64 色取月の神隠し
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―隠世への路―
[そこへやってきた人物を見れば、薬売りの顔には笑みが浮かぶ]
よく来てくれたねえ、めがね。 あたしも、志乃の仲間ってわけさ。――驚いたかい? このくらいじゃ、驚いたりしないかな。
[志乃に手招かれるまま、半妖たる男へ歩み寄る]
隠世の里、なかなかいいところだよ。 あたしらも、いずれはそっちへ戻るからね。そしたら、ゆっくり遊ぼうじゃないか。
[志乃に左の手を預け、仁右衛門の袖を右手で引いた。 それから、左の手を離し]
さあて、じゃあ、行こうか。
[箏の奏でる音が、光の露となってこぼれてゆく。 あやかしの里へと繋がる道を、半妖とあやかしが連れだって、歩いて行った]
(10) 2011/09/16(Fri) 14時半頃
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――人であり、妖であり、 人でなく、妖でなく、
あんたは――生きにくくは、なかったかい?
[道すがら、男へと問い掛けてから首を振る]
いいや、そういう話は、後でゆっくりするとしようか。 志乃も聞きたがるだろうしねえ。
……さあ、ここだよ。 ほら、もう、迎えが来てる。 また、後でね。
[あやかしの里の者へと、仁右衛門の案内を預け、もときた道を戻っていった。 ぽろぽろと鳴る、琴音の方へ]
(11) 2011/09/16(Fri) 15時頃
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……行ってきたよ。ちゃあんと、送り届けてきた。
[現世と、路との狭間。 志乃へと視線を合わせれば、それからはまるで現世の語らい]
さやと、藤と一緒に手妻を見てたよ。 ひなたとも会ったけど、入れ違いになっちまった。 さやを藤に任せてきちまったからさ、戻らないと。 ――話を、しないとねえ。
[志乃が拒まなければ、大きな箏は自分が抱え。 人の姿の彼女を伴い、神社へと向かう]
(12) 2011/09/16(Fri) 15時頃
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たまこ、が?
[仁右衛門を里へ導くよりも、少し前のこと。 辰次からの知らせ>>3:*58に、驚いたような、困ったような声音を返す]
あれ、まあ。そんな風には見えなかったけどねえ。 簪の九十九神ってのも、ずっといたのかい?気づきゃあしなかった。
でも、あんたが見たんなら、そうなんだろうね。 あきのしんが言ってた、いるけどいない、ってのはそいつのことだろうさ。
あたしらがあやかしだって知ったら、あの子は、人間はどうするのかねえ。 ――追い出されただの封じられただのって話は山ほど聞くし、バレたら無事に終わるとも思えないよ。
このままおとなしく正体を隠してるか、そう、いっそ――
皆、「お友達」になっちまえばいいのかね。
(*0) 2011/09/16(Fri) 15時頃
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薬売り 芙蓉は、メモを貼った。
2011/09/16(Fri) 15時半頃
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うん、めがねは無事に送ってきたよ。 志乃は、あたしがついてるから、無茶はさせないさ。
ああ、そうともさ、辰次。 あたしらは、ただ祭りを楽しみたいだけだよねえ?
[小さく、笑い声]
(*5) 2011/09/16(Fri) 20時半頃
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そうだよ、志乃。 お友達になってさ、みいんな、あたしらの里へ、遊びにきてもらえばいいじゃないか。
[志乃の「ゆっくり」という提案には頷いた>>*4]
でも、そう……みんながみんな、うんと言うとは限らないからね。仲良くなれた子から、順々に、さあ。
(*6) 2011/09/16(Fri) 20時半頃
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そうだねえ…… めがねには、あんたの本当の姿見せたんだ? でもあれは半妖だったから、人間がどう思うかのアテには、あんまりならないか。
やっぱり、まずはさやだろうね。
ん、あたし? たまこはいい子だよね。ひなたも、さ。 ふたりとも、旨いもん作ってくれそうだし。
――たまこ、たまこかあ……。
[少し考え込む様子]
(*10) 2011/09/16(Fri) 21時頃
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成ったばかり、かい。
[簪の話に、目を瞠った]
そりゃあ、辰次にしても志乃にしても、どっかで「成った」日があるんだろうけどね。 なかなか珍しいところに立ち会ったもんだ。
[面倒、と言うのには肩を竦め]
……ああ、ああ、あんたはやっぱりやんちゃだねえ。
(*11) 2011/09/16(Fri) 21時頃
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―神社―
まだ、手妻やってるかね。
[志乃と共に、手妻小屋へと足を向ける]
さやに会ったらさ、どっか屋台にでも行こうか。 あの子もちょっと疲れてるみたいだし、休憩がてら、冷たいもんか甘いもんでも食べながらさ。
[微睡んでいた沙耶の様子を思い出して、提案した]
(21) 2011/09/16(Fri) 21時頃
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>>22 そうだった聞こえてるんだったwww
(-9) 2011/09/16(Fri) 21時頃
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……ふうん? そりゃあ、誰のことだか気になるねえ。
[いかにも面白がる気配、決まり悪げな辰次へ向ける>>*13]
(*14) 2011/09/16(Fri) 21時半頃
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―手妻小屋― ああ、蝶の手妻なら、見たよ。 ひなたも一度見たようだし、何度かやるんじゃないかねえ。 藤が言ってたけどさあ、人間も、見かけはあたしらの力と同じような真似ができるんだね。
[志乃>>24へ答えながら、手妻小屋へ入ろうとする]
さやは……どうなんだろ。 考え出すと、どいつもこいつも力があるように見えてくるのさ。 あたしらと縁ができたこと自体、何かの引き合わせじゃないかって……
[と、沙耶がふらりと歩いてくるのをみつけた>>22。 囁きは途切れ、発するのは人の言葉]
さや、どうしたんだい?もう手妻は終わり? ……藤のやつ、ひとりで帰しちゃだめじゃないか。
[沙耶が抜け出してきたとは知らないから、誤解して眉を顰める]
(26) 2011/09/16(Fri) 21時半頃
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えっと……うん、そうだね、行こう。
[志乃が放り投げたあれこれは拾わないことにした>>27]
ああ、ちょっと先に行っといておくれよ。 あたしは、藤を拾ってからすぐ行くさ。 あの足じゃあ、この人混みは難儀だろう。
ああ、そうだ、これ、返しておくよ。
[志乃に引かれた手を、そろりと離し。箏を渡すと、自分は立ち見客を掻き分けて、賑わう小屋の中へ]
(30) 2011/09/16(Fri) 22時頃
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……ん?
[人混みの中、袖が何かにひっかかったかと振り返る。 掴んでいるのは若い娘のものらしき手]
なんだい、ひなた?
(39) 2011/09/16(Fri) 22時半頃
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『藤、ごめんよ、遅くなった。入り口のところにいるよ』
[顔は日向へ向けたまま、藤之助へ囁きを飛ばす]
『ええとね、聞こえてたかも知れないけど、志乃は無事だよ。 さやと話しがてら、甘いもんでも食べて休むように言ってある。 ああ、さやとは入り口で会えたよ。てっきりあんたがほったらかしにしちまったかと思ってさ、ごめんよう。
……ずいぶん、物騒なこと言ってるじゃないか』
(43) 2011/09/16(Fri) 22時半頃
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>>41 ああ、これ上手いなあ<ずっと床で寝ているはずなのに、お外で遊んだ覚えがあったり
(-12) 2011/09/16(Fri) 22時半頃
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ん?んん?
[狭い足元に書かれる文字は、相変わらず読めない。>>44 が、藤之助と自分の顔を交互に見る様子に、たぶん残りのひとりを探しているのだろうと]
さやはね、志乃と一緒に、甘味を食べに行ったよ。 まだその辺りにいるはずだから、何なら一緒に行ってみるかい? あたしも、後から行くからね。
[入り口の方を指さしながら、どうする?といった態で首を傾げた]
(47) 2011/09/16(Fri) 22時半頃
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芙蓉は、厳しい音を帯びた囁きに、身を竦めた。
2011/09/16(Fri) 23時頃
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……ごめんよ。いろんな話を聞いちゃあいるんだけど、あたしは、本当には……知らない。 せいぜいが、猟師の罠で怪我をさせられたくらいさ。
そりゃ、人間よりも、皆が大事だよ。普段は互いに好き勝手やってる身だけど、仲間だもの。 あんたや皆を危ない目に遭わせるくらいなら、人を殺めても、攫ってもいいさ。
だから、だからさ、気を悪くしないでおくれよ。
[鵺の古傷、その奥底の恨みまでは、想像することしかできない。 それがわかっているから、しょんぼりと狐は答える]
(*16) 2011/09/16(Fri) 23時頃
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すまない 囁きを表でやるとptが!ptが!
(-16) 2011/09/16(Fri) 23時頃
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んー、と?
[入り口の方を見ながら、行こうとしない日向は、自分を待とうとしているのだろうか>>52]
え、えっとねえ、あたしは藤を拾いにいこうとしてただけなん……
[僅かに目を伏せて]
あ、いや、ちょいと用を済ませてから、行くよ。 ひなたは、先に行っておいで。
[弱く、笑って見せた]
(57) 2011/09/16(Fri) 23時半頃
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『あたしは、たまこに会ってみようと思うよ』
[藤之助へ囁いてから、人の言葉で続けた]
藤は、どうする?甘味は興味ないかい? それとも、あたしの用事に付き合うかい?
(60) 2011/09/16(Fri) 23時半頃
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恥ずかしい話だけど……「狩り」はね、あんまり。 でもさ、やっぱり皆を護れなきゃね。
[いざとなれば独断するつもり>>59とも知らず、鵺を仲間と見込んで言う>>*17]
うん、無理はしないよ。 だから、藤も、辰次も、くれぐれも気をつけて。 志乃には、無茶するなって、何度か言ったね。違う意味で、だけど。
あきのしんは……危なくなったら、逃げるんだよ。 あんたが何なのか、あたしよくわかってないんだけど、あんまり強そうには見えないからねえ。
(*18) 2011/09/16(Fri) 23時半頃
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めがねが、いなくなった? ど、どうしたんだろうねえ……。
[藤之助の言葉に、ようやく文字の内容を理解する>>52>>63。 驚くのは、むろん失踪の知らせにではなく、失踪が既に知られていること。 冷静な彼に対応を任せ、横で不思議がる振りに努めた。
やがて日向が外へ向かうそぶりを見せれば、安心して頷く>>66]
ん、後でね。 じゃ、行こうか、藤。
[日向へ手を振って、藤之助と共に歩き出す]
(79) 2011/09/17(Sat) 00時半頃
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>>81 Σ辰次うめえ<誘導
(-25) 2011/09/17(Sat) 00時半頃
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あ。ねえ、藤。
[少し歩いてから、もじもじと名を呼んで]
今になって、アレなんだけど…… たまこの店の場所って、知ってるかい? あの子から来てもらったことしか、ないからさ。
[藤之助に場所を教わると、礼を行ってそこへ向かう]
たまこ、いるかな。いるよね。自分の店だもんね。
[薬売り店をたたんでうろうろしているのだが]
ところで……その籠、なんだい?
(86) 2011/09/17(Sat) 00時半頃
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>>89 あきのしんせつない 後でおしろい団子を作ってあげよう(意味があるのかそれは)
(-29) 2011/09/17(Sat) 00時半頃
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そうだね、いざとなりゃ、逃げるが勝ちか。 あそこなら、そう、たとえ雷門だって手を出せやしない。
[辰次の提案に同意を向ける>>*20]
って、あんたは逃げないのかい。 全く、勇ましいのはいいけど、ほんと気をつけておくれよう。
[雷門をよく知らぬであろう同胞たちへは]
雷門……ここいらの山の神はね、そうそう細かいことじゃ目くじら立てやしないけど、村を護るように祀られてるからね。 何といっても神だし、あまり怒らせたくはないのさ。 たぶん、あれが本気になったら、あたしなんざ消し飛んじまうだろ。
(*25) 2011/09/17(Sat) 01時頃
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へえ、あきのしん、随分と仲のいい友達ができたんだねえ。 いいさ、順番はわからないけど、里へ招こうじゃないか。
[素直な明之進の答え>>*23を微笑ましく聞きながら、辰次へ問う>>*22]
――その、一平太って子は、あんたから見てどうなんだい、辰次?
(*27) 2011/09/17(Sat) 01時頃
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薬売り 芙蓉は、メモを貼った。
2011/09/17(Sat) 01時頃
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志乃――そうかい。
帰っちまうのは寂しいけど、預かってくれる相手が見つかって、安心したよ。 さやはいい子だ。 始めはあっちに驚くかも知れないけど、志乃がついてりゃ心配要らないよね。
あたしらが戻ったら、箏を聞かせておくれ。
(*30) 2011/09/17(Sat) 01時頃
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う。
[笑われるのは覚悟していたが、やっぱり顔が赤くなる>>98]
だ、だってさ、自分でも、つい知ってるような気になっててさあ。 団子も貰って食べたし。 うん、旨かったよ。
[照れ隠しに、聞かれてもいないことを付け足した]
ああ、そうか……忙しいなら、時間取らせちゃ悪いかねえ。
[さっきまで取って食うの食わないのという話題に出ていた相手である]
ま、力とやらと、簪の付喪ってのを確かめるだけだよね。 団子も買えば、商売の邪魔じゃあないだろ。
(103) 2011/09/17(Sat) 01時頃
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