸かすのも、その度に薪を割るという徹底ぶり。
かろうじて、電気と上下水道は引いてあるものの、それ以外はまるで江戸時代…! …ということにも、小学6年生で歴史を習うまで気付かなかった。
/*という灰語り←
(-42) 2013/10/22(Tue) 22時頃
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[てれび も、ぱそこん も、げぇむ や まんが も。 何もない生活。
世に溢れる近代的な物・情報の一切を遮断されて育った僕は、世間知らずもいいところ。
放課後は真っ直ぐ家に帰り、和装に着替え心身の鍛練と勉学に励む日々。
低学年のうちはそれほど皆と差はなく、毎日を楽しく過ごしていた。
それでも物心付く頃には、どうやら僕は『普通』ではないことがわかり――それは周りの子も感じていたことらしく、
そう。小学校後半、暗黒のボッチ時代の幕開けである。]
(63) 2013/10/22(Tue) 22時頃
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[中学、高校と進学してもそれは変わらず、 皆が話題にしているものが理解できない僕は他人と距離を置き続け、 周囲の同世代達もまた、そんな僕を遠巻きに眺めていた。
…けいたい?何それ!美味しいの?! よくわからなかったけれど、当時はそれを持っていないと、まるで話にならなかったのだ。]
(-43) 2013/10/22(Tue) 22時頃
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[あぁ、その後すっかり根暗に成長した僕は、高校でついにイジメに遭う。
小さな嫌がらせから始まり、陰口、暴力、恐喝へと、徐々にエスカレートしていくそれに、全く抵抗することもできず。
…日本人の嗜みとして幼い頃から武術を習ってはいたけれど、
それが、こういう時にやり返せるツールだという認識が、当時の僕にはなかった!あぁ、残念!]
(64) 2013/10/22(Tue) 22時頃
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[ある日、いつも通りカツアゲされそうになった僕は、何を思ったか抵抗を試みた。
…つまり。 殴られそうになったので、逃げた!――足はあまり速くないんだけど。
しかし多勢に無勢、僕は屋上に追い詰められてしまう。 鉄バット片手に迫るヤンキー。じりじりと後退を続ける僕。
ついに。後ずさる僕の踵が、屋上の淵にかかる…!
――えー!フェンスは一体どこに消えたの?! 意味わからないけど、でもとにかくなかったんだよ!信じて!]
(65) 2013/10/22(Tue) 22時頃
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[僕の鼻先で振り回される鉄バット! それを避けようと試みるも、下手に動けば落下――命がない。
顔面目掛けて振り降ろされようとする鉄バットに、僕の人生もここまでか、と諦めかけたその時に。
君が。
――勇者ノックスが、屋上に現れたんだ…!]
(66) 2013/10/22(Tue) 22時頃
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[あの日のことは忘れもしない。
真っ赤な夕陽を背に、エクスなんちゃらとかいう剣(と言う名の棒切れ)を手に仁王立ちになる君は、最高にかっこよかった!!
…世間知らずな僕の目から見ても、野村君の格好はなかなか奇抜というか、独特なセンスだったけれど。
当時の僕にはよくわからない言葉――魔王だとか悪魔だとかそういうの―を叫びながら突進してくる野村君に、ヤンキー達はすっかり腰が引けていた。
――あぁ、今なら分かる。…うん、ドン引いてたんだよね。
何にせよ、棒立ちになってる奴らを追い散らすと、 野村君は僕の手を引いて屋上から助け出してくれた。ふぅ、命拾いした…。]
(67) 2013/10/22(Tue) 22時頃
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[野村君いわく、これが『勇者』の仕事らしい。 世間には なかなか認めれもらえないけれど、と。
…僕は感動した。 どうやら彼も僕と同じく、圧倒的マイノリティであるらしい。 にも拘らず、話を聞けば毎日を非常にポジティブに生きている!
他人に興味のなかった僕は知らなかったけれど、彼は同じ高校に通う同輩であったらしい。
前向きに生きる野村君にすっかり心酔した僕は、その日以来何年も、彼を密かにストーキングし続け、恩返しの機会をずっと窺っている。 (転校先も家の住所も、休日の予定さえ全て把握済みさ!)
まぁ、『勇者』の何たるかを知らなかった僕がこれほどに成長するまで、色々と紆余曲折はあったわけだけども。 それはまた、機会があれば話すとしよう。
――とにかく。今回がその、恩返しの機会というわけである。]
(68) 2013/10/22(Tue) 22時頃
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…この日の為に!
戦う勇者をサポートすべく、必要な技術を身に付け! 僕が隣に立っていても彼が恥ずかしくないよう、心身を磨き!
時には勇者を勇者らしく魅せる演出ができるよう、完璧な『ヒロイン』を目指して来た!
姿を変えてこっそり君を支える、そう、それはまるで――
――鶴の恩返し!!
[あぁ、渋い!かっこいい!日本昔話最高!
…一度は君に救われた命、この身を賭して、今度は僕が君を護ってみせるよ!]
(69) 2013/10/22(Tue) 22時頃
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[野村君との出会いを思い返していたら、つい力が入って叫んでしまった。
――いけない、いけない。 今はまだ、外にはマップスと僕しかいないが、この後はそうもいかないだろう。 叫んでいては、隠れることなど出来やしない。]
[…あぁ、妄想してる間に過ぎる時間の早いこと。 うっかり叫んだ1分後、こちらに向かう加々見の姿を捉える。>>19]
(来た…!!ようし、まずはこちらが先制しt…)
(71) 2013/10/22(Tue) 22時頃
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[最後まで考える間もなく。
目の前の女は、咥えていたチュプスを器用に反転させ、 なんと吹き矢よろしくこちらに飛ばしてくるではないか!!]
ちょ、まっ…!!
[通常では考えられない程のスピードで放たれたチュプスがユリを襲う!
どろりと溶けた飴が左肩口に当たり、純白の巫女服を僅かに汚す。]
(73) 2013/10/22(Tue) 22時頃
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…あ。 あぁぁぁぁぁ!!!!
ちょっと!ベタベタ!き、汚い…っ! 待ちなさいよ、クリーニング代!!
[肉体的な痛みは殆どない。そう、問題ない。
しかし開始早々、大切な勝負服を汚されたことで、 ユリの精神は大ダメージを受けた!]
(74) 2013/10/22(Tue) 22時半頃
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おのれ、可愛らしい顔して… ゆ、許せん…!!
[――えぇ、白状します。
ごめんなさい、ノックス様。 怒りのあまり私、すっかり初心を忘れてしまいましたの。]
[現在僕の習得している技術に、チュプスによる遠距離攻撃など存在しない。 …よって、反撃は必然的に近距離から。
巫女服のクリーニング代を絞り取るべく、僕は加々見の後を追って走り出した。]
(76) 2013/10/22(Tue) 22時半頃
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[走りながら、右手に持っていた3つのチュプスをセットする。
飴側を掌――内側に、 親指以外の4本の指の隙間から、プラスチック製の棒部分を外へと伸ばして、 その状態でぐっと拳を作る。
棒は真ん中当たりで一度手折られ、 指の合間には小さな三角形が3つ、並んでいる。
――即席の鉄拳、といったところだ。
本物と違い、防御面に不安は残るが、致し方あるまい。 また何か飛んでくるようなら、左手に持った円形チュプスで対処するとしよう。]**
(77) 2013/10/22(Tue) 22時半頃
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巫女 ゆりは、メモを貼った。
2013/10/23(Wed) 03時頃
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[即席のチュプス鉄拳を右手に構え、加々見の後を追う。]
くっそ…逃すか…!
[前方を走る加々見の足取りは軽い。 ――そう、まるで、この状況を楽しんでいるかのよう。
やはりコイツはまずかっただろうか。 僕の中の、野生の何かが警鐘をならす。
その時、加々見は唐突に立ち止まり、くるりと身を反転させた。 チュプスを手にし、それを拳銃のように構え――]>>82
(163) 2013/10/23(Wed) 22時頃
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来るっ…!!
[何が、とは明確にはわからずとも、 それが攻撃の構えだということは本能的に理解できた。
咄嗟に翳した左手の盾に、トスッと振動が走る。]
[ゆったりと微笑む加々見。 整った、愛らしいとも言えそうな顔。
その中でひときわ目を惹くのは、 ――仄暗く、引き込むような闇色の瞳。
こちらには明確に聞こえて来なかったが、彼女は何事か呟いたようで、 しかし内容は、聞かずとも想像がつく。]>>86
(164) 2013/10/23(Wed) 22時頃
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ふふふ…やりますわね…
[背中を伝う冷や汗。 加々見の手は新たな構えを取り、間髪入れず放たれる二発目!
――油断は、していないはずだった。 冷静に盾でチュプス弾を受け…ようとして、]
(ナンデ…!?)
[先程より、格段に上がった威力。 加々見の放ったチュプス弾が左腕に衝撃を与える! そんな構えに見えなかったのに…!!]
(166) 2013/10/23(Wed) 22時頃
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[一瞬、ジンと痺れる痛みに、動きが止まり、 その隙に加々見は再び身を翻す。]
お待ちなさい!
[叫んで追ってはみるものの、 …実際のところ、本気で追うことはせず。
――思い出せ、明之進。 そうだ。僕の気質は元々、『受け身』。 野村君を護らなければと焦っていたけれど、自ら攻める型は僕には不向きだ。
ましてや、この相手はよくわからない術を使う。
一人で飛び出し自滅するよりは、 もう少し準備を重ね、野村君と二人で挑んだ方が被害は少なくて済むだろう。]
(167) 2013/10/23(Wed) 22時頃
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[元々足が遅いので、うっかり追いつく心配はしていなかった。 鈍足ではあるけれど、持久力には自信がある。
ゆっくり、加々見を観察しつつ森を移動する。 特に仕掛けてくる気配も無し、このまま続けても収穫はないと見れば、
くるり反転して、近くの空き家に飛びk―――]
(168) 2013/10/23(Wed) 22時頃
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……ちっ。
[油断した。 加々見を追ううちに、気が付けばそれなりの時間が経っており。
やたらと背の高い――そう、男である僕より背が高い――家政婦を名乗る女に背後を取られてしまった!>>161>>162
こんな家政婦いえねぇよ!くっそ!少なくとも僕の家にはいなかった!]
(170) 2013/10/23(Wed) 22時半頃
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[空き家に飛び込もうと身を反転しかけていたため、 かろうじてその存在に気付くも、時既に遅し。
軽々と右腕を捻じ上げられ、その下から差し入れられた腕に動きを封じられる。
ぐいと首に向けられたチュプスの切っ先。 ――いや、向けられたのは殺気か。
袴の裾は動きやすいようブーツ丈にしてあったため、態勢を崩した時に踏み付けられた裾は、僅か芙蓉の爪先を掠っただけに終わる。]
(171) 2013/10/23(Wed) 22時半頃
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[…とは言っても、こちらが不利な状況に変わりはない。
危うい均衡。 動くなと命じられるまま、ひとまず大人しく従うことに。
静かに微笑んで、上方にある芙蓉の顔を視線だけで追う。]
ふふふ…すぐに、殺さないのですね? バトルロワイヤルだというのに。
…えぇ、仰る通りに。 私もまだ死にたくありませんもの。
死ぬのは別に構わないのですが… まだ、やるべきことが残っております故。
(173) 2013/10/23(Wed) 22時半頃
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